管球王国 発売日・バックナンバー

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2,860円
●「大型直熱3極管211/845アンプ 孤高の魅力」超大型管WE212Dを聴く テスター=篠田寛一/吉田伊織
高周波送信管211と、211からオーディオ用に開発された845。直熱3極管アンプの頂点を目指す存在ともいえる、211/845を出力管とするアンプが持つ孤高の魅力を、詳細な真空管解説も踏まえ徹底試聴で探ります。超大型直熱管212アンプも登場します。
[試聴アンプ]
サンバレーSV-S1628D、トライオードTRV-P845SE、エアータイトATM211、トライオードTRX-M845、エアータイトATM3211、オーディオ・ノートKagura、ヤーランドジャパンAUKLET845J2、ヴォクサティヴT211 OT、エイフル柳沢式4212 Single Monaural Power Amplifier

●30cmフルレンジユニットのチューニング法 大公開 テスター=土井雄三/赤川新一/佐藤隆一
ヴィンテージ30cm口径フルレンジユニットのベストサウンドを引き出すチューニングを実践します。エンクロージュアはウェスタン・エレクトリック(WE)の図面から起こした内容積約85Lの密閉型を用い、内部吸音材の貼り方や裏板の調整、エンクロージュアの置き方など、試聴を踏まえたチューニング・テクニックを詳細にリポートします。82号「16?20cm口径フルレンジユニットのチューニング法」に続く企画です。
[試聴ユニット]エレクトロボイスSP12B、アルテック412C、アルテック600B、グッドマンAXIOM301、WE728B
[試聴アンプ]プリアンプ=アルテック1567A、パワーアンプ=アルテック1520T、WE124

●実験工房「整流管新旧12機種の聴き比べ」300Bシングルアンプ用 テスター=新 忠篤/篠田寛一
整流管はアンプの音を決定づける重要な要素です。現行管中心にヴィンテージ管も集め、代表的な整流管の音の違いを単段構成モノーラル300Bシングルアンプで試聴します。出力管300Bは3銘柄を用意し、整流管と出力管の組合せによる音の変化も探ります。
[試聴真空管]
◯現行管=ゴールデンドラゴン274B、クラシックチャイナ(曙光)274B、プスヴァンWE274B、エミッションラボEML274A Mesh、ゴールデンドラゴン5AR4/GZ34、ムラード(ロシア)GZ34、GenalexゴールドライオンGZ34、ソヴテック5Y3GT、エミッションラボEML80
◯ヴィンテージ管=RCA 5Z3、RCA 80、カニンガム80

●「英国製ヴィンテージアンプの魅力を聴く」 テスター=箕口勝善/高津 修/青田 徹
タンノイIIILZ in Cabinetで聴くクォード、ロジャース、ネイム、リーク、フェログラフ
1950〜1980年代に活躍した管球式/半導体式の英国製ヴィンテージアンプの音の魅力、機能・構造の特徴を試聴で探ります。スピーカーやアナログプレーヤーも往年の英国機で揃え「ブリティッシュ・サウンド」の本質を考察します。
[試聴アンプ]フェログラフF307、クォード33+303、ネイムNAIT 2、ロジャースCadet III、リークVarislope Stereo+Stereo 20、クォードQUAD 22+QUAD II
[試聴に用いたスピーカーシステム]タンノイIII LZ in Cabinet(Monitor Gold)、タンノイChatsworth
[試聴に用いたアナログプレーヤーシステム]トーレンスTD124+デッカMK Iトーンアーム+デッカMK IIカートリッジ

●マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、製作の過程、完成した実機を、試聴インプレッションを交えて紹介します。
 ●新 忠篤◎Nutube 6P1/トーンコントロール付きラインアンプANuLA1の製作
  コルグ製新型直熱3極管Nutube 6P1採用のラインアンプです。省電力の新型管を生かして乾電池によるオールDC電源設計としています。
  同じくNutube 6P1で設計したフォノイコライザーとの組合せでは、新時代の真空管サウンドを感じさせ、深みがあって繊細な確固たる表現を聴かせます。
 ●是枝重治◎1619プッシュプル・モノーラルパワーアンプFascination83の製作
  前段、出力段ともメタル管を用いてクラシカルな意匠を目指した直熱型ビーム管1619パワーアンプです。
  ドライバー段は戦前生まれの回路であることを尊重してPK分割回路で構成し、バイアスの浅い出力管を的確に励振します。
  気品に満ちた優雅さを備え、実在感と冴えあるのある音を聴かせます。

●「私のアナログ再生流儀」三浦孝仁
ダイレクトドライブ型ターンテーブル、往年のテクニクスSP10MK2Aに自己流のチューニングを施し、理想のアナログ再生を追求する三浦孝仁氏。そのスタイルに至る変遷と、揺るぎないポリシーを明かします。

●「フォノイコライザー使いの新提案+シェルリード線の比較試聴」角田郁雄
フォノイコライザー2台でそれぞれの片chのみを用いたモノーラル構成によるアナログ再生で開ける新しい音の世界と、高品位なシェルリード線への交換による音の変化を実践試聴でリポートします。
[試聴機]
◯フォノイコライザー=ソフトンModel4、ラックスマンE250、PSオーディオNuWave Phono Converter、オクターブPhono EQ2
◯シェルリード線=イケダサウンドラボISL2、オルトフォンLW800S、サエクSR500、ブラックキャットケーブルXOX Phono Lead Matrix Ultra

●映写技師の想い出 第3回 吉田伊織
「WE22A、15Aホーンが聴かせた実在感」
1980年代、高価なプロセッサーを導入できない地方の映画館でドルビーステレオに対応するべく自作にのめり込むことで、筆者の吉田氏はオーディオの道を深めて行きます。その中で、アルテックやウェスタン・エレクトリックとの出会いがもたらすこととなった圧倒的な体験を振り返ります。

●2017冬の注目新製品試聴 テスター=新 忠篤/小原由夫/角田郁雄/三浦孝仁/傅 信幸/吉田伊織
この冬に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号はフォノイコライザーや管球式インテグレーテッドアンプが充実です。

●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
コンスキ&クリューガー
81号、82号で紹介したシュルツやエックミラーの同軸スピーカーの源流であるコンスキ&クリューガー社の物語です。社名の後半は、第2次対戦中までクラングフィルムで大型スピーカー開発に携わったとされる人物、カール・クリューガーに由来します。1940年頃に登場したコンスキ&クリューガーの大型2ウェイ・スピーカーKL51は大戦末までに実用化されたスピーカーのうち最も優れた性能を持つ製品のひとつとされ、劇場用のクラングフィルム、放送局用のコンスキ&クリューガーは世界のスピーカーをリードしたベルリンの両雄です。筆者の小林氏がステレオ用メインスピーカーとして用いるKL51の構造と音の魅力を詳細解説します。
2,860円
●カラー口絵:最新300Bアンプの本質/魅惑のミニアンプ聴き比べ/MY HANDICRAFT
 ダイレクトカップリング型MCカートリッジ9種/フルレンジユニット・チューニング法
●最新300Bアンプの本質を探る13モデル試聴 高津 修/吉田伊織
●2016 秋の注目新製品試聴
●「いま注目の管球式アンプでヤマハNS5000を極める」 三浦孝仁
●録音エンジニアが追求するJBLモニターの真価[トゥイーター編]
 最新トゥイーター4種=JBL375を中心とするシステムで聴く 常盤 清
●モノ作り探訪「サンバレー」 傅 信幸
●映写技師の想い出「トーキーアンプが管球式だった時代」 吉田伊織
●MY HANDICRAFT マイ・ハンディクラフト
 新 忠篤◎Nutube 6P1 連続可変カーブ型フォノイコライザーアンプ ANuEQ1の製作
 藤原伸夫◎UV845シングル・モノーラルパワーアンプ UTY1 50th
●実験工房「魅惑のミニアンプ」個性豊かな13機種 聴き比べ 新 忠篤/篠田寛一
●Vintage Analogue ダイレクトカップリング型MCカートリッジ9機種の聴き比べ 新 忠篤/古屋 明/三浦孝仁
●フルレンジユニットのチューニング法 大公開 土井雄三/赤川新一/佐藤隆一
●クラングフィルムとドイツの名機「シュルツの同軸スピーカー」 小林正信
●管球王国インフォメーション
2,860円
●実験工房 EL34/6CA7新旧13機種聴き比べ
テスター=新 忠篤/篠田寛一/岡田 章
品質向上の目覚ましいEL34の現行管11種と、ヴィンテージ管2種、計13種を試聴します。ノンNFB設計のEL34単段プッシュプル・パワーアンプで試聴し、それぞれの個性を明らかにします。

●ジャーマンサウンド vs アメリカンサウンド
“オイロダイン徹底試聴”
テスター=新 忠篤/小林正信/土井雄三
ヴィンテージのドイツ製アンプとスピーカーは、どのような音を聴かせるか。ウェスタン・エレクトリックやアルテックなどのアメリカンサウンドとは、どう異なるのか。名機クラングフィルム・オイロダインを中心に、ドイツ/アメリカのアンプとスピーカーの掛け合わせ試聴を含め、徹底試聴でジャーマンサウンドの魅力を探求します。

●「Vintage Analogue」同音源のカセットテープとLPレコード聴き比べ
テスター=行方洋一/関口倫正/新 忠篤
カセットテープが再び注目され、人気を集めています。同一音源でLPレコードとカセットテープを聴き比べ、それそれの音の魅力を徹底リポートします。かつてレコード会社で録音エンジニアとして活躍されたテスターが制作の裏話も披露。テープデッキは万全に調整されたナカミチ製を用います。

●昭和の流行歌と映画を管球式アンプで味わう
テスター=堀切日出晴/篠田寛一
西田佐知子や植木 等。そして、小津安二郎や黒沢 明。昭和の流行歌と映画が持つ時代の空気感や台詞の味わいが、いかに浸透力のある鮮明な音で味わえるか。多彩な出力管の管球式アンプを用いて、シングル盤EPレコードとブレーレイディスク(BD)の再生で探ります。

●「30154ホーン+555に低域と高域をプラス/SP盤、LP盤を鳴らす至福のシステム」新 忠篤

●「最新鋭スピーカー自宅導入記/微細な音を浮き彫りにする“静かなスピーカー”」角田郁雄

●モノ作り探訪「トライオード」 傅 信幸

●「Private Study/バランス伝送による“新アナログ再生”」角田郁雄

●映写技師の想い出 第1回 吉田伊織
「光電管と真空管とエキサイターランプ——映写室はヴァルヴの王国だった」

●「録音の真実 アナログとデジタル」最終回 常盤 清

●実践ラボラトリー「高調波歪みの違いで音楽表現は変わるか——シングルvsプッシュプル」

●マイ・ハンディクラフト
 ●是枝重治◎カタリンラジオ風プリアンプFascination81の製作
 ●唐木志延夫◎バランス入力に対応/ルンダール製MC昇圧トランスSP03の製作

●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
エックミラーの同軸スピーカー

●2016夏の注目新製品試聴

●音遊空間 「蓼科の森 ペンション ポストホルン」(長野県茅野市)
2,860円
●最新フォノイコライザー選び[管球/半導体式]50万円台まで20モデル試聴
 テスター=高津 修/篠田寛一
 管球式、半導体式を交え50万円台までのフォノイコライザーの音を探ります。MC型、MM型のカートリッジを用いて、名盤LPレコードをいかに魅力的に鳴らせるか、それぞれの持ち味を明らかにします。
  [試聴フォノイコライザー]
  ソフトンModel4、サン・オーディオSVPE700CR、プロジェクトPhono Box RS、トライゴンADVANCE、プライマーR32、ミュージカル・サラウンディングNOVA Phonomena、PSオーディオNuWave Phono Converter、EAR EAR834P MM/MC Black、オクターブPhono EQ.2、ナグラBPS、山本音響工芸EQB01、オルトフォンEQA999、リンUphorik、サンバレーSV310EQ、オーロラサウンドVIDA、ウエスギU・BROS20、エソテリックE03、ラックスマンEQ500、フェーズメーションEA500、アキュフェーズC37

