・耐性菌の増加は日常診療のあらゆる場面で影響を与え,適切な抗菌薬治療の選択を難しくしている.高齢化が進む日本では,感染症の重症化リスクをかかえる集団が増え,AMR問題はより深刻化しかねない.
・2016年策定の「AMR対策アクションプラン」は現在第二期に入り,ワンヘルスの視点のもと抗菌薬適正使用やサーベイランス強化などが進められてきたが,現場での成果実感にはなお課題が残る.
・本特集では,耐性菌の動向,抗菌薬使用の現状,情報基盤整備,供給問題まで多角的にAMR対策を俯瞰.現場と政策の連携が問われるいま,実効性ある対策への道筋を探る.
■薬剤耐性(AMR)の最新動向
・はじめに――日本におけるAMR対策の現状と実効性への課題
・ワンヘルスの概念と薬剤耐性との関係
・薬剤耐性に関する国民啓発の現状と展望
・感染対策連携共通プラットフォームJ-SIPHEと診療所版J-SIPHE
・日本で分離されるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の現状
・わが国におけるバンコマイシン耐性腸球菌の現状とその対策
・日本における抗菌薬の使用量の動向
・WHOのAWaRe分類とその日本への適用上の課題
・「抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 歯科編」について
・抗菌薬安定供給の課題と対策
●TOPICS 神経精神医学
・父親の産後のメンタル不調――産後うつとボンディング障害
●TOPICS 医用工学・医療情報学
・非負値行列因子分解(NMF)の医学研究への応用:解釈しやすいパターンの発見
●連載 医療にいかす行動経済学(24)
・デジタルセラピューティクス(DTx)と行動変容
●連載 知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(12)
・腎機能・電解質検査:症例を考えながら理解する
●連載 ネオ免疫学 生命進化に学ぶ免疫学のパラダイムシフト
・はじめに
●連載 ネオ免疫学 生命進化に学ぶ免疫学のパラダイムシフト(1)
・免疫系――その驚くべき多様性(バリエーション)
●FORUM 分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ(11)
・リキッドバイオプシー最前線――マイクロRNAが拓く早期がん診断法の開発
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
医学に関する最新情報を基礎・臨床の両面から総合的に幅広い視点で紹介している医学総合雑誌のパイオニア!
本号の特集:薬剤耐性(AMR)の最新動向
企画:大曲貴夫(国立健康危機管理研究機構国立国際医療センター国際感染症センター)
・耐性菌の増加は日常診療のあらゆる場面で影響を与え,適切な抗菌薬治療の選択を難しくしている.高齢化が進む日本では,感染症の重症化リスクをかかえる集団が増え,AMR問題はより深刻化しかねない.
・2016年策定の「AMR対策アクションプラン」は現在第二期に入り,ワンヘルスの視点のもと抗菌薬適正使用やサーベイランス強化などが進められてきたが,現場での成果実感にはなお課題が残る.
・本特集では,耐性菌の動向,抗菌薬使用の現状,情報基盤整備,供給問題まで多角的にAMR対策を俯瞰.現場と政策の連携が問われるいま,実効性ある対策への道筋を探る.
目次
はじめに――日本におけるAMR対策の現状と実効性への課題
ワンヘルスの概念と薬剤耐性との関係
薬剤耐性に関する国民啓発の現状と展望
感染対策連携共通プラットフォームJ-SIPHEと診療所版J-SIPHE
日本で分離されるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の現状
わが国におけるバンコマイシン耐性腸球菌の現状とその対策
日本における抗菌薬の使用量の動向
WHOのAWaRe分類とその日本への適用上の課題
「抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 歯科編」について
抗菌薬安定供給の課題と対策
TOPICS【神経精神医学】父親の産後のメンタル不調――産後うつとボンディング障害
TOPICS【医用工学・医療情報学】非負値行列因子分解(NMF)の医学研究への応用:解釈しやすいパターンの発見
連載【医療にいかす行動経済学】24.デジタルセラピューティクス(DTx)と行動変容
連載【知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座】12.腎機能・電解質検査:症例を考えながら理解する
連載【ネオ免疫学 生命進化に学ぶ免疫学のパラダイムシフト】はじめに
連載【ネオ免疫学 生命進化に学ぶ免疫学のパラダイムシフト】1.免疫系―その驚くべき多様性
FORUM【分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ】11.リキッドバイオプシー最前線――マイクロRNAが拓く早期がん診断法の開発