目次
【個別化医療特集:肺がん/乳がん/大腸がん/血液がん/皮膚がん】
1 総論 急速に進む遺伝子解析と新薬開発
個別化医療でより効果的に、より副作用を少なく
監修●大津 敦・国立がん研究センター早期・探索臨床研究センター長/東病院臨床開発センター長
がん治療界で「個別化医療」という言葉が使われ出したのは30年ほど前だ。そして近年、そのころからは思いもよらぬほどの急カーブを描きながらの進展を見せている。がんの原因となる遺伝子変異を見極め、それに対する分子標的薬を投与するという細密さが基本だ。がんの化学療法における個別化医療の現況を、最前線の研究者に聞いた。
2 肺がんの個別化医療 遺伝子診断ネットワーク
希少肺がんのスクリーニングシステムを新薬開発につなげる
監修●後藤功一・国立がん研究センター東病院呼吸器内科長
個別化医療は、肺がんでもスピードアップしている。肺がんの原因遺伝子を突き止め、それを阻害する最適な分子標的薬を投与する薬物療法が浸透した結果、さらに多くの原因遺伝子を特定しようという試みが繰り広げられている。しかも、スクリーニング(選別)と新薬開発を効果的に結びつけようという画期的な発想だ。
3 乳がんの個別化医療 「ホルモン受容体陽性・HER2陰性」で抗がん薬の追加治療を迷うときに
乳がんの増殖能を判定するKi67値をどう扱うか
監修●新倉直樹・京都大学大学院医学研究科標的治療腫瘍学講座
「ホルモン受容体陽性・HER2陰性」タイプの乳がんで、がん細胞の増殖能が高いと判断される場合には、術後補助化学療法としてホルモン療法に加え、抗がん薬治療が行われる。この増殖能が高いか低いかの判断材料に用いられるのが、Ki67という核内のタンパク質だ。しかし、測定法が標準化されておらず、施設ごとに判断基準も異なるため、注意が必要だ。
4 大腸がんの個別化医療 1度に多数の遺伝子を調べる検査キットも申請中
KRASからRAS遺伝子検査へ 大腸がんの個別化医療の最前線
監修●吉野孝之・国立がん研究センター東病院消化管内科医長
大腸がんも個別化医療が進んでいるがん領域の1つだ。進行・再発大腸がんの治療で使われている、アービタックスやベクティビックスでは、KRASと呼ばれる遺伝子に変異があると、その効果が発揮されないことがわかっていたが、最近ではそれ以外の遺伝子にも変異があると、薬が効かないことがわかってきたという。
5 血液がんの個別化医療 症例に応じた薬剤選択と投与量の調節がカギ
血液がんで進む新薬開発とその有効な活用
監修●大西一功・浜松医科大学附属病院腫瘍センター教授
日本で初めて分子標的薬が承認されたのは2001年。この年承認されたのは3種類だが、そのうち2つは血液がん治療のグリベックとリツキサンだ。その後も多くの新薬が登場し、治療成績を上げている。がんの中でも強い治療を行う領域だけに、症例に応じた薬剤の選択と投与量の調節が個別化医療のカギとなる。
6 皮膚がんの個別化医療 重要なポイントはBRAF遺伝子変異の有無
ここ数年で治療がガラリと変化 メラノーマの個別化医療
監修●堤田 新・国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科医長
これまで30年近く新薬が出てこなかったメラノーマ(悪性黒色腫)の治療が大きく動き出した。2011年以降、新薬が続々と登場。遺伝子変異がある患者のみが適応となる薬剤も次々出てきており、メラノーマは個別化医療の時代に突入した。
【医療】
凄腕の医療人 「左手が頭脳、右手は職人」集中力で難手術をコントロール
凄腕の医療人●岸本誠司・亀田総合病院頭頸部外科部長
首(頸部)から上、機能的にも外見的にも複雑な部位を扱うのが頭頸部外科だ。骨や神経が密集するこのエリアは、ほかの部位の手術と比べて独特の難しさが伴う。頭頸部の手術を年に200回以上、40年にわたって成功させてきた凄腕の医療人がいた。
がんのチーム医療・施設訪問
注目されるがんのリハビリテーション 幅広い症状を各専門職がカバー
●慶應義塾大学病院(東京・新宿区)
JR信濃町駅正面に大きく構える慶應義塾大学病院。風格ある建物の一角の新しいビルにリハビリテーション部門がある。対象は、脳卒中やリウマチなど様々な疾患治療から生じる障害の克服だが、その中で「がんのリハビリ」は2~3割を占める。慶應病院のリハビリ科は日本でも先駆的な存在だ。
メディカル・レポートⅠ 子宮頸がんの検診分野で大きな変革進む
監修●鈴木光明・自治医科大学附属病院副院長・産科婦人科講座教授
