4月1日に夕方の空で、おうし座の1等星アルデバランが月に隠されるようすが各地で見られます。薄明の中、地球照の美しい月とアルデバランを見て、撮って楽しみましょう。5か月後に迫ったアメリカ横断皆既日食の耳より情報もお忘れなく。
■表紙画像
アルデバラン食のシミュレーション画像です。4月1日の月齢4.3に近い月齢4.4の月(2月1日)を多段階露出で撮影し、その画像にアルデバランの画像を配置しました。
■4月1日の宵空、月齢4.3「絶好のアルデバラン食」(作例・解説/谷川正夫)
今年5回あるアルデバラン食のうち、2回目が4月1日(土曜)の夕方に起こります。潜入のころは日没前の明るい空や夕方の薄明と重なり、地域によって空の明るさが異なります。そこで、薄明中の空の明るさと地球照およびアルデバランやヒヤデス星団の写り方を検証するために事前テスト撮影を行いました。
■「ステライメージ」最新「8」を使う2「画像調整の新インターフェイス」(解説/中西昭雄)
2月に発売となった天体画像処理ソフト「ステライメージ8」。インプレッション2回目は、「8」の新機能である「画像調整パネル」と「メトカーフコンポジット」を紹介します。
■標高世界一のTAO望遠鏡が動き出す 3「望遠鏡建設の現場から」(解説/酒向重行)
2016年10月、日本の技術者が山頂工事の事前調査のためチャナントール山に入りました。高さ27mに達する望遠鏡施設を標高5640mの山頂に建てるには、強い西風と低酸素に真剣に向き合わなければなりません。丹念な現地調査により、その攻略方法が徐々に見えてきました。
■日食を撮る 2「風景と本影錐を撮る」(解説/塩田和生)
皆既日食の撮影は簡単ではありませんが、最近はコンデジやスマホの手持ち撮影でも、パソコン画面で見るとかSNSで友人に見せるといった用途なら十分楽しめる画質が得られるようになってきました。比較的簡便な機材で気軽に撮れる日食風景写真の撮り方を紹介します。
■星の都の物語「パリに天文学の足跡を訪ねて 第10回…カッシーニ 四代のヒストリー」(案内/廣瀬 匠)
17世紀後半、イタリアからフランスに招かれたのが、土星の環の「カッシーニの間隙」発見で知られるジョヴァンニ・ドメニコ・カッシーニです。ジョヴァンニはパリ天文台の重鎮となり、その後、曾孫の代までフランスの天文学界に君臨し続けました。
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