目次
●特集1 多死社会と自治体
いま、日本は“多死社会”に突入している。厚生労働省が6月に発表した人口動態統計によると、2023年に国内で亡くなった人は157万5936人で、過去最多を更新。単身者世帯、高齢者世帯も増加するなど、家族や社会のあり方が変化する中で、“弔い”の姿も変わってきた。身寄りがいない場合の葬儀や埋葬手続、火葬場の混雑による火葬待ち、引き取り手のいない無縁遺骨など、自治体が対応に苦慮する課題も増えている。団塊世代が後期高齢者となり、さらに加速していく多死社会に自治体はどう向き合っていくべきか、今月は考えたい。
■老いる社会でおひとりさまとどう向き合うか
沢村香苗
株式会社日本総合研究所創発戦略センターシニアスペシャリスト
人が死に至れば、身体、財産、果たしていた役割など、人生を構成するものを適切に「しまう」ことが必要になるが、引き受け手がいない場合が増えている。筆者らによる調査では、備えをしておきたいと考えている人が9割を超えたにもかかわらず、具体的に依頼をしている人は1割前後であることがわかった。このギャップを埋めることが、自治体の役割の一つである。
■身寄りのない高齢者への支援と包括的な支援体制/永田 祐
■多死社会に向けて火葬場をどう考えるか/武田 至
■〈取材リポート〉生前の意思と情報の登録で本人が望む終末を支える/神奈川県横須賀市
●特集2 よい仕事は、よい睡眠から
世界で最も睡眠時間が短いといわれる日本人。過度な睡眠不足は心身に不調をきたし、日常生活や仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。人事院は4月から、公務員の長時間労働を是正し、睡眠時間を含む生活時間を確保するため、終業から次の始業までに一定時間を設ける「勤務間インターバル」の努力義務を課しました。そうした背景から、今回の特集では「睡眠」をテーマに、睡眠が労働パフォーマンスに与える影響、睡眠の質改善のためのポイント、自治体による勤務間インターバルの実践例などをご紹介します。9月3日は「秋の睡眠の日」。これを機に、ご自身の睡眠について振り返ってみてはいかがでしょうか。
■働く人のための睡眠基礎講座/武田 文
■今日から実践!睡眠の質を上げるポイント/角谷リョウ
■〈取材リポート〉勤務間インターバル宣言を行い市町村・事業者にも周知/岡山県
キャリアサポート連載
■管理職って面白い!目標勾配効果/定野 司
■「後藤式」知域に飛び出す公務員ライフ
「職場でOM」の意義と可能性①/後藤好邦
■誌上版!「お笑い行政講座」/江上 昇
■〈公務員女子のリレーエッセイ〉あしたテンキにな~れ!/飯村恵理
■自治体DXとガバナンス/稲継裕昭
■自治体職員なら知っておきたい!公務員の基礎知識/高嶋直人
■今日から実践!すぐに役立つ!「公務員による研修」のススメ/堤 直規
■カスタマーハラスメント対策Q&A/関根健夫
■HOLG presents 本当にすごい公務員!のココだけの話 /江澤隆輔
■〈リレー連載〉Z世代ズム~つれづれに想うこと/加藤志歩
■ただいま開庁中!「オンライン市役所」まるわかりガイド/錦織 弘
■地域の“逸材”を探して/寺本英仁
●巻頭グラビア
自治・地域のミライ
西村博則・熊本県益城町長
熊本地震の経験を踏まえ、“災害に強いまちづくり”を進める
西村博則・熊本県益城町長(68)。町内家屋の98%が被災した2016年の熊本地震からの復興を進める。初期対応では役場も混乱し機能不全に陥ったが、失敗も含めた教訓を震災記録誌としてまとめた。「全国の自治体にはそうした面も含めて参考にしてほしい」と話す。
取材リポート
□新版図の事情──“縮む社会”の現場を歩く/葉上太郎
廃校を起業家支援の学校にする【大熊町・廃炉以外の産業創出】
