管球王国 発売日・バックナンバー

全96件中 16 〜 30 件を表示
2,970円
2,970円
●カラー口絵
●魅惑の音像定位 最新・同軸スピーカーの真価 傅 信幸
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●直熱管パワーアンプの鮮やかで深遠な世界
 最新17機種の試聴
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●MY HANDICRAFT マイ・ハンディクラフト
 是枝重治◎PX25プッシュプル・モノーラルパワーアンプ Fascination 98の製作
 新 忠篤◎ドイツ製5極管EL12Nシングル・ステレオパワーアンプAP15の製作
 小池儀治◎PX25シングル・ステレオパワーアンプ山中湖「Symphony Hall」の製作
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●米英ヴィンテージアンプの聴き比べ
 プッシュプル/パラレルプッシュプルアンプ12モデル試聴
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●実験工房 5881/350B/6F6=新旧13種の聴き比べ
 新 忠篤/杉井真人/児玉眞一郎/解説:岡田 章
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●2020 秋の注目新製品試聴
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●クラングフィルムとドイツの名機たち
 第34回「F2a11とEL34のアンプ」 小林正信
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●「クラシック専門誌で録音評を執筆」/独製パイプオルガンのレコーディング記 常盤 清
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●実践ラボラトリー
 「DIYで愉しむ10cmフルレンジユニット」
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●管球王国インフォメーション
●カラー口絵
 ヴィンテージスピーカー「中・大型篇」米国製11モデル試聴/シングルアンプ18機種の試聴
 実験工房6V6/6L6出力管=新旧21種の聴き比べ
 MY HANDICRAFT
  是枝重治=50C5プッシュプルパワーアンプ
  唐木志延夫=オペアンプIC採用フォノイコライザー

●真空管の持つピュアな世界
 シングルアンプ18機種の試聴
 高津 修/吉田伊織

●MY HANDICRAFT マイ・ハンディクラフト
 是枝重治◎50C5プッシュプル・ステレオパワーアンプFascination97の製作
 唐木志延夫◎オペアンプIC採用フォノイコライザーキットDJ01 Specialの製作

●「高解像スピーカーと真空管アンプが拓く新境地」 傅 信幸

●録音エンジニアが語る「dCS 最新モデルの進化を聴く」 常盤 清

●ヴィンテージスピーカー 「中・大型篇」
 米国製スピーカー11モデル試聴
 土井雄三/新 忠篤/杉井真人

●実験工房 6V6/6L6出力管 新旧21種の聴き比べ
 新 忠篤/杉井真人/児玉眞一郎/解説:岡田 章

●2020 夏の注目新製品試聴
 傅 信幸/三浦孝仁/吉田伊織

●クラングフィルムとドイツの名機たち
 第33回「 オイロノアⅡとオイロノア・ユニア」 小林正信

●管球王国インフォメーション
●カラー口絵
ヴィンテージスピーカー「中・小型システム篇」 英・独・米製スピーカー14モデル試聴
2台目に選びたい最新の個性派アンプ17モデル
実験工房 重量級ヘッドシェル15種聴き比べ
MY HANDICRAFT
 小池儀治=6V6シングルアンプ
 小林 昭=電池駆動式・超小型D級アンプ+8cm口径スピーカー

●New Components レイオーディオ KINO-CART

●2台目に選びたい最新の個性派アンプ 17モデル試聴 三浦孝仁/吉田伊織

●MY HANDICRAFT マイ・ハンディクラフト
小池儀治◎6V6シングル・ステレオパワーアンプ山中湖「VOCAL」の製作
小林 昭◎電池駆動式・超小型D級アンプ+8cm口径スピーカーの製作

●ヴィンテージスピーカー 「中・小型システム篇」
英・独・米製スピーカー14モデル試聴
土井雄三/杉井真人/新 忠篤

●実験工房 重量級ヘッドシェル15機種の本質を探る 新 忠篤/古屋 明

●2020 春の注目新製品試聴 傅 信幸/高津 修/三浦孝仁/吉田伊織/新 忠篤

●クラングフィルムとドイツの名機たち「 EL12のオイロダイン・アンプ」 小林正信

●新譜レビュー ウィーン・ムジークフェライン弦楽四重奏団=重量盤LP10枚組 新 忠篤

●アナログ再入門「 コンプリート・アナログプレーヤーの触発」 亀山信夫
● カラー口絵
● 最新の真空管プリアンプ 19ブランド試聴
三浦孝仁/吉田伊織

● MY HANDICRAFT マイ・ハンディクラフト
是枝重治◎KT150プッシュプル・ステレオパワーアンプFascination95の製作
新 忠篤◎ルンダールトランス搭載EL34単段プッシュプル・モノーラルパワーアンプAP14の製作

● アルテック大型スピーカー
A5、A7、銀箱、マグニフィセントを聴く
土井雄三/新 忠篤/岡田 章

● 実験工房 Part1 フォノイコライザーアンプ聴き比べ
再入門編 14モデル試聴
新 忠篤/岡田 章

● 実験工房 Part2 電圧増幅管12AX7/ECC83
現行管21種の聴き比べ〈後編〉
新 忠篤/岡田 章

● 録音エンジニアが語るJBLモニターの真価「私のスピーカー選択法」 常盤 清

● 2020冬の注目新製品試聴 傅 信幸/高津 修/三浦孝仁/吉田伊織/新 忠篤

● 実践ラボラトリー「デジタルアンプの外付け電源による音質改善」新 忠篤/久芳寛和


● クラングフィルムとドイツの名機たち「独仏オーディオ紀行」後編 小林正信
● 管球王国インフォメーション
2,970円
2,970円
カラー口絵
電圧増幅管12AX7の聴き比べ〈前編〉/北欧のオーディオスタイル
国産/米国ヴィンテージ管球アンプ14モデルを聴く、他

目次

真空管アンプ18ブランドの音を探る
セパレート純正組合せで探る管球式アンプ・ブランド

MY HANDICRAFT マイ・ハンディクラフト
 藤原伸夫◎300Bシングル・ステレオパワーアンプTAP103の製作
 小池儀治◎211シングル・ステレオパワーアンプ山中湖「憧れ」の製作

実践ラボラトリー「アナログプレーヤーの使い勝手と音質」

国産/米国ヴィンテージ管球式アンプ
 14モデルを聴く アルテック銀箱(604E+612)で試聴

実験工房
電圧増幅管12AX7/ECC83
現行管21種の聴き比べ〈前編〉

2019秋の注目新製品試聴

クラングフィルムとドイツの名機たち「独仏オーディオ紀行」前編 小林正信

キング関口台スタジオ アナログカッティングルームを開設。ノイマンVMS70が始動
2,970円
2,970円
カラー口絵
米国製ヴィンテージアンプ13機種を聴く
KT66~KT150最新アンプ17機種の徹底試聴
MCカートリッジ用昇圧トランス19モデルの聴き比べ
MY HANDICRAFT=是枝重治VT164シングルパワーアンプ
GIPラボラトリー訪問記/蓄音機で聴くSPレコードへの誘い

「蓄音機でしか聴けない音がある」=レストラン マルシャン

BBCの系譜=コンパクトスピーカーを真空管アンプで聴く 傅 信幸

大型ビーム管KT66~KT150 最新アンプ17機種の徹底試聴

MY HANDICRAFT マイ・ハンディクラフト 是枝重治◎VT164シングル・ステレオパワーアンプFascination93の製作

米国製ヴィンテージアンプ13機種を聴く アルテック銀箱(604E+612)で試聴

クラングフィルムとドイツの名機たち「ビオダイン」と「デュオフォン」 小林正信

実験工房 MCカートリッジ用昇圧トランス 新旧19モデル聴き比べ

プスヴァン真空管工場 訪問記

2019 夏の注目新製品試聴

管球王国インフォメーション
2,860円
カラー口絵
最新トーンアーム試聴/EL34・EL84最新アンプ21機種試聴
ヴィンテージアンプのための出力管EL34/6CA7 15種
30万円以下の最新MC系カートリッジ22モデル聴き比べ
MYHANDICRAFT=小池儀治300Bシングルパワーアンプ

