医学のあゆみ 発売日・バックナンバー

目次:
・抗菌薬耐性菌の急増により新たな治療概念の創出が求められる現在,バクテリオファージを用いた治療法が注目され,さらに進化論・分子工学・ドラッグデリバリーシステム(DDS)・個別化医療といった分野の進展を背景に,次世代の創薬モダリティとして再評価されつつある.
・国際的にファージ療法の臨床応用が進められる一方,日本では制度的基盤の整備や運用指針の確立が検討段階にあり,ファージバイオバンクの構築,品質保証,規制科学,治療設計の標準化などが今後の重要な課題として位置づけられている.
・本特集では,基礎生物学から創薬技術,工学的実装,臨床応用,さらには制度・政策に至るまでを横断的に俯瞰し,ファージ療法とファージ創薬の現在地と将来像を体系的に整理する.


■ファージ療法とファージ創薬の新展開 基礎・臨床・工学・政策を結ぶ総合レビュー
・はじめに
・ファージ生物学の基礎と最新知見
・ファージ療法を支えるテクノロジー――ファージの単離から医療応用まで
・ファージ工学――改変技術と応用例
・個別化ファージ療法の臨床実装とファージバンク
・薬剤耐性菌へのファージ応用――最新エビデンス
・ファージカプシドDDSの新展開――抗菌・抗がん・遺伝子治療、ワクチン開発への拡張
・進化のトレードオフによる先進的ファージカクテル設計――進化動態を組み込んだ治療戦略の構築
・日米欧におけるファージ療法用医薬品の法規制・指針整備の状況
●TOPICS 生化学・分子生物学
・生体内細胞老化の多様性と臓器機能低下
●TOPICS 免疫学
・関節リウマチ病変部に形成される「免疫拠点」
●連載 医療にいかす行動経済学(17)
・小児緩和ケアにおける行動経済学とナッジの応用
●連載 知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(5)
・血管系超音波検査の最前線:基礎から臨床、POCUS、そしてAIまで
●FORUM 分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ(4)
・腎障害性物質の「入り口」分子メガリンをターゲットとした腎臓病の創薬研究

本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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・人獣共通感染症は世界的に大きな問題として認識されており,医学・獣医学・昆虫学など従来の学問領域の枠組みを超え,総合的に研究発展させていくことが求められている.
・2004年の「人と動物と野生動物の感染症に関する会議」においては“ワンヘルス・ワンワールド”が提唱され,大学でもワンヘルス・ワンワールドに対応する組織が作られるようになってきた.
・本特集では,ワンヘルス・ワンワールドへの取り組みや,ウイルス探索やワクチンをはじめとする人獣共通感染症の研究について,臨床から世界規模に至るまでを第一線で活躍する研究者達が概説する.


■ワンヘルス・ワンワールド 人・動物・環境の相互連関が医療に与えるインパクト
・はじめに
・東京大学ワンヘルス・ワンワールド連携研究機構の活動――地球観測を礎とした社会実装と“ワンヘルス・ワンワールド”の共創
・北海道大学One Healthリサーチセンターの活動紹介
・ワンヘルス・ワンワールドの国際的な取り組み――現状、課題、そして未来
・気候変動と感染症の疫学
・人獣共通感染症とウイルス探索――新興感染症に備えるためのアプローチ
・エマージングウイルス感染症の基礎研究とワクチンの開発
・ワンヘルスで取り組む重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の研究と医療展開
・エゾウイルスの発見と研究の展開
●TOPICS 神経内科学
・CIDP治療の現在と未来:免疫グロブリンから分子標的薬へ
●TOPICS 再生医学
・マウスで効果が確認された慢性腎臓病に対する細胞療法
●連載 医療にいかす行動経済学(16)
・認知症や軽度認知障害の人の意思決定と行動経済学
●連載 知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(4)
・甲状腺超音波検査
●FORUM 分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ(3)
・心筋特異的ミオシン軽鎖キナーゼを標的としたmyotropeの開発

本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・高齢患者ほど感染症にかかりやすく,ワクチンの効果が得られにくいと感じることがあるように,ヒトは加齢とともに免疫老化(免疫セネセンス)の影響を受け,免疫機能そのものが変容・低下していくことが知られている.
・感染防御力が低下する一方,慢性的な炎症が持続し,自己免疫反応が亢進しやすくなる傾向がある.免疫老化は臓器の炎症と密接に関連することが明らかとなってきており,その仕組みとプロセス制御による疾患の予防・治療が期待される.
・本特集では,造血幹細胞・免疫細胞の老化や機能変容,サイトカイン環境や細胞代謝の変化,さらに臓器別にみた疾患,特に自己免疫疾患への影響に至るまでを,免疫老化研究を牽引する第一線の研究者たちが最新の知見とともに論じる.