●小口径フルレンジユニット入門
 新旧10モデルの鳴らし込み
 テスター=新 忠篤/赤川新一/土井雄三
 10〜20cm口径の新旧10モデルのフルレンジユニットを密閉型エンクロージュアで収め、箱のチューニングでいかに好ましいサウンドが引き出せるかを実践します。エンクロージュアはアルテック618Cの復刻版と、そのサイズダウン版です。録音エンジニアの赤川新一氏もテスターに加わり、吸音材のコントロールなどのテクニックで小口径フルレンジユニットの新しい音の世界を引き出します。試聴用アンプはプリアンプ=アムトランスTU8500、アルテック1567A、パワーアンプ=アムトランスTU8200TK、RCA MI9335Aです。
  [試聴ユニット]
  マークオーディオPluvia Seven(Vintage Gold)、フォステクスFE108-Sol、アルテック405-8G、ジェンセンFX50、マークオーディオAlpair10MAOP、モナコアSP155X、フォステクスFE166En、シーメンス22g、シュルツKSP215K、JBL D208
  [試聴エンクージュア]
  ◎WSI製密閉型618C Type、WSI製密閉型618 Jr.、ウォールナット無垢材製バスレフ型、ホワイトアッシュ(タモ)無垢材製バスレフ型、フォステクスBK108-Sol

●「Vintage Analogue」最新モノーラルカートリッジの実力を聴く
 テスター=新 忠篤/篠田寛一/古屋 明
 最新モノーラルカートリッジの比較試聴です。1モデルのみヴィンテージを加えて計8モデルで、モノーラルLPレコードの魅力的な再生を探ります。
  [試聴カートリッジ]
  デノンDL102、オーディオテクニカAT33Mono、オルトフォンCadenza Mono、フェーズメーションPP-Mono、EMT TMD75、イケダ9 Mono、マイソニックEminent Solo、オルトフォンType C
  [試聴リファレンス機]
  アナログプレーヤーシステム=リードMuse 3C+SME 3010R、フォノイコライザー=EMT JPA66、ほか

●実験工房 KTシリーズ現行管13種の聴き比べ(KT66/77/88/90/120/150)
 テスター=新 忠篤/篠田寛一/岡田 章
 新型管KT150の登場で注目を集めるKTシリーズ・ビーム管の現行管13種を試聴します。メーカー製アンプのオクターブV80SEでバイアス調整によって出力管を差し替えて試聴し、それぞれの個性を明らかにします。
  [試聴真空管]
  タングソルKT66、GenalexゴールドライオンKT66、JJエレクトロニックKT77、GenalexゴールドライオンKT77、スヴェトラーナ(Sロゴ)KT88、エレクトロ・ハーモニックスKT88EH、JJエレクトロニックKT88、GenalexゴールドライオンKT88、トローナルKT88、ゴールデンドラゴンKT88R/MP、エレクトロ・ハーモニックスKT90EH、タングソルKT120、タングソルKT150

●「風雅な意匠と先進性能の融合
 ——漆塗り仕上げスピーカーの美音を国産真空管アンプで引き出す」傅 信幸
 TAD TAD CE1特別ヴァージョン(TAD-CE1MW-US=ホワイト/漆・桜紋)は高度な匠の技の漆塗りを側板の仕上げに用い、先進性能と和の美しさ溢れる意匠が融合したスピーカーシステムです。選りすぐりの国産真空管アンプで鳴らし、音の“妙(たえ)”を探りました。
  [試聴アンプ]
  エアータイトATE2+ATM211、ウエスギU・BROS-2011P+U・BROS-2011M、オーロラサウンドPADA、オーディオ・ノートOverture PM2

●「最先端スピーカーと真空管アンプで熱きアナログ・モノーラルサウンドを聴く」小原由夫
 最新技術が盛り込まれた先進スピーカー2モデルから、管球式アンプ6モデルによってモノーラルLPレコードならではの豊かなエネルギー感、温度感のあるサウンドを引き出します。
  [試聴スピーカー]
  TAD TAD-CE1、マジコS1 Mk2
  [試聴アンプ]
  オクターブV80SE、サンバレーSV8800SE KT150 ver.、ウエスギU・BROS120、オーロラサウンドPADA、マッキントッシュMC75、コンバージェント・オーディオJL5 Signature

●「録音の真実 アナログとデジタル」第2回 常盤 清
 デジタルに移行後、Uマチック・テープ編集から電子編集へと変遷が続いた録音システムを振り返りながら、録音エンジニアとして常盤氏が実感する、音楽に相応しい機材と技術による録音・制作の重要性についてつづります。

●マイ・ハンディクラフト
 『管球王国』筆者の熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、製作の過程、完成した実機を、試聴インプレッションを交えて紹介します。今回はウエスギ「マイ・ハンディクラフト」の復活第1作がいよいよ登場です。

 上杉研究所 藤原伸夫◎GE製EL34プッシュプル・パワーアンプTAP101の製作
 上杉佳郎氏の思想を引き継ぐ「ウエスギ・マイ・ハンディクラフト」1号機です。EL34を3極管接続で用い、ウィリアムソン回路をベースに無帰還設計としたプッシュプルパワーアンプです。真空管はすべて希少なGE製を採用。12W+12Wの出力を持ち、真空管ならではの音色とスピーカーのドライブ力を兼ね備えます。オフホワイト塗装のシャーシは初期の上杉氏製作アンプのイメージを体現するものです。

 新 忠篤◎独RSD製AL4単段シングル・ステレオアンプAP12の製作
 携帯DSDプレーヤーとの組合せで鮮度の高い音を引き出せる単段アンプとして、高感度出力管ドイツRSD製5極管AL4を用いて設計したシングル・アンプです。出力トランスにDCを流さないパラレルフィード方式を採用。レコードをDSDファイル化した音源で、50年前の録音現場が目前に浮かぶような音を聴かせました。

●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
 ポストレーレからRGNまでの真空管
 1910年代初頭の「リーベン管」に始まり、ジーメンスが主に製造・供給した電話用真空管「ポストレーレ」、1930年代中頃の劇場用アンプに用いられたテレフンケンRV239やRV258など初期の大型出力管、テレフンケンRS237など小型送信管、さらにはオーディオ用に多用されたテレフンケンRGN整流管など、ドイツの真空管を紹介します。

●2016春の注目新製品試聴
 テスター=新 忠篤/小原由夫/高津 修/角田郁雄/傅 信幸
 この春に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号はカートリッジやフォノイコライザー、プレーヤーなどアナログ関連が充実です。

●音遊空間  KASHIWAGI CAFE(東京・西新宿)
 300B、EL34などのクラフト真空管アンプによる再生と、HOゲージの鉄道模型が楽しめるお店です。
2,860円
●最新プリアンプが聴かせる世界  テスター=高津 修/篠田寛一
プリアンプはシステム全体の音を決める大きな役割を果たします。多彩な設計の管球式プリアンプ最新モデルを、内蔵フォノイコライザーによるアナログレコード再生も交えて試聴します。詳細な回路解説も掲載。それぞれの設計の特徴が表れた音の魅力を明らかにします。
[試聴アンプ]アンディクス・オーディオPRA01CR、春日無線変圧器KA25RK mkII、サン・オーディオSVC200、山本音響工芸CA04、サンバレーSV300LB、ラックスマンCL38u、EAR EAR 834L Deluxe、エアータイトATC2HQ、ウエスギU・BROS280、アコースティック・アーツTUBE-PREAMP II、オーディオ・マエストロFascination711、ナグラJAZZ、マッキントッシュC1100、ジュノンREFERENCE ONE、オーディオ・ノートG70、オクターブHP700、フェーズメーションCA1000、オーロラサウンドSP02

●1940〜70年代に活躍したミドルサイズスピーカーの魅力を探る スター=新 忠篤/篠田寛一/土井雄三
1940〜70年代に活躍したブックシェルフ型あるいは中型フロアー型のスピーカーシステムと、それらに相応しいコンパクトな新旧の真空管アンプの組合せで、スピーカーの持ち味を生かした魅力的な音をいかに引き出せるか、実践試聴します。
[試聴スピーカー]RCA MI-1306-1、アルテック849A、エレクトロボイスBaronet、ユニヴァーシティS-3TM、アルテック834A“Monterey”、ジェンセンTR-10U“TRi-ette”、グッドマンAL120、アルテック879A“Santana”
[試聴アンプ]◎ヴィンテージ機=RCA BA3C、RCA MI9335A、リークVarislope Stereo Control Unit+Stereo 20 ◎現行機=トライオード300 Night Black、アコースティックマスターピースAM210、サンバレーSV128B KT120 ver.
●「Vintage Analogue」トーンアームの比較試聴(9-10インチ、ユニバーサル型) テスター=新 忠篤/古屋 明/箕口勝善
新旧合わせて11モデル(ダイナミックバランス型4モデル、スタティックバランス型7モデル)のユニバーサル型トーンアームを比較試聴します。
[試聴トーンアーム]◎ヴィンテージ機=フィデリティ・リサーチFR-64S、SME 3010R Gold、SME 3009/S2 improved、SME 3009 Series II、SME 3009 original、オルトフォンRMG212、オルトフォンSMG212 ◎現行機=イケダIT-345CR1、SME M2-9R、オルトフォンRS212D、オルトフォンAS212S
[リファレンス・プレーヤー]ラックスマンPD171AL(アームレス)
[リファレンス・カートリッジ]シュアーV15 Type II(ヴィンテージ・軽針圧)、フェーズメーションPP1000(現行・中針圧)、オルトフォンSPU-G/GE(ヴィンテージ・重針圧)

●実験工房 300Bシングル用出力トランス15機種の聴き比べ テスター=新 忠篤/高津 修/岡田 章
300Bシングル用出力トランス15機種を試聴ます。出力トランスに直流を流さないパラレルフィード方式を採用する単段パワーアンプによる試聴で、それぞれのストレートな素性を探ります。
[試聴トランス]ノグチトランスPMF10WS、春日無線変圧器KA2535S、染谷電子A86-35K4816S、ノグチトランスFM6WS、タムラF913、エイトリック トランスフォーマーE10-3S、橋本電気H203S、マグネクエストTFA2004、橋本電気H20-3.5U、P&C P809-3k、タンゴXE20S、ルンダールLL1620/80mA、タムラF2007、ノグチトランスFM50WS-3k、イチカワITS20W

●「Private Study/先進機構を持つアナログプレーヤー競演」角田郁雄
独創的な機構を装備し、アナログレコードの高解像度再生が可能な先進のアナログプレーヤーを試聴し、それぞれが持つ独自のキャラクターを探ります。
[試聴プレーヤー]トランスローターZET3+TR5009、オラクルDelphi MkVI Gen-2+ORACLE SME345、バーグマンMagne、テクダスAir Force III+グラハムPhantom ELITE、リードMuse 3C+Reed 3P

●「最新・国産ハイグレード・カートリッジ試聴」小原由夫
先進的で精細な設計・製作技術が投入される国産カートリッジならではの音の魅力を最新モデルの試聴で探ります。設計者の音作りの姿勢もアンケートで明らかにします。
[試聴モデル]オーディオテクニカAT150Sa、ZYX R100EX、シェルターAccord、フェーズメーションPP2000、ミューテックRM-KANDA零(ZERO)、エクセルサウンド悦郎・漆、マイソニックラボSignature Platinum

●「録音の真実 アナログとデジタル」第1回 常盤 清
録音システムの変遷の中、機材をフルに生かすためには様々なテクニックが尽されたアナログとデジタルそれぞれの録音現場での工夫と苦労、エンジニアとしての実体験を常盤 清氏が振り返ります。

●マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、製作の過程、完成した実機を、試聴インプレッションを交えて紹介します。
 ■是枝重治◎EL84プッシュプル・インテグレーテッドアンプFascination79の製作
往年の英国アンプ、ファーガソン300GRアンプに範を取り、前段と直結のEL84出力段で位相反転動作を行なうインテグレーテッドアンプです。CR/NF型のトーンコントロール搭載で、最大出力は7W+7Wです。タンノイ・オートグラフを浮遊感に満ちた優雅な音で鳴らし、ヴィンテージ大型スピーカーとも絶妙のマッチングを示します。

