目次
カラーグラビア 地方主権へのビジョン
直轄事業負担金問題を突破口に「国のかたち」を変える!
/泉田裕彦 新潟県知事
「事実上作ってしまったから、足りない分を過去に遡ってお金下さい」と請求書だけ回ってくる制度だ──新潟県の泉田裕彦知事は2月12日の記者会見で、北陸新幹線建設負担金として国から約220億円の増額を求められたことを批判、制度見直しの口火を切った。全国の知事に直轄事業負担金制度の抜本改革を求める声が広がり、総選挙のマニフェストでは各政党が廃止や見直しを明示するまでになった。泉田知事は直轄事業負担金制度が「国のかたち」を変える突破口になると訴える。
特集
自治体の現場力
地方分権、平成の大合併、行財政改革など地方自治体を取り巻く環境は大きく変わり続けている。この間、自治体は次々と生ずる様々な政策課題への対応を求められてきた。課題解決にあたって、現場職員の創意と工夫が大きな力を発揮してきたといえる。自治体職員の強みは「行政の現場」と「地域社会という現場」を持っていることだ。現場で地域の問題を発見し、解決策を見出していく。実践から政策、そして理論を導いていくことが、自治を進化させる。本特集はこうした自治体の現場力に焦点を当て、様々な現場を持つ職員や職場を取材した。
●自治体の現場力
職員の変化は住民意識も変える
──「現場」が自治を創る
/山梨学院大学教授 西寺雅也
西寺氏:職員の意識の変化は、「現場」での住民と職員の関係を変えていくことにもつながる。「お役所」の中には存在しない、現場で出会う様々な人の存在や日ごろ役所では体験できない意外性、地域にある宝(資源)の発見など多くの刺激が、職員の創意に基づく生き生きとした活動を支えることになる。
・現場を鼓舞し、熱くする
──首長・職員の「現場力」で役所、地域を積極アピール/樋渡啓祐
・現場力を発揮して政策法務を展開するために
──第2次勧告の代替案の提案/岡田博史
・地域社会の現場で聞いた声を構造化するのが公務員の仕事/高橋寛治
〈“現場で活きる”自治体職員〉
・市民との信頼関係をベースに後悔のない仕事を/風張知子
・全体の最適化の視点で現場を変えていく/木村俊昭
・「支援」の意義を再定義し、政策形成のインキュベーターに/井島慎一
・東京ルールで挑んだカラス対策の現場/岩浩美
・日本一読まれる率の高い自治体広報誌を目指す/畠山 浩
〈取材リポート〉
・“夕張市という現場”で奮闘する首都公務員
──北海道夕張市+東京都
「複眼的な視点で120点の“首都公務員”をめざせ」猪瀬直樹
・生活相談室を中心に市役所の総合力で多重債務者の生活再建を支援
──滋賀県野洲市
・実効性が問われたレジ袋有料化
──東京都杉並区
スキルアップ特集
楽しく仕事をする技術
皆さんは仕事が楽しいですか? 同じ環境に置かれてもYESと答える人とNoと答える人がいるならば、自分次第で職場や仕事を楽しくできるということ!「楽しさ」は人を動かす大きな原動力の一つ。市民の幸せのために働く職員の皆さんが、イキイキ楽しく仕事をしていくためのヒントをお届けします。公務員業界にも多そうな(?)今、流行りの「草食系」にも注目してみました。
●地域に飛び出して楽しさを創り出す
/重徳和彦
●“草食系”公務員に贈るカイテキ仕事術
/奥田弘美
〈取材リポート〉
“区民感動”を実現できる職員を創る──東京都文京区
●スキルアップ連載
・できる人の仕事術~職場のキーマンになろう!/伊藤章雄
・こうすればうまくいく!会議の技術/八幡紕芦史
・もう悩まない!ハードクレーム解決法/関根健夫
・失敗に学ぶ明日へのヒント/田村 秀
・発想を変える広報・PRトレーニング/平能哲也
Governance Review
『谷根千』26年の軌跡から見えてきた地域づくり
編集者・作家/森まゆみ
森氏:地域を歩いたり調べたりしていると、これでもかというくらい、いろんな歴史や文化、人間が出てきます。谷根千地域は文化財や文学者が多いからできる、うちのまちには何もないという人もいますけど、気づくかどうかじゃないですか。どこにだって材料はあると思いますよ。
取材リポート
◆平成にっぽんの首長 自治の自画像
鈴木重男 岩手県葛巻町長
わが町にはミルクもあればワインもある。そして夢を追い求める人もいる
「ミルクとワインとクリーンエネルギーの町」を掲げる岩手県葛巻町。山林のほかに何もなかった町が逆転の発想でマイナスをプラスに変え、時代の最先端を走っている。絶えず新しい夢にチャレンジしようとする新しいリーダーを訪ねてみた。
