目次
著者一覧
野々村美宗 山形大学
松原弘樹 広島大学
柴田雅史 東京工科大学
久保田紋代 第一工業製薬㈱
後居洋介 第一工業製薬㈱
濵野浩佑 三洋化成工業㈱
中村泰司 三洋化成工業㈱
三刀俊祐 テイカ㈱
恩田智彦 花王㈱
毛利善一 (一社)日本再生医療学会
目次
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【特集】ピッカリングエマルションによる化粧品開発の最前線
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ピッカリングエマルション:その歴史と展望
Pickering Emulsions:History and Perspectives
ピッカリングエマルションとは,液液界面に吸着した固体粒子によって安定化された乳化物の通称である。このタイプのエマルションは,長いこと研究者の間でもほとんど知られずにいたが,2000年代以後,多くの材料科学者の注目を集めるようになり,現在では年間数百報の関連論文が発表されるようになった。本稿では,その特徴と生成メカニズムを紹介したうえで,これまでの研究の流れを俯瞰する。
【目次】
1.ピッカリングエマルションとは:黎明期における先駆的研究と産業界での応用
2.界面活性剤の場合とは何が違うのか?固体粒子の界面吸着のメカニズム
3.固体粒子はどんな組織構造を構築するのか?
4.これまでにない製剤を!
5.ピッカリングエマルションの応用展開
6.まとめ
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界面活性剤吸着膜の相転移を応用したピッカリングエマルションの自発解乳化
Spontaneous Demulsification of Pickering Emulsions by Surface Freezing of Surfactant Adsorbed Films
ピッカリングエマルションは,界面活性剤を用いた従来の乳化に比べ,経時安定性が高い点が注目されることが多いが,本稿では,界面活性剤の吸着による油水界面張力の制御を基盤としたピッカリングエマルションの自発解乳化の可能性について解説する。
【目次】
1.はじめに
2.界面活性剤吸着膜の相転移
3.粒子と界面活性剤の競争吸着とピッカリングエマルションの解乳化3)
4.界面張力が解乳化に関わるほかの事例
5.おわりに
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果実繊維を用いたピッカリングエマルションによる乳化
Pickering Emulsification Using Fruit Fibers
食用製品の廃材として入手が可能なカリン果実粉体に対して,環境負荷の小さい溶剤での簡易的な処理で乳化用粉体へと改質をする検討をおこなった。乾燥カリン果実粉体からリグニンまたはペクチンを適量除去することで良好なピッカリング乳化を示す粉体が得られた。今回の検討では2種類の粉体で乳化性能が良好であったが,両者で繊維組成は異なっており,粉体の濡れ性(水に対する接触角)のみが同等であった。
【目次】
1.はじめに
2.植物繊維粉体の乳化剤への応用
3.カリン果実を用いたピッカリング乳化用粉体の調製
4.カリン粉体を用いた乳化物の性能
5.処理粉体のペクチン,リグニンの含有量
6.処理による粉体の形状・粒子径の変化
7.溶剤処理による粉体の表面親水性の変化
8.ペクチン除去法による乳化性能の制御
9.まとめ
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化粧品処方におけるセルロースナノファイバーによるピッカリングエマルションの形成挙動
Pickering Emulsion Stabilized by Cellulose Nanofibers in Cosmetics
セルロースナノファイバーは,熱力学的に系を安定化させるために油滴に吸着し,ピッカリングエマルションを形成する。この機能を生かし,化粧品処方においても新規の天然由来乳化剤としての応用が期待されている。本稿では実際の処方においての乳化物形成挙動などについて解説する。
【目次】
1.はじめに
2.水系添加剤としてのCNFの開発
3.CNFの乳化機能
3.1 CNFによるエマルション形成のメカニズム
3.2 CNFによるエマルションの安定化
3.3 エマルションの形態観察
3.4 乳化可能な油の構造からの推測
3.5 乳化への添加剤の種類と量の影響
3.6 乳化における添加剤の配合順の影響
4.さいごに
-------------------------------------------------------------------------