子宮頸がんの検診の分野で大きな変革が進んでいる。より精度の高い検診が日本でも広がりつつあるのだ。長期的に見れば国全体の医療費削減にもつながる。世界標準で最新となる検診についてリポートする。
メディカル・レポートⅡ 子宮頸がん検診と予防ワクチン接種の重要性を強調
子宮頸がん予防に関する国際シンポジウム“Women Against Cervical Cancer in Japan” から
ヨーロッパやオーストラリア、日本などから子宮頸がんの疫学、臨床の専門家が集まり、先ごろ東京で、子宮頸がん予防に関する国際シンポジウム“Women Against Cervical Cancer in Japan” が開催された。シンポジウムでは海外の参加者から、現在、日本で積極的な接種勧奨が(一時)差し控えられている「子宮頸がんワクチン接種」に対し懸念が示されるとともに、各国での成功事例が紹介され、日本での早期再開を期待するメッセージが贈られた。
患者のためのがんの薬事典
グリベック(一般名イマチニブ)慢性骨髄性白血病の画期的治療薬の現在
監修●鈴木憲史・日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長
慢性骨髄性白血病(CML)の画期的な治療薬としてイマチニブが世に出て約10年。第2世代の薬であるダサチニブ、ニロチニブも登場していますが、慢性骨髄性白血病治療の第1選択はやはりイマチニブです。治療成績の向上とともに、現在の話題は、「服用を中止できるか」に移ってきています。発売後10年を迎えたイマチニブの現状とこれからの課題を追いました。
【対談】
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
「幸せホルモン」の分泌を促すには、おしゃべりやスキンシップが大切
●有田秀穂さん(セロトニンDojo代表・東邦大学医学部名誉教授)
最近、セロトニン、オキシトシンといった「幸せホルモン」「愛情ホルモン」が話題になっているが、これらの効用を早い時期から推奨していたのが、東邦大学医学部名誉教授で、現在、東京・台東区上野に「セロトニンDojo」を開設している有田秀穂さんである。セロトニン、オキシトシン効果に着目している鎌田實さんに聞いてもらった。
【生き方】
私の生きる道 がんを経験したからこそ、自分自身の生き方に確信を持った
●青山繁晴さん(シンクタンク社長)
がん告知の予感の中で、「心は晴れやかな気持ちになりました」。こう語るのは、外交・防衛、エネルギー安全保障、危機管理の専門家である青山繁晴さん。がんを経験したからこそ、これまでの自分自身の生き方は間違っていなかったと、確信を持つことができたという。
がんと生きる がんになってみて、妻の存在の大きさをあらためて実感しました
●星埜由和さん(元大手電機メーカー社員)
日本人の2人に1人ががんにかかる時代が到来し、夫婦で闘病するケースも増えている。神奈川県在住の星埜さん夫婦は、定年後、長野に古い農家と耕地を買い、無農薬農業を始めた。だが、2009年に夫・由和さんが食道がんを発症。幸い、食道全摘手術により一命はとりとめたが、その4年後、今度は妻・弘子さんの乳がんが発覚した。相次ぐ試練に、星埜さん夫婦はどう向き合ったのか。
【患者サポート】
がん相談 肝転移・大腸がん・小児がん
肝転移●回答者・小池幸宏・関東中央病院消化器内科部長
大腸がん●回答者・大矢雅敏・獨協医科大学越谷病院外科教授
小児がん●回答者・長谷川大輔・聖路加国際病院小児科医幹
がんとボクと先生と (3)手術で3年ぶりのカイカン
●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(王子病院外科部長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。直腸がんの手術が行われ、手術後初めての便通に生きる喜びをかみしめた。
わたしの町の在宅クリニック 患者さんの〝支え〟を見つけ出し、穏やかな最期を
●めぐみ在宅クリニック
小澤竹俊さんは大学医学部の博士課程を修了後、救命救急センター、過疎地医療に従事し、その後、病院の緩和ケア病棟に勤務。約1,300人を看取り、緩和ケアの大切さを痛感した。ここで身につけた緩和ケアを、在宅(自宅や介護施設)で最期のときを過ごす人たちにも提供したい――。その思いから、2006年に訪問診療に力を入れた「めぐみ在宅クリニック」(横浜市瀬谷区)を開設した。
聞いて! 私たち患者の声 突然発症し、1年足らずで亡くなる病気の支援体制を見直して欲しい!