原発事故、続く模索54
メルトダウン事故を起こした東京電力福島第1原発。廃炉関連の作業は行われているものの、お膝元の福島県大熊町では全町避難の代償として他の産業が壊滅してしまった。暮らしを取り戻すには、新たに産業を興すしかない。避難で廃校になった旧小学校舍にインキュベーション施設を設けたところ、シェアオフィスへの登録が2年で120社にも達した。住民さえ帰らないというのに、どういうことなのか。
□自治体政策最前線──地域からのイノベーション18
草津川跡地プロジェクト──天井川の廃川跡地を活用しガーデンミュージアムを整備(滋賀県草津市)
滋賀県草津市は、放水路の整備によって廃川となった草津川の跡地を利用し公園整備を進めている。都市の価値を高め、未来へのチャンスを広げる空間としてとらえ、「ガーデンミュージアム」というコンセプトのもとで魅力的な空間づくりに取り組んでいるのが特徴だ。市が整備する5区間のうち2区間が供用を開始し、民間事業者との連携や市民主体によるイベントが開催され、賑わいと憩いの場として多くの市民に利用されている。
●Governance Focus
□山崩れで9人死亡、集落は孤立。地獄を見た人々が「知ってほしい」と訴える教訓──能登半島地震、石川県珠洲市仁江町/葉上太郎
●Governance Topics
□地域創生に向けて5市町が民間企業と連携協定を締結──(一社)公民連携推進機構「公民連携モデル事業」
□副首長等が集まり人的資本経営の事例を共有──自治体人的資本経営フォーラム2024
□広域連携による成果連動型健幸ポイントの成果を公表──SWC自治体飛び地連携・健幸ポイントプロジェクト
□景観まちづくりのこれからのあり方を探る──第56回『都市問題』公開講座
連載
□交差点~国×地方/人羅 格
□自治・分権改革を追う/青山彰久
□新・地方自治のミ・ラ・イ/金井利之
□地域発!マルチスケール戦略の新展開/大杉 覚
□市民の常識VS役所のジョウシキ/今井 照
□“危機”の中から──日本の社会保障と地域の福祉/野澤和弘
□自治体法務と地域創生──政策法務型思考のススメ/大石貴司(関東学院大学地域創生実践研究所)
□地域経済再生の現場から~Bizモデルの中小企業支援/藤田敬太(ゆざわ‒Biz)
□自治体の防災マネジメント/鍵屋 一
□市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹
□公務職場の人・間・模・様/金子雅臣
□生きづらさの中で/玉木達也
□議会局「軍師」論のススメ/清水克士
□地方議会シンカ論/中村 健
□「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭
□From the Cinema その映画から世界が見える
『マミー』/綿井健陽
□リーダーズ・ライブラリ
[著者に訊く!/『AIは短歌をどう詠むか』浦川 通]
カラーグラビア
□つぶやく地図/芥川 仁
オクラ栽培に半世紀 水の恵み、妻への感謝──鹿児島県指宿市新西方
□技の手ざわり/大西暢夫
機織りの“要”を守り続ける心意気──【織機部品製造】筬菊商店(岐阜県羽島市)
□わがまちDiary──風景・人・暮らし
悠久の自然と歴史をたずねて歩くまち(兵庫県神河町)
特別企画
□妊産婦と子育てママのウェルビーイング向上のプログラムを推進
内閣府SIPで実装する「マムアップパーク(健幸スマイルスタジオ)」
□地方自治情報化推進フェア2024
□対談 親の“こころ”の安定が“こどもまんなか”社会実現の第一歩
芳賀満さん×清原慶子さん
□森林カーボンクレジットから地域課題の解決へ
地域資源を可視化・価値化する注目の環境価値創出事業
■DATA・BANK2024 自治体の最新動向をコンパクトに紹介!