官能と乳化安定性を両立させたピッカリング乳化剤「ソリエマーⓇ」の開発
The Development of Pickering Emulsifier ”SORIEMERⓇ” with Excellent Sensory and Emulsion Stability
固体粒子によって安定化したエマルションはピッカリングエマルションと言われており,化粧品分野においては古くから活用されている一方で,この固体粒子(ピッカリング乳化剤)はきしみなど製剤の官能に大きく影響する。そこで今回は官能改善を目的として開発を行ったピッカリング乳化剤「ソリエマーⓇ」について紹介する。
【目次】
1.はじめに
2.シリル化シリカの合成および評価
3.シリル化シリカの乳化性評価およびO/Wエマルションの経時安定性評価
4.シリル化シリカを用いた乳化製剤の官能評価
5.おわりに
-------------------------------------------------------------------------
ピッカリング乳化機能を有する酸化亜鉛を用いたサンケア素材の開発
Development of a Novel Surface-Treated Zinc Oxide with the Functions of a W/O Pickering Emulsifier
日焼け止めの紫外線防御効果を高める手段の一つとして,肌に塗布した際の化粧品膜の均一性を高めることが挙げられる1)。我々は,界面活性剤を使用した一般的な油中水(W/O)型日焼け止め化粧品の塗布膜では,内水相が紫外線防御剤を含まない「空隙」として存在するために,塗布膜中での紫外線防御剤の均一性が損なわれ紫外線防御効果が低下すると考えた。この空隙を塞ぐため,紫外線防御剤である酸化亜鉛に乳化剤としての機能を付与した結果,W/O型日焼け止め化粧品において,従来の酸化亜鉛よりも塗布膜中に均一に存在し,高い紫外線防御効果を発揮する新規表面処理酸化亜鉛の開発に成功した。
【目次】
1.はじめに
2.自己乳化型酸化亜鉛の開発に向けて
2.1 表面処理サンプルの作製
2.2 評価基剤の作製
2.3 紫外線防御効果
2.4 化粧品膜の評価
3.結果
3.1 P-ZnOの乳化機能
3.2 P-ZnOの塗布膜の分析 紫外線防御効果
4.考察
4.1 P-ZnOの塗布膜の分析 電子顕微鏡観察
4.2 P-ZnOのW/O製剤の分析 紫外線防御効果
5.おわりに
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ファインバブルによる油のピッカリング型乳化と洗浄作用
Pickering-Like Emulsification of Oil Stabilized via Fine Bubbles and Cleansing Properties
水中のファインバブルが油滴表面に付着すると界面エネルギーを低下させ,O/Wエマルションを安定化する。微粒子だけでなく泡もまたピッカリング型の乳化を引き起こすことが示唆され,一定の条件下では自己乳化をも誘起する。ファインバブルが油汚れに対して高い洗浄作用を示す一因になっていると予想される。
【目次】
1.はじめに
2.O/Wエマルション中の泡の状態
3.泡によるピッカリング型乳化と自己乳化の発現
4.ファインバブルの洗浄作用
5.おわりに
-------------------------------------------------------------------------
[R&D Report]
再生医療等製品臨床開発の最新動向と課題解析~同種幹細胞製剤の臨床評価についての一考察~
Up-to-date Clinical Development in Regenerative Medicine with Analysis of Their Problems
再生医療等製品の承認販売品目数は,本年4月時点19品目となったものの,産業化に適するとされる同種細胞製品はわずか3品目にとどまっている。本稿では,ヒト臨床開発上の2つの課題に絞って考察することとする。一つは,ヒト同種間葉系幹細胞(MSC)製剤の臨床試験における有効性の主要評価が未達となった事案について,もう一つは,条件期限付き承認における市販後データの確保が難航している課題について考察する。
【目次】
1.はじめに
2.公表された各社MSC製剤の臨床試験成績の比較と臨床評価
3.条件付き・期限付き承認の課題
-------------------------------------------------------------------------
[ケミカルプロフィル]
キラヤサポニン(Quillaja saponin)
グリシン(Glycine)
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[ニュースダイジェスト]