高性能オーディオ用出力管EL34/EL84
最新アンプ21機種の徹底試聴
三浦孝仁・吉田伊織

2019春の注目新製品試聴
傅 信幸/高津 修/三浦孝仁/吉田伊織/常盤 清/新 忠篤

最新トーンアームの音質を検証する 三浦孝仁

MY HANDICRAFT マイ・ハンディクラフト
小池儀治◎300Bシングル・ステレオパワーアンプ山中湖「記憶」の製作

EL34/6CA7出力管15種をアルテック1568Aで聴く
ヴィンテージアンプのための出力管選び
土井雄三/新 忠篤/岡田 章

実験工房
30万円以下の最新MC型カートリッジ
新たな技術と感性で進化を続ける22モデル聴き比べ
新 忠篤・古屋 明

クラングフィルムとドイツの名機たち「オイロダインの登場」 小林正信

管球王国インフォメーション
2,860円
91号の特集企画は「真空管の頂点を極める300B最新アンプ 23機[テーマ別]徹底試聴」です。直熱3極管を代表する存在の300Bを出力管とするアンプが、いまどのような音が聴かせるか。「シングルとパラレルシングルの比較」「真空管の銘柄による音の違い」など気になるテーマに基づく試聴で300Bアンプの奥深い音の魅力を探ります。ヴィンテージ関連企画は「ヴィンテージアンプのための出力管選び/6L6系出力管18種をWE124で聴く」。ヴィンテージ・パワーアンプで出力管を差し替えるために、どの銘柄を選べばよいか。ヴィンテージ管を含めた計18種の差替えによる実践試聴で探ります。熟達した設計者によるアンプ製作を回路図とともに展開する「マイ・ハンディクラフト」では、ビーム管KT66を活かして円熟した味と濃厚な表現を聴かせるモノ・パワーアンプが登場します。今号も経験豊かな本格派のオーディオファン必読の企画が目白押しです。

●真空管の頂点を極める300B最新アンプ
23機[テーマ別]徹底試聴 テスター=三浦孝仁/吉田伊織

直熱3極管を代表する300Bを出力管とするアンプ23モデルをテーマに基づいて徹底試聴します。異なる銘柄による音の違いを含めて、繊細で緻密な音から豪快な音まで実に懐深く、半導体では絶対に出せない300Bアンプの音の世界をリポートします。
[試聴アンプ]
◎テーマ1 シングル・パワーアンプ聴き比べ1(50万円以下)
ソフトンModel8-300B、三栄電波Allargando E300CSS II、エイフルAsano 300B Single、春日無線変圧器KA41FMS、サン・オーディオSV300BE、サンバレーSV91B PSVANE WE仕様
◎テーマ2 シングル・パワーアンプ聴き比べ2(50万円以上)
オーディオンSilver Night 300B Special Edition、和光テクニカルWA300SS MKII、山本音響工芸A09S、タカツキTA-S01、ラックスマンMQ300
◎テーマ3 プッシュプルアンプ聴き比べ
サンバレーSV2300LM、ヤーランドジャパンAUKLET300J2i
◎テーマ4 シングル/パラレルシングルアンプ聴き比べ
フェーズメーションMA1500、MA2000
◎テーマ5 同一アンプで300B真空管を聴き比べ
トライオードTRX-P300M、TRX-P300M-WE300B、エアータイトATM300R、ウエスギ U・BROS300、U・BROS300AHPS、U・BROS300AHTK
◎テーマ6 頂上モデルの世界
オーディオ・ノートKanon、シルバトーンRP30W


●ヴィンテージアンプのための出力管選び
6L6系出力管18種をWE124で聴く テスター=土井雄三/新 忠篤/岡田 章

ヴィンテージアンプ・ユーザーが劣化した出力管を新しい真空管に差し替えるならば、どの銘柄を選べばよいか。1940年に開発された350Bプッシュプル・パワーアンプのウェスタン・エレクトリック(WE)124で、6L6系現行管14種、ヴィンテージ管4種を差し替えて、それぞれの音質を詳しくリポートします。
[試聴真空管]
◎現行管=ソヴテック5881/6L6WGC、ソヴテック5881WXT、曙光電子6L6GC、エレクトロ・ハーモニックス6L6GC、JJエレクトロニック6L6GC、タングソル6L6GC STR、スヴェトラーナ6L6GC、ゴールデンドラゴン5881、PMコンポーネンツ5881、ゴールデンドラゴン350B、タングソル6L6G、ゴールデンドラゴン6L6GC Premium、PMコンポーネンツ6L6GC Premium、スヴェトラーナ6L6GC
◎ヴィンテージ管=東芝6L6GC、GE 6L6GC、シルヴァニア6L6GAY、ウェスタン・エレクトリック(WE)350B


●実験工房「最新MM系カートリッジ 高音質で日常使いのできる価格10万円以下の18モデル聴き比べ」
 テスター=新 忠篤/古屋 明

音楽を聴く上で神経質にならずに日常使いができ、最新の設計で高い音質を持つ価格10万円以下のMM型カートリッジ。18モデルを試聴し、幅広い音の個性をリポートします。
[試聴カートリッジ]
オーディオテクニカVM520EB、シェルターModel 201、オルトフォン2M Blue、グラドPrestige Silver 2、ナガオカMP150、オーディオテクニカVM540ML、スミコMoonstone、レガExact、ゴールドリング1006、リンAdikt、グラドStatement Sonata 2、ゴールドリング2300、MoFiエレクトロニクスUltra Tracker、スミコAmethyst、オルトフォンThe Concorde Century、オルトフォン2M Black、クリアオーディオArtist V2、オーディオテクニカVM760SLC


●「実力派SACD/CDプレーヤーの音楽表現力」
録音エンジニアとオーディオ評論家が探る8モデル試聴 常盤 清/傅 信幸

菅野沖彦氏主宰の「オーディオ・ラボ」で録音とマスタリングのキャリアをスタートさせてディスクの源の音を熟知する常盤 清氏と、システムの音作りと幅広い音楽リスニングの快を追求し続けるオーディオ評論家の傅 信幸氏。入手しやすいミドルレンジの最新SACD/CDプレーヤーがいかに存在感のある音楽を聴かせるか。試聴を通して熱く語り合います。
(試聴SACD/CDプレーヤー)
ソニーSCD-XA5400ES、デノンDCD2500NE、ヤマハCD-S2100、マランツSA12、ラックスマンD05u、エソテリックK07Xs、アキュフェーズDP560、マッキントッシュMCD350


●「高品位盤の真価を引き出す、異次元のカートリッジ」 テスター=三浦孝仁
マスター音源の選択や製盤プロセスに最善を尽くした高品質なLP盤レコードを、高次元の再生能力を持つカートリッジを厳選して昇圧トランスなど純正システムにもこだわりながら試聴し、現代の最上のアナログ再生に迫ります。
(試聴カートリッジ)
オルトフォンThe SPU Century、マイソニックSignature Platinum、オーディオテクニカAT-ART1000、フェーズメーションPP2000、DSオーディオMaster1+Master1イコライザー


●マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者が熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路図、パーツリストとともに回路の詳細と製作過程を解説し、完成した実機を試聴インプレッションを交えて紹介します。

是枝重治◎KT66プッシュプル・モノーラルパワーアンプFascination91の製作
出力管KT66・ビーム管接続で出力15Wを持つコンパクトなプッシュプル・モノーラル機です。英国グッドマンの12インチ・ヴィンテージ・スピーカユニットをターゲットに設計されて典雅な味の音を持ち、現代スピーカーとの組合せでも制動力とパワー感の余裕を伴って濃密な音楽表現を聴かせます。


●2019冬の注目新製品試聴 テスター=傅 信幸/高津 修/三浦孝仁/吉田伊織/新 忠篤
この冬に登場する話題のニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号はミドルクラスのアナログプレーヤーやスピーカーシステムなど幅広いジャンルの注目作が登場です。


●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
「ポータブルシステム(後編)」

前号に続いてクラングフィルムの戦後のポータブルスピーカーと戦前から戦後にかけてのポータブルアンプについての解説です。RE604のシングルやプッシュプル、RV258プッシュプル「ビオキン」などのポータブルアンプ。そして、高級感のある外観も魅力的なKL-L421bなどのポータブルスピーカーを紹介します。
2,860円
●管球式フォノイコライザーの鮮度高く表情豊かなアナログ再生
 テスター=三浦孝仁/吉田伊織
内外の管球式フォノイコライザーをMC型/MM型カートリッジで試聴し、回路や筐体の設計が結実した音の個性を探ります。管球式ならではの、鮮度感とスピードを伴って味わい深いアナログ再生の魅力を徹底リポートします。
[試聴フォノイコライザー]
合研LAB GK08VCR、ソフトンModel4、音の工房SK-EQ10C、サン・オーディオSVPE700CR、サンバレーSV396EQ 95%組立済キット、モーツァルトPhono Professional Mk3、吉柴音響RIAA22V、山本音響工芸EQB01、ラックスマンEQ500、ウエスギU・BROS220、エアータイトATE2、EAR EAR 88PB、オーディオ・ノートGE1、フェーズメーションEA1000、CSポートC3EQ、オーディオ・リサーチPH9、オクターブPhonomodule、マッキントッシュMP1100