●小児脳幹部グリオーマの会
生命維持を司る脳幹部に生じる悪性腫瘍が「小児脳幹部グリオーマ」。未だに根本的な治療法が確立しておらず、多くの子どもたちが発症後半年から1年以内に亡くなっています。「患者家族と悩みを共有したい。多くの人にこの病気を知って欲しい」と患者家族でつくる「小児脳幹部グリオーマの会」は、病気の解説書を出版するとともに、医療・支援の制度改正や見直しを求める署名にも取り組んでいます。
私が目指すがん医療 口腔ケアで患者さんの口の苦痛をなくし 治療効果アップをサポート
●勝良剛詞・新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科診療室准教授
放射線治療や化学療法は、副作用対策への取り組みが予後を大きく左右する。口腔粘膜炎(口内炎)などの副作用に耐えかねて、治療を断念せざるをえない患者さんも跡を絶たないのが実情だ。そんな中、歯科の立場から口腔ケアに取り組み、がん治療の副作用対策に取り組んでいる医師がいる。新潟大学医歯学総合病院の勝良剛詞さんだ。
がん哲学外来 顔を変えれば、世界が変わる(1)
●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
病人扱いされると気が滅入る(T・Y さん、会社員 54歳)
1 総論 急速に進む遺伝子解析と新薬開発
個別化医療でより効果的に、より副作用を少なく
監修●大津 敦・国立がん研究センター早期・探索臨床研究センター長/東病院臨床開発センター長
がん治療界で「個別化医療」という言葉が使われ出したのは30年ほど前だ。そして近年、そのころからは思いもよらぬほどの急カーブを描きながらの進展を見せている。がんの原因となる遺伝子変異を見極め、それに対する分子標的薬を投与するという細密さが基本だ。がんの化学療法における個別化医療の現況を、最前線の研究者に聞いた。
2 肺がんの個別化医療 遺伝子診断ネットワーク
希少肺がんのスクリーニングシステムを新薬開発につなげる
監修●後藤功一・国立がん研究センター東病院呼吸器内科長
個別化医療は、肺がんでもスピードアップしている。肺がんの原因遺伝子を突き止め、それを阻害する最適な分子標的薬を投与する薬物療法が浸透した結果、さらに多くの原因遺伝子を特定しようという試みが繰り広げられている。しかも、スクリーニング(選別)と新薬開発を効果的に結びつけようという画期的な発想だ。
3 乳がんの個別化医療 「ホルモン受容体陽性・HER2陰性」で抗がん薬の追加治療を迷うときに
乳がんの増殖能を判定するKi67値をどう扱うか
監修●新倉直樹・京都大学大学院医学研究科標的治療腫瘍学講座
「ホルモン受容体陽性・HER2陰性」タイプの乳がんで、がん細胞の増殖能が高いと判断される場合には、術後補助化学療法としてホルモン療法に加え、抗がん薬治療が行われる。この増殖能が高いか低いかの判断材料に用いられるのが、Ki67という核内のタンパク質だ。しかし、測定法が標準化されておらず、施設ごとに判断基準も異なるため、注意が必要だ。
4 大腸がんの個別化医療 1度に多数の遺伝子を調べる検査キットも申請中
KRASからRAS遺伝子検査へ 大腸がんの個別化医療の最前線
監修●吉野孝之・国立がん研究センター東病院消化管内科医長
大腸がんも個別化医療が進んでいるがん領域の1つだ。進行・再発大腸がんの治療で使われている、アービタックスやベクティビックスでは、KRASと呼ばれる遺伝子に変異があると、その効果が発揮されないことがわかっていたが、最近ではそれ以外の遺伝子にも変異があると、薬が効かないことがわかってきたという。
5 血液がんの個別化医療 症例に応じた薬剤選択と投与量の調節がカギ
血液がんで進む新薬開発とその有効な活用
監修●大西一功・浜松医科大学附属病院腫瘍センター教授
日本で初めて分子標的薬が承認されたのは2001年。この年承認されたのは3種類だが、そのうち2つは血液がん治療のグリベックとリツキサンだ。その後も多くの新薬が登場し、治療成績を上げている。がんの中でも強い治療を行う領域だけに、症例に応じた薬剤の選択と投与量の調節が個別化医療のカギとなる。
6 皮膚がんの個別化医療 重要なポイントはBRAF遺伝子変異の有無
ここ数年で治療がガラリと変化 メラノーマの個別化医療