●プロのスピーカーセッティング術&管球式アンプでスタジオの音は変わるか? 赤川新一×佐藤隆一
一般的な住居の部屋と同じ環境のスタジオでマスタリングやミキシングを行なう録音エンジニアの赤川新一氏に、音響クリエーターの佐藤隆一氏がスピーカー・セッティングのノウハウをインタビューします。管球式アンプでモニタースピーカーの音がいかに変わるかも実践取材。

●ヴィンテージ・レコード店主のアナログ生活 東京・新宿 Hal's(ハルズ)池田晴彦氏
新宿のヴィンテージ・ジャズ・レコードショップHal's(ハルズ)店主の池田晴彦氏に、アルテック820Aのユニットを交換した大型スピーカーを中心とする自宅リスニングルームでのオーディオシステムとレコードの楽しみ方、さらにプロならではのレコードのクリーニング術を聞きます。

●実践ラボラトリー「アナログプレーヤー直結でDSDファイル化」 新 忠篤
アナログレコードプレーヤー直結によるDSDファイル化を実践し、そのメリットと音質を探ります。さらにPCを介在させないSDカードによるDSD再生の魅力を探ります。
[試聴モデル]コルグDS-DAC10R、オンキヨーDAC-HA300、ティアックHA-P90SD

●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
オイロパ・クラルトン
ベルリン・オリンピックが開催された1936年にクラングフィルムの劇場用システムの中核だった「オイロパ」が「オイロパ・クラルトン」にモデルチェンジしました。スピーカー部は約1.5mと「オイロパ」から音道が大幅に長くなったホーン2本と1基ずつのドライバー、70cmウーファーで構成される大型システムです。用いられたアンプも含め、これまでほとんど情報のなかったヴィンテージオーディオの頂点のひとつといえるシステムを詳細に解説します。

●『DigiFi』の付録ユニットを2タイプの箱で聴く 篠田寛一
姉妹誌『DigiFi』19、20号付録のフルレンジユニットとスーパートゥイーターを専用エンクロージャア・キットにマウントした2ウェイ・システムの実力を検証します。

●2016冬の注目新製品試聴 テスター=小原由夫/篠田寛一/角田郁雄/傅 信幸
この秋に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号は大型パワーアンプ、スピーカーシステムが充実です。
2,860円
直熱管アンプの多彩で奥深い世界  20モデル試聴 300B/2A3/211/845/PX25/50/31/VT25/VT52/VT62
テスター=高津 修/篠田寛一
人気・知名度の高い300Bをはじめ、大型送信管や、ベテランにひそやかに愛好される銘球まで、奥深く幅広い直熱3極管の世界。多彩な出力管種と、シングル/プッシュプル、ステレオ/モノーラルと様々な設計のアンプを試聴し、その音の魅力に迫ります。アンプメーカー、設計者が考える「直熱3極管の魅力の源泉」もリポートします。
[試聴アンプ]
春日無線変圧器KA40FMS、ファルコンサウンドFalcon M1、フェーズメーションMA1000、オーディオ・ノートSOUGA、エアータイトATM300、サンバレーLM91A、ウエスギU・BROS300、KTエレクトロニクスHK27、ナグラ300p、エアータイトATM211、トライオードTRX-M845、ソフトンModel 8-50、サン・オーディオSV-TE/50TSX、カトレアthe・ヨーロッパIII、エイフルAsano PX25/VR40 Single、山本音響工芸A010、チューブワークスVT62ロフチンホワイトシングルステレオアンプ、P&CエレクトロニクスVT25/10 Single Stereo Amp.、新 忠篤氏設計・製作オール直熱管30−31・PPステレオアンプ、小林サウンド工房45/2A3コンパチブル・シングル・ステレオパワーアンプK45SX

WE555をフルレンジホーンで聴く テスター=新 忠篤/篠田寛一/土井雄三
WE555用フルレンジホーンを集めて聴き比べます。今回、英国ウェスタン・エレクトリック(WE)30154メタルホーンを復刻したGIPラボラトリーGIP 30154 Hornが登場。WE KS6368の2本使いや、低域増強用としてWE 728Bを同時にフルレンジ再生する変則2ウェイなど、鳴らし方を工夫し、より良い音を追求します。
[試聴システム]
◎ホーン=WE KS6368、WE 22A replica、WE 22A original、WEロンドン30154 replica(GIP 30154 Horn) ◎レシーバー=WE 555、◎低域増強用スピーカー=WE 728B ◎アンプ=WE41A+42A、WE 124 ◎プリアンプ+フォノイコライザー=アルテック1567A+12864-mod. ◎レコードプレーヤー=RCA BQ-2B+グレイ・リサーチ108Cオイルダンプアーム+GE RPX050

「Vintage Analogue」同一タイトルLP盤 新旧聴き比べ テスター=新 忠篤/高津 修/岡田 章
1932年にRCAが送り出した銘直熱3極2A3。現行生産管9本、ヴィンテージ管8本の計17本をシンプルな設計の単段パワーアンプで試聴し、それぞれの音質を探ります。どのようなアンプ設計で良い音が聴けるのか、2A3の使い方の詳細解説も展開します。
[試聴真空管]
◎現行管=ソヴテック2A3、トローナル2A3、エレクトロ・ハーモニックス2A3 EH Gold、プスヴァン2A3B、ゴールデンドラゴン2A3 Premium、JJエレクトロニック2A3-40、エミッションラボEML2A3 Mesh、エミッションラボEML2A3 Solid、KR 2A3
◎ヴィンテージ管=ユナイテッド・エレクトロン2A3W、ハインツ&カウフマン2A3、マルコニー2A3、レイセオン2A3、RCA 2A3、マツダ2A3、ウェスティングハウス2A3、ナショナル(松下)2A3

実験工房 直熱3極管2A3 現行/ヴィンテージ管17機種の聴き比べ テスター=新 忠篤/高津 修/岡田 章
1932年にRCAが送り出した銘直熱3極2A3。現行生産管9本、ヴィンテージ管8本の計17本をシンプルな設計の単段パワーアンプで試聴し、それぞれの音質を探ります。どのようなアンプ設計で良い音が聴けるのか、2A3の使い方の詳細解説も展開します。
[試聴真空管]
◎現行管=ソヴテック2A3、トローナル2A3、エレクトロ・ハーモニックス2A3 EH Gold、プスヴァン2A3B、ゴールデンドラゴン2A3 Premium、JJエレクトロニック2A3-40、エミッションラボEML2A3 Mesh、エミッションラボEML2A3 Solid、KR 2A3
◎ヴィンテージ管=ユナイテッド・エレクトロン2A3W、ハインツ&カウフマン2A3、マルコニー2A3、レイセオン2A3、RCA 2A3、マツダ2A3、ウェスティングハウス2A3、ナショナル(松下)2A3

モノ作り探訪「TAD」 傅 信幸
作り手の思いがこめられたオーディオ製品が生まれ、ユーザーへと届けられる現場を訪ねます。今号は、1975年に創業し、プロ用と家庭用高級スピーカーで実績を積み重ね、数多くの録音スタジオへの導入でも知られるTAD(テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ)のモノ作りの現場を、山形県天童市に訪ねます。

「Private Study/国産ブランドによるデジタル再生・最前線」  角田郁雄
先進の国産コンポーネントで、ディスクメディアとハイレゾ音楽ファイルからいかに豊かな音が引き出せるか。CD/SACDプレーヤーとD/Aコンバーター、ネットワークプレーヤーを試聴します。ファイル再生にはUSB直結が可能なオーディオ用NASを組み合わせます。
[試聴システム]
◎CD/SACDプレーヤー=ラックスマンD08u、エソテリックK01X、TAD TAD-D1000MK2 ◎D/Aコンバーター、ネットワークプレーヤー=アキュフェーズDC37、スフォルツァートDSP05 ◎NAS=バッファローDELA N1Z

オーディオ・ラボでの教え 第5回「音楽をふくよかに包む真空管アンプの音色を発見」 常盤 清
1970年代後半以後、録音機材はアナログからデジタルへの移行期を迎え、筆者の常盤 清氏が当時在籍した日本フォノグラムも、スタジオのシステムを一新していきます。その中で常盤氏が出会ったのが、ソリッドステート型パワーアンプでは得られない音楽性豊かな真空管アンプの音色でした。92年に発売がスタートした『Stereo Sound リファレンス・レコード』マスタリング時のエピソードも交えながら、振り返ります。

マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、製作の過程、完成した実機を、試聴インプレッションを交えて紹介します。

小林 昭◎45/2A3コンパチブル・シングル・ステレオパワーアンプK45SXの製作
前段をハイμ管6N7Gで構成。パラレルフィード方式のトランス結合で出力管45/2A3を強力にドライブし、エネルギーバランスに優れたパワフルな音を聴かせます。セルフバイアス動作の出力管45/2A3の挿し替えにはスイッチ切替えで対応。スタンバイスイッチを装備し希少な真空管の保護にも充分に配慮する設計です。

管球アンプ自作派 リスニング&トーク・セッション
「3台のフォノEQ内蔵一体型アンプでLPレコードの美音を競う」
アンプ自作歴の長いベテランの読者お2人に、フォノイコライザー内蔵インテグレーテッドアンプをご持参いただき、製作の工夫やご苦労、本誌試聴室でのレコード再生の印象を存分に語っていただきます。アンプはCR型EQ回路内蔵の5極管4P55シングルとNF型EQ回路内蔵のビーム管6V6プッシュプルという対照的な設計。聞き手の新 忠篤氏も、連続可変EQ回路内蔵E80Lプッシュプルで参加します。

実践ラボラトリー「自作スイッチBOXでコンパクトなアナログ再生システムを構築」 新 忠篤
クラフトによるスイッチBOXを組み込むことで、コンパクトながら機能が充実した、管球式アンプを核とする音の良いアナログ再生システムを構築します。
[試聴システム]
◎アンプ=アムトランスTU8200TK Modified by Amtrans ◎スピーカーシステム=オーラトーン5C Super Sound Cube、フォステクスGR160 ◎アナログ再生システム=スタントンT.62、シュアーM44G、オーディオテクニカAT-PEQ3

「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
いろいろな戦前の機器
ベルリン・オリンピックの開催が1936年。1938年にはレニ・リーフェンシュタールが監督した記録映画『オリンピア』が公開されました。映画にも登場するのがノイマン製の伝説的なコンデンサーマイクCMV3。その内部には、直熱3極管RE084kと出力トランスが収められています。そのほか、クラングフィルムのトーキー撮影用自動車、1932年頃の初期型「オイロパ」を導入した映画館の断面図など、今号は筆者が収集した戦前のドイツ音響機器にまつわる資料から興味深い写真や図版の数々と、それらの物語を探求します。

2015秋の注目新製品試聴
テスター=小原由夫/篠田寛一/角田郁雄/傅 信幸
この秋に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号は直熱管シングル・パワーアンプ、多極管の大出力パワーアンプやインテグレーテッドアンプなど、管球式アンプが充実です。

SP盤時代の名演集大成「モーツァルト 伝説の録音」第2巻のすべてを聴く——東条碩夫
2,860円
厳選! 最新スピーカーの魅力対決 25機種 テスター=高津 修/角田郁雄

読者訪問=金沢篇

モノーラル再生の魅力・再発見!(WE/ALTEC) テスター=新 忠篤/篠田寛一/土井雄三

「Vintage Analogue」愛聴盤のためのカートリッジ選び 新 忠篤/常盤 清/古屋 明

実験工房 整流管(オクタルベース)18機種の聴き比べ [5V4、5AR4/GZ34、5U4G、274B]
テスター=新 忠篤/高津 修/岡田 章

「Private Study/斬新な先端スピーカーを導入、アナログ再生も進化」角田郁雄

「国産・伝統ブランドのフォノイコライザー/真空管と半導体式の両雄を聴く」小原由夫

オーディオ・ラボでの教え 第4回「歴史的名録音をマスターに忠実に復刻する」 常盤 清

マイ・ハンディクラフト
 新 忠篤 300B-XLS単段シングル・モノーラルパワーアンプAP11の製作
 是枝重治 50シングル・ステレオパワーアンプFascination77の製作

