第1特集
救急・クリティカルケア領域における家族ケア
編集協力/山勢博彰(山口大学大学院医学系研究科 教授)
クリティカルな状態にある患者の家族は,重大・急激な状況の変化による激しい動揺や強い不安,死別への恐怖,悲嘆から危機状態に陥ることが多く,手厚い支援が必要となる.しかし,動揺が強い家族に対し,関係性が十分に構築できていない状況で介入することは困難であり,どのように支援したらよいか迷う医療者も多い.
本特集では,救急・クリティカルケア領域における家族のとらえ方や家族ケアの考え方,時期や場所に応じたケアのポイントやチームでの介入などについて解説し,様々な事例をとおして家族ケアの実際を紹介する.
Part1 救急・クリティカルケア領域における家族の特徴と家族ケア/立野淳子,山勢博彰
Part2 救急・クリティカルケア領域における家族ケアの基本
① 時期・場に応じた家族アセスメントとケアのポイント/加藤 茜
② 代理意思決定の支援/田山聡子
③ 医療チーム調整と専門職へのコンサルテーション/中谷美紀子
Part3 事例にみる家族ケアの実際
【代理意思決定が困難な事例】
① 重症心疾患でICUに入院した患者の高齢者の家族/吉田嘉子
② 臓器提供の意思表示がある脳死状態の患者の家族/榑松久美子
③ 患者の事前指示と異なる意向を示す家族/福田侑子
【グリーフケアが重要な事例】
④ 妻の死を受け入れることができない夫/藤本理恵
⑤ 親を亡くした未成年(青少年期)の子ども/吉里孝子
⑥ 集中治療を受けている子どもを亡くす両親/小島 朗
【家族の混乱が強い事例】
⑦ 自殺企図患者の家族/福島綾子
⑧ 不慮の事故で救急搬送された小児患者の母親/辻 守栄
第2特集
虐待を疑う患者への対応
編集協力/山田典子(日本赤十字秋田看護大学 教授)
児童虐待や高齢者虐待,配偶者からの暴力など,虐待,ドメスティックバイオレンス(DV)が社会問題となっている.看護師においても,救急外来や小児病棟などで虐待を受けている患者に出会うことは少なくなく,患者の身体的・心理的苦痛への対応を求められるとともに,適切な機関への通告も義務付けられている.しかし,医療者が“何かおかしい”と虐待を疑ったとしても,確信がもてないことや,加害者からの報復を恐れることなどにより,実際に報告・対応することは困難な場合が多い.このことから,虐待を受けている患者の発見・対応に関する知識をもっておくことは,看護師にとっても非常に重要である.
本特集では,虐待を受けている患者の特徴や医療機関で虐待に対応するシステム・環境づくりなどについて解説し,虐待を疑う患者と出会った場合の対応やその考え方を事例をとおして紹介する.
Part1 虐待を疑う患者の特徴と社会的なシステム/山田典子,葛西陽子
Part2 事例にみる 虐待を疑う患者への対応/若本彩子・他
連 載
◆PICSの予防と対策
ICUダイアリー/杉島 寛
◆がん患者の症状マネジメント
倦怠感/山本瀬奈
◆エンドオブライフケア:実践知が導くケア技術
病院におけるエンドオブライフケア/西坂恵子,東 めぐみ
◆Q&A
血液ガス編/髙野 洋
人工呼吸器グラフィックモニタ編/奥田晃久
人工呼吸器アラーム対応編/石井宣大
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