■第1土曜特集 免疫セネセンスと自己免疫疾患
・はじめに
・免疫老化概論
・造血幹細胞と免疫老化
・老化に伴う染色体異常と自己免疫疾患――高齢発症RAを例として
・免疫老化と細胞内代謝
・老化の炎症基盤としてのIL-6アンプとゲートウェイ反射――インフラメイジングの分子機構と抗老化ニューロモジュレーション医療の展望
・加齢関連疾患における反応性アルデヒド種(RASPs)の役割――全身性エリテマトーデス(SLE)の病態との関連
・T細胞の加齢変化とワクチン応答――COVID-19 mRNAワクチン接種後の免疫応答研究から見えてきたこと
・自己免疫疾患病態形成におけるThA細胞の役割
・関節リウマチにおけるCD4陽性TEMRA細胞
・高齢発症関節リウマチにおけるCD4陽性細胞傷害性T細胞
・免疫老化と滑膜炎症
・加齢関連B細胞の分化
・加齢関連B細胞と自己免疫疾患
・ANCA関連血管炎における免疫老化
・皮膚エリテマトーデスと細胞老化
・T細胞免疫老化と神経変性疾患
・老化による体細胞変異と炎症性疾患
・慢性腎臓病における加齢T細胞

本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
医学に関する最新情報を基礎・臨床の両面から総合的に幅広い視点で紹介している医学総合雑誌のパイオニア! 本号の特集:第5土曜特集 がん医療の最前線 臨床と研究の共創 企画:松浦成昭(大阪国際がんセンター総長) ・がん予防・検診,がん診療,がん医療体制の整備などの対策が進んできており,かつて“不治の病”といわれていたがんは,治りうる病気に変わりつつある. ・特にがんの診断・治療はいずれの分野も顕著な進歩を遂げ,生存期間・生存率の改善に大きな貢献をしている.一方で,がん診療連携拠点病院の整備などによる,緩和ケア,がん相談支援をはじめとする,がん患者のサポートも進んでいる. ・本特集では,がん研究と医療現場の共創による次世代のがん医療の向上を目指し,がん予防からがん医療提供体制の均てん化についてまで幅広く取り上げ,各分野のオピニオンリーダーたちが概説する.

目次
はじめに――次世代のがん医療の開発に向けて
【扉】予防・検診
がん予防
バイオマーカーを用いた膵がん検診の可能性
遺伝性腫瘍におけるがん予防
【扉】がんの診断
がんゲノム医療を支える形態診断――形態と遺伝子をつなぐ
ゲノム病理診断
AIを用いた病理診断
画像診断――PET分子イメージングの進歩と新たな方向性
消化管がんの内視鏡診断AI
遺伝子診断OSNA法
がんゲノム医療
エピゲノム研究の臨床応用
リキッドバイオプシーの進歩
【扉】がんの治療
手術――ロボット手術
核医学セラノスティクス――現状と今後の展開
重粒子線治療の臨床的意義と現状――高LET放射線治療としての位置づけ
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)
オルガノイド研究の薬物治療への応用
肺がん分子標的治療の進歩――EGFR,HER2,KRAS
乳癌薬物療法の進化と個別化の最前線――分子標的治療によるパラダイムシフト
大腸がんの分子標的治療
前立腺がんに対する分子標的療法(免疫療法を含む)の現状と展望
血管新生阻害治療の歴史と展望
がん免疫治療総論――がんを制御する持続型T細胞免疫システム
PD-1は“何に”対する免疫応答を抑制しているのか
CAR-T細胞療法
ネオアンチゲンを標的としたがん免疫療法――個別化ワクチンを中心とした臨床開発の現状と展望
がんに対するテロメラーゼ特異的腫瘍溶解ウイルス療法
悪性神経膠腫に対する新たな治療モダリティ――G47Δを用いたウイルス療法
乳がんラジオ波焼灼療法――低侵襲治療の現在地と未来
腸内細菌研究のがん医療への応用
【扉】がんとの共生
がん緩和ケア――研究を通して患者ケアを改善する
がん相談支援の現状とこれから――課題の特定と研究・臨床への還元
がんのリハビリテーション診療
がん医療を支える栄養管理の現状と課題――栄養治療としての体系的支援の必要性
【扉】がんの医療体制
日本のがん登録
2040年を見据えたがん医療提供体制の均てん化・集約化
医療の場での人工知能――効率の向上,公平性の確保,そして共感の回復
・フレイルおよびサルコペニアは、単なる身体機能低下の指標ではなく、生命予後、再入院、要介護化、QOL、さらには医療・介護需要を規定する横断的リスク基盤として理解されるべき概念である。
・多様な慢性疾患と双方向に影響しあい、疾患特異的治療の効果や安全性に影響を与える一方、フレイル・サルコペニアを軸としてマルチモビディティを横断的に統合する体系は十分に確立されているとは言い難い。
・本特集では、複雑な高齢者診療を紐解くため、臨床判断や多職種連携、ポリファーマシーのマネジメント、栄養療法、AIによる介入、社会資源の活用など、マルチモビディティ診療について体系的に解説する。