「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」 オイロパ・ユニア(後編) 小林正信

2015夏の注目新製品試聴 テスター=小原由夫/篠田寛一/角田郁雄/傅 信幸

真空管&ヴィンテージ&パーツ・ショップをリポート ◎マツシタハイファイ
2,860円
◆新型真空管が聴かせる闊達な音の世界 11モデル試聴 テスター=高津 修/篠田寛一

2A3-40/300B-XLS/KT90/KT120/KT150 歴史と構造 岡田 章

オリジナル管に対して規格を発展させてパワーを強化し近年に開発された新型真空管を出力管とするアンプが展開する、新型管のポテンシャルと出力の余裕を生かした音の世界を探ります。出力管は2A3-40/300B-XLS/KT90/KT120/KT150の5種。それぞれの歴史と構造の詳細解説とともにお届けします。

[試聴アンプ]
◎2A3-40(JJ-Electronic)=ファルコンサウンドFalcon M1、フェーズメーションMA1000 ◎300B-XLS(Emission Labs)=カトレア革命II、山本音響工芸A09S ◎KT90(Electro-Harmonix)=EAR EAR890 ◎KT120(Tung-Sol)=ウエスギU・BROS120、オクターブMRE220、エアータイトATM3011R ◎KT150(Tung-Sol)=ヤーランドAUKLET-KT150J、サンバレーSV8800SE KT150ver.、オーディオ・リサーチGS150

◆往年のJBLランサー101とD130研究 テスター=新 忠篤/篠田寛一/土井雄三
Part1. JBLランサー101のベストサウンドを探る
Part2. JBL D130を中心に2ウェイシステムを構築

Part1.では、かつて多くのオーディオファンが愛好したJBLランサー101が今どのように聴けるか、オリジナルモデルと進工舎製エンクロージュア入りレプリカモデルで探ります。Part2.は、名ユニットとして知られる38cmフルレンジユニットJBL D130に高域ユニットを追加する2ウェイ化の試みです。アルテック製を含め様々な高域ユニット、ネットワークを用いた2ウェイ構成で広がる音の世界を探求します。試聴アンプはアルテック1567A+アンペックス6516およびウェスタン・エレクトリック124です。

[Part1.]◎試聴スピーカー
JBL Lancer 101(オリジナル)、JBL Lancer 101 repLica(進工舎製エンクロージュア)

[Part2.]◎試聴スピーカー
1)JBL D130+アルテック612エンクロージュア、◎2ウェイ化=2)+JBL 075トゥイーター+JBL N2400ネットワーク、3)+JBL 075トゥイーター+ハイパスフィルター、4)+JBL LE175+ランシング808+アルテックN801-8Aネットワーク、5)+JBL LE175DLH+JBL N1200ネットワーク、6)+JBL 275+JBL 2345+JBL N1200ネットワーク、7)+JBL LE85+JBL 2345+JBL N1200ネットワーク、8)+アルテック802C+アルテック511B+JBL N1200ネットワーク

◆「Vintage Analogue」EMTカートリッジ歴代10モデル聴き比べ 新 忠篤/佐藤隆一/古屋 明
プロ用リファレンス機として絶大な信頼を得ていたEMTブランド。今回は、モノーラルLP用と、現行品を含むステレオLP用の、歴代のEMTカートリッジ10モデルを聴き比べます。リファレンスのプレーヤー+フォノイコライザーには、純正のEMT930+155stと、出力電圧の高いモノーラルのOFS/OFDカートリッジ用にガラード301+SME3012Rおよび昇圧トランスEMT STX20、新 忠篤氏設計フォノイコライザーAKTEQ1を用います。

[試聴カートリッジ]
◎モノーラルLP用=OFS25、OFS15、OFD25、TMD25 ◎ステレオLP用=TSD15、TSD15 SPH、TSD15 SFL、TSD15 SFL、TSD15 SFL N、TSD15 SFL/LZ N

実験工房 新旧直熱3極管の聴き比べ テスター=新 忠篤/常盤 清/岡田 章
欧州で生産される現行の直熱3極管とオリジナルのヴィンテージ管を聴き比べます。試聴真空管は300B/45/PX25/AD1/205Dの5種18銘柄。現行管が8銘柄、ヴィンテージ管が10銘柄です。オリジナルと同規格や拡大規格が存在する現行生産・直熱3極管のポテンシャルを探ります。

[試聴真空管]
◎300B 現行管=KR 300B-Balloon、KR 300B-XLS、エミッションラボEML300B-XLS、JJ 300B ヴィンテージ管=ウェスタン・エレクトリック(WE)300B(刻印)、WE300B(CW)
◎45 現行管=エミッションラボEML45 ヴィンテージ管=RCA 45
◎PX25 現行管=KR PX25 ヴィンテージ管=Mov.PX25
◎AD1 現行管=エミッションラボEML AD1M ヴィンテージ管=テレフンケンAD1、ヴォルヴォ/シーメンスAD1、ヴォルヴォAD1、タングスラムAD1
◎205 現行管=プスヴァンWE205D ヴィンテージ管=WE205F、WE205D

◆「Private Study/新世代スピーカーの能力を管球式アンプで引き出す」角田郁雄
新素材を用いた振動板、不要振動を排除する構造など先端のテクノロジーが凝縮されたスピーカーから現代の管球式アンプでどのような音が引き出せるか。様々な出力管種のアンプを組み合わせて試聴します。

[試聴システム]
◎スピーカーシステム=B&W CM10 S2、ビビッド・オーディオG4 GIYA
◎アンプ=トライオードTRV845SE、オクターブV110、オーディオ・ノートOverture PM2、ウエスギU・BROS2011M、エアータイトATM211、EAR EAR 509II

◆「MC型の音の仕上げとは?ベンツ・マイクロとチューニング・モデル」 小原由夫
カートリッジ専業ブランドのベンツ・マイクロと、ベンツ・マイクロ機にチューニングを施した他ブランドのMCカートリッジを試聴します。ベースモデルの完成度の高さと、チューニングによって変化するMCカートリッジの幅広い個性を探ります。

[試聴MCカートリッジ]
◎スケルトンモデル=ベンツマイクロSLR Gullwing、シューアナログMC SCHEU RUBY3 ◎ボディ付きモデル=ブリンクマンπ、ベンツマイクロLP-S、シュタインミュージックAventurin6

◆モノ作り探訪「エレクトリ」  傅 信幸
作り手の思いが込められたオーディオ製品が生まれ、ユーザーへと届けられる現場を訪ねます。今号は、1964年の創業以来、マッキントッシュ、EMTをはじめ多くのブランドの民生機、プロ機を輸入販売するエレクトリを訪ねます。ユーザーとメーカーからの信頼を得るためのインポーターとしての哲学、多数のヴィンテージ品と向き合うメインテナンスの実際をリポートします。

◆オーディオ・ラボでの教え 第3回「これは紛れもなくオーディオ・ラボの音だ!」 常盤 清
1970年春、録音のプロ集団としてスタートした「オーディオ・ラボ」に1期生として入社した常盤 清氏が最前線で体験したオーディオ全盛期の様子、菅野沖彦氏をはじめ先達から伝えられたオーディオの教えをひもときます。今号は、73年に常盤氏がミキサーとして日本フォノグラムに移籍して以後の、製作技術がアナログからデジタルへと急速に移行する激動期を振り返ります。

◆マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、管球式アンプ製作の過程と完成した実機を、試聴インプレッション交えて紹介します。

◆新 忠篤◎AD1単段シングル・モノーラルパワーアンプAP10の製作
真空管の音味がストレートに味わえる設計に徹した欧州の古典管AD1の単段シングルアンプです。逆起電信号の影響を排除し、軽度のPFBや出力段プレートチョークでスピード感のあるサウンドを追求します。聴き手を目掛けて飛んで来るような圧倒的なジャズを聴かせるアンプに仕上がりました。

◆大西正隆◎マランツ♯7型フォノイコライザーアンプHK28の製作
登場から半世紀を経ても存在感を保ちながら、クラフトのハードルが高いマランツ#7型回路を採用するフォノイコライザーアンプです。NFBの安定を確保する時定数を設定。製作しやすい1枚基板で組み、OPアンプ採用のMC入力も装備します。清楚で分解能の高い鮮明な描写力を再現します。
「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信

◆オイロパ・ユニア(前編)
クラングフィルムを代表する劇場用システム「オイロパ」のジュニアモデルにあたる「オイロパ・ユニア」の詳細解説です。オイロパ・ユニアは中規模劇場用のトーキーシステムとして1933年に登場。大型のオイロパと同じブラットハラー型ドライバーを採用しストレートな音を持ち、個人のリスニングルームでも用いやすいドイツ系ヴィンテージオーディオの最高峰ともいえるシステムです。

◆実践ラボラトリー「5670W×10ミニ単段アンプと小型スピーカーのスモールシステム」新 忠篤
出力3Wの単段ミニアンプと、ヘッドフォン出力でボリュウム調整できる小型CDプレーヤー、小型ブックシェルフスピーカーを組み合わせます。逆起電信号の影響を回避した純度の高いスモールシステムを構築する試みです。

◆2015春の注目新製品試聴 テスター=小原由夫/高津 修/角田郁雄/傅 信幸
この春に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴、その特徴と音質を検証します。今号はパワーアンプと、MCカートリッジやフォノイコライザーなどアナログ関連製品が充実です。

◆真空管&ヴィンテージ&パーツ・ショップをリポート
◎管球美匠(東京・浜松町)
2,860円
カラー口絵 ジャズ・ヴォーカルの神髄を明かす/往年の20cmフルレンジユニット
実験工房=6L6系出力管5種25モデルの聴き比べ
Vintage AnalogueオルトフォンSPUシリーズ/MY HANDICRAFT

ジャズ・ヴォーカルの神髄を
最新管球アンプで明かす 後藤雅洋/篠田寛一

2015 冬の注目新製品試聴  

角田郁雄のPrivate Study 「マルチアンプ駆動の可能性を探る」 

モノ作り探訪「エアータイト」 傅 信幸

「オーディオ・ラボでの教え」 第2回 常盤 清

MY HANDICRAFT マイ・ハンディクラフト
新 忠篤◎KR PX25単段シングル・モノーラルパワーアンプAP9の製作
是枝重治◎5933パラレルPPモノーラルパワーアンプFascination75の製作

実験工房 6L6系出力管5種25モデルの
聴き比べ 新 忠篤/岡田 章/篠田寛一

往年の20cmフルレンジユニット15種を聴く
新 忠篤/篠田寛一/土井雄三

Vintage Analogue オルトフォンSPUシリーズ
歴代モデル聴き比べ 新 忠篤/佐藤隆一/古屋 明

クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち
「オイロパ」 小林正信

管球王国インフォメーション
2,860円
◆真空管アンプとLP盤で甦るクラシック究極の名盤・名演 テスター=金子 学(ベーレンプラッテ)/高津 修
クラシックの巨匠たちの名盤、歴史に残る名演奏の真の魅力を、管球式アンプと良質なアナログLPレコードとの組合せで引き出します。「ヴァイオリン」「ピアノ」「オペラ・声楽」「フルトヴェングラー」「カラヤン」「優秀録音盤」の6つのテーマで、レコードを選定。演奏と、希少な盤にまつわる蘊蓄を交えながら、多様な出力管種、回路構成のアンプで音源の魅力を浮き彫りにします。
[試聴アンプ]
ユニゾンリサーチTRIODE25、トライオードTRV845SE、クォードQUAD II-Classic Integrated、オーディオ・ノートSOUGA、ウエスギU・BROS2011M、EAR EAR534、マッキントッシュMC75、オクターブRE290、サンバレーSV8800SE、オーディオリサーチREFERENCE 75、エアータイトATM211、フェーズメーションMA1000
WE、Westrex、Mtiograph、ALTEC、Langevin、IPC、RCA、Ampex