●欧米ヴィンテージアンプの聴き比べ
アルテック銀箱(604E+612)で聴く
 テスター=新 忠篤/土井雄三
欧米のヴィンテージアンプ13種の聴き比べです。リファレンス・スピーカーは「銀箱」として知られるアルテック604E+612エンクロージュア。シングル〜パラレルプッシュプル、プリ+パワーの純正組合せと幅広い構成のヴィンテージアンプが「銀箱」をどう鳴らすか、それぞれの音の個性をリポートします。
[試聴アンプ]
◎米国アンプ=IPC AM1029、IPC AM1027、RCA BA3C、RCA MI9335A、ダイナコMKIII、アルテック1568A、アルテック128B、アルテックA326A、アルテック1569A、マランツModel8、マッキントッシュMC275
◎英国アンプ=クォードQUAD II+QUAD 22、リークStereo 20+Varislope Stereo
◎リファレンス・プリアンプ=アルテック1567A

●実験工房「真空管アンプのためのRCAラインケーブル選び/ブラインド試聴21モデル」
 テスター=新 忠篤/岡田 章
86号でのスピーカーケーブル試聴に続き、RCAラインケーブル21種のブラインド試聴をお届けします。CDプレーヤーのスチューダーA730から新 忠篤氏設計の管球式プリアンプへの接続でRCAケーブルを取り替えてブラインドテスト形式で試聴し、先入観のないピュアな音の印象をリポートします。テスターの岡田 章氏による考察「インターコネクトケーブルの使い方」も掲載します。
[試聴ケーブル]
カナレRC018、AET EVO 0605SHRF、オヤイデPA02TR V2、JVC CN180G、アキュフェーズAL10、ワイヤーワールドSolstice 8、QED Performance Audio Graphite、ラックスマンJPR100、オルトフォンReference RED RCA、シンセイゴッサムオーディオケーブルGAC2111、アヴィニティAY-RCA-ST、オーディオクエストRed River、オーディオテクニカAT-SA2000、ゾノトーン6NAC-Granster 3000α、アクロリンク7N-A2050III、インアクースティックNF102R-1.2、キンバーケーブルTONIK、ウエスタン サウンド インクWE Cable、ナノテック・システムズ♯211/F2-RCA、ORB RCA-AKIHABARA、サエクSL1980

●多極管キットアンプに大学1年生が挑戦——サンバレーSV-S1616D[多極管仕様]キットアンプ製作リポート
「作る愉しみ」は真空管アンプならではです。クラフト初心者の大学1年生が初めての管球式キットアンプ製作に取り組みます。実製作から試聴までのプロセスを詳細にリポートし、設計者が明かす「知っているようで知らないクラフトの基礎」、「マニュアルには掲載しきれない製作テクニック」もご紹介します。

●実践ラボラトリー「正しい極性の選択で豊かな音を引き出す」
 新 忠篤/佐藤隆一/唐木志延夫
再生信号の極性(絶対位相)を切り替えることで、音源が持つ空間情報が引き出されて豊かな再現になる可能性があります。スピーカーとアンプの間に接続して極性を切り替えられるスイッチボックスを使い、極性を意識した聴き方の意義を探ります。

●2018秋の注目新製品試聴
 テスター=高津 修/傅 信幸/角田郁雄/三浦孝仁/吉田伊織/小原由夫
この秋に登場する話題のニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号は管球式アンプ、アナログ関連、スピーカーシステムなど幅広いジャンルの注目作が満載です。

●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
「ポータブルシステム(前編)」
クラングフィルムのポータブルシステムは初期の劇場用システムであるツェットン(ZETTON)と同じ1931年頃に本格的な製造と供給が開始されました。学校などで映画を観るための移動用トーキー映画上映システムです。今号と次号は12インチフルレンジや2ウェイの励磁型スピーカーとアンプがトランクケースに収められたポータブルシステムを詳細解説します。
2,860円
89号の特集企画は「最新モノーラル真空管アンプの実力」です。ステレオアンプに比べてどのような優位性があるのか。音場の空間性や奥行き感がいかに再現されるか。モノブロック・アンプならではの鮮明で実体性に富む音の魅力を試聴で探ります。ヴィンテージ関連企画は「ヴィンテージスピーカー〈小型システム篇〉=ヨーロッパ製/アメリカ製スピーカー10モデル試聴」。1950年代から70年代までの欧州製/米国製ブックシェルフ型スピーカーを真空管アンプで鳴らして新たな音の個性を引き出します。熟達した設計者によるアンプ製作を回路図、実体配線図とともに展開する毎号の「マイ・ハンディクラフト」では、ビーム管6V6の魅力をストレートに活かすパワーアンプ、モジュール式の入力カードで複数のアナログプレーヤーや複数トーンアームシステムに対応できるユニークなフォノイコライザー前置システムが登場します。今号も経験豊かな本格派のオーディオファン必読の企画が目白押しです。


●最新モノーラル真空管アンプの実力——音場の立体感と音色の個性を聴く  テスター=高津 修/三浦孝仁
管球式パワーアンプでL/Rchをセパレート設計するモノーラル構成のメリットはどう表れるか。いかに広がりと奥行きのある音場が展開するか、各モデルがどのような音の個性を持つかを幅広い出力管種・回路構成のパワーアンプの試聴でリポートします。
[試聴アンプ]三栄電波Allargando E66PMW-II、サウンドジュリアSJ6L6、ウエスギU・BROS2011M、トライオードTRX-M300、SDサウンドTOPSTONE i5、マッキントッシュMC75、サン・オーディオSV50TSM、EAR EAR509II、フェーズメーションMA2000、オクターブMRE220、エアータイトATM3211、サンバレーSV284D 211ヴァージョン+サンバレーSV91B PSVANE WE仕様


●ヴィンテージスピーカー[小型システム篇] ヨーロッパ製/アメリカ製スピーカー10モデル試聴  テスター=新 忠篤/土井雄三
1950年代から70年代製まで、オーディオ全盛期のヨーロッパ製/アメリカ製ブックシェルフ型スピーカー10モデルを集めて試聴します。当時の印象とは異なる音が管球式アンプでいかに引き出せるか。ヴィンテージ小型スピーカーの未知の個性をリポートします。
[試聴スピーカー]
◎ヨーロッパ=ブラウンL620/1、グルンディッヒBOX CT300a、フィリップスAD7062/M8、グッドマンMinister SL
◎アメリカ=アルテック849A、アルテック834A Monterey、アルテック890C Bolero、ジェンセンTRU10U“Tri-ette”、JBL L54 Trimline、アルテック379 Santana
[試聴アンプ]インテグレーテッドアンプ=オクターブV70SE、プリアンプ=アルテック1567A、パワーアンプ=アルテック1520T


●真空管インテグレーテッドアンプのいまを聴く  テスター=傅 信幸
独立プリ段の搭載やハイブリッド回路など、創意に富む設計思想が盛り込まれた管球式インテグレーテッドアンプの個性豊かで優れた音楽表現能力を試聴で探ります。リファレンスシステムには高分解能なワイドレンジ再生に対応するコード(CHORD)のデジタルプレーヤー、TADのスピーカーシステムも使用します。
[試聴アンプ]トライオードTRV88SER、アイオンScorpio、ラックスマンLX380、ウエスギUT66、オクターブV40SE、EAR EAR8L6
[リファレンスシステム]コードBlu MkII+コードDAVE(CDトランスポート+D/Aコンバーター)、TAD TAD-ME1(スピーカーシステム)ほか