■高齢者診療の新常識:マルチモビディティにおけるフレイル・サルコペニア管理を考える
・はじめに
・フレイル・サルコペニアの定義・診断アップデート
・マルチモビディティにおけるフレイル・サルコペニア管理の重要性
・フレイルとマルチモビディティ――慢性炎症、腸内細菌叢の役割を考える
・マルチモビディティにおけるフレイル・サルコペニア対策 ポリファーマシーのマネジメント
・マルチモビディティにおけるフレイル・サルコペニア対策 地域の通いの場の活用
・マルチモビディティにおけるフレイル・サルコペニア対策 デジタルヘルス・AIを活用した予防から評価・介入まで
・マルチモビディティにおけるフレイル・サルコペニア対策 栄養療法
・マルチモビディティにおけるフレイル・サルコペニア対策 運動・身体活動のポイント
・マルチモビディティにおけるフレイル・サルコペニア対策 ロコモティブシンドロームとマルチモビディティ

●TOPICS 社会医学
・オピオイド危機から人々を救う画期的鎮痛薬
●TOPICS 脳神経外科学
・転移性脳腫瘍患者に対する全身薬物療法
●連載 医療にいかす行動経済学(15)
・皮膚科における諸問題を行動経済学で考える
●連載 知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(3)
・知っておきたい腹部血管・血行動態異常:超音波による評価
●FORUM 分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ(2)
・新生HDL産生過程の可視化から考える動脈硬化症の創薬開発

本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・高血圧は日本において最重要な生活習慣病のひとつであり、脳卒中、冠動脈疾患、心不全、慢性腎臓病など、多彩な心腎血管イベントの危険因子であるが、診断技術や治療の選択肢が拡大した現在も、現場で達成されている血圧管理の実態は十分とは言い難い。
・日本高血圧学会の『高血圧管理・治療ガイドライン』(JSH2025)による診断・治療・フォローアップの標準化と質の底上げ、キオスク血圧測定の普及を含む“血圧朝活130 キャンペーン”の推進、ウェアラブルデバイスやAIを活用したデジタルハイパーテンションの導入などを通し、実地医療と社会実装の場で血圧管理をいかに最適化できるかが重要である。
・本特集では、JSH2025や血圧朝活キャンペーンを軸に、実装高血圧克服に必要な最新トピックスを俯瞰する。

■高血圧診療の現状と展望
・はじめに
・「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」――改訂のポイント
・実装高血圧学――「血圧朝活」キャンペーンと「高血圧ゼロのまち」モデルタウン事業
・デジタルハイパーテンションで個別最適化治療へ向かう
・心不全ステージB(前心不全)における高血圧治療の目的と意義
・肥満と心血管・腎・代謝(CKM)症候群
・治療抵抗性高血圧
・新しい降圧薬――ARNI、非ステロイドMRA、SGLT2阻害薬、アルドステロン合成酵素阻害薬、zilebesiran、エンドセリン受容体拮抗薬、インクレチン作動薬など
・腎デナベーション

●TOPICS 糖尿病・内分泌代謝学
・母体プロゲステロンによる脂肪組織を介した胎児栄養環境の調節機構
●TOPICS 輸血学
・新しい輸血ガイドラインの作成
●連載 医療にいかす行動経済学(14)
・循環器病管理における行動経済学的介入
●FORUM 書評
・『医療から行動経済学を再考する アタマとこころと仕掛け』
●連載 知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(2)
・今どきの心エコー図検査
●FORUM 分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ
・はじめに
・血管内皮を標的とした治療戦略の進展――分子機構の理解から臨床応用へ

本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・網羅的遺伝子解析や電子カルテの普及により、医療ビッグデータの収集が格段に容易となった。近年ではAI技術の進歩が加わり、臨床現場やコホート研究で得られた大量の診療データを統計的に解析し、そこから新たな理論を導くデータ駆動型の研究が大きく脚光を浴びている。
・医療ビッグデータの構築、計算技術の飛躍的進歩、AIによる新しいアルゴリズムの誕生など、数学と医学が融合し、医学研究の新たな柱として形成されつつある。
・本特集では、医療ビッグデータ研究の現状と展望を、各分野の最前線にいる研究者たちが「データ収集」「解析手法」「社会実装」の3 つの視点から論じる。

■医療ビッグデータ・リアルワールドデータ研究のあり方・進め方
・はじめに
・医薬品の安全性・有効性評価の観点からみたリアルワールドデータの定義・種類・利活用の実際
・臨床医学の観点からみた医療ビッグデータの定義・種類・利活用の実際
・難病の全ゲノム解析研究における基盤構築
・がん領域におけるRWD活用の現状とゲノムデータベース基盤の展望
・医療ビッグデータの解析法①LAMP法による医療仮説マイニング
・医療ビッグデータの解析法②医療RWDにおける機械学習の決定木と深層学習の役割
・医療ビッグデータによる新規疾病発症予測――予測アルゴリズム構築からAI健診の実装および企業・自治体との連携まで
●TOPICS 輸血学
・ABO式血液型不適合造血幹細胞移植後の血液型検査
●TOPICS 癌・腫瘍学
・頬粘膜における体細胞モザイクの解明と安全で正確な食道がん予測モデルの構築
●連載 医療にいかす行動経済学(13)
・糖尿病患者の不確実性下における意思決定
●連載 知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座
・はじめに
●連載 知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(1)
・循環器生理機能検査(心電図を含む)

