<特集>
国連外交
敗戦を出発点とした日本と国連の関係が続いて50年余が過ぎた。「東西の架け橋」や「国連中心主義」など、戦後の日本外交が掲げた理念に国連の存在は決して小さくない。しかし一方で、冷戦下での現実的な安全保障という命題から遊離した面があったことも否定できない。冷戦後、日本外交がグランドデザインを模索する一方、国連の役割は多角化し複雑になった。多極化のなかで改革が叫ばれる国連で、日本外交が主体性を発揮する時を迎えている
国連外交の活性化から日本外交の活性化へ
/北岡伸一
政権交代という民主主義のダイナミズムは、日本の国連外交を再構築する好機をもたらした。鳩山首相の国連総会演説を読み解きながら、世界に貢献する日本のあり方を展望する
[全文]国連総会、国連気候変動首脳会合における鳩山総理大臣演説
座談会 「不可欠だが不完全」な組織に、どう関わるか
星野俊也/中前博之/長有紀枝/羽田浩二
冷戦の終焉から20年が経過して、国連もさまざまな面で成長を遂げ、また試練を受けている。私たちは、国連をどのように捉え、どのように関わっていけばよいのか。
現実を見据えて、力強い国連外交を
/明石康
国連外交の現場
高須幸雄/〔聞き手〕榎原美樹
国際社会の最重要課題を議論する国連安保理。そこで日本は何を目指し、いかに議論をリードしているのか。国連安保理の舞台裏を語る
冷戦後アメリカ国連政策の底流
/ブルース・D・ジョーンズ
湾岸戦争、9・11事件、イラク戦争。現在までの二〇年間、米国と国連は一筋縄にはいかない、複雑な関係を作り出してきた。しかしながら、そのなかでも変わることのなかった、米国の外交政策における国連の位置づけとは
温暖化対策、科学的知見を重視せよ
/浦野光人
地球温暖化という問題は環境という観点だけでは語りきれない。国家と企業と人々の営みが複雑に絡み合い、政治と私生活のあり方が争点として浮き上がる。注目を集めた同友会レポートをまとめた浦野氏が語る
国連PKO新ガイドラインの全貌
/中満泉
現在、困難な状況におかれている国連平和維持活動。その機能をより強化し、より効率的に運用するための新たな指針づくりが始まっている。立案の中心を担った中満氏が構想する、これからのPKOとは
日本と国連が紡ぐ人間の安全保障
/弓削昭子
これからの平和活動が求める人材とは
アン・リビングストン
平和活動は社会や経済、政治にまたがる多元的な任務が有機的に結びついてはじめて成功する。現在、任務が高度化するにつれ、支援する側の能力が問われている。より効果的な平和活動のための現状分析と提言。
国連環境計画親善大使として
加藤登紀子
日本の国連拠出金はこのままでよいのか?
植野篤志
日本は国連のなかで高い評価と信頼を獲得してきた。しかし、ここへ来て日本の国際機関経由のODA実施に黄色信号が灯り始めている
グローバル・コンパクト、一〇年目の挑戦
植野篤志
国際社会に生きる一員として、持続可能な発展のために、企業は何ができるのか。自発的取り組みの輪は、少しずつ、しかし着実に広がっている
日本と国連 稀有な絆
潘亮
戦勝国と敗戦国から始まった国連の関係は、意外なほど強い絆で結ばれるようになった。占領統治、せんごふっこう、東西冷戦といった国際環境の変化にもかかわらず、この絆はなぜ持続したのか。そこにはどのような限界が潜んでいたのか
資料篇 日本の国連外交
<連載>
悲観・楽観・世界観
/千野境子
関東随筆
開米潤/赤坂清隆
談話室 知花くらら
ザンビアでの出会い―過酷な運命を生きる人を前に、私が考えたこと―
書評フォーラム 選評・宮城大蔵
『軍政ビルマの権力構造』
『池田政権期の日本外交と冷戦』
『外交の戦略と志』
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