●実験工房「コンパクトスピーカー16機種 真空管アンプで音楽の感動を引き出せるか」  テスター=新 忠篤/佐藤隆一
管球式アンプならば小型スピーカーから想像を超える豊かな音を引き出せるのではないか? この仮設を実証すべく、直熱管/多極管パワーアンプと録音エンジニアが設計した管球式小型プリアンプで16種の小型スピーカーを鳴らします。スピーカーの背後に反射面となる衝立を立てて一般家庭に近いリスニング環境を作り、それぞれのスピーカーの音の個性を探りながら音楽の感動につながる音を引き出します。
[試聴スピーカー]NHラボNH-W1、マークオーディオSOTA CESTI MB、イクリプスTD508MK3、ピエガTMicro40AMT、フォステクスGX100BJ、KEF LS50、ダリMENUET、ソナス・ファベールChameleon B、B&W 707S2、エアータイトAL05“BONSAI”、ATC SCM7、モニターオーディオGold 50、アンフィオンArgon1、PMC DB1 Gold、エラックBS312、ダヴォンMojo
[試聴アンプ]◎プリアンプ=アナログ式Eustachio TUBE HPA[Take2](IMAI式)、新 忠篤氏設計・製作TC1改(6SN7−6F6) ◎パワーアンプ=エアータイトATM1S(EL34プッシュプル・ステレオ)、新 忠篤氏設計・製作AP7(300Bプッシュプル・モノーラル)


●マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、製作の過程、完成した実機を試聴インプレッションを交えて紹介します。

是枝重治◎6V6プッシュプル・パワーアンプFascination89の製作
出力管6V6の特性をストレートに活かす出力7.5Wのプッシュプル機です。前段はドイツ製5極管EF80で構成。倍音の美しさに特徴のある英国製出力トランスを採用します。出力管は調整なしで差し替えられ、銘柄の音を的確に描き分けると同時に俊敏で凝縮感のある美音を聴かせます。

唐木志延夫◎フォノイコライザー前置システムAFES08の製作
複数のアナログプレーヤーや複数アームの搭載のためのフォノイコライザー前置システムです。プレーヤーとフォノイコライザーの間に接続し、機能の異なるモジュール式の入力カードを選択して最大4系統まで入力を増設して切り替えて使えます。入力カードはMC昇圧トランス搭載など全7種です。


●実践ラボラトリー「USBメモリによるPCレス再生でハイレゾを探る」  新 忠篤/角田郁雄
音源のファイルを保存したUSBメモリをプレーヤーに装着して直接再生するシンプルな手法でハイレゾの音の魅力を探ります。テスターの2人が持参した、レコードをトランスファーしたファイルと配信音源を再生してネットワークプレーヤー5モデルの音の個性を探りながら、音楽の中身にも踏み込んでハイレゾの音の魅力を語り合います。
[試聴プレーヤー]マランツND8006、テクニクスST-C700、パイオニアN70AE、ソニーHAP-Z1ES、カクテルオーディオX45


●「スタジオクォリティを自宅で実現するdCS機でのDSDネイティヴ再生」常盤 清
録音エンジニア(日本フォノグラム)のキャリアを持つ常盤 清氏は1990年頃から音楽制作の現場で128倍オーバーサンプリング/24ビット仕様のA/DコンバーターdCS900を使い始め、その高音質と安定性から現在も自宅でSACD/CDトランスポートやD/DコンバーターなどdCS製品を使い続けています。IEEE1394接続に対応のD/AコンバーターDeliusを入手した常盤氏がSACD/CDトランスポートVeldiからのDSDネイティヴ再生を実現。その経緯と音の印象をリポートします。


●「接点クリーニング・拡張安定剤TMDを試す」角田郁雄
磨き剤と安定剤の2液による処理で接点の状態を改善させる新しいアプローチの「接点クリーニング・拡張安定剤」アンダンテラルゴTrans-Music Device(TMD)を、角田郁雄氏が自宅で愛用の真空管パワーアンプなどで実際にテストし効果をリポートします。


●管球王国インタビュー プロジェクト社長ハインツ・リヒテネガー氏
オーストリア、プロジェクト(Pro-Ject)は1990年設立、アナログプレーヤーのすべてのパーツを自社生産しアナログ関連で世界的な規模を持つブランドです。注目作のウィーン・フィル175周年記念モデルを発売したばかりの同社社長ハインツ・リヒテネガー氏が製品作りのポリシーを語ります。


●2018夏の注目新製品試聴  テスター=小原由夫/亀山信夫/三浦孝仁/傅 信幸/吉田伊織
この夏に登場する話題のニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号は管球式パワーアンプやスピーカーシステム、アナログ関連の注目作が登場です。


●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
「オイロネッテ・クラルトン」
88号で紹介したクラングフィルムの小規模劇場用システムであるオイロネッテの後継で、より大規模なシステムと同様に「クリアトーン」を意味する「クラルトン」が名前に付いたオイロネッテ・クラルトン。84号、85号で紹介の中規模劇場用システムであるオイロパ・ユニア・クラルトンをやや上回る規模のビオキン。いずれも戦前の劇場用システムの構成を詳細解説します。
2,860円
88号の巻頭企画はテクニクスSP10R/SL1000R試聴記です。全世界の愛好家が待ち望んだダイレクトドライブ方式アナログプレーヤーの頂点機、伝統のSP10の最新作がいよいよ登場。詳細解説と試聴機をいちはやくお届けします。特集企画は「日本の真空管パワーアンプ=モノ創りとサウンドを探る」です。国内ブランドの管球式パワーアンプの魅力を回路や構成などのモノ創りの特徴と、音質の両面から徹底リポートします。ヴィンテージ関連企画は「ヴィンテージ・ユニット[小口径篇]フルレンジユニット11モデル試聴」。アルテックやジェンセンなどの10〜20cmフルレンジユニットから開放的な音を引き出します。熟達した設計者によるアンプ製作を回路図、実体配線図とともに展開する毎号の「マイ・ハンディクラフト」では、稀少なシルヴァニア製6L6管を搭載するパワーアンプが登場します。今号も経験豊かな本格派のオーディオファン必読の企画が目白押しです。


■主な内容
●日本の真空管パワーアンプ=高水準のモノ創りとサウンドの個性を探る15モデル試聴
国内ブランドのパワーアンプの持ち味を、パーツ/シャーシ構造/配線/回路構成の見どころモノ創りの特徴と音の魅力の両面から魅力を探ります。計8種の出力管種、様々な回路構成のアンプを集め、試聴と同時に経験豊かなテスターがアンプ内部も観察し、モノ創りがいかに音に結び付いているかを詳細リポートします。
[試聴アンプ]サンバレーSV-S1628D 211フルキット、三栄電波Allargando EA3SSPM、山本音響工芸A08S、春日無線変圧器KA40FMS、エイフルAsano 300B Single Stereo、カトレアtheクラッシック、ラックスマンMQ88uC、トライオードTRX-P3M、マックトンMH120、サン・オーディオSV-TE/50TSX、和光テクニカルWA300SS MKII、ウエスギU・BROS300、エアータイトATM211、フェーズメーションMA1500、オーディオ・ノートSOUGA

●ヴィンテージ・ユニット[小口径篇]フルレンジユニット11モデル試聴
ヴィンテージと現行製品、計11モデルの10〜20cm口径フルレンジユニットを試聴します。エンクロージュアにはウェスタン・エレクトリック(WE)指定サイズの密閉型、ウエスタン サウンド インク(W.S.I.)618Cと、サイズダウンした618 Jrを使用して口径以上のスケールと解放感のあるサウンドを引き出します。
[試聴スピーカー]
 ◎ヴィンテージ
 ◯10cm口径=ジェンセンFX50、アルテック405-8G、アルテック405A
 ○16cm口径=ジェンセンC6R
 ○20cm口径=ジェンセンP8P、ジェンセンPM8C、アルテック401A、アルテック408A、JBL D208、ウェスタン・エレクトリックKS14703
 ◎現行
 ○20cm口径=フォステクスFE206En
[試聴アンプ]
プリアンプ=アルテック1567A、パワーアンプ=アルテック1520T

●テクニクスSP10R/SL1000R試聴記
1970年発売のアナログプレーヤー、テクニクスSP10は世界で初めてダイレクトドライブ方式を採用し、その後のMK2、MK3もいまなお世界中に数多くの愛好者を持ちます。2016年に復活登場したSL1200Gで新開発した技術に磨きをかけ、待望の単体ターンテーブルSP10RとプレーヤーシステムSL1000Rが登場します。詳細解説と試聴記をお届けします。