●FORUM 人間社会の未来 ――専門家が予見する人類の行方(20)
・人と人のつながり

本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・肺癌の診療は、新規薬剤の登場、手術手技や放射線治療装置・技術の向上により近年飛躍的な進歩を遂げているが、依然として罹患率・死亡率ともに高い疾患である。
・診断技術や治療戦略のめざましい発展に伴い、臨床現場では個々の患者に応じた最適な治療選択が求められ、治療方法はより複雑化になってきている。さらには、患者のQOLを重視した包括的なケアや、多職種連携によるチーム医療の重要性も高まっている。
・本特集では、基礎~臨床応用、最低線量CT による検診、SDM、MDTまで、肺癌診療の第一線で活躍する専門家たちが幅広い知見を集約し、日常診療で直面する課題や今後の展望について触れながら、最新のエビデンスに基づく診断・治療の進歩を体系的に解説する。

■第1土曜特集 肺癌診療のアップデート
・はじめに
・肺癌診療ガイドライン2025年版の主な変更点
〔key word〕肺癌、ガイドライン、薬物治療、EGFR遺伝子変異、周術期治療
・最適な治療を届けるための遺伝子パネル検査の使い方
〔key word〕包括的ゲノムプロファイリング(CGP)検査、非小細胞肺癌(NSCLC)、遺伝子パネル検査
・肺癌の最新手術方法――標準手術と縮小手術、手術適応、ロボット支援手術
〔key word〕非小細胞肺癌(NSCLC)、肺葉切除、区域切除、充実成分比(C/T比)、ロボット支援手術(RATS)
・肺癌放射線治療の現状と将来展望
〔key word〕体幹部定位放射線治療(SBRT)、強度変調放射線治療(IMRT)、陽子線治療、重粒子線治療、オリゴ転移
・切除可能非小細胞肺癌に対する周術期治療――ALK融合遺伝子、EGFR遺伝子変異、その他のドライバー変異
〔key word〕周術期治療、ドライバー変異、ADAURA/NeoADAURA試験、ALINA/ALNEO試験、HER2変異
・免疫チェックポイント阻害薬を含めた切除可能非小細胞肺癌に対する周術期治療の最前線
〔key word〕術前化学免疫療法、非小細胞肺癌(NSCLC)、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
・切除不能Ⅲ期非小細胞肺癌に対する化学放射線療法
〔key word〕非小細胞肺癌(NSCLC)、化学放射線療法(CRT)、免疫チェックポイント阻害薬、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)
・ドライバー遺伝子変異・転座陽性――EGFR、ALK
〔key word〕EGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子、分子標的治療薬
・ドライバー遺伝子変異・転座陽性例の薬物療法――ROS1融合遺伝子、BRAF遺伝子V600E変異、MET遺伝子変異、RET融合遺伝子、NTRK融合遺伝子、KRAS遺伝子G12C変異、HER2遺伝子変異
〔key word〕ドライバー遺伝子変異、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)、抗体薬物複合体(ADC)、二重特異性抗体
・Ⅳ期非小細胞肺癌の薬物療法――ドライバー遺伝子変異・転座陰性に対する一次治療の最適化
〔key word〕免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、NIPPON試験、ICI治療後の無治療生存期間(IFS)、ICI再投与
・限局型小細胞肺癌の治療パラダイムシフト――化学放射線療法と免疫療法へ
〔key word〕限局型小細胞肺癌(LD-SCLC)、化学放射線療法(CRT)、予防的全脳照射(PCI)、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
・小細胞肺癌の今とこれから――免疫療法時代の課題と次世代戦略
〔key word〕進展型小細胞肺癌(ES-SCLC)、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、DLL3標的T細胞エンゲージャー(TCE)
・進展型小細胞肺癌の2nd line以降の最新治療と今後の展望
〔key word〕再発小細胞肺癌、sensitive relapse、refractory relapse、二重特異性T細胞誘導抗体(BiTE)、抗体薬物複合体(ADC)
・肺癌におけるオリゴ転移およびオリゴ増悪――その定義と治療開発
〔key word〕非小細胞肺癌(NSCLC)、オリゴ転移性疾患、local ablative therapy(局所治療/局所根治的治療)、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
・対策型検診としての低線量CT肺がん検診
〔key word〕肺がん検診、対策型検診、低線量CT
・肺癌の治療選択――患者-医療者の連携SDMと多職種連携
〔key word〕共同意思決定(SDM)、エビデンスに基づく医療(EBM)、患者中心医療の実現、臨床倫理
・早期および診断時からの緩和医療
〔key word〕全人的苦痛、診断時からの緩和ケア、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、予後予測、せん妄
・免疫チェックポイント阻害薬治療の副作用管理とガイドライン
〔key word〕免疫関連有害事象(irAE)、ガイドライン、チーム医療
・高齢者肺癌の治療におけるevidenceとbeyond evidence
〔key word〕高齢者機能評価(GA)、高齢者肺癌、G8(Geriatric-8)
・間質性肺炎合併肺癌の病態と薬物療法
〔key word〕間質性肺炎(IP)、特発性肺線維症(IPF)、肺癌、急性増悪、薬物療法