・海外編
・国内編
野々村美宗 山形大学
松原弘樹 広島大学
柴田雅史 東京工科大学
久保田紋代 第一工業製薬㈱
後居洋介 第一工業製薬㈱
濵野浩佑 三洋化成工業㈱
中村泰司 三洋化成工業㈱
三刀俊祐 テイカ㈱
恩田智彦 花王㈱
毛利善一 (一社)日本再生医療学会
目次
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【特集】ピッカリングエマルションによる化粧品開発の最前線
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ピッカリングエマルション:その歴史と展望
Pickering Emulsions:History and Perspectives
ピッカリングエマルションとは,液液界面に吸着した固体粒子によって安定化された乳化物の通称である。このタイプのエマルションは,長いこと研究者の間でもほとんど知られずにいたが,2000年代以後,多くの材料科学者の注目を集めるようになり,現在では年間数百報の関連論文が発表されるようになった。本稿では,その特徴と生成メカニズムを紹介したうえで,これまでの研究の流れを俯瞰する。
【目次】
1.ピッカリングエマルションとは:黎明期における先駆的研究と産業界での応用
2.界面活性剤の場合とは何が違うのか?固体粒子の界面吸着のメカニズム
3.固体粒子はどんな組織構造を構築するのか?
4.これまでにない製剤を!
5.ピッカリングエマルションの応用展開
6.まとめ
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界面活性剤吸着膜の相転移を応用したピッカリングエマルションの自発解乳化
Spontaneous Demulsification of Pickering Emulsions by Surface Freezing of Surfactant Adsorbed Films
ピッカリングエマルションは,界面活性剤を用いた従来の乳化に比べ,経時安定性が高い点が注目されることが多いが,本稿では,界面活性剤の吸着による油水界面張力の制御を基盤としたピッカリングエマルションの自発解乳化の可能性について解説する。
【目次】
1.はじめに
2.界面活性剤吸着膜の相転移
3.粒子と界面活性剤の競争吸着とピッカリングエマルションの解乳化3)
4.界面張力が解乳化に関わるほかの事例
5.おわりに
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果実繊維を用いたピッカリングエマルションによる乳化
Pickering Emulsification Using Fruit Fibers
食用製品の廃材として入手が可能なカリン果実粉体に対して,環境負荷の小さい溶剤での簡易的な処理で乳化用粉体へと改質をする検討をおこなった。乾燥カリン果実粉体からリグニンまたはペクチンを適量除去することで良好なピッカリング乳化を示す粉体が得られた。今回の検討では2種類の粉体で乳化性能が良好であったが,両者で繊維組成は異なっており,粉体の濡れ性(水に対する接触角)のみが同等であった。
【目次】
1.はじめに
2.植物繊維粉体の乳化剤への応用
3.カリン果実を用いたピッカリング乳化用粉体の調製
4.カリン粉体を用いた乳化物の性能
5.処理粉体のペクチン,リグニンの含有量
6.処理による粉体の形状・粒子径の変化
7.溶剤処理による粉体の表面親水性の変化
8.ペクチン除去法による乳化性能の制御
9.まとめ
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化粧品処方におけるセルロースナノファイバーによるピッカリングエマルションの形成挙動
Pickering Emulsion Stabilized by Cellulose Nanofibers in Cosmetics
セルロースナノファイバーは,熱力学的に系を安定化させるために油滴に吸着し,ピッカリングエマルションを形成する。この機能を生かし,化粧品処方においても新規の天然由来乳化剤としての応用が期待されている。本稿では実際の処方においての乳化物形成挙動などについて解説する。
【目次】
1.はじめに
2.水系添加剤としてのCNFの開発
3.CNFの乳化機能
3.1 CNFによるエマルション形成のメカニズム
3.2 CNFによるエマルションの安定化
3.3 エマルションの形態観察
3.4 乳化可能な油の構造からの推測
3.5 乳化への添加剤の種類と量の影響
3.6 乳化における添加剤の配合順の影響
4.さいごに
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官能と乳化安定性を両立させたピッカリング乳化剤「ソリエマーⓇ」の開発