●実験工房「クリーン電源13種の効果を真空管パワーアンプで比較」 解説「電源環境の変化と家庭での対応の仕方」岡田 章
オーディオ機器に悪影響を及ぼす家庭のAC電源に含まれるノイズを除去して電源の質を向上させるのがクリーン電源です。クリーン電源を使うことで管球式パワーアンプの音はどう変化するか。アイソレーショントランス方式、波形成形機能を持つアクティヴタイプなど一同に集め、300Bプッシュプル・パワーアンプによる試聴で効果を探ります。
[試聴クリーン電源]
 ◎パッシヴ型フィルタータイプ=ボルトアンペアGPC-TQ、リチャード・グレイズ・パワーカンパニーRGPC 400Pro、ノードストQX4、アイソテックEVO3 TITAN、トランスペアレントReference Power lsolator
 ◎パッシヴ型トランスタイプ=ノグチトランスFMPT400 in case、中村製作所NSIT1100plus、マッキントッシュMPC1500
 ◎アクティヴ型=光城精工Aray MKII、ラックスマンES1200、PSオーディオPerfectWave Power Plant 10、アキュフェーズPS1230、ストロームタンクS2500

●マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、製作の過程、完成した実機を試聴インプレッションを交えて紹介します。
 ●上杉研究所 藤原伸夫◎6L6GAYプッシュプル・インテグレーテッドアンプUT66の製作
 出力管に稀少な6L6管を採用するプッシュプルで、独立構成の本格的なプリ段を搭載するインテグレーテッド型です。電源部平滑回路以後をL/R独立構成とする設計で広い音場を展開します。解像感に優れた陰影に富む音で、情感溢れるヴォーカル再現を聴かせます。
 ●是枝重治◎トーンコントロール搭載プリアンプFascination88の製作の製作
 WE408A採用で2段負帰還増幅回路とカソードフォロアーで構成し、トーンコントロールによる音質劣化を追放する設計のプリアンプの製作記事と、トーンコントロールの重要性やスタジオ機器が持つ力など、是枝氏が考える「プリアンプの本質論」をお届けします。
 ●大西正隆◎タムラ新型トランス搭載300Bプッシュプル・モノーラルパワーアンプHK34の製作
 タムラ製作所製新型トランス搭載アンプ第5弾です。初段をSRPP、位相反転/ドライバー段をムラード型で構成し、低歪みのバッファー回路で300BをドライブするAB2級プッシュプルです。300Bの持ち味を引き出し広大なダイナミックレンジの音楽再生に対応します、

●実践ラボラトリー「ヘッドシェルの選択でカートリッジの音はいかに変わるか」
——ダイレクトカップリング型オーディオテクニカAT-ART1000の真価を引き出すヘッドシェル選び
ヘッドシェルによってカートリッジの音がいかに変わるかを14モデルを集めた試聴で探ります。リファレンス・カートリッジは針の真上に発電コイルを配置するダイレクトカップル型でストレートな音を持つオーディオテクニカAT-ART1000です。その真価を引き出すヘッドシェルを見つけます。
[試聴ヘッドシェル]シェルターModel 1011、オーディオテクニカAT-LH18/OCC、山本音響工芸HS1As、フィデリックスMITCHAKU、オルトフォンLH9000、マイソニックSH-1Rh、イケダIS2T、フェーズメーションCS1000、ジェルコHS30、クリアオーディオ スタビライザーヘッドシェル、グランツMH4S、ZYX Live18、シルバーハート/sa SA017R、アコースティカル・システムズarche/silver matt

●「最新グラド・カートリッジの唯一無二の魅力」高津 修
1953年の創立以来、人気を博した木製トーンアームなど創意に富んだ製品でアナログ・サウンドを追求する米国グラド。最新のフラッグシップ・モデルと、そのノウハウを引き継いで刷新されたエントリー・シリーズ機、さらには既存中核モデルを試聴し、独自のFB方式発電機構が聴かせる音の魅力を探ります。
[試聴カートリッジ]グラドEpoch、Prestige Gold 2、The Reference 2、Statement the Reference 2

●録音エンジニアが探るWE4165復刻2ウェイから感動を引き出すセッティング方法 常盤 清
山形県に本拠を置くGIPラボラトリーの中型スピーカーKB12Tは、ウェスタン・エレクトリック(WE)ユニットの忠実な復刻にノウハウを持つ同社が、1934年にWEが発表した30cmフルレンジユニットTA4165を、ホーン型トゥイーター597A復刻ユニットと組み合わせた2ウェイ・システムです。録音エンジニア(日本フォノグラム)のキャリアを持つ常盤 清氏が、自宅リスニングルーム兼マスタリングルームで床置きや棚設置き、トゥイーターの位置調整など様々なセッティングを実践し、KB12Tの真価を引き出します。

●2018春の注目新製品試聴
この春に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号はアナログプレーヤーが充実です。

●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
1933年登場と考えられるオイロネッテと1936年登場と考えられるビオネッテ。クラングフィルムの小規模劇場用システムを紹介します。12インチ・フルレンジユニットとRE604シングルアンプを組み合わせたシステムで、200〜400席程度の劇場で用いられました。
2,860円
●システム音を支配する管球式プリアンプの力を聴く
最新プリアンプ厳選18モデルの徹底試聴
テスター=三浦孝仁/吉田伊織
管球式プリアンプは音を魅力的に演出する力を備えています。プリアンプの選択によってシステム全体の音は大きく変わります。10万円未満から300万円超までの価格帯の管球式プリアンプ18モデルの音の特徴を試聴で探ります。フォノ入力装備のモデルはアナログレコードも試聴します。設計の特徴と音の個性をリポートします。

●アルテック825箱によるヴィンテージ・ユニット10モデル試聴
JBL、TANNOY、Goodmans、ALTEC、WE、RCA、STEPHENS
テスター=新 忠篤/土井雄三/篠田寛一
アルテックH825は1957年のA7で用いられた縦スリット型のヴィンテージ・エンクロージュアです。ショートホーン+バスレフの構造を持つ大型エンクロージュアに組み込むことでヴィンテージ・フルレンジ・ユニットがどう鳴るか。口径20cm〜38cmの米英のユニット10モデルを試聴します。

●実験工房「300B真空管 16種のブラインド試聴 シングル動作篇」
テスター=新 忠篤/岡田 章
現行生産管をメインにヴィンテージ管も交え、直熱3極管300Bをシングルアンプでブラインド試聴します。アンプはメーカー製のアムトランスTU8600 Modified by Amtransルンダールトランス仕様を用い、ユーザーの環境に近い試聴条件とします。銘柄名など先入観を排したブラインドテストで、それぞれの真空管の能力を明らかにします。

●マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、製作の過程、完成した実機を試聴インプレッションを交えて紹介します。

是枝重治◎6550シングル・パワーアンプPLA87の製作
『管球王国』15号で発表したKT88シングル・アンプを、エレクトロ・ハーモニックス6550EHを出力管に用いて刷新しました。電源/出力トランスは優れた特性を持つ春日無線変圧器製を採用。ビーム管6550の力強さが宿った清冽な音を聴かせます。

大西正隆◎タムラ新型トランス搭載ロフチン・ホワイト型300Bシングル・パワーアンプHK33の製作
タムラ製作所製新型トランス搭載アンプ第4弾です。SRPPドライバー段によるロフチン・ホワイト型回路を採用。真空管とダイオードによる整流回路の切替え、NFBのON/OFF切替えも装備します。300Bの新たな魅力を引き出す奥行きある音を聴かせます。


●「普段使いで音の良いMM系カートリッジ選び」小原由夫
MM型カートリッジは採用素材や設計技術の進歩でMC型に劣らないワイドレンジ化、高分解能化を遂げています。手の届きやすい5万円以内の価格の11モデルを試聴して、レコードを良い音で思う存分に聴ける機種を探ります。

●「マイルス・デイヴィス初期の最高の録音を聴く」
池田晴彦(ハルズレコード)/篠田寛一/清水 廣
マイルス・デイヴィスをはじめ1940〜50年代、黄金期ジャズの巨人の名録音は同じ音源がSPレコードやLPレコードなど時代に合った形態のレコードで発売された歴史を持ちます。さらに、当時のレコードは時期によって異なるイコライザーカーブで制作された可能性があります。あらゆる録音特性に対応するフォノイコライザー/プリアンプのEMT JPA66Mk2を用いてSPレコード、モノーラル10/12インチLPレコード、モノーラル7インチEPレコードのオリジナル盤を本来の録音特性を探りながら聴き、ブルーノート・レーベル初期のマイルス、さらには数々のビッグネームの最高の音に迫ります。