◆6L6/807系プッシュプル・パワーアンプの聴き比べ テスター=新 忠篤/篠田寛一/土井雄三
1936年にRCAが開発したビーム管6L6は、米国の業務用パワーアンプに多く用いられ、ヴァリエーションも豊富な出力管です。6L6と、送信管807、WE350Bを用いるヴィンテージ・プッシュプル・パワーアンプ14モデルを聴き比べます。試聴用スピーカーはアルテック604E+612。強力な磁気回路を持つモニタースピーカーを充分にドライブする音を探ります。
[試聴アンプ]
IPC AM1011、IPC AM1001、IPC AM1027、RCA MI9335、IPC AM1026、ランジュバン610A、アルテック1520T、モーショグラフMA7505A、ウェストレックスA16B、WE KS16608-L1、IPC AM1026、アンペックス6516(ピアレス製トランス搭載)、アンペックス6516(GTC製トランス搭載)、WE 142、WE 124
[試聴スピーカー]
アルテック604E+612

◆「Vintage Analogue」フェアチャイルド・カートリッジの魅力を探る 新 忠篤/佐藤隆一/古屋 明
現代の半導体技術の基礎を築くなど多様な製品を輩出し、円盤録音用カッティングシステムや、LPレコードのラッカー原盤プレイバック用などに用いられた高性能MCカートリッジ「220」シリーズなどで知られるフェアチャイルド社。主に1950~60年代に活躍した、フェアチャイルド製カートリッジ9モデルを試聴し、魅力を探ります。
[試聴カートリッジ]
●SP/78rpm用=215A、220C、225C ●モノーラルLP用=215A、220A、225A、XP3 ●ステレオLP用=SM1、SM2

◆実験工房 直熱3極管300B 現行生産管14種の聴き比べ テスター=新 忠篤/岡田 章/篠田寛一
直熱3極管を代表する存在、300Bの現行管14種を聴き比べます。出力管300Bだけを独立電源で動作させ、真空管のシビアな音質評価が可能な単段シングル・パワーアンプで試聴し、高水準の品質を持つ300B現行管の音色の違いを吟味します。
[試聴300B]
曙光電子300B-98、エレクトロ・ハーモニックスEH300B GOLD GRID、JJ 300B/MP、ジェナレックス(Gold Lion)PX300B、サンバレーPrime 300B ver.5、オーディオスペース300B-G、ゴールデンドラゴン300B Super/MP、トライオード300B、ゴールデンドラゴン4-300BC/MP、エミッションラボEML300B、KR 300B-Balloon/MP、プスヴァンWE300B、KR 300BXLS/MP、高槻電器工業TA300B
「Private Study/最高水準のアナログプレーヤーを聴く」角田郁雄
技術、物量とも惜しみなく注ぎ込まれた現代のハイエンド・アナログプレーヤーが聴かせる究極の音の世界を、5モデルの試聴を通してリポートします。
[試聴システム]
ターレスTTT-COMPACT+SIMPLICITYII、クロノスSPARTA TURNTABLE+HELENA、テクダスAir Force Two+グラハムPhantom ELITE、トランスローターTOURBILLON FMD+TR5012、オーディオ・ノートGINGA(Kondo V12搭載)

◆モノ作り探訪「フェーズメーション」傅 信幸
求める音楽表現のために作り手の思いを積み重ねてオーディオ製品として形にする、真摯な物作りの現場を訪ねます。今号は、測定器などの開発で得たトランス技術を生かしてアナログカートリッジや直熱管アンプなど高品位なコンポーネントを生み出すフェーズメーションを訪問します。

◆オーディオ・ラボでの教え 第1回「録音を志すなら、まず再生をやれ!」 常盤 清
1970年春、録音のプロフェッショナル集団としてスタートした「オーディオ・ラボ」に一期生として入社しエンジニアとして歩み始めた常盤 清氏が、最前線で体験したオーディオ全盛期を振り返りながら、菅野沖彦氏や相澤昭八郎氏をはじめ、先達から現場で伝えられた、オーディオに取り組むための金言といえる“教え”をひもときます。(編集部)

◆マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、管球式アンプ製作の過程と完成した実機を、試聴インプレッション交えて紹介します。

唐木志延夫◎P&Gフェーダー採用アクティヴ型ボリュウムコントロールボックスSP02の製作
プロ機で著名な英国P&G製スライドフェーダーを用い、ハイエンドアンプにも搭載される高音質オペアンプを組み合わせたアクティヴ型です。レスポンスが速く、明瞭で高解像度の音はモニター用途にも最適です。専用基板で製作の容易さにも配慮し、抵抗値変更による増幅率の調整やオペアンプ交換による音の変化も楽しめます。

【ステレオサウンドストア/StereoSound STORE】で完成品とキットを発売中です

小林 昭◎5933WAプッシュプル・ステレオパワーアンプK59IIIの製作
筆者が高解像で躍動的な音質を見出した6L6系の高信頼管5933WAをUL接続で、用い高いスクリーングリッド電圧で駆動するプッシュプル・ステレオパワーアンプです。トランス類はオール橋本電気製。高域に美しい響きを持つ橋本製出力トランスを生かし、パワフルで優美な音、生々しいジャズや彫りの深いオーケストラ演奏を聴かせます。

【ステレオサウンドストア/StereoSound STORE】で完成品を発売中です

大西正隆◎300Bプッシュプル・モノーラルパワーアンプHK27の製作
プレート損失65Wのカーボンプレート構造GD製4-300BCによるプッシュプルです。12AU7によるバッファー回路で出力管をカソードフォロアー・ドライブし、前段と出力段の相互干渉を排除。トランス類はすべてタムラ製作所製新シリーズを採用。NFBのON/OFFを装備し、高域に煌めきのある落ち着いた小音量再生とパワフルな再生とで、切替えが可能です。

◆「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
ツェットンまでのトーキーシステム
トーキー初期の歴史においても、レコードと同じくドイツが重要な役割を果たし、特に光学式トーキーと劇場用オーディオ機器の性能では世界をリードしました。20世紀初頭に発明されたトーキーの黎明期と、1930年代初頭、クラングフィルム初期のツェットン(ZETTON)システムをひもときます。

◆SPEAKER CRAFT「JBLに着想の〈aquarea103〉」FOSTEX FE103Sol搭載 高津 修
1964年に登場したフォステクスの10cmフルレンジユニットFE103。その発売50周年を記念する限定ユニットFE103Solによるスピーカー製作に挑みます。1970年代のJBL機を意匠のモチーフとする水平無指向型です。今号は前号の設計・工作編に続き、塗装・仕上げ+試聴編です

◆2014秋の注目新製品試聴 テスター=小原由夫/篠田寛一/高津 修/角田郁雄/傅 信幸
この秋に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴、その特徴と音質を検証します。今号は管球式プリアンプ、パワーアンプ、インテグレーテッドアンプとカートリッジ最新モデルが充実です。15インチウーファー搭載・励磁型2ウェイの『管球王国』新リファレンス・モニタースピーカーも登場です。

◆真空管&ヴィンテージ&パーツ・ショップをリポート
◎サウンズ ナカムラ(東京・秋葉原)
2,860円
■読者訪問・中京篇「自作とヴィンテージを極める」
自作オーディオとヴィンテージシステムによる音楽再生を極める読者のリスニングルームを訪問します。今回は中京篇です。50年以上のクラフトのキャリアでオリジナルに比肩する仕上がりのエンクロージュアに名ユニットを収めたスピーカーシステムと数多くの管球式アンプを製作される愛知県の読者、WE540AW(陣笠)や蝋管式蓄音機、オルゴールとともに自作の管球式アンプとスピーカーで古き佳き時代のアメリカ音楽を楽しむ静岡県の読者、お二方の登場です。

■本誌執筆者15人が披露する
私のオーディオ遍歴・目指す音
『管球王国』に健筆を振るう15人の執筆者は、オーディオとどう関わり、どのような音を求めて来たのか。オーディオルームの様子と愛聴盤とともに、これまでの長いキャリアとこれから目指すものを披露します。オーディオの愉悦の本質が、そこから見えて来るはずです。

新 忠篤、是枝重治、海老澤 徹、大西正隆、岡田 章、小原由夫、唐木志延夫、小林 昭、小林正信、篠田寛一、高津 修、角田郁雄、土井雄三、傅 信幸、古屋 明

■1930~40年代に活躍したシアター/モニタースピーカーを聴く
新 忠篤/篠田寛一/土井雄三

72号で訪問した大正時代の蔵を移築した読者リスニングルームで、ウェスタン・エレクトリック(WE)、RCA、モーショグラフ、IPCのシアター用大型スピーカーシステム、ジェンセン、ランシングのフィールド型とパーマネント型のモニターシステムを試聴します。組み合わせるアンプは純正ヴィンテージ機が基本。1930~40年代に活躍したアメリカを代表するシアターシステム、モニターシステムを聴き比べる必読の企画です。

[試聴スピーカー]
RCA PG105、ジェンセンGP807、ジェンセンGF807、モーショグラフM7 System(SE7508)、ランシングIconic 812PM、ランシングIconic 810、IPC 2Way System、WE Wide Range System

[試聴アンプ]
RCA MI1223A、WE 124、モーショグラフMA7505A、モーショグラフTA7467A、ランシングAL、IPC AM1001+AM1025、ノーザン・エレクトリックN41T+WE42+WE43

■「Vintage Analogue」SP(78rpm)用カートリッジ聴き比べ 10モデル試聴 新 忠篤/海老澤 徹/古屋 明
SPレコード用カートリッジを聴き比べます。VL型×1、VR型×3、MM型×1、MC型×4、クリスタル型×1、内外ブランドの計10モデルを試聴します。

[試聴カートリッジ]
デッカMKI、GE RPX047、GE VRII、タンノイVariluctance65、スタントン500A、デンオン102SD、EMT OFS65、オルトフォンA75D、フェアチャイルド220C、ロネットCrystal 65S

■実験工房 管球式ミニアンプ12モデルの聴き比べ テスター=新 忠篤/篠田寛一/佐藤隆一

2台目、3台目のアンプにも相応しい10万円以下を中心とする価格帯の、ハイブリッド型を含む小型管球式アンプ12モデルを試聴します。比較的高能率の現代スピーカー、本誌リファレンスのWEシステム、バックロード箱入り10cmフルレンジの3種のスピーカーシステムで聴き、音の魅力を多角的に探ります。

[試聴アンプ]
テクソルTEC-AMP10B、エレキットTU8100AS、オルトフォンTa-Q7、キャロットワンERNESTOLO EX、イチカワCT322mini、ヤーランドMJ84、バトラーVacuum 6W II、ファルコンサウンドFA50、トライオードRuby、アムトランスTU8200アムトランスヴァージョン、春日無線変圧器KA18PFM、サンバレーSV23D/EF37

■「Private Study/PCMとDSDで聴くLP再生の新境地」角田郁雄
アナログレコードをハイレゾPCMとDSDでファイル化して聴く楽しみを実践します。A/Dコンバーター内蔵フォノイコライザーを用い、D/Aしながら聴くリアルタイム再生や、オーディオ・グレードを追求したNASとネットワークプレーヤーによるファイル試聴で、音の魅力を確かめます。

[試聴システム]
PSオーディオNuWave Phono Converter、PSオーディオDirectStream DAC、スフォルツァートDSP05、リンMAJIK DS、バッファローHA-N1ZS10

■モノ作り探訪「オーディオ・ノート」傅 信幸
オーディオ製品は、作り手の思いが一歩一歩積み重ねられて形になります。測定では汲み取れない音楽表現を求める姿勢が製品に結実するような、真摯な物作りの現場を訪ねます。今号は、求める音を得るためのパーツの自社開発も徹底するオーディオ・ノートを訪問します。

■「ディスクプレーヤーの意義を問う――DSD対応一体型CD/SACDプレーヤー試聴」 小原由夫

デジタルファイル再生に注目が集まる中、DSDとハイレゾPCMに対応する一体型CD/SACDプレーヤーは、ディスクとデジタルファイル再生でどのような音を聴かせるか。デジタル再生を一元化できる一体型プレーヤーの魅力を5モデルの試聴で探ります。