The Development of Pickering Emulsifier ”SORIEMERⓇ” with Excellent Sensory and Emulsion Stability
固体粒子によって安定化したエマルションはピッカリングエマルションと言われており,化粧品分野においては古くから活用されている一方で,この固体粒子(ピッカリング乳化剤)はきしみなど製剤の官能に大きく影響する。そこで今回は官能改善を目的として開発を行ったピッカリング乳化剤「ソリエマーⓇ」について紹介する。
【目次】
1.はじめに
2.シリル化シリカの合成および評価
3.シリル化シリカの乳化性評価およびO/Wエマルションの経時安定性評価
4.シリル化シリカを用いた乳化製剤の官能評価
5.おわりに
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ピッカリング乳化機能を有する酸化亜鉛を用いたサンケア素材の開発
Development of a Novel Surface-Treated Zinc Oxide with the Functions of a W/O Pickering Emulsifier
日焼け止めの紫外線防御効果を高める手段の一つとして,肌に塗布した際の化粧品膜の均一性を高めることが挙げられる1)。我々は,界面活性剤を使用した一般的な油中水(W/O)型日焼け止め化粧品の塗布膜では,内水相が紫外線防御剤を含まない「空隙」として存在するために,塗布膜中での紫外線防御剤の均一性が損なわれ紫外線防御効果が低下すると考えた。この空隙を塞ぐため,紫外線防御剤である酸化亜鉛に乳化剤としての機能を付与した結果,W/O型日焼け止め化粧品において,従来の酸化亜鉛よりも塗布膜中に均一に存在し,高い紫外線防御効果を発揮する新規表面処理酸化亜鉛の開発に成功した。
【目次】
1.はじめに
2.自己乳化型酸化亜鉛の開発に向けて
2.1 表面処理サンプルの作製
2.2 評価基剤の作製
2.3 紫外線防御効果
2.4 化粧品膜の評価
3.結果
3.1 P-ZnOの乳化機能
3.2 P-ZnOの塗布膜の分析 紫外線防御効果
4.考察
4.1 P-ZnOの塗布膜の分析 電子顕微鏡観察
4.2 P-ZnOのW/O製剤の分析 紫外線防御効果
5.おわりに
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ファインバブルによる油のピッカリング型乳化と洗浄作用
Pickering-Like Emulsification of Oil Stabilized via Fine Bubbles and Cleansing Properties
水中のファインバブルが油滴表面に付着すると界面エネルギーを低下させ,O/Wエマルションを安定化する。微粒子だけでなく泡もまたピッカリング型の乳化を引き起こすことが示唆され,一定の条件下では自己乳化をも誘起する。ファインバブルが油汚れに対して高い洗浄作用を示す一因になっていると予想される。
【目次】
1.はじめに
2.O/Wエマルション中の泡の状態
3.泡によるピッカリング型乳化と自己乳化の発現
4.ファインバブルの洗浄作用
5.おわりに
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[R&D Report]
再生医療等製品臨床開発の最新動向と課題解析~同種幹細胞製剤の臨床評価についての一考察~
Up-to-date Clinical Development in Regenerative Medicine with Analysis of Their Problems
再生医療等製品の承認販売品目数は,本年4月時点19品目となったものの,産業化に適するとされる同種細胞製品はわずか3品目にとどまっている。本稿では,ヒト臨床開発上の2つの課題に絞って考察することとする。一つは,ヒト同種間葉系幹細胞(MSC)製剤の臨床試験における有効性の主要評価が未達となった事案について,もう一つは,条件期限付き承認における市販後データの確保が難航している課題について考察する。
【目次】
1.はじめに
2.公表された各社MSC製剤の臨床試験成績の比較と臨床評価
3.条件付き・期限付き承認の課題
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[ケミカルプロフィル]
キラヤサポニン(Quillaja saponin)
グリシン(Glycine)
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[ニュースダイジェスト]
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