建築ジャーナル2024年7月号No.1356
特集■地域研究「水俣」 ●表紙絵=坂口恭平
「水俣は、被害の記憶を人・場所・風景にためこんでいる」ことを念頭に置き、公害都市において、どのように深く負った傷や分断から地域再生と修復が可能なのか。土地、場所、遺構をヒントに考える。
【特集】地域研究「水俣」2
■「水俣メモリアル」と「水俣病慰霊の碑」 二つの慰霊の場から |小田原のどか4
■「水俣病歴史考証館」と「水俣市立水俣病資料館」 二つの資料館から |林美帆7
■つなぎ美術館がめざすもの |楠本智郎………10
■旧チッソ工場建物保存の意義と喪失―なぜ保存できなかったのか|中地重晴12
■「水俣病関連遺跡群」における百間排水口|丹波博紀………14
■都市計画・建築計画と「もやい直し」|石原明子………17
■地域の力を侮るなかれ 農業に終わりはやってくるのか|吉井和久………20
■希望学から考える「水俣」|玄田有史………22
■〈傷ついた場所〉の風景 水俣病の記憶を継承するために|小松原織香24
■支援者の継承|永野三智………27
■コラム 移住者の視点と立場 水俣で暮らすことの葛藤と救い|吉村 純………30
■水俣の山と海|豊田有希・森田具海………31
■水俣病と事件史の捉え直しをめぐる今日的課題|原田利恵………33
【特別寄稿】 山本理顕 プリツカー賞の意味するもの|五十嵐敬喜………36
【連載】 状況への発言[10]シカゴ美術館でのプリツカー賞受賞式─山本理顕38
五十嵐太郎の先読み編集局[186]台湾における政治と文学と建築─五十嵐太郎39
希望のプロジェクト[3]恋する豚研究所 資本と自然の間で─内山媛理…………44
伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[28] 東紀州子どもの園[前編]─伊藤潤一47
まちの胃袋[150]十二段家本店のしゃぶしゃぶ(京都府京都市)─山崎 亮48
【情報ポスト】読者の視点 その後、起こったこと[中畑 彩|埼玉県越谷市]40
再エネ対談 竹内昌義×竹村英明 その1[山口あずさ]…………41
能登半島地震 現地からの報告4[川上光彦|金沢大学名誉教授]…………42
【建築】プランテック(東京都千代田区)…………49
ATELIER BEAUNE(東京都杉並区)…………57
後藤耕太建築工房(岐阜県各務原市)…………65
暮らしの醸造所(神奈川県藤沢市)…………73
久慈設計(岩手県盛岡市)…………81
建友社設計(長崎県長崎市)…………89
【掲載設計事務所紹介】97
【奥付】98
建築ジャーナルの内容
- 出版社:建築ジャーナル
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月1日
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