[試聴モデル]
マランツSA14S1、ヤマハCD-S3000、デノンDCD-SX1、ラックスマンD08u、プレイバックデザインズMPS5X

■「デジタル・イコライザーDG58でリスニングルームの特性を測定」常盤 清
JBL4331を原型に、ユニットやエンクロージュアの交換などチューニングで理想のモニターシステムを追求する筆者が。自宅スタジオで、ディジタル・ヴォイシング・イコライザーのアキュフェーズDG58による音場調整を実践し、その効果を実証します。

■マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、管球式アンプ製作の過程と完成した実機を、試聴インプレッション交えて紹介します。

是枝重治◎6GT5プッシュプル・ステレオパワーアンプFascination73
かつて大出力の業務用パラレルプッシュプルアンプも存在した水平偏向出力ビーム管6GT5によるプッシュプル・ステレオパワーアンプです。バイアスの深い6GT5をUL接続・固定バイアスで用い、PK分割回路+電圧増幅段でスイングします。どこかWE350Bの味を持つ、毅然とした品格の「本物の音」を聴かせます。

新 忠篤◎WE350B単段プッシュプル・ステレオパワーアンプAP8
プッシュプルアンプでのノンNFBの可能性を試す、高昇圧比の入力トランスを生かしたWE350B単段プッシュプル・ステレオパワーアンプです。NFB量は0dB/2dB/5dBの切り替えが可能です。電圧増幅段付きと一線を画すピュアな表現で、ノンNFBでは濃厚なヴァイオリンが残響に溶け込むような音を聴かせます。

■SPEAKER CRAFT「JBLに着想の〈aquarea103〉」FOSTEX FE103Sol搭載 高津 修
1964年に登場したフォステクスの10cmフルレンジユニットFE103。その発売50周年を記念する限定ユニットFE103Solで、ヴィンテージ愛好家も納得のクラフトスピーカーに挑みます。モチーフは1970年代のJBL機をデザイン・モチーフとする水平無指向型です。今号は工作編をお届けします

■「クラフトマンシップ溢れる真空管とアナログ機器の饗宴」 ミュンヘン ハイエンド オーディオショウ リポート 唐木志延夫
2014年5月にドイツ・ミュンヘンで開催された「HIGH END 2014」のリポートです。出展者数約700とヨーロッパ最大の国際オーディオフェア。管球式アンプ、アナログ機器が盛況です。

■2014夏の注目新製品試聴 テスター=小原由夫/篠田寛一/高津 修/角田郁雄
この夏に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴、その特徴と音質を検証します。今号はカートリッジやプレーやなどアナログ再生機と、スピーカーシステムが充実です。
2,860円
◆ジャズ・オリジナル盤を熱く聴かせる管球アンプ選び テスター=池田晴彦/篠田寛一
管球式アンプでジャズの魅力がいかに引き出せるか。ピアノトリオからビッグバンドまで、ジャズのオリジナル・アナログレコードを多様な出力管/回路構成の管球式アンプで聴き、理想のジャズサウンドを追求します。ジャズに精通するレコード店店主とオーディオ評論家が、それぞれの視点で試聴し語り合います。

[試聴アンプ]
●ピアノ=トライオードTRX-M300、ウエスギU・BROS300●ヴォーカル=フェーズメーションMA1000、オーディオ・ノートSOUGA●トランペット+α=EAR EAR534、クォードQUAD II-Forty、オクターブRE290●サックス+α=サンバレーSV8800SE(KT120仕様)、ラックスマンMQ88u、マッキントッシュMC275VI●ビッグバンド=エアータイトATC2HQ/エアータイトATM3011R、オーディオ・リサーチREFERENCE 5SE/オーディオ・リサーチREFERENCE 250

◆読者訪問「ヴィンテージシステムを極める」 WE/IPC/RCA/MOTIOGRAPH
ヴィンテージシステムによる音楽再生を極める読者のリスニングルームを訪問します。大正12年に建てられた広さ36畳、最大天井高7mの土蔵をリスニングスペースとし、ウェスタン・エレクトリック(WE)4151Aウーファー、ケープハート13インチウーファー、WE597Aトゥイーターをマウントした大型バッフルと、WE555ドライバーを2基装着したWE15Bホーンによるシステムを鳴らす埼玉県の愛好家の登場です。WEと同様、IPC、RCA、モーショグラフなど様々なシステムを自らレストアし、ヴィンテージオーディオの道を邁進される様子をリポートします。

◆実験工房 多極管によるノンNFBアンプの可能性を探る テスター=新 忠篤/岡田 章/佐藤隆一
多極管を出力管とするパワーアンプで、ノンNFB設計によっていかに歪みの少ない魅力的な音が聴けるか。新 忠篤氏の設計によるアンプで試聴し、徹底検証します。

[試聴アンプ]
50EH5プッシュプル・ステレオパワーアンプ、25L6プッシュプル・ステレオパワーアンプAP4、5A6プッシュプル・モノーラルパワーアンプ、350Bシングル・ステレオパワーアンプ、EL34プッシュプル・ステレオパワーアンプAP5、WE205F-WE300Bシングル・モノーラルパワーアンプAP6

◆WE91Bアンプの神髄に迫る 新 忠篤/篠田寛一/土井雄三
ウェスタン・エレクトリック(WE)を代表するシアター用アンプのひとつが、1936年に登場、300A/300Bをシングル構成で用いるWE91Bアンプです。オリジナル機と、91型の再現を目指した現代のアンプの徹底試聴を通して、その魅力の神髄に迫ります。

[試聴アンプ]WE91B Original、P&CエレクトロニクスWE91AMP replica、W.S.I.(ウエスタン サウンド インク)WE91AMP replica、サンバレーLM91A
[試聴スピーカー]WE M5 System

◆「Vintage Analogue」ステレオLP全盛期に活躍した代表的カートリッジを聴く[海外ブランド篇] 新 忠篤/海老澤 徹/古屋 明
1960~80年代のステレオLPレコード全盛時代に活躍したMM型、MC型の代表的カートリッジを試聴し、魅力を探ります。今号は[海外ブランド篇]全14モデル試聴です。

[試聴カートリッジ]
デッカMK I(V/L型)、デッカMK II(V/L型)、デッカMK III(V/L型)、デッカMK IV(SH4E)(V/L型)、シュアーM3D(MM型)、シュアーV15 Type II(MM型)、エラックSTS244-17(MM型)、エラックSTS455E(MM型)、エラックESG794E(MM型)、ADC ADC1 markII(MI型)、スタントン681EEE(MI型)、スタントン881S(MM型)、オルトフォンSPU-GT(MC型)、オルトフォンSL15E(MC型)

◆「Private Sturdy/刷新の自宅リスニングルーム 後篇」角田郁雄

dCS Vivaldiのフルシステム導入や、ディジタル・ヴォイシングイコライザーのアキュフェーズDG58を活用した音場補正など、刷新した自宅リスニングルームでのデジタルとアナログ再生の取り組みを紹介します。

◆「最新アクティヴスピーカーの魅力」傅 信幸
録音スタジオをはじめ多様な場面で活躍するアクティヴ・モニタースピーカーを管球式プリアンプと組み合わせ、“音楽のツボを押さえた鳴らし方”を探ります。プロ業界でリーダー的存在のジェネレック(フィンランド)と、リボン型トゥイーターで知られるアダム(ドイツ)の2ブランド4モデルの試聴です。

[試聴スピーカー]
ジェネレックG One/F One、ジェネレック8050BPM、アダムA7X、アダムS2X

◆「最早、MCに比肩する高解像度――MMカートリッジ9モデル試聴」 小原由夫
MMカートリッジの音の魅力を、構造の独自性などにも着目しながら改めて追求します。

[試聴カートリッジ]
ゴールドリングELEKTRA、シェルターModel 201、オルトフォン2M Blue、シュアーM97XE、クリアオーディオPerformer V2、オーディオテクニカAT100E(VM型)、ナガオカMP110(MP型)、ゴールドリング2300(IM型)、グラドReference Platinum 1(MI型)

◆録音エンジニアが追求するJBLモニターの真価[第6回] 常盤 清
JBL4331にチューニングを施したモニタースピーカーで、ドライバー375を最大限に生かすウーファーを求め18インチ励磁型のGIPラボラトリーGIP4181A Model2とGIP-W4601Aを試します。JBL 2215Bからウーファーユニットを交換し、音の変化を探ります。

◆マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、管球式アンプ製作の過程と完成した実機を、試聴インプレッション交えて紹介します。

新 忠篤◎300Bプッシュプル・モノーラルパワーアンプAP7
高昇圧比の橋本電気製入力トランスを採用し、出力15Wを得る300B単段プッシュプル・モノーラルアンプです。WE274Aで組む電源部整流回路は電解コンデンサーを排して音質向上を図ります。現代の小型スピーカーを、生の声や楽器がストレスなく空間に放たれる、WE「陣笠」に近づいたような音で鳴らします。

大西正隆◎ロフチン・ホワイト型300Bシングル・ステレオパワーアンプHK26
オール・タムラ製新型トランスを採用のロフチン・ホワイト型300Bシングルアンプです。ドライバー段をSRPP回路で組み電源投入時の出力管プレート電流をコントロールします。直結回路の美点を生かして300Bの中高域の美しさを引き出し、奥行きがあり落ち着いた佇まいと大人の品格を感じさせる音が魅力です。

◆「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信 第9回 アー・デー・アイン
フィリップスが1936年に発表、2A3の小型版といった規格を持つ直熱3極管がAD1です。筆者が最良の小型出力管と考えるAD1と、その仲間の構造や魅力を、テレフンケン、ジーメンス、バルボが製造した真空管でひもときます。

◆「ヨーロピアン・トライオード・フェスティバル(ETF)に参加して」守下 廻
2013年11月にベルリンで開催された、自作オーディオ愛好家の祭典「ヨーロピアン・トライオード・フェスティバル(ETF)」をリポートします。コンデンサーではなくコイルを用いるLR型フォノイコライザー設計コンペの報告など、クラフト派は見逃せない現地ルポです。

◆実践ラボラトリー「管球アンプ+現代スピーカーのDSDネイティヴ再生」新 忠篤
真空管増幅回路を持つ高品位なDSD D/Aコンバーターを用い、管球式アンプと最新の国産スピーカーを組み合わせたDSDネイティヴ再生を試します。

◆2014春の注目新製品試聴 テスター=新 忠篤/小原由夫/篠田寛一/高津 修/角田郁雄/傅 信幸
この春に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴、その特徴と音質を検証します。今号は老舗ブランド、新進ブランドのパワーアンプが充実です。

真空管&ヴィンテージ&パーツ・ショップをリポート
◎U-AUDIO(東京・恵比寿) ◎オーディオリサイクル ユニティ(東京・府中市)
2,933円
◆読者訪問「ヴィンテージを極める」長野/富山/東京篇
ヴィンテージシステムによる音楽再生を極められる読者のリスニングルームを訪問します。ウェスタン・エレクトリック(WE)15Aホーンを用いた3ウェイシステムを組み、ドラム演奏とともに楽しまれる音楽愛好家。かつて壮大なWEシステムを自作アンプで駆動し、現在はドイツに舵を切りクラングフィルムでシステムを構築中の熟練ファン。エレクトロボイス/ジェンセン/WEの3つの銘スピーカーを鳴らす美術家。長野、富山、東京の3名の方々が登場します。

◆大型直熱管アンプの瑞々しく豊潤な世界 10モデル試聴 テスター=高津 修/篠田寛一
845/211/212、300B、2A3-40と、主役級といえる大型直熱3極管を用いるアンプでしか聴けない豊かな音を試聴で探ります。シングル/パラレルシングル/プッシュプル、モノーラル/ステレオと、様々な構成のパワーアンプが描く、瑞々しい音の世界を探求します。
[試聴アンプ]
出力管●845/211=トライオードTRV-P845SE、カトレアthe 富士山VI、エアータイトATM211、オーディオ・ノートKagura 出力管●212=P&Cエレクトロニクス212 Single Stereo Amp、エイフル エイフルオリジナルWE212アンプ 出力管●300B=ファルコンサウンドM103、ウエスギU・BROS300、サンバレーLM86B 出力管●2A3-40=フェーズメーションMA1000