※砥峰高原のススキ(兵庫県神河町提供)
いま、日本は“多死社会”に突入している。厚生労働省が6月に発表した人口動態統計によると、2023年に国内で亡くなった人は157万5936人で、過去最多を更新。単身者世帯、高齢者世帯も増加するなど、家族や社会のあり方が変化する中で、“弔い”の姿も変わってきた。身寄りがいない場合の葬儀や埋葬手続、火葬場の混雑による火葬待ち、引き取り手のいない無縁遺骨など、自治体が対応に苦慮する課題も増えている。団塊世代が後期高齢者となり、さらに加速していく多死社会に自治体はどう向き合っていくべきか、今月は考えたい。
■老いる社会でおひとりさまとどう向き合うか
沢村香苗
株式会社日本総合研究所創発戦略センターシニアスペシャリスト
人が死に至れば、身体、財産、果たしていた役割など、人生を構成するものを適切に「しまう」ことが必要になるが、引き受け手がいない場合が増えている。筆者らによる調査では、備えをしておきたいと考えている人が9割を超えたにもかかわらず、具体的に依頼をしている人は1割前後であることがわかった。このギャップを埋めることが、自治体の役割の一つである。
■身寄りのない高齢者への支援と包括的な支援体制/永田 祐
■多死社会に向けて火葬場をどう考えるか/武田 至
■〈取材リポート〉生前の意思と情報の登録で本人が望む終末を支える/神奈川県横須賀市
●特集2 よい仕事は、よい睡眠から
世界で最も睡眠時間が短いといわれる日本人。過度な睡眠不足は心身に不調をきたし、日常生活や仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。人事院は4月から、公務員の長時間労働を是正し、睡眠時間を含む生活時間を確保するため、終業から次の始業までに一定時間を設ける「勤務間インターバル」の努力義務を課しました。そうした背景から、今回の特集では「睡眠」をテーマに、睡眠が労働パフォーマンスに与える影響、睡眠の質改善のためのポイント、自治体による勤務間インターバルの実践例などをご紹介します。9月3日は「秋の睡眠の日」。これを機に、ご自身の睡眠について振り返ってみてはいかがでしょうか。
■働く人のための睡眠基礎講座/武田 文
■今日から実践!睡眠の質を上げるポイント/角谷リョウ
■〈取材リポート〉勤務間インターバル宣言を行い市町村・事業者にも周知/岡山県
キャリアサポート連載
■管理職って面白い!目標勾配効果/定野 司
■「後藤式」知域に飛び出す公務員ライフ
「職場でOM」の意義と可能性①/後藤好邦
■誌上版!「お笑い行政講座」/江上 昇
■〈公務員女子のリレーエッセイ〉あしたテンキにな~れ!/飯村恵理
■自治体DXとガバナンス/稲継裕昭
■自治体職員なら知っておきたい!公務員の基礎知識/高嶋直人
■今日から実践!すぐに役立つ!「公務員による研修」のススメ/堤 直規
■カスタマーハラスメント対策Q&A/関根健夫
■HOLG presents 本当にすごい公務員!のココだけの話 /江澤隆輔
■〈リレー連載〉Z世代ズム~つれづれに想うこと/加藤志歩
■ただいま開庁中!「オンライン市役所」まるわかりガイド/錦織 弘
■地域の“逸材”を探して/寺本英仁
●巻頭グラビア
自治・地域のミライ
西村博則・熊本県益城町長
熊本地震の経験を踏まえ、“災害に強いまちづくり”を進める
西村博則・熊本県益城町長(68)。町内家屋の98%が被災した2016年の熊本地震からの復興を進める。初期対応では役場も混乱し機能不全に陥ったが、失敗も含めた教訓を震災記録誌としてまとめた。「全国の自治体にはそうした面も含めて参考にしてほしい」と話す。
取材リポート
□新版図の事情──“縮む社会”の現場を歩く/葉上太郎
廃校を起業家支援の学校にする【大熊町・廃炉以外の産業創出】
原発事故、続く模索54