鈴木重男・岩手県葛巻町長
葛巻町畜産開発公社(3セク)のチーズ工場で「牧場が持つ多面的な機能を生かすため、宿泊施設や乳製品工場、パン工場、チーズ工場などを建設し事業を創出してきた。チーズづくりは今年で6年目。最初は素人だったが経験を積んで職人が育ってきた」と話す。
◆検証!市町村合併の現場を歩く/葉上太郎
アメをしゃぶった、その後で
──兵庫県篠山市・平成大合併第1号の10年(1)
いわゆる「平成大合併」の第1号とされた兵庫県篠山市は、この4月で新市発足から10年が過ぎた。だが、「合併の優等生」としてもてはやされた面影はなく、一歩間違えば破綻しかねない財政危機に直面している。天国から地獄への転落。その過程には何があったのか。実相をシリーズで追う。初回は、合併特例債の罠──。
◆政策を創る――「地方政府」の職員力
地方分権改革と自己変革のツールとして特区を活用──埼玉県草加市
埼玉県草加市は、2002年の構造改革特区制度導入以降、活発な特区・規制改革提案を行っている。今年6月の15次提案までの提案数は100件を超え、他の自治体を大きくリード。「学校教室の天井高規制撤廃」など、全国の自治体に恩恵をもたらす規制改革に結びついた提案も少なくない。「特区を地方分権改革と自己変革のツールとして活用する」との考え方に立って取り組んでいるのが特徴だ
◆協働&広域 エコ・ガバナンスの時代へ/杉本裕明
住民と被害者、原因企業は共存できるか──水俣病事件と自治体
水俣病被害者の救済問題で7月、自民、公明の与党が国会に提出していた特別措置法が修正の上、成立した。かつて水俣湾の魚を食べ、感覚障害などの障害を持つ人々を被害者と認め、救済する内容だが、内容を不満とする患者団体の一部はなお、裁判闘争を続けるなど不満がくすぶる。熊本県水俣市と新潟県を訪ねた。
◆“地域”というセーフティネット/田中 元
要介護認定を巡る紆余曲折がもたらすもの
介護保険制度で要介護認定を巡るドタバタが続いている。今年4月に改定されたが、さらに10月に再改定されることになった。現場では混乱が予想されるが、より問題なのは制度そのものへの不信感を招きかねないという点だ。
◆議会改革リポート[変わるか!地方議会]
「住民参画型議会」の新たなステージへ
──北海道栗山町議会
北海道栗山町議会は8月17日、議会基本条例に基づく「議会モニター・サポーター合同会議」を議事堂で開催した。議事堂には町民のモニター7人と学識者のサポーター5人、13人の議員が一堂に会し、議会改革の方向性を3時間余りにわたって議論した。全国初の議会基本条例の制定から3年余り。栗山町議会は、「住民参画型議会」の新たなステージに向けて走り出した。
連載
●ガバナンス・フォーカス
衆院選後の分権改革の行方は?
──地方が「政権公約」評価で存在感/人羅 格
●ガバナンス・トピックス
「お役所仕事」を死語に、効率的な仕事の意味に
──自治体職員有志の会第6回シンポジウム
「トライアル発注」で中小・ベンチャー企業を元気に
──佐賀県
文化・芸術で地域を元気に!
──地域創造フェスティバル
●童門冬二の日本列島・諸国賢人列伝
参勤交代は地方と中央の交流――佐藤一斎(3)
・霞が関エクスプレス
・ザ・キーパーソン/清水真人
・栗山発!議会改革サポートの真髄/中尾 修
・山田厚史の経済言論
・地方自治のミ・ラ・イ/金井利之
・市民の常識VS役所のジョウシキ/今井 照
・分権改革を追う/青山彰久
・破綻を希望に/村上智彦
・自治体職員 冬の時代の「人事戦略」/稲継裕昭
・市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹
・公務職場の人・間・模・様/金子雅臣
・もっと自治力を!広がる自主研修・ネットワーク――[ZEIMNET21]
・「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭
・ リーダーズ・ライブラリ
・[著者に訊く!/『田舎力』金丸弘美]
DATA・BANK 2009
・自治体の最新動向をコンパクトに紹介!
●カラーグラビア
・つながり2009――人、ここに生きる/大西暢夫
“遺影”が語りかける部屋から(デイサービスセンターらく)
・自治クローズアップ/全国知事会、各党のマニフェストを問い質す
・森の恵み・森の聲/芥川仁
・タイムスリップ 江戸の愉しみ
・はたらくゆるキャラ――[いが☆グリオ]
・FACE/山路栄一
直轄事業負担金問題を突破口に「国のかたち」を変える!