本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・細胞を設計し、狙った環境でのみ機能させる“デザイナー細胞”は、疾患微小環境を読み取り、必要なときに必要な作用だけを出す“条件付き治療”が可能となることから、個別化医療への応用が期待されている。
・社会実装の実現のためには、標的特異性、オフターゲット、免疫学的リスク、長期安全性、品質管理、スケールアップ、規制・倫理という実装上の課題を解決し、臨床で使用できるようにしていかなければならない。
・本特集では、細胞デザインを可能にする基盤技術から、臓器、免疫、in vivo 治療へ展開する応用まで、実用化に向けて行われている研究をそれぞれの分野のエキスパートたちが解説する。

■デザイナー細胞の実用化と未来
・はじめに
・miRNA回路を活用した細胞デザイン
・ヒト人工染色体が拓く高機能な次世代型デザイン細胞の創出
・細胞デザインを可能にする多様なゲノム編集ツール
・生体内遺伝子改変を可能とする送達技術の展望
・がん免疫治療用T細胞をデザインする
・AAVベクターによるin vivo治療デザイン
・ユニバーサルiPS細胞をデザインする
●TOPICS 臨床検査医学
・微生物検査の技術革新による医療への貢献
●TOPICS 社会医学
・医学研究・医療活動への貢献野口英世アフリカ賞を通じた
●連載 医療における生成AIとDX(15)(最終回)
・医師とAIがともに働く日常へ――「拡張」としてのAI
●連載 医療にいかす行動経済学(12)
・医師の働き方改革への行動経済学の応用
●FORUM 人間社会の未来 ――専門家が予見する人類の行方(19)
・パレスチナ・ガザ地区で起こっている医療・生活・環境破壊の実態――戦場ガザでの医療者の立ち位置と私たちの関わり
●FORUM 病院建築への誘い――医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編――マドリードにおける病院建築の転用
●FORUM 書評
・『早発卵巣不全 病因論と治療の最前線』

本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・動物がいかにして光を受け取り世界を見ているのかという問いに端を発したロドプシン研究は、いまや視覚研究にとどまらず分野を横断する巨大な学問領域へと発展している。
・ロドプシンを用いて神経細胞の活動を光で操作する技術である“光遺伝学(オプトジェネティクス)”の登場や、多様なロドプシンの発見・性能向上により、神経科学の発展だけでなくヒト疾患に対する遺伝子治療の可能性をも切り拓きつつある。
・本特集は、微生物型、酵素型、動物型といったさまざまなロドプシンに焦点を当て、光遺伝学研究の基盤から応用までの最前線を論じる。さらにはマウスおよびマカクザルを用いた光遺伝学研究のひとつの到達点や、視覚再生研究についても取り上げる。

■光遺伝学の基礎と臨床の最前線
・はじめに
・機械学習を用いたイオン輸送型ロドプシンの機能予測と分子開発
〔key word〕ロドプシン、機械学習、オプトジェネティクス、タンパク質機能予測、レチナール
・チャネル型ロドプシンの構造機能相関および構造に基づく分子改変の現状
〔key word〕チャネル型ロドプシン(ChR)、イオンチャネル、光遺伝学、構造生物学、クライオ電子顕微鏡(cryo-EM)
・細胞の“情報伝達”を光で操る――酵素ロドプシンに基づくセカンドメッセンジャー制御技術
〔key word〕シグナル伝達、グアニル酸シクラーゼ(GC)、フォスフォジエステラーゼ(PDE)
・動物ロドプシンをベースとした光遺伝学ツールの最前線
〔key word〕双安定型オプシン、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)、吸収スペクトル、波長感受性
・光によるがん治療を目指した光依存的な細胞死誘導技術の開発
〔key word〕ロドプシン、アポトーシス、プロトンポンプ、光遺伝学
・光遺伝学より明らかになってきた海馬における社会性記憶の神経メカニズム
〔key word〕社会性記憶、海馬腹側CA1(vCA1)、海馬背側CA2(dCA2)、最初期遺伝子
・精神神経疾患の病態解明に向けた意思決定操作の光遺伝学的研究
〔key word〕意思決定、非ヒト科霊長類、マカクサル、光遺伝学
・失われた視覚を再生する光遺伝学――科学と臨床の最前線
〔key word〕光遺伝学(Optogenetics)、オプシン、神経活動制御、網膜色素変性症(RP)
●TOPICS 膠原病・リウマチ学
・精神神経ループスにおけるミクログリア活性化と新規治療標的の可能性
●TOPICS 消化器内科学
・代謝機能を保持した成人肝細胞由来オルガノイド培養法の開発
●連載 医療における生成AIとDX(14)
・個人主導の医療DX化に伴う薬機法上の注意点
●連載 医療にいかす行動経済学(11)
・データと行動科学でヘルスシステムを改善する――健診・保健事業における行動科学と実装研究のモデル
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、行動経済学、ナッジ、リアルワールドデータ、LHS(learning health system)
●FORUM 人間社会の未来 ――専門家が予見する人類の行方(18)
・情報的に健康な社会を

