第1特集:「数と計算」における核となる概念を育む数学的活動
第2特集:子どもから価値ある問いを引き出す算数の授業づくり
令和8年5月現在, 教育課程部会 算数・数学ワーキンググループにおいて,次期学習指導要領改訂に向けた議論が進む中,「算数」という教科名の見直しについての意見も出されているようです.「算数」という名称を維持するか,「数学」という名称へ変更するか,その場合は,「新算数教育研究会」についても, 名称がリニューアルされることがあるのでしょうか.
次期学習指導要領の方向性が見えてくる中,6月号の第一特集は,高次の資質・能力について,特に「数と計算」領域に焦点を当てました. 中でも, 分数においては, 全国学力・学習状況調査の結果からも,「概念が身についていない」,「確実な習得・ 定着を図るため,学習内容やその配列の改善を検討する必要がある」とされています.
分数の指導に焦点を当て,質の高い問題発見・解決の過程を遂行する数学的活動を通して「数と計算」における高次の資質・能力(知識及び技能に関する統合的な理解及び思考力,判断力,表現力等の総合的な発揮)をいかに獲得するか論説及び授業実践を掲載いたしました.
さらに,第二特集は,「子どもから価値ある問いを引き出す算数の授業づくり」をテーマに,様々な実践提案を掲載いたしました.子どもが,算数の学習を「答えを出せればよい」と思っているならば,答えを出した時点で満足し,終わりとなってしまいます. 数学における問題解決をすすめていく上で,「価値ある問い」は,学びに向かう原動力になり,重要な視点であるといえます.子どもからどのような問いを引き出し,次の問題解決につなげていくか,具体的な実践例をもとに授業づくりを考えていただければと思います.
算数・数学ワーキンググループの資料において,「様々な指導の工夫については,これまでの教育実践の豊富な蓄積を踏まえながら,学校現場や教員間での積極的な研究・実践が期待される」と示されていました.新算研においても,学習指導要領改訂に向け,その役割や責任は益々大きくなっています.
引き続き,読者の皆様からのご意見やご感想等をお待ちしております.
(以下、目次)-------------------------------------------------
新しい算数研究6月号
June 2026 CONTENTS
年間共通テーマ
次期教育課程への提言 ~豊かな概念の形成を目指す数学的活動の実現~
第1特集
「数と計算」における核となる概念を育む数学的活動 5
論説 次期学習指導要領の改訂を見据えた「数と計算」における数学的活動
松尾 七重 6
事前検討会 「数と計算」における核となる概念を育む数学的活動
松尾 七重/御園生 博文/樋川 宣登志/小川 一彦/吉田 英明/古川 孝太/安武 宏樹/石井 直樹/多田 有輝/加藤 雄瑛/二宮 和久/深田 大和 12
本時の指導案 本時の目標と本時の展開案
石井 直樹 19
授業研究 4年「分数」において,数学的活動を通して「数と計算」における
「統合的な理解」「総合的な発揮」をいかに実現するか
石井 直樹 20
授業の実践 4年「分数」において,数学的活動を通して「数と計算」における
「統合的な理解」「総合的な発揮」をいかに実現するか
石井 直樹 24
事後研究会 授業を振り返って
松尾 七重/御園生 博文/小川 一彦/八斗 孝之/吉田 英明/杉岡 潤/安武 宏樹/石井 直樹/多田 有輝/岩本 礼香/古川 孝太/二宮 和久 28
研究のまとめ 4年「分数」において,数学的活動を通して「数と計算」における
「統合的な理解」「総合的な発揮」をいかに実現するか
石井 直樹 36
特集2
子どもから価値ある問いを引き出す算数の授業づくり
論説 子どもから価値ある問いを引き出す算数の授業づくりのあり方
大林 将呉 40
実践事例1 子どもの問いを子どもが大切にする授業づくりの第一歩
-第1学年「長さくらべ」「広さ比べ」から-
稲垣 悦子 44
実践事例2 問いの生成を促す「変化と関係」の指導
―第4学年「変わり方」における関数的な見方・考え方の育成を通して-
吾郷 将樹 48
実践事例3 加法計算の仕方を統合的に考察することを目指した授業実践
-第4学年「同分母分数の加法,減法」を通して-
田口 優 52
実践事例4 子どもの問いを引き出し,学びを深める算数の授業づくり
-第5学年「図形の合同」における図形が決まる条件に着目した学習-
大村 英視 56
実践事例5 子どもから「価値ある問い」を引き出す授業づくり
-第6学年「起こり得る場合」の実践から-
松波 典和 60
ポイント解説 子どもから価値ある問いを引き出す算数の授業づくり
河合 知里 64
今月の話題
雨の季節を,算数のメガネで見る
西村 圭一 1
梅雨にも負けず,暑さにも負けず,
先生方の熱い授業実践に期待だワン!
2026年(令和8年度)『新しい算数研究』年間テーマ 4
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第108回全国算数・数学教育研究(東京)大会 開催案内 66
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次号予告・編集後記 河合 知里 68
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