【新連載】
◆マイネームイズフューチャー/千葉雅也
佐藤悠介、ニー歳、フリーライター。脇役モブを自認する彼は生成AIに仕事を脅かされ、「復讐」を誓う。言葉の実在性と虚構性。現代の諸問題を呑み込んで駆動する、著者初の長篇エンターテインメント!
【掌篇】
◆普通の生活/筒井康隆
タクシーで自宅を目指すが、なかなかたどり着けない老夫婦。頼りない運転手のせいか、それとも……。
【短篇】
◆ズッキーニ病/三国美千子
特定の野菜に執着する母。今にして思えば父が亡くなる以前から、すこしおかしかったのかもしれない。
【連作】
◆良心的兵役拒否 [2]ママ/市川沙央
徴兵制導入を叫ぶ平井迴凪子えなこには、障害児の息子がいた。記者の直撃とネット炎上に彼女の心の内は。
◆からの旅 2/小山田浩子
オーストリアの小都市で要塞を登る私の脳裏に、津波が襲った日本のあの街の白い霧が立ち込める。
◆レインボー・バレー/高山羽根子
生きるために命を賭す、登山家の逆説。シマモリは友人の姿に触れ、自らの価値観を揺さぶられる。
【対談】
◆知られざる三島由紀夫――生誕100年の記念日に/横尾忠則×平野啓一郎
死生観を踏まえた独特の芸術論と、自決の数日前に交わした言葉。三島像を刷新するいくつかの秘話。
【批評】
◆現代美術不案内――ヴェネチア・ビエンナーレ2024訪問記/福尾 匠
理論不在かつ資金調達は民間頼みの国際芸術祭。気鋭の哲学者=批評家が綴る、水の都での五日間。
【長篇評論】
◆アリス・マンローのパッシヴ・ヴォイス/レイチェル・アヴィヴ(小竹由美子訳)
ノーベル賞作家マンローは、パートナーによる娘への性的虐待を知りながら、まるで対応してこなかった――綿密な周辺取材と著作の精読によって「短篇の女王」の隠された実人生に光を当てる、第一級の文芸ジャーナリズム。
【映画評】
◆自分の轍わだちに砂をかけるボブ・ディランは猫である――『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』随想/湯浅 学
ティモシー・シャラメ主演の話題作を観て、当代きっての「ボブ馬鹿」音楽評誰家は何を感じたか?
【リレーコラム 街の気分と思考】
◆生きている廃墟/村田沙耶香
◆ランナーズ・アイ/伊藤亜紗
【新潮】
◆キティ/市原佐都子
◆消えかけた物語のありか――『断腸亭日乗』から/多田蔵人
◆サウザンド・レイヤーズ・オブ・シブヤ/谷頭和希
◆地べたにすわっておしっこをする/早坂大輔
◆窓を覗く/甫木元 空
◆おいでよ、つんどくの森/山本貴光
【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆三島由紀夫『假面の告白 初版本復刻版』/九段理江
◆青柳菜摘『亡船記』/山下澄人
【本】
◆津村記久子『うそコンシェルジュ』/大崎清夏
◆ヘルベルト・ローゼンドルファー『廃墟建築家』(垂野創一郎訳)/豊崎由美
◆奥泉 光『虚傳集』/山本貴光
◆宮内悠介『暗号の子』/吉川浩満
【連載コラム】
◆料理の人類学のかたわらで(第9回)/藤田 周
水道水の味を「説明」する(怖さを引き受ける)
【連載評論】
◆雅みやびとまねび――日本クラシック音楽史(第4回)/片山杜秀
◆独りの椅子――石垣りんのために(第12回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第115回)/大澤信亮
【連載小説】
◆Ifの総て(第10回)/島田雅彦
◆湾(第11回)/宮本 輝
◆荒れ野にて(第84回)/重松 清
第57回新潮新人賞 応募規定
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