●実践ラボラトリー「全段バランス伝送を真空管アンプで構築/入力トランスの帯域特性による音の違いも探る」
新 忠篤/佐藤隆一
アナログ再生も含めてバランス伝送が注目される場面が増えています。全段プッシュプル構成の真空管アンプによる完全なバランス伝送システムでどんな音が聴けるか、実践試聴で探ります。広帯域/狭帯域の入力トランスで音楽表現がどのように変化するかも試聴で探ります。

●録音エンジニアが探る究極の一体型プレーヤー「dCS Vivaldi One」 常盤 清
録音エンジニア(日本フォノグラム)のキャリアを持つ常盤 清氏は1990年から録音現場で時代の先端を行くプロ機として英国dCS初期のA/DコンバーターdCS900を用い、現在も自宅リスニングルーム兼マスタリングルームでdCSプロ機器を常用しています。同社30周年記念の一体型SACD/CDネットワークプレーヤーVivaldi Oneを常盤氏の自宅自宅に8日間持ち込み試聴します。レコード会社在籍時に自らデジタル・マスタリングを行なった「ステレオサウンド・リファレンス・レコード(CD)」の聴きどころもリポートします。

●映写技師の想い出「私のアナログ再生歴と愛聴盤」吉田伊織
映写技師のキャリアを経て、管球式アンプ自作など様々なオーディオ遍歴を重ねてきた吉田伊織氏はアナログレコード再生でも自分流儀で塾味を追求しています。自らのアナログ再生システムと、音楽志向の一端も浮かび上がる愛聴盤レコードを語ります。

●2018冬の注目新製品試聴
テスター=新 忠篤/高津 修/角田郁雄/傅 信幸
この冬に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号はフォノイコライザーやカートリッジなどアナログ関連が充実です。

●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
「傾聴すべきフルレンジスピーカー」
ジーメンスの12インチユニットについて解説します。フィールドコイル型/フィックストエッジでスタートしパーマネント型/革エッジ化した後、1940年代にメタルコーン・トゥイーターを加えて同軸化される変遷を辿り、構成によって異なるドイツ製ヴィンテージ・スピーカーの魅力を紹介します。
2,860円
●真空管でしか聴けない世界 テーマ別最新スピーカー対決試聴
テスター=高津 修/三浦孝仁
7つのテーマに基づいて好敵手ともいえる内外の注目スピーカー2機種ずつを選定し、直熱管アンプ/多極管アンプで鳴らすことで、それぞれの個性を浮き彫りにします。スピーカーが持つポテンシャル、真空管アンプでしか聴けない音を引き出します。

[試聴スピーカー/アンプ]
1. フルレンジユニット1発の魅力
〈フォステクスFE88Sol+BK88Sol、エアータイトAL05“BONSAI”〉〈春日無線変圧器KA27SE、アムトランスTU8200TK ver.2 Modified by Amtrans〉
2. 歴史と実績を重ねるモニタースピーカー
〈ATC SCM11、JBL 4312SE〉〈トライオードTRV-A300XR、アコースティック・マスターピースAM201〉
3. 英国モニターの伝統をリファイン
〈ハーベスMonitor 30.1、グラハムオーディオLS5/9 BBC MONITOR〉〈三栄電波Allargando E300CSS、ラックスマンLX380〉
4. ホーンとリボンの同軸ユニット搭載
〈タンノイStirling/GR、ピエガCoax 311〉〈サン・オーディオSV-TE/50TSX、サンバレーSV8800SE KT150 ver.〉
5. 最先端を行くブックシェルフ型
〈B&W 805D3、TAD TAD-ME1〉〈ウエスギU・BROS300、オーディオ・ノートOverture PM2〉
6. テクノロジーを集約した国産モデル
〈ヤマハNS5000、フォステクスG2000a(PB)〉〈エアータイトATM211、マッキントッシュMC75〉
7. スピーカー技術を牽引する注目機
〈マジコS1 Mk2、ビビッド・オーディオB1 Decade〉〈フェーズメーションMA2000、オクターブRE320〉


●WEと米国の業務用ビーム管パワーアンプ試聴
テスター=新 忠篤/土井雄三/篠田寛一
1930年代以後に登場したウェスタン・エレクトリック(WE)と米国の業務用ビーム管パワーアンプを集めて試聴します。リファレンス・スピーカーにはパーマネントマグネット型のアルテック604E+612、グッドマンAXIOM80+W.S.I.618typeエンクロージュアを用います。時代を合わせた組合せで、アンプが持つ音の魅力とスピーカーとのマッチングを探ります。

[試聴アンプ]
ウェスタン・エレクトリック(WE)118A、WE124B、WE142C、143A、アルテック1520T、アルテックA326A、アルテック1570BT(出力管811)、RCA MI9335、IPC 1027、アンペックス♯6516
[試聴スピーカー]
アルテック604E+612、グッドマンAXIOM80+W.S.I.618typeエンクロージュア


●ブラインド試聴「真空管アンプのためのスピーカーケーブル選び=3,000円/m以下20モデル」
テスター=新 忠篤/岡田 章
300Bプッシュプル・パワーアンプでB&W 800D3から心を打つ音楽的な音を引き出すためのスピーカーケーブル選びです。1,500円/m未満と1,500円/m以上3,000円/m以下の2つのグループに分け、計20本のケーブルをブラインド試聴します。ブランド名や価格など先入観を排した試聴で、それぞれのケーブルの個性を明らかにします。

[試聴ケーブル]
JBL JSC550、モンスターケーブルNMC、ベルデンSTUDIO814、キンバーケーブル4PR、インアクースティックEX-AA309C、ベルデンSTUDIO717EX、ナノテック・システムズSP♯79SV、ワイヤーワールドHorizon、ベルデンSTUDIO497Mk2、ゾノトーン6NSP1500 Meister、サエクSPC650、オーディオテクニカAT-ES1500、キンバーケーブル4VS、オルトフォンReference SPK-Blue、ウェスタン・エレクトリックKS13385-L1 18、ラックスマンJPS100、スープラCLASSIC 4.0、インアクースティックLS502、ゾノトーン6NSP-Granster 2200α、ウェスタン・エレクトリックKS13385-L1 16


●マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、製作の過程、完成した実機を試聴インプレッションを交えて紹介します。
・新 忠篤◎ファインメット・コア採用MC昇圧トランスAST1の製作
ファインメット・コア採用MC昇圧トランスをタカチ電機工業製ケースにマウントし、入力インピーダンス切替えに加えて位相切替えやモノ・ミックスなどレコードの再生とファイル化で常用する機能を5つのスイッチ装備で集約しました。
・大西正隆◎タムラ新型トランス搭載KT120/KT150シングル・パワーアンプHK32の製作
タムラ製作所製新型トランス搭載アンプ第3弾です。シングル用新型出力トランスの規格を活かし、KT120/KT150の高音質を余裕を持って引き出します。電圧増幅部は12AU7採用2段直結で、適正な定数設定でリニアリティを確保。整流回路はSiC SBD採用です。エネルギーのある低域と透き通った高域を聴かせます。


●「普段使いで音の良いアナログプレーヤー選び」小原由夫
10万円台〜20万円程度のアナログプレーヤー5機種の音の個性を探ります。カートリッジ付属モデルではハイグレードなカートリッジでも試聴し、普段使いにふさわしく、アップグレードも含めたオーディオ的な満足度の高いプレーヤーを見つけます。

[試聴プレーヤー]
ティアックTN570、プロジェクトThe CLASSIC、テクニクスSL1200GR、クリアオーディオConcept、レガPlanar6
[試聴カートリッジ]
オーディオテクニカVM760SLC


●「20cmフルレンジユニット4種をフロア型エンクロージュアで鳴らす」吉田伊織
ヴィンテージを含む4種の20cm口径フルレンジユニットをサンバレー製フロア型エンクロージュアに装着し、管球式アンプでどのような音が聴けるか、試聴で探ります。

[試聴エンクロージュア]
サンバレーClassic Floor System
[試聴ユニット]
エレクトロボイス409-8E、エレクトロボイスPRO8A、サンバレーLM755A、アルテック409B