本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
医学に関する最新情報を基礎・臨床の両面から総合的に幅広い視点で紹介している医学総合雑誌のパイオニア! 本号の特集:認知症治療の最前線と展望 企画:岩田 淳(東京都健康長寿医療センター) ・認知症,特にアルツハイマー病の治療が大きな変革を遂げている.2023年に抗アミロイドβ(Aβ)抗体薬レカネマブ,2024年はドナネマブが上市され保険適用となったが,健康保険を用いた場合の診断・検査結果に基づく投与対象が厳格に定められており,その条件への理解や,投与できない患者への対処方法についても考えなければならない. ・抗Aβ抗体薬はアルツハイマー病を治癒に導くものではないため,従来の治療方法,介入方法との併用が前提となり,さらには特有の副作用についても対処が必要となる. ・本特集では,これらの新規治療方法を実施していくために必要な知識,そしてガイドラインの紹介,将来の展望などについて,その領域の第一人者たちが徹底解説する.

目次
はじめに
抗Aβ抗体薬のリアルワールドでの使用
抗体医薬時代の認知症医療における支援ニーズ――適応外と判断された患者・家族を含めて
アミロイド関連画像異常(ARIA)――管理の実際とレジストリ研究
タウを標的とした治療薬開発の現状
認知症診断のための画像検査の最前線
アルツハイマー病の体液バイオマーカー――最新の知見と展望
認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)/神経精神症状(NPS)に対する治療
多因子介入による認知症予防
TOPICS【遺伝・ゲノム学】ロングリードシークエンサーを用いたB細胞におけるアイソフォーム特異的eQTLの解析
TOPICS【免疫学/癌・腫瘍学】肺がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の治療効果と腸内・肺内細菌叢との関連
連載【医療における生成AIとDX】13.医師の知的生産性を高めるAI活用術
連載【医療にいかす行動経済学】10.行動経済学を駆使した肝がん死亡率ワースト1位汚名返上プロジェクト
連載フォーラム【人間社会の未来――専門家が予見する人類の行方】17.医学・医療におけるELSIの今後
医学に関する最新情報を基礎・臨床の両面から総合的に幅広い視点で紹介している医学総合雑誌のパイオニア! 本号の特集:第1土曜特集 薬事利用に資する「適合性」と「信頼性」をもつリアルワールドエビデンス作成に向けた提言 企画:坂東英明(国立がん研究センター東病院医薬品開発推進部門医薬品開発推進部) ・リアルワールドデータ(RWD)とは,電子カルテ,医療請求データ,製品または疾患レジストリ,その他の健康関連情報源など,患者の健康状態・医療提供に関連する情報であり,日常診療においてさまざまな情報源から収集される. ・近年,世界各国の規制当局がRWDの活用を推進しており,基礎研究,臨床開発計画,臨床試験への患者登録,規制当局への申請,製造販売後の安全性監視等,多様な分野での活用が進んでいる. ・本特集は,提言書『薬事利用に資する「適合性」と「信頼性」をもつリアルワールドエビデンス作成に向けた提言』に基づき,薬事利用に資するRWD/RWE(リアルワールドエビデンス)の信頼性確保の現状から制度的実装,さらには技術的発展までを包括的に論じる.