/泉田裕彦 新潟県知事
「事実上作ってしまったから、足りない分を過去に遡ってお金下さい」と請求書だけ回ってくる制度だ──新潟県の泉田裕彦知事は2月12日の記者会見で、北陸新幹線建設負担金として国から約220億円の増額を求められたことを批判、制度見直しの口火を切った。全国の知事に直轄事業負担金制度の抜本改革を求める声が広がり、総選挙のマニフェストでは各政党が廃止や見直しを明示するまでになった。泉田知事は直轄事業負担金制度が「国のかたち」を変える突破口になると訴える。
特集
自治体の現場力
地方分権、平成の大合併、行財政改革など地方自治体を取り巻く環境は大きく変わり続けている。この間、自治体は次々と生ずる様々な政策課題への対応を求められてきた。課題解決にあたって、現場職員の創意と工夫が大きな力を発揮してきたといえる。自治体職員の強みは「行政の現場」と「地域社会という現場」を持っていることだ。現場で地域の問題を発見し、解決策を見出していく。実践から政策、そして理論を導いていくことが、自治を進化させる。本特集はこうした自治体の現場力に焦点を当て、様々な現場を持つ職員や職場を取材した。
●自治体の現場力
職員の変化は住民意識も変える
──「現場」が自治を創る
/山梨学院大学教授 西寺雅也
西寺氏:職員の意識の変化は、「現場」での住民と職員の関係を変えていくことにもつながる。「お役所」の中には存在しない、現場で出会う様々な人の存在や日ごろ役所では体験できない意外性、地域にある宝(資源)の発見など多くの刺激が、職員の創意に基づく生き生きとした活動を支えることになる。
・現場を鼓舞し、熱くする
──首長・職員の「現場力」で役所、地域を積極アピール/樋渡啓祐
・現場力を発揮して政策法務を展開するために
──第2次勧告の代替案の提案/岡田博史
・地域社会の現場で聞いた声を構造化するのが公務員の仕事/高橋寛治
〈“現場で活きる”自治体職員〉
・市民との信頼関係をベースに後悔のない仕事を/風張知子
・全体の最適化の視点で現場を変えていく/木村俊昭
・「支援」の意義を再定義し、政策形成のインキュベーターに/井島慎一
・東京ルールで挑んだカラス対策の現場/岩浩美
・日本一読まれる率の高い自治体広報誌を目指す/畠山 浩
〈取材リポート〉
・“夕張市という現場”で奮闘する首都公務員
──北海道夕張市+東京都
「複眼的な視点で120点の“首都公務員”をめざせ」猪瀬直樹
・生活相談室を中心に市役所の総合力で多重債務者の生活再建を支援
──滋賀県野洲市
・実効性が問われたレジ袋有料化
──東京都杉並区
スキルアップ特集
楽しく仕事をする技術
皆さんは仕事が楽しいですか? 同じ環境に置かれてもYESと答える人とNoと答える人がいるならば、自分次第で職場や仕事を楽しくできるということ!「楽しさ」は人を動かす大きな原動力の一つ。市民の幸せのために働く職員の皆さんが、イキイキ楽しく仕事をしていくためのヒントをお届けします。公務員業界にも多そうな(?)今、流行りの「草食系」にも注目してみました。
●地域に飛び出して楽しさを創り出す
/重徳和彦
●“草食系”公務員に贈るカイテキ仕事術
/奥田弘美
〈取材リポート〉
“区民感動”を実現できる職員を創る──東京都文京区
●スキルアップ連載
・できる人の仕事術~職場のキーマンになろう!/伊藤章雄
・こうすればうまくいく!会議の技術/八幡紕芦史
・もう悩まない!ハードクレーム解決法/関根健夫
・失敗に学ぶ明日へのヒント/田村 秀
・発想を変える広報・PRトレーニング/平能哲也
Governance Review
『谷根千』26年の軌跡から見えてきた地域づくり
編集者・作家/森まゆみ
森氏:地域を歩いたり調べたりしていると、これでもかというくらい、いろんな歴史や文化、人間が出てきます。谷根千地域は文化財や文学者が多いからできる、うちのまちには何もないという人もいますけど、気づくかどうかじゃないですか。どこにだって材料はあると思いますよ。
取材リポート
◆平成にっぽんの首長 自治の自画像
鈴木重男 岩手県葛巻町長
わが町にはミルクもあればワインもある。そして夢を追い求める人もいる
「ミルクとワインとクリーンエネルギーの町」を掲げる岩手県葛巻町。山林のほかに何もなかった町が逆転の発想でマイナスをプラスに変え、時代の最先端を走っている。絶えず新しい夢にチャレンジしようとする新しいリーダーを訪ねてみた。
鈴木重男・岩手県葛巻町長
