第1特集
がん化学療法における
分子標的薬の有害事象マネジメント
編集協力/春藤紫乃(がん・感染症センター都立駒込病院 がん化学療法看護認定看護師)
分子標的薬は近年のがん薬物療法において,様々ながんに対して幅広く用いられている.分子標的薬は薬剤ごとに異なる多様な有害事象が発現し,治療中のQOL 低下や治療継続困難につながる場合もある.分子標的薬によって起こりうる有害事象を理解し予防的な対策をとるとともに,症状発生時のアセスメントとケア,症状に対するセルフケア指導を行い,患者がQOL を低下させずに分子標的薬による治療を続けられるよう支援することは,がん看護にかかわる看護師の重要な役割である.
本特集では,分子標的薬の作用機序や種類,起こりうる有害事象について概説したうえで,有害事象の予防策と発生時のケア,セルフケア指導のポイントを解説する.
Part1 近年のがん薬物療法における分子標的薬の位置付け/中根 実
Part2 分子標的薬の種類と作用機序/里村藍子,下枝貞彦
Part3 分子標的薬の有害事象/松林麻里子,宮澤真帆
Part4 有害事象マネジメントのポイント
① 皮膚障害/春藤紫乃
② インフュージョンリアクション/春藤紫乃
③ 間質性肺炎/西口旬子
④ 血管新生阻害薬の有害事象/富山恵子
⑤ 免疫チェックポイント阻害薬の有害事象/泉 佳代子
Part5 外来で治療を受ける患者への支援/春藤紫乃
第2特集
「共有型看護相談モデル」を活用した
がん患者の意思決定支援
編集協力/川崎優子(兵庫県立大学看護学部 准教授)
がん患者は,がんと診断されたとき,治療方法を選択するとき,転移や再発の告知を受けたときなど,様々な場面で何度も重要な意思決定を行う.看護師には,がん患者とその家族が十分な理解と納得のうえで治療方針や療養の場を選択できるよう支援することが求められている.
本特集では,まず日本人の意思決定スタイルやがん患者が直面する意思決定の場面など支援に必要な知識と,看護者が意思決定を支援する際のガイドとなる「共有型看護相談モデル」について解説する.そのうえで,がん患者の療養相談の場面における「共有型看護相談モデル」を活用した意思決定支援の実際を紹介する.
Part1 日本におけるがん患者の意思決定支援/川崎優子
Part2 共有型看護相談モデルを用いた意思決定支援の実際/柏田孝美
連 載
◆がん患者の症状マネジメント
看護モデルで症状をマネジメントするには/荒尾晴惠
◆PICSの予防と対策
PICSとは/櫻本秀明
◆エンドオブライフケア:実践知が導くケア技術
エンドオブライフケアにおける看護の実践知の共有に向けて
:社会の状況と基本的知識/谷本真理子
◆Q&A
血液ガス編/松木恵里
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