メルトダウン事故を起こした東京電力福島第1原発。廃炉関連の作業は行われているものの、お膝元の福島県大熊町では全町避難の代償として他の産業が壊滅してしまった。暮らしを取り戻すには、新たに産業を興すしかない。避難で廃校になった旧小学校舍にインキュベーション施設を設けたところ、シェアオフィスへの登録が2年で120社にも達した。住民さえ帰らないというのに、どういうことなのか。
□自治体政策最前線──地域からのイノベーション18
草津川跡地プロジェクト──天井川の廃川跡地を活用しガーデンミュージアムを整備(滋賀県草津市)
滋賀県草津市は、放水路の整備によって廃川となった草津川の跡地を利用し公園整備を進めている。都市の価値を高め、未来へのチャンスを広げる空間としてとらえ、「ガーデンミュージアム」というコンセプトのもとで魅力的な空間づくりに取り組んでいるのが特徴だ。市が整備する5区間のうち2区間が供用を開始し、民間事業者との連携や市民主体によるイベントが開催され、賑わいと憩いの場として多くの市民に利用されている。
●Governance Focus
□山崩れで9人死亡、集落は孤立。地獄を見た人々が「知ってほしい」と訴える教訓──能登半島地震、石川県珠洲市仁江町/葉上太郎
●Governance Topics
□地域創生に向けて5市町が民間企業と連携協定を締結──(一社)公民連携推進機構「公民連携モデル事業」
□副首長等が集まり人的資本経営の事例を共有──自治体人的資本経営フォーラム2024
□広域連携による成果連動型健幸ポイントの成果を公表──SWC自治体飛び地連携・健幸ポイントプロジェクト
□景観まちづくりのこれからのあり方を探る──第56回『都市問題』公開講座
連載
□交差点~国×地方/人羅 格
□自治・分権改革を追う/青山彰久
□新・地方自治のミ・ラ・イ/金井利之
□地域発!マルチスケール戦略の新展開/大杉 覚
□市民の常識VS役所のジョウシキ/今井 照
□“危機”の中から──日本の社会保障と地域の福祉/野澤和弘
□自治体法務と地域創生──政策法務型思考のススメ/大石貴司(関東学院大学地域創生実践研究所)
□地域経済再生の現場から~Bizモデルの中小企業支援/藤田敬太(ゆざわ‒Biz)
□自治体の防災マネジメント/鍵屋 一
□市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹
□公務職場の人・間・模・様/金子雅臣
□生きづらさの中で/玉木達也
□議会局「軍師」論のススメ/清水克士
□地方議会シンカ論/中村 健
□「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭
□From the Cinema その映画から世界が見える
『マミー』/綿井健陽
□リーダーズ・ライブラリ
[著者に訊く!/『AIは短歌をどう詠むか』浦川 通]
カラーグラビア
□つぶやく地図/芥川 仁
オクラ栽培に半世紀 水の恵み、妻への感謝──鹿児島県指宿市新西方
□技の手ざわり/大西暢夫
機織りの“要”を守り続ける心意気──【織機部品製造】筬菊商店(岐阜県羽島市)
□わがまちDiary──風景・人・暮らし
悠久の自然と歴史をたずねて歩くまち(兵庫県神河町)
特別企画
□妊産婦と子育てママのウェルビーイング向上のプログラムを推進
内閣府SIPで実装する「マムアップパーク(健幸スマイルスタジオ)」
□地方自治情報化推進フェア2024
□対談 親の“こころ”の安定が“こどもまんなか”社会実現の第一歩
芳賀満さん×清原慶子さん
□森林カーボンクレジットから地域課題の解決へ
地域資源を可視化・価値化する注目の環境価値創出事業
■DATA・BANK2024 自治体の最新動向をコンパクトに紹介!
※砥峰高原のススキ(兵庫県神河町提供)
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