葛巻町畜産開発公社(3セク)のチーズ工場で「牧場が持つ多面的な機能を生かすため、宿泊施設や乳製品工場、パン工場、チーズ工場などを建設し事業を創出してきた。チーズづくりは今年で6年目。最初は素人だったが経験を積んで職人が育ってきた」と話す。
◆検証!市町村合併の現場を歩く/葉上太郎
アメをしゃぶった、その後で
──兵庫県篠山市・平成大合併第1号の10年(1)
いわゆる「平成大合併」の第1号とされた兵庫県篠山市は、この4月で新市発足から10年が過ぎた。だが、「合併の優等生」としてもてはやされた面影はなく、一歩間違えば破綻しかねない財政危機に直面している。天国から地獄への転落。その過程には何があったのか。実相をシリーズで追う。初回は、合併特例債の罠──。
◆政策を創る――「地方政府」の職員力
地方分権改革と自己変革のツールとして特区を活用──埼玉県草加市
埼玉県草加市は、2002年の構造改革特区制度導入以降、活発な特区・規制改革提案を行っている。今年6月の15次提案までの提案数は100件を超え、他の自治体を大きくリード。「学校教室の天井高規制撤廃」など、全国の自治体に恩恵をもたらす規制改革に結びついた提案も少なくない。「特区を地方分権改革と自己変革のツールとして活用する」との考え方に立って取り組んでいるのが特徴だ
◆協働&広域 エコ・ガバナンスの時代へ/杉本裕明
住民と被害者、原因企業は共存できるか──水俣病事件と自治体
水俣病被害者の救済問題で7月、自民、公明の与党が国会に提出していた特別措置法が修正の上、成立した。かつて水俣湾の魚を食べ、感覚障害などの障害を持つ人々を被害者と認め、救済する内容だが、内容を不満とする患者団体の一部はなお、裁判闘争を続けるなど不満がくすぶる。熊本県水俣市と新潟県を訪ねた。
◆“地域”というセーフティネット/田中 元
要介護認定を巡る紆余曲折がもたらすもの
介護保険制度で要介護認定を巡るドタバタが続いている。今年4月に改定されたが、さらに10月に再改定されることになった。現場では混乱が予想されるが、より問題なのは制度そのものへの不信感を招きかねないという点だ。
◆議会改革リポート[変わるか!地方議会]
「住民参画型議会」の新たなステージへ
──北海道栗山町議会
北海道栗山町議会は8月17日、議会基本条例に基づく「議会モニター・サポーター合同会議」を議事堂で開催した。議事堂には町民のモニター7人と学識者のサポーター5人、13人の議員が一堂に会し、議会改革の方向性を3時間余りにわたって議論した。全国初の議会基本条例の制定から3年余り。栗山町議会は、「住民参画型議会」の新たなステージに向けて走り出した。
連載
●ガバナンス・フォーカス
衆院選後の分権改革の行方は?
──地方が「政権公約」評価で存在感/人羅 格
●ガバナンス・トピックス
「お役所仕事」を死語に、効率的な仕事の意味に
──自治体職員有志の会第6回シンポジウム
「トライアル発注」で中小・ベンチャー企業を元気に
──佐賀県
文化・芸術で地域を元気に!
──地域創造フェスティバル
●童門冬二の日本列島・諸国賢人列伝
参勤交代は地方と中央の交流――佐藤一斎(3)
・霞が関エクスプレス
・ザ・キーパーソン/清水真人
・栗山発!議会改革サポートの真髄/中尾 修
・山田厚史の経済言論
・地方自治のミ・ラ・イ/金井利之
・市民の常識VS役所のジョウシキ/今井 照
・分権改革を追う/青山彰久
・破綻を希望に/村上智彦
・自治体職員 冬の時代の「人事戦略」/稲継裕昭
・市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹
・公務職場の人・間・模・様/金子雅臣
・もっと自治力を!広がる自主研修・ネットワーク――[ZEIMNET21]
・「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭
・ リーダーズ・ライブラリ
・[著者に訊く!/『田舎力』金丸弘美]
DATA・BANK 2009
・自治体の最新動向をコンパクトに紹介!
●カラーグラビア
・つながり2009――人、ここに生きる/大西暢夫
“遺影”が語りかける部屋から(デイサービスセンターらく)
・自治クローズアップ/全国知事会、各党のマニフェストを問い質す
・森の恵み・森の聲/芥川仁
・タイムスリップ 江戸の愉しみ
・はたらくゆるキャラ――[いが☆グリオ]
・FACE/山路栄一
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