◆WEアンプの原点「205Dシングル」シリーズを聴く 新 忠篤/篠田寛一/土井雄三
1920~30年代に開発されたウェスタン・エレクトリック(WE)の原点ともいえるアンプ6モデルを、WE205Dシングル動作の単段アンプを中心に聴き比べます。試聴用スピーカーは、アンプと同時期に開発されたWE560AW(別名「陣笠」、マグネチック型)をメインに、さらにダイナミック型のWE754Aユニットによるシステムも用意しました。文化遺産ともいえるアンプが聴かせる、味わい深く彫りの深い音を実証します。
[試聴スピーカー]WE560AW(陣笠)、WE754A
[試聴アンプ]WE31A、WE33A、WE25B、WE79A、WE45A、WE34A

◆「Vintage Analogue」 ステレオLP全盛期に活躍した代表的カートリッジを聴く[国内ブランド篇]
新 忠篤/海老澤 徹/古屋 明
1960~80年代のステレオLPレコード全盛時代に活躍したMM型、MC型の代表的カートリッジを試聴し、魅力を探ります。今号は[国内ブランド篇]全12モデル試聴です。
[試聴カートリッジ]
オーディオテクニカAT24、フィデリティリサーチFR6SE、グレースF7/H、グレースF8E、グレースF9D、デノンDL103、フィデリティリサーチFR7、フィデリティリサーチFR7f、グレースf10C、光悦Onyx Gold、SAEC C1、サテンM6-45

◆実験工房 小型アクティヴスピーカー18機種の聴き比べ
テスター=新 忠篤/常盤 清/佐藤隆一
デスクトップも含めたスモールセッティングに適する小型アクティヴスピーカー、民生機/プロ用モニター機18モデルを管球式プリアンプと組み合わせて、小さなボディからいかに濃厚な音が聴けるかを徹底試聴します

[試聴スピーカー]
オーディオテクニカAT-SP102、オラソニックTW-D7OPT、オンキヨーGX70HD2、タイムドメインmini、ソニーSRS-BTX500、ヤマハHS5、ボーズComputer MusicMonitor、JBL Control 2P、アヴァントーンプロActive Mixcube、RCF AYRA 5、ジョーイ・ロスCeramic Speakers、KRK VXT4、KEF X300A、アダムA3X、フォーカルXS-BOOK、フォステクスPX5、クリプトンKS3HQM、ジェネレック6010BPM

◆「Private Sturdy/自宅第2リスニングルームを刷新」角田郁雄
アナログプレーヤーシステム、トランスローターRONDINO FMDの導入と同時にリニューアルした自宅2Fリスニングルームで、デジタルとアナログの理想の再生を追求する角田郁雄氏。新しいシステムの配置と再生の工夫をリポートします。

◆録音エンジニアが追求するJBLモニターの真価[第5回]常盤 清
JBL4331にチューニングを施し自宅スタジオでモニタリングシステムとして用いる、録音/マスタリングエンジニアの常盤 清氏。現用のラックスキットA3000(KT88版)に代わるリファレンス・アンプを求めて、フロントロード型のアルテック825タイプ特注エンクロージュアに変更したスピーカーシステムで管球式パワーアンプ5モデルを自宅試聴します。
[試聴アンプ]
エアータイトATM2、クォードII-forty、ウエスギU・BROS300、EAR EAR890、オクターブRE290

◆「独自発電機構を持つMCカートリッジ4種試聴」 小原由夫
発電構造の構造に独自の特徴を持つMCカートリッジは、その特徴がキャラクターに表れた、どんな魅力的な音を聴かせるのか。4モデルを試聴します。
[試聴カートリッジ]
音のエジソン 巧、オーディオテクニカAT-ART9、ミューテックLM-H、ダイナベクターTE KAITORA RUA

◆管球式アンプとDSD録音が描く新次元のライヴ・サウンド 井上 鑑/赤川新一/佐藤隆一
存在感のあるシンセサイザーの音を求めてPAに管球式アンプが用いられた、井上 鑑氏の音楽ライヴAkira Inoue DSD Trio[Prophet 3]。DSDで録音されたライヴ・サウンドを本誌試聴室で再現し、演奏者の井上 鑑氏とレコーディング・エンジニアの赤川新一氏自らが、管球式アンプとDSD録音がもたらす音の浸透力を語ります。

◆マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、管球式アンプ製作の過程と完成した実機を、試聴インプレッション交えて紹介します。
新 忠篤◎WE205F-WE300Bシングル・モノーラルパワーアンプAP6
究極のアンプを目指し合計8個のトランス/チョーク類をオール・ファインメットコアで構成し、1920年代WE初期の胸の奥底に沁み入る音を蘇らせるWE205F-WE300Bシングル・モノーラルアンプです。初段管WE205F単段の味わいを、良好な動作点を探り当てたトランス結合の終段管300Bでパワーアップし、音楽へとひたすらに引き込む、解像度と重量感を持つ音を聴かせます。

是枝重治◎ラックマウント型プリアンプFascination71
VU計など意匠に先人の名アンプへの敬意を込め、12AT7による2段増幅部と12AU7の出力部からなるシンプルな回路で組むラックマウント型プリアンプです。トーンコントロールなど豊富な機能を装備し、有線リモコンによる音量調整も可能。甘く馥郁とした香りと深い切れ込みがあり、のびのびと屈託のない開放感と明快な隈取りで、微細な音の襞を描きます。

◆「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信 第8回 KMGとY氏のシステム
今回は読者訪問取材に訪れたドイツ製スピーカー愛好家のシステムを中心に、その詳細を解説します。KMG(カンマームジーク・ゲレーテ)とは、ジーメンスの最高級ラジオグラム。ラジオグラムはラジオ付き電気蓄音機、すなわちレコードプレーヤーとラジオが一体となったシステムです。1936年登場とされるKMGシリーズは、KMG I、II、III、IV A、IV Bの5つのモデルが知られる。II、IIIのスピーカー部は60cmウーファーを用いる3ウェイで、アンプ部は直熱3極管AD1のプッシュプル。史上最高のオーディオ装置の1つに数えられるべきKMGシリーズの歴史と搭載ユニットの詳細をお伝えします。

◆2014冬の注目新製品試聴 テスター=新 忠篤/小原由夫/篠田寛一/高津 修/角田郁雄/傅 信幸
この冬に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴、その特徴と音質を検証します。今号はスピーカーシステムとMCカートリッジなどアナログ関連製品が充実です。

◆音遊空間/音楽とオーディオに浸れる極上スポット Cafe 新空間(埼玉県・蓮田市)

◆真空管&ヴィンテージ&パーツ・ショップをリポート ◎オーディオ専門店 でんき堂スクェア湘南(神奈川県・藤沢市)
2,933円
■国別[英・独・伊・米・日]真空管アンプとレコードレーベルの音色
テスター=東条碩夫/新 忠篤

管球式アンプから生産国の国柄を反映した音が聴き取れるか――英・独・伊・米・日の5カ国の管球式アンプ・ブランドの代表モデルを試聴します。アンプ設計とレコード制作に深い造詣を持ち、生の演奏も熟知するテスターが、各国を代表的するレコードレーベルや当地で録音されたレコードとCDで、国ごとのアンプに特有の音色の魅力を探ります。

[試聴アンプ]
●英=クォード[QC-twenty four P、QC-twenty four、QUAD II-forty]、EAR[EAR 912、EAR 509II]
●独=アインシュタイン[The Turntable’s Choice II、The Tube II、The Light In The Dark Limited]、オクターブ[Phono Module、HP500SE、MRE220]
●伊=ユニゾンリサーチ[Sinfonia 25th Anniversary model]
●米=マッキントッシュ[C2500、MC275VI]、オーディオ・リサーチ[LS17SE、REFERENCE 75]
●日=ラックスマン[CL38u、MQ88u]、サンバレー[SV310EQ、SV310III、SV91BIII]、ウエスギ[U・BROS2011P、U・BROS2011M]、エアータイト[ATE2、ATM3]、オーディオ・ノート[GE1、Overture]

■実験工房 EL34/6CA7出力管・新旧16種の聴き比べ
テスター=新 忠篤/岡田 章/佐藤隆一

本誌48号以来約5年振りとなる、代表的な5極管EL34/6CA7の比較試聴です。真空管の持ち味をストレートに聴くためにEL34単段プッシュプルパワーアンプを用い、現行管13種、ヴィンテージ管3種を聴き比べます。製造技術の進歩による現行管EL34/6CA7の音質と性能の向上が如実に感じ取れる取材になりました。
[試聴真空管]
●現行管=エレクトロ・ハーモニックスEL34EH、サンバレーPrime EL34、トローナルEL34、JJ E34L、JJ EL34L Blue、PMコンポーネンツEL34/6CA7、ゴールデンドラゴン6CA7/EL34、スヴェトラーナ(Sロゴ)EL34、トライオードEL34、タングソル(ロシア製)EL34、PMコンポーネンツEL34 Premium、ゴールデンドラゴンEL34 Premium、スヴェトラーナ(Cロゴ)EL34
●ヴィンテージ管=シーメンスEL34、松下電器工業EL34、テレフンケンEL34

■究極のWEホーンシステムを聴く
16A/16B(6016A/6116A)ホーンの聴き比べ
新 忠篤/篠田寛一/土井雄三

1930年に開発されたウェスタン・エレクトリック(WE)16Aホーンは、WE 555レシーバーと組み合わせて用いるシアター用の金属製大型ホーンです。全幅は約270cm。1928年開発の15Aとともに究極のホーンシステムといえる存在で、左右のドライバーから放射された音が両肘を張ったようなホーン内部を通り中央の開口部で合成される独特の構造を持ちます。この16Aホーンに555レシーバー×2基を装着した6016Aシステムと、555レシーバー×4基を装着した6116AシステムをWE製アンプで聴きます。ステレオの試聴ソースを16Aホーンで合成するモノーラル化にも挑戦します。
[試聴スピーカー]WE16A(6016A)Horn System、WE16B(6116A)Horn System
[試聴アンプ]WE7A、WE25B、WE46C、WE41A+42A+43A

■「Vintage Analogue」LP初期のモノーラルカートリッジを聴く
新 忠篤/海老澤 徹/古屋 明

LP初期の魅力的なモノーラルカートリッジを試聴します。ヴァリアブル・リラクタンス型、バランスド・アーマチュア型、MC型と、3種の発電方式の10モデルを聴き比べます。
[試聴カートリッジ]
GE RPX050、GE RPX047、ピカリングD240、グレースF3、フェアチャイルド220A、デンオンPUC3、オルトフォンType A、オルトフォンType B、オルトフォンType C、EMT OFD25

■「管球アンプで聴くポピュラーミュージックの愉しみ」傅 信幸

管球式アンプでポピュラーミュージックの名曲の魅力をいかに発見できるか。傅 信幸氏が、自ら選曲したSACD、ステレオサウンド・リファレンス・レコード『Nobu’s Popular Selection』を厳選した管球アンプでじっくりと聴きます。
[試聴アンプ]トライオードTRV4SELimited+TRV-P845SE、オーディオ・リサーチVSi60、オクターブV110、オーディオ・ノートOverture、エアータイトATE2+ATM211

■「Private Sturdy/私的トーンアーム選び」角田郁雄

自宅導入を決めたアナログプレーヤーシステムにベストマッチするトーンアームを、角田郁雄氏が試聴で探ります。スタティックバランス型とダイナミックバランス型。タイプの異なるトーンアーム4モデルの音の特徴を聴き分けます。
[試聴トーンアーム]●12 inch=SME Series M2-12R、トランスローターTR5012、グラハム・エンジニアリングPHANTOM II Supreme●9 inch=SME Series V
[試聴アナログプレーヤー]トランスローターRONDINO FMD

■マイ・ハンディクラフト

『管球王国』筆者の熟達した設計による新作アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、管球式アンプ製作の過程と完成した実機を、試聴インプレッション交えて紹介します。

新 忠篤◎EL34単段プッシュプル・ステレオパワーアンプAP5
入力トランスで位相反転するノンNFBのEL34単段・UL接続プッシュプルアンプです。ウェスタン・エレクトリック95Aに範を取る、出力管EL34のカソードから入力トランス2次側の中点に掛けたPFB(ポジティヴ・フィードバック)で、躍動的で心地良い音楽再生を狙います。スピーカーを選ばずに闊達な音を聴かせるアンプです