●録音エンジニアが追求するJBLモニターの真価「チャンネルディバイダー編」 常盤 清
自宅リスニングルーム兼マスタリングルームでJBLユニットを核とする3ウェイシステムを構築する常盤 清氏。中高域はJBL 375ドライバー+2350ホーン。低域はJBL 2215B+GIPラボラトリー製826型エンクージュア。さらに、最高域ユニットをホーン型JBL2405からリボン型のパイオニアPT-R100に最近変更し、ネットワークはGIPラボラトリー製を用いてきました。このシステムで、アキュフェーズの最新デジタル・チャンネルディバイダーDF65を2週間にわたってじっくりと取材。前作DF55との比較やフィルター特性のスロープカーブ調整など使いこなしも含め、最新ディバイダーの進化とネットワークを介さないマルチアンプ駆動の音の魅力を探りました。


●「TAD-ME1の新色シルバーカラーモデルを聴く」傅 信幸
兄弟機TAD‐CE1の「漆塗り」仕上げに続き、リビングルームにも似合う「シルバーカラーモデル」が登場したブックシェルフ型スピーカーTAD‐ME1。その魅力を試聴で探ります。


●管球王国インタビュー「OCTAVE アンドレアス・ホフマン氏に訊く」
同社初のシングル構成パワーアンプを発売したドイツ・オクターブ。設計者、主宰者のアンドレアス・ホフマン氏に最新モデルの狙いと今後のプランを聞きました。


●2017秋の注目新製品試聴
テスター=新 忠篤/小原由夫/篠田寛一/角田郁雄/三浦孝仁/傅 信幸/吉田伊織
この秋に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号はフォノイコライザーや管球式プリアンプが充実です。


●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
「オイロノア」
1937年登場と考えられるオイロノアは、戦前クラングフィルムのトーキー映画用システムとして最大の規模を持つシステムです。費用を度外視してパイプオルガンに比肩する音を目指して開発されたという、巨大な木製フロントロードホーンを取り付けた専用ウーファーと4本のストレートホーン+ブラッドハラー型ドライバーからなるオイロノイア・スピーカー。直熱管75402を出力管とする初期型と、出力管が75501に変わった後期型のオイロノア・アンプ。システムの構成と歴史を詳細解説します。
2,860円
●「ブランド」音の真髄=全50モデル徹底試聴  テスター=高津 修/吉田伊織
新型アンプが続々登場する中、数ある国内/海外メーカー「ブランド」の管球式アンプの本当の魅力はどこにあるのか。看板モデルを選りすぐり、直熱3極管アンプから多極管アンプまで計50モデルの試聴で全18ブランドのサウンドポリシーを探ります。

●アルテック604シリーズ+605B
試聴とチューニング テスター=土井雄三/篠田寛一/赤川新一
25号以来のアルテック15インチ同軸ユニット604シリーズの試聴です。エンクロージュアはユニットとの時代的なマッチングも考慮して612(銀箱)の初期型、50年代製、60年代製を組み合わせ、605B+614箱も併せて試聴。内部吸音材の貼り方や裏板の調整によるチューニングでユニットのベストサウンドを引き出します。

●実験工房
「直熱3極管300B現行生産14種=プッシュプルアンプでブラインド試聴」 テスター=新 忠篤/岡田 章
ノンNFB単段プッシュプルアンプで、現行生産管300Bをブラインド試聴します。ブランド名や価格など先入観を排した試聴で、品質向上が著しい現行生産の300Bの音の違いのストレートな印象をお届けします。

●マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、製作の過程、完成した実機を試聴インプレッションを交えて紹介します。

・新 忠篤◎WE95A Type 117N7GTプッシュプル・モノーラルパワーアンプAP13の製作
映写室モニター機WE95Aの再現を目指した117N7GT単段プッシュプルアンプです。ビーム出力+整流の複合管117N7GTは米国ヴィンテージ球を採用。トランス類はオール・ファインメット・コア採用で、600Ω:50kΩの入力トランスで出力管を励振します。出力2Wで、エネルギッシュかつキレのある音を聴かせます。

・是枝重治◎トーンコントロール搭載プリアンプFascination-LLAAの製作
構造重視の設計を徹底し、最高峰を目指したプリアンプです。シャーシは38kgのジュラルミンブロックからの削り出し。広帯域で滑らかな音質を持つ米国バーンズ製ボリュウムで高い入力インピーダンスを実現します。空気感に満ちた優美な表現で、リスニングルームの隅々まで吹きわたるような音を聴かせます。
 

・大西正隆◎タムラ新型トランス搭載KT150プッシュプル・パワーアンプHK31の製作
タムラ製作所製新型トランス搭載アンプ第2弾です。仕様強化された電源トランスを活かしてKT150の能力を引き出します。出力段の前には12AU7によるバッファー回路を設け、カソードフォロアー駆動のKT150・AB2級プッシュプルで出力約66W。高解像でマイルドな音質を持ち、痛快な低域再生が魅力です。

●「トラックング・エラー極小化を目指した最新トーンアームを考察する」三浦孝仁
盤面の音溝に対する精確なトレースがレコード再生の理想です。工夫を凝らした設計でトラッキング・エラー極小化を図った3つのトーンアームをそれぞれベストマッチのプレーヤーに装着して試聴。その魅力をリポートします。

●最上のアナログ盤『ワルツ・フォー・デビイ』を探す
オリジナル盤?高音質盤、ステレオ/モノーラル盤の13枚聴き比べ
池田晴彦(ハルズレコード)/和田博巳

ジャズ最大の人気盤の1枚、ビル・エヴァンス・トリオ『ワルツ・フォー・デビイ』。再発が数々行なわれる中、オリジナル盤を含めてもっとも魅力的なLPレコードはどれか。そして、演奏が心を打つ理由は何か。『ワルツ・フォー・デビィ』をこよなく愛する2人が管球式アンプシステムで13枚のLPを聴き比べ、語り合います。

●実践ラボラトリー「小型アクティヴスピーカーの複数ペア・パラレル接続で量感豊かな音楽再生を実現」
テスター=新 忠篤/佐藤隆一
小型アクティヴスピーカーの自然で優れた再現性を活かしながら、パラレル接続による複数使いで、中型システムにも匹敵する量感豊かな音楽再生の実現を目指します。ユニット構成にも特徴を持つ2モデルによる実践試聴で、ウィングの追加など様々なテクニックを探ります。

●録音エンジニアが綴るレコーディングのエピソード
シンガーソングライター「大塚博堂」との出会いと別れ 常盤 清
1976年に日本フォノグラムから『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』でデビューしたの大塚博堂。デモ・テープ録りから3作目までの録音を担当した常盤 清が、37歳で急逝したシンガーソングライターとの録音を通じた交流と、70年代の録音現場の状況を振り返ります。

●映写技師の想い出「メーカー品管球式アンプ遍歴とWE750Aなど魅力的なスピーカーとの出会い」 吉田伊織
映写技師の経歴を持つ吉田伊織氏が、安価な6V6アンプでの真空管差替えやマランツ#8Bの入手などメーカー製管球式アンプ遍歴と、名品WE750Aのモノーラル使いなど独自のテクニックで鳴らす魅力的なスピーカーとの出会いを語ります。

●2017夏の注目新製品試聴
テスター=新 忠篤/小原由夫/角田郁雄/三浦孝仁/傅 信幸/吉田伊織
この夏に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号は幅広い価格帯のアナログプレーヤーが充実です。

●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
「オイロパ・ユニア・クラルトン」(後編)
ベルリン・オリンピックが開催された1936年から翌年にかけて登場した中規模劇場用システム、オイロパ・ユニア・クラルトンの解説/後編です。後期型のスピーカー43007のユニットやネットワークなど詳細と、出力管にAD1のクラングフィルム版である72406を用いるオイロパ・ユニア・クラルトン・アンプについて紹介します。
2,860円
●「厳選プリメインアンプ 18機種の実力」
 テスター=高津 修/吉田伊織
 多種の出力管、構成、価格帯の管球式インテグレーテッドアンプを試聴します。搭載する音質調整機能を実際にテストし、フォノ入力装備のモデルはLPレコードも試聴します。インテグレーテッド型としての設計の魅力、出力管の個性をストレートに愉しめるアンプの実力をリポートします。
 [試聴アンプ]
 CAV T88a、アコースティック・マスターピースAM201、トライオードTRV-A300XR、サンバレーSV2300LM[300Bver.]、ヤーランドジャパンTJ150/34P3、ラディウスRA-VT11L、テクノクラフトオーディオデザインMODEL77、マックトンXM88、ラックスマンLX380、カノアー・オーディオTP134、アイオンSpirit III、KRオーディオエレクトロニクスVA880、オクターブV110SE、EAR V12、ヴォクサティヴT211 OT、オーディオ・リサーチGSi75、オーディオ・ノートOverture PM2、アムトランスTU8200TK ver.2 Modified by Amtrans