目次
はじめに RWD/RWEとは,「適合性」と「信頼性」とは
【扉】■第1章 各国のRWDの薬事利用に求められる「適合性」と「信頼性」のまとめ
各国のRWDの薬事利用に求められる「適合性」と「信頼性」のまとめ
【扉】■第2章 薬事に用いたRWD/RWEの事例と「適合性」「信頼性」
SCRUM-Japan Registry
CIRCULATE-Japanにおける疾患レジストリ構築の試み
MASTER KEY Project
RemudyおよびRemudy-DMDの構築経緯とRegulatory Grade RWDとしての活用
RWDの外部対照としての活用可能性:REALISE研究の成果から
海外における現状:Flatiron Healthの経験
【扉】■第3章 事例から考える目的に応じた「適合性」「信頼性」の現状と提案
医薬品等の開発に資するデータ
医薬品安全性監視に資するデータ
[コラム]MID-NETRの現状と将来展望
その他のRWE(診療ガイドラインなど)に資するデータ
【扉】■第4章 リアルワールドデータ保有者が利用者へ開示すべき内容の提案
リアルワールドデータ保有者が利用者へ開示すべき内容の提案
【扉】■第5章 RWD/RWEの利活用に向けた法的整備の現状と展望
次世代医療基盤法の概要
[コラム]NDB・次世代医療基盤法連結データの製造販売後調査への応用可能性
[コラム]医療DXの推進について
RWDの薬事利用における個人情報の取り扱いの整理――次世代医療基盤法改正とオプトアウト方式の課題を中心に
European Health Data Space (EHDS) の概要と日本の医療DX政策へのインパクト
【扉】■第6章 RWD/RWEの利活用に向けた技術的進歩の現状と展望
二次利用を見据えた病院情報システムの構築
大規模言語処理のRWD/RWEの「適合性」「信頼性」担保への活用の展望①
大規模言語処理のRWD/RWEの「適合性」「信頼性」担保への活用の展望②
技術的進歩のRWD/RWEへの活用
結言
用語集・Appendix
医学に関する最新情報を基礎・臨床の両面から総合的に幅広い視点で紹介している医学総合雑誌のパイオニア! 本号の特集:社会的つながりと健康 企画:高木大資(京都大学大学院医学研究科社会的インパクト評価学講座) ・“社会的つながり”が人の生活や健康にどのような影響をもたらすのか,さまざまな学問分野で研究がされてきている.健康科学分野では,社会的つながりは人の死亡リスクさえ規定しうる主要な“健康の社会的決定要因”のひとつであることが明らかにされてきた. ・地域コミュニティの希薄化,経済格差,地縁・血縁の減少などによる社会的つながりが減少する一方で,情報通信技術やSNSの発展・普及により,人々のつながりが拡張されていることも事実である. ・本特集では,人々の社会的つながりを構築するために行われているさまざまな取り組みが,健康やウェルビーイングにどのような効果を持ちうるのか,各分野を代表する研究者が専門領域における現代的な重要トピックを論じる.

目次
はじめに
社会的つながりと健康をめぐる情報通信技術(ICT)の役割
社会環境が生み出す暴力と予防
再考:社会的処方――到達点と実装に向けた課題
高齢者の通いの場と健康
都市公共空間における相互作用とウェルビーイング
社会的つながりがドメスティックバイオレンス(DV)を防ぐとき,防げないとき
社会ネットワーク構造と健康
つながりの喪失がもたらすもの――高齢者の社会的孤立の影響と対策
TOPICS【生化学・分子生物学】Reprimo(RPRM):YAPシグナルを介して外因性アポトーシスを誘導するがん抑制因子
TOPICS【癌・腫瘍学】トリプルネガティブ乳がん治療――PARP阻害薬を中心に
連載【医療における生成AIとDX】12.医療情報の民主化に向けて ―医学論文をもっと身近に― 医学論文AI総合サイト『MVidEra』
連載【医療にいかす行動経済学】9.HPVワクチンと行動経済学――接種率の回復に向けて
連載フォーラム【人間社会の未来――専門家が予見する人類の行方】16.宇宙の研究開発と医学
医学に関する最新情報を基礎・臨床の両面から総合的に幅広い視点で紹介している医学総合雑誌のパイオニア! 本号の特集:若い女性の「やせ」 企画:田村好史(順天堂大学大学院医学研究科スポーツ医学・スポートロジー,同代謝内分泌内科学,同国際教養学部) ・「痩せていることが美しい」という価値観,SNSを介した細身体型の可視化,経済的要因,体質的要因など多層的な問題を背景に,日本の若年成人女性における低体重者は約20%に達し,先進諸国のなかで突出して高い.・肥満症対策が重視される一方で,痩せの問題への対応はこれまで十分とはいえなかったが,2025年には「女性の低体重/低栄養症候群(FUS)」が提唱され,低体重や栄養不足による月経異常,骨密度低下,耐糖能障害,精神・身体症状などが複合的に出現する病態を包括的に捉える概念として注目されている. ・本特集では,FUSについて概説し,骨密度への影響,プレコンセプションケアとの関連,糖尿病・肥満症治療薬の目的外使用の現状,摂食障害の現状と課題,ボディイメージと教育,そして女性が健康的な生活を送れる社会に向けた取り組みについて,各分野の専門家が論じる.