大西正隆◎KT120プッシュプル・モノーラルパワーアンプHK25
タムラ製作所の新型トランス搭載アンプ第4弾となる、いま話題の高出力管KT120のプッシュプルアンプです。12AU7によるカソードフォロアー回路で前段と出力段との干渉を排し、KT120を固定バイアス動作させる出力段に低インピーダンスで信号を送ります。高解像度で、マイルドさを併せ持つ音が魅力です。

唐木志延夫◎LM3886パラレル駆動ステレオパワーアンプSP01
音質に定評があり世界的にアンプ製作例のあるパワーアンプ専用ICを用い、DCサーボを掛けたパラレル駆動で組み、出力60W+60Wを得る半導体パワーアンプです。プリント基板を採用する製作しやすさも魅力で、高いスピーカー駆動力を持ち、強さを秘めた音を浸み込むような説得力で聴かせます。
「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信

■第7回 ブラットハラーとリッフェル

生に近い音を高い忠実度で再生する「HiFi」。1925年にGEのライスとケロッグが発表したコーン型フルレンジスピーカーの登場で、その技術革新が端緒についたとされていますが、同時期に、GE以外でも研究開発は盛んに行なわれていました。ドイツにおけるHiFi事始めといえる存在の2つの平面スピーカー、「ブラットハラー」と「リッフェル」の歴史と構造をひもときます。

■管球アンプ自作派大集合

自作派の方々にご参加いただき、自信作をかたわらに真空管との出会いや音楽の愉しみ方をうかがう連載企画です。今号は、1950年代製造のランジバン101Aアンプのシャーシとトランスを用いてウェスタン・エレクトリック118Aアンプを再現した6L6GCパラレルプッシュプルアンプ、ヤマハNS1000Mをよりよく鳴らすことに焦点を絞ったEL34シングルアンプを製作したおふたりです。

■ルミエール・モノーラルカートリッジ自作キットを組む

ヴィンテージとアナログに強いオーディオ専門店が手掛ける、モノーラル専用MCカートリッジキットを製作します。コイルを自分で巻く仕様で、製作後のメインテナンス性に優れ、コイル線材の変更など発展性も備えたキットです。新 忠篤氏による試聴リポートも掲載。

■2013秋の注目新製品試聴
テスター=新 忠篤/小原由夫/高津 修/角田郁雄/傅 信幸

この秋に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴、その特徴と音質を検証します。今号は管球式アンプと、カートリッジやアナログプレーヤーシステムが充実です。

■音遊空間/音楽とオーディオに浸れる極上スポット
NO TRUNKS(東京・国立)

■真空管&ヴィンテージ&パーツ・ショップをリポート
◎サウンドピット(名古屋)
◎VINTAGE JOIN(東京・代々木)
2,933円
●管球式プッシュプルアンプの躍動感あふれるサウンド テスター=高津 修/篠田寛一 回路解説=大西正隆
「プッシュプルアンプの理想像」=是枝重治、藤原伸夫

プッシュプル構成の管球式パワーアンプだからこそ聴ける、躍動感のある音があります。エネルギーに満ちたプッシュプルアンプならではの音楽再生の魅力を、300B、EL34、KT88、KT120と直熱管、多極管を交えた様々な管種のアンプで探求します。

[試聴アンプ]
パワーアンプ=トライオードTRV-M88SE、サンバレーSV8800SE、P&C 300B PP Stereo、ラックスマンMQ88u、オーディオ・マエストロFascination67、EAR EAR534、ウエスギU・BROS33 MKII、エアータイトATM2、クォードII-forty、オクターブRE290、オーディオ・リサーチREFERENCE75
インテグレーテッドアンプ=オーディオ・ノートOverture、ナグラ300i

●実験工房 WEスピーカーと管球式アンプによる現代最高のCD/SACDプレーヤー選び
テスター=新 忠篤/東条碩夫/常盤 清

本誌リファレンスのウェスタン・エレクトリック(WE)を核とするスピーカーシステム(高域:WE 594Aドライバー+31Aホーン、低域:ジェンセン L20ウーファー+アルテック 825エンクロージュア)と新 忠篤氏設計300Bシングルアンプで、CD/SACDプレーヤーの最新ハイエンド機11モデルを試聴し、現代のディスクプレーヤーのリファレンスとなり得る音の魅力に迫ります。

[試聴モデル]
アキュフェーズDP550、ガトーオーディオCDD1、EAR Acute 3、ラックスマンD08、マッキントッシュMCD1100、エソテリックK01、マークレビンソンNo512、プレイバックデザインMPS5、emmラボXDS1 V2、ChプレシジョンD1 with dual mono analog out、dCS Vivaldi Transport+dCS Vivaldi DAC

●「Vintage Analogue」稀少価値の高いヴィンテージカートリッジを聴く 新 忠篤/海老澤 徹/古屋 明

往年のモノーラル/ステレオカートリッジから、特に稀少価値の高いモデルをピックアップ。11機種の音を探ります。

[試聴カートリッジ]
モノーラル=フェアチャイルド220A、GE RPX047、ピエール・クレマンE25M、デンオンPUC3、タンノイVariluctance
ステレオ=GE VR1000-7、タンノイVari-Twin、B&O SP14、ピカリングV15/AC2、ADC ADC3、ウェストレックス10A

●10cmフルレンジ・スピーカーのベストサウンドを探る 新 忠篤/篠田寛一/土井雄三

現行ユニットのエレクトロボイスやフォステクス、ヴィンテージユニットのジェンセンやアルテックと、人気の高い10cmフルレンジユニットをいかに“いい音”で鳴らすか。密閉/バスレフの様々なエンクロージュアに収め、現代の管球式アンプと、ウェスタン・エレクトリックやRCAのヴィンテージ管球式アンプとの組合せでベストサウンドを探ります。

[試聴用スピーカー]
現行ユニット=サンバレー mini 825(エレクトロボイス205-8A内蔵)、エレクトロボイス205-8A+WSI製密閉型、フォステクスFE126En+WSI製バスレフ型
ヴィンテージ・ユニット=ジェンセンFX50+WSI製バスレフ型、アルテック405A+WSI製バスレフ型

[試聴用アンプ]
現行アンプ=アムトランスTU879S(エレキット)、サンバレーSV23D/6C6、トライオードRuby、サンハヤトFA50
ヴィンテージ・アンプ=WE KS16617L1、RCA BA3C

●「Private Sturdy/アナログプレーヤーのグレードアップを実証する」角田郁雄

リジッド型とフローティング型。タイプの異なるアナログプレーヤーでエントリーモデルとハイグレードモデルの音の違いを聴きます。さらに、フォノケーブルを交換したりクリーン電源を用いたりすることによる音質グレードアップを実践リポートします。

[試聴アナログプレーヤー]
トランスローターZET1/トランスローターRONDINO FMD、リンMAJIK LP12/リンSONDEK LP12SE11
[試聴クリーン電源]
CSE KP200S、PSオーディオPower Plant 3、アキュフェーズPS520
[試聴フォノケーブル]
ポールスターPS5PTAC/1.2、イケダHBC-MS-5000DR

●「一新したアナログシステムとスピーカー1本によるの新次元のモノーラルLP再生」 小原由夫
最新のモノーラルMCカートリッジと超重量級アナログプレーヤーの導入でモノ盤LPに熱中する小原由夫氏が、通常の結線を変更してスピーカー1本で聴くことで凄みを増す、新次元のモノーラル再生の魅力を解き明かします。

●管球王国・実践ラボラトリー
「DSDネイティヴ再生でLP/SPレコードの音源の滑らかさと強靭な張りを再現」新 忠篤
DSDネイティヴ再生に対応するD/Aコンバーター、マイテック・デジタルStereo192-DSD DAC M、コルグDS-DAC10を用いて、SPとLPレコード盤のDSD音源を、レコード再生に匹敵する滑らかで張りのある音で聴く試みです。

●「瀬川冬樹が、伝えたこと、残したこと」後編 傅 信幸
オーディオが大きく発展した1960年代から80年代初頭にかけて、大きな足跡を残したから評論家、瀬川冬樹氏。大きな影響を受けたという傅 信幸が、氏の功績、「心の奥までにじみ出る言葉」で綴られた数々の評論の魅力を振り返ります。

●マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、管球式アンプ製作の過程と完成した実機を、試聴インプレッション交えて紹介します。

是枝重治◎ラックマウント型6146B・PPパワーアンプFascination69
業務用をイメージさせるEIA規格ラックにマウントした、6L6の流れを汲むビーム送信管6146Bのプッシュプル・モノーラルパワーアンプです。パワーFETと小型大容量コンデンサーによる電源部フィルター回路など、最新部品を生かした合理的な設計で、直熱3極管シングルを思わせる玲瓏で晴れ晴れとした音が魅力です。

新 忠篤◎25L6GTプッシュプル・ステレオパワーアンプAP4
映写室で20cmフルレンジのウェスタン・エレクトリック(WE)TA4189と組み合わせたモニターアンプWE95Aに範を取った、25Vヒーター管25L6GT(RCA)による単段アンプです。高感度スピーカーに照準を合わせた小出力アンプで、オール・ファインメット・コア構成。鳴らし込むほどに芳醇な味わいを聴かせます。

●「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
第6回 ギヤマン球「RE604」
「ギヤマン球」は、美しいガラス細工のようなドイツ古典球の姿を表す呼び名です。数あるドイツの名真空管から、テレフンケンRE604の歴史を構造や特性の変遷を含め詳細に解説します。高級ラジオから小出力の劇場用アンプまで用いられ、初期のクラングフィルムのアンプにも多く採用された直熱3極管です。

●録音エンジニアが追求するJBLモニターの真価[第4回]常盤 清
JBL4331を原型にユニット構成やネットワークにチューニングを施し自宅スタジオでモニタリングシステムとして用いる、録音/マスタリングエンジニアの常盤 清氏。今号では、長く使い続けたJBL4331オリジナル仕様のエンクロージュアを、フロントロード型のアルテック825タイプ特注エンクロージュアに変更する過程です。

●管球アンプ自作派大集合
自作派の方々にご参加いただき、自信作をかたわらに真空管との出会いや音楽の愉しみ方をうかがう連載企画です。今号は全段バランス回路の300Bプッシュプル・モノーラルパワーアンプ、WE94Dに範を取った全段バランス回路の6V6プッシュプル・モノーラルパワーアンプを製作したおふたりです。

●「キットを組む」アムトランスL-Pad型アッテネーター・キット
定評に定評のあるアムトランスAMRSカーボン抵抗を採用し、音質劣化の少ないL-Pad型アッテネーターを手頃な価格で手に入れられるキットです。製作過程を詳細にリポートします。

●2013夏の注目新製品試聴
テスター=新 忠篤/小原由夫/高津 修/角田郁雄/傅 信幸
この夏に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴、その特徴と音質を検証します。今号は管球式プリ/パワー/インテグレーテッドアンプが充実です。

●音遊空間/音楽とオーディオに浸れる極上スポット
La Cuji/ラクジ(東京・根津)

●真空管&ヴィンテージ&パーツ・ショップをリポート
◎ベリーズ・ナピックス(名古屋・大須)
◎小坂井電子(名古屋・大須)
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オーディオの原点・徹底探求!最新の真空管アンプとウェスタンエレクトリックなど、ヴィンテージ・オーディオの音を聴いて魅力を探求!
オーディオの究極を模索する人の到達点はそれぞれですが、ひとつの究極は真空管とアナログレコードによるサウンドです。それをひとたび体験すれば、その魅惑から決して逃れることができないでしょう。管球アンプで聴けば、最新のSACDもアナログレコードも新しい魅力を聴かせます。『管球王国』は最新の真空管アンプから、歴史的価値のあるヴィンテージ・スピーカーやアンプの魅力を考察する記事を満載します。真空管やトランス、スピーカーについての豊富なデータを紹介して、実際に聴き比べます。キットや自作派のための製作記事もあり憧れのマイアンプが作れます。あなたもこの異次元ワールドの扉をたたいてみませんか?!

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