●フルレンジユニットのチューニング法 大公開3
 25cm〜30cmフルレンジユニット編
 グッドマンAXIOM80(復刻版)、グッドマンAXIOM80(オリジナル)、JBL D123、スティーブンスP112、ウェスタン・エレクトリック(WE)754A
 テスター=土井雄三/赤川新一/佐藤隆一
 ヴィンテージ25cm〜30cm口径フルレンジユニットのベストサウンドを引き出すチューニングを実践します。エンクロージュアは復刻618C Typetと、ウェスタン・エレクトリック(WE)の図面から起こした内容積約85Lの3 cube ftを用います。いずれも密閉型です。内部吸音材の貼り方や裏板の調整、エンクロージュアの置き方など、試聴を踏まえたチューニング・テクニックを詳細にリポートします。82号、83号に続く企画です。
 [試聴アンプ]
 プリアンプ=アルテック1567A、パワーアンプ=アルテック1520T、インテグレーテッドアンプ=トライオードTRV-A300XR、アムトランスTU8200TK ver.2 Modified by Amtrans

●実験工房「デノンDL103を最高に聴かせる昇圧トランス」15モデルをブラインド試聴
 テスター=新 忠篤/篠田寛一
 1960年代から多くの放送局で使われる超ロングセラーの信頼性を持ち、国産MCカートリッジのスタンダードといえる存在のデノンDL103を、よりよい音で鳴らす昇圧トランスを探ります。試聴は型番を知らせずに聴く「ブラインドフォールド」方式で行ない、先入観のないストレートな音の印象をお届けします。
 [試聴昇圧トランス]
 ◎現行製品=フェーズメーションT300、ハイフォニックHP-TX、中村製作所NSMC01031、ベルウッドランシングMC201、フェーズメーションT500、オルトフォンST90、オーディオ・ノートCFz、エアータイトATH2 REFERENCE、ノグチトランスFM-MCT1000、EAR EAR MC4 ◎ヴィンテージ=デノンAU-S1、オルトフォンT30、EMT STX20、ウェスタン・エレクトリック104T、ウェスタン・エレクトリック285E

●マイ・ハンディクラフト
 『管球王国』筆者の熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、製作の過程、完成した実機を試聴インプレッションを交えて紹介します。
 ■藤原伸夫◎NFB型ライン専用プリアンプTAC101の製作
 高入力インピーダンス、低出力インピーダンスでパワーアンプを駆動する、プリアンプ本来の伝送能力を重視した設計で、厳選した機能を搭載するライン専用アンプです。真空管は高信頼のオリジナル管を用い、製作しやすさにも配慮した2シャーシ構成。高S/Nで、精緻な写実性を持つ明晰な音を聴かせます。
 ■大西正隆◎タムラ新型トランス採用300BシングルパワーアンプHK30の製作
 タムラ製作所製新型トランス搭載アンプです。コアが拡大された新型電源トランスを活かして前段の設計にゆとりを持たせ、300Bを強力に励振します。整流回路は真空管とSiC SBDの切替えが可能。艶やかな女性ヴォーカル、軽快なピアノを聴かせ、SiC SBD整流では低域の締まった音が愉しめます。

●「正確無比な回転精度と高い音楽性を求めて——進化した最新ダイレクトドライブ型アナログプレーヤー」三浦孝仁
 DCモーターを新規開発し正確な回転と高いS/Nを追求する新世代のダイレクトドライブ型アナログプレーヤーが登場しています。DD型プレーヤーを理想として支持する三浦氏が最新3機種の音楽性を探ります。
 [試聴プレーヤー]
 テクニクスSL1200G、ブリンクマンBardo+Tonearm 10.0、stst MOTUS II DQ+Vertex

●Private Study「アナログ的流儀で探るCD再生のいま」角田郁雄
 ハイレゾ音源が何かと話題になるデジタル再生にあって、基本となるのはCD/SACDのディスク再生です。アナログ的な音を求めて、最新設計のCDプレーヤーとD/Aコンバーターを試聴、新次元のディスク再生の魅力を探ります。
 [試聴モデル]
 ◎トランスポート+D/Aコンバーター、一体型プレーヤー=コードBlu MkII+DAVE、オラクルCD2500 mkIV、ナグラCDC、dCS Rossini Player ◎D/Aコンバーター=サンバレーSV192PRO powered by M2TECH、ヘーゲルHD30、マイテックデジタルManhattan、プレイバックデザインズMerlot DAC

●写真家・平間 至氏が真空管アンプを使う理由
 タワーレコードのシリーズ広告などで知られる写真家・平間 至氏は、音楽をこよなく大切にされ、自宅で真空管アンプを愛用されています。平間氏はどのように真空管アンプに出会われたのか。そして、異なる構成と出力管のアンプの音をどう感じられたか。ご自宅でのアンプ試聴セッションを交え、インタビューをお届けします。

●録音エンジニアが追求するJBLモニターの真価「スピーカーケーブル編」常盤 清
 録音エンジニアの常盤 清氏はJBLユニットとGIPラボラトリー製エンクロージュアによるスピーカーシステムを自宅での録音用モニターと音楽鑑賞に用いています。時間を掛けて熟成させ、目標の音に到達しつつあるというシステムで、さらに安定した音を求めてスピーカーケーブルの交換を実施しました。パワーアンプからネットワークを経てユニット至るすべてを4芯ケーブルに交換したプロセスと音の印象のリポートです。

●映写技師の想い出「銘球WE300B、独EL156でアンプ製作」吉田伊織
 地方の映画館では光学ステレオ・プロセッサーを自作した筆者の吉田伊織氏。少年の頃から電子工作に熱中し、クラフトには覚えがありました。映写技師としての現場を離れた後も自作は継続。その中で感じた、品位の高い音を聴かせる真空管アンプ設計のツボを語ります。

●「G.I.P.ラボラトリー新試聴室を訪ねる」新 忠篤
 励磁型ユニットで知られる山形県上山氏のG.I.P.ラボラトリー。新社屋に完成した試聴室の訪問リポートです。大型の励磁型スピーカーシステムがセットされた合計4室、最大の部屋は72畳という広大な試聴質の模様をお伝えします。

●2017春の注目新製品試聴
 テスター=新 忠篤/小原由夫/角田郁雄/三浦孝仁/傅 信幸/吉田伊織
 この春に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号は大型送信管アンプやアナログプレーヤーが注目です。

●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
 「オイロパ・ユニア・クラルトン」(前編)
 オイロパ・ユニア・クラルトンはベルリン・オリンピックが開催された1936年から翌年にかけて登場した中規模劇場用システムです。システム名の「クラルトン」はノイズを低減して明瞭になった光学式トーキーの音質を表しています。今回はシステム初期の劇場用スピーカー43006について、構成ユニットやネットワーク回路など詳細に解説します。クラルトン・ホーンの透徹した音をストレートにリスナーに届け、弱音の浸透力に長けた音が43006の魅力です。
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オーディオの原点・徹底探求!最新の真空管アンプとウェスタンエレクトリックなど、ヴィンテージ・オーディオの音を聴いて魅力を探求!
オーディオの究極を模索する人の到達点はそれぞれですが、ひとつの究極は真空管とアナログレコードによるサウンドです。それをひとたび体験すれば、その魅惑から決して逃れることができないでしょう。管球アンプで聴けば、最新のSACDもアナログレコードも新しい魅力を聴かせます。『管球王国』は最新の真空管アンプから、歴史的価値のあるヴィンテージ・スピーカーやアンプの魅力を考察する記事を満載します。真空管やトランス、スピーカーについての豊富なデータを紹介して、実際に聴き比べます。キットや自作派のための製作記事もあり憧れのマイアンプが作れます。あなたもこの異次元ワールドの扉をたたいてみませんか?!

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