目次
はじめに
女性の低体重/低栄養症候群の疾患概念提唱の背景
女性の低体重/低栄養症候群(FUS)とその課題解決に向けて
女性の低体重/低栄養と骨密度
女性の低体重・低栄養とプレコンセプションケア――次世代の健康を見据えた女性の低体重・低栄養の課題
若年女性の痩身志向と糖尿病治療薬・肥満症治療薬の適応外使用による健康被害:現状と症例報告――日本社会におけるルッキズムの蔓延と医療現場の課題
若い女性の「やせ」と摂食症(障害)――現状の課題と包括的支援体制の構築に向けて
日本人若年女性のボディイメージの現状と心理教育的介入方法
日本人女性の痩せをめぐる健康課題と支援モデル――女性の低体重/低栄養症候群(FUS)予防と包括的教育の視点から
TOPICS【免疫学】T細胞によるセルフとネオセルフの識別能による全身性自己免疫疾患の発症
TOPICS【癌・腫瘍学】がん治療の進歩によって骨転移診療の重要性が増している
連載【医師の働き方改革――取り組みの現状と課題】19(最終回).医師業務体制の本来のあるべき姿とは――働き方改革の本質を問う
連載【医療における生成AIとDX】11.生成AIを使いこなす医療論文執筆ガイド――アウトライン作成から査読対応までの実践的ワークフロー
連載【医療にいかす行動経済学】8.がん医療と行動経済学:揺らぐ意思決定に寄り添う「ナッジ」
連載フォーラム【人間社会の未来――専門家が予見する人類の行方】15.これから人間はどうつきあっていけばよいのか
医学に関する最新情報を基礎・臨床の両面から総合的に幅広い視点で紹介している医学総合雑誌のパイオニア! 本号の特集:腫瘍免疫とミトコンドリア 企画:冨樫庸介〔岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)腫瘍微小環境学分野,同病院呼吸器内科〕 ・近年,ミトコンドリアは単なる細胞のATP産生を担うオルガネラという認識だけに留まらず,細胞の運命決定やシグナル伝達,そして免疫応答までも制御する中心的なハブであることが明らかとなってきた. ・特に,腫瘍微小環境におけるミトコンドリアの機能変容は,がん細胞の生存戦略のみならず,免疫細胞の不均一性や機能不全をもたらす決定的な因子として注目を集めている. ・本特集では,ミトコンドリアを中心とした腫瘍免疫や,ミトコンドリア代謝を標的とする新たなゲノム編集療法・薬剤開発についての最前線を取り上げ,解説する.

目次
はじめに
がんとミトコンドリア一般論
T細胞のミトコンドリア機能と腫瘍免疫
骨髄系細胞におけるミトコンドリアの抗腫瘍応答での役割
T細胞老化とミトコンドリア
腫瘍微小環境におけるミトコンドリア伝播
ミトコンドリアリプログラミングによるCAR-T細胞療法の最適化
ミトコンドリア機能を標的とした創薬の現状と展望――腫瘍免疫薬としてのミトコンドリア創薬の標的は
TOPICS【加齢医学】日本における老衰死の現状
TOPICS【免疫学】リソソームRNAストレスによる肝障害抑制メカニズム
連載【医師の働き方改革――取り組みの現状と課題】18.専門医制度への影響と課題
連載【医療における生成AIとDX】10.生成AIと個人開発で加速する医療DXの現実解――小さく始めて確かめる医療の課題解決パラダイムシフト
連載【医療にいかす行動経済学】7.SDMと医療行動経済学:EBMの原点から新たなるその先
連載フォーラム【人間社会の未来――専門家が予見する人類の行方】14.人間と地球の持続可能な共存を目指すプラネタリーヘルス
医学に関する最新情報を基礎・臨床の両面から総合的に幅広い視点で紹介している医学総合雑誌のパイオニア! 本号の特集:第1土曜特集 希少遺伝性疾患の最前線 科学と社会をつなぐ 企画:松本直通(横浜市立大学大学院医学研究科遺伝学) ・ゲノム解析技術の進歩,医療のデジタル化やAIの活用,そして社会全体の関心の高まりによって,希少遺伝性疾患はもはや孤立した存在ではなく,医療の新しい可能性を切り開く先端的な領域となりつつある. ・希少遺伝性疾患の本質は“一人ひとりの違い”にある.患者それぞれに合わせた診療や支援が求められ,医療,研究,支援,制度が連携し,柔軟に対応できる仕組みが必要とされる. ・本特集では,疾患定義・疫学にはじまり,新生児スクリーニング,ゲノムやオミクス解析,AIによる診断支援といった技術的な進歩に加え,個別化治療や倫理的課題への取り組み,支援体制の整備,小児から成人への移行医療や包括的ケアなどに至るまで,多角的に取り上げる.

目次
はじめに
希少遺伝性疾患とは何か――定義・概念と国際的基準の変遷
希少疾患における診断手法の変遷
新生児マススクリーニングの現在地とこれから
希少遺伝性疾患の最前線――ゲノム・オミクス解析による診断革命
シンプルなモデル生物を利用した疾患モデルと機能解析――創薬と理解の架け橋
AIとビッグデータが拓く希少疾患の新たな診断支援
希少遺伝性疾患に対するN-of-1+核酸医薬創薬
神経・代謝疾患における最新治療と治験
遺伝性難聴への遺伝子治療とゲノム編集治療
希少遺伝性疾患における遺伝カウンセリング――科学と暮らしをつなぐゲノム医療
子どもから大人への架け橋を目指して――移行期医療・成人移行支援
包括的ケアとQOL支援――多職種連携の可能性
希少・難治性疾患関係者へのエンパワメント――診断ラグ・診断ロスを例とした患者団体との協働および中間機関の役割
人口減少およびインフレ下での薬価制度改革――マクロとミクロの統合的アプローチ
希少疾患のゲノム情報の利活用とELSI(倫理的・法的・社会的課題)
国際連携と市民参画――希少疾患政策の未来へ
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商品情報・内容

  • 出版社:医歯薬出版
  • 発行間隔:週刊
  • 発売日:毎週土曜日  
  • サイズ:B5判

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