監修●堤田 新・国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科医長
これまで30年近く新薬が出てこなかったメラノーマ(悪性黒色腫)の治療が大きく動き出した。2011年以降、新薬が続々と登場。遺伝子変異がある患者のみが適応となる薬剤も次々出てきており、メラノーマは個別化医療の時代に突入した。
【医療】
凄腕の医療人 「左手が頭脳、右手は職人」集中力で難手術をコントロール
凄腕の医療人●岸本誠司・亀田総合病院頭頸部外科部長
首(頸部)から上、機能的にも外見的にも複雑な部位を扱うのが頭頸部外科だ。骨や神経が密集するこのエリアは、ほかの部位の手術と比べて独特の難しさが伴う。頭頸部の手術を年に200回以上、40年にわたって成功させてきた凄腕の医療人がいた。
がんのチーム医療・施設訪問
注目されるがんのリハビリテーション 幅広い症状を各専門職がカバー
●慶應義塾大学病院(東京・新宿区)
JR信濃町駅正面に大きく構える慶應義塾大学病院。風格ある建物の一角の新しいビルにリハビリテーション部門がある。対象は、脳卒中やリウマチなど様々な疾患治療から生じる障害の克服だが、その中で「がんのリハビリ」は2~3割を占める。慶應病院のリハビリ科は日本でも先駆的な存在だ。
メディカル・レポートⅠ 子宮頸がんの検診分野で大きな変革進む
監修●鈴木光明・自治医科大学附属病院副院長・産科婦人科講座教授
子宮頸がんの検診の分野で大きな変革が進んでいる。より精度の高い検診が日本でも広がりつつあるのだ。長期的に見れば国全体の医療費削減にもつながる。世界標準で最新となる検診についてリポートする。
メディカル・レポートⅡ 子宮頸がん検診と予防ワクチン接種の重要性を強調
子宮頸がん予防に関する国際シンポジウム“Women Against Cervical Cancer in Japan” から
ヨーロッパやオーストラリア、日本などから子宮頸がんの疫学、臨床の専門家が集まり、先ごろ東京で、子宮頸がん予防に関する国際シンポジウム“Women Against Cervical Cancer in Japan” が開催された。シンポジウムでは海外の参加者から、現在、日本で積極的な接種勧奨が(一時)差し控えられている「子宮頸がんワクチン接種」に対し懸念が示されるとともに、各国での成功事例が紹介され、日本での早期再開を期待するメッセージが贈られた。
患者のためのがんの薬事典
グリベック(一般名イマチニブ)慢性骨髄性白血病の画期的治療薬の現在
監修●鈴木憲史・日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長
慢性骨髄性白血病(CML)の画期的な治療薬としてイマチニブが世に出て約10年。第2世代の薬であるダサチニブ、ニロチニブも登場していますが、慢性骨髄性白血病治療の第1選択はやはりイマチニブです。治療成績の向上とともに、現在の話題は、「服用を中止できるか」に移ってきています。発売後10年を迎えたイマチニブの現状とこれからの課題を追いました。
【対談】
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
「幸せホルモン」の分泌を促すには、おしゃべりやスキンシップが大切
●有田秀穂さん(セロトニンDojo代表・東邦大学医学部名誉教授)
最近、セロトニン、オキシトシンといった「幸せホルモン」「愛情ホルモン」が話題になっているが、これらの効用を早い時期から推奨していたのが、東邦大学医学部名誉教授で、現在、東京・台東区上野に「セロトニンDojo」を開設している有田秀穂さんである。セロトニン、オキシトシン効果に着目している鎌田實さんに聞いてもらった。
【生き方】
私の生きる道 がんを経験したからこそ、自分自身の生き方に確信を持った
●青山繁晴さん(シンクタンク社長)
がん告知の予感の中で、「心は晴れやかな気持ちになりました」。こう語るのは、外交・防衛、エネルギー安全保障、危機管理の専門家である青山繁晴さん。がんを経験したからこそ、これまでの自分自身の生き方は間違っていなかったと、確信を持つことができたという。
がんと生きる がんになってみて、妻の存在の大きさをあらためて実感しました
●星埜由和さん(元大手電機メーカー社員)
日本人の2人に1人ががんにかかる時代が到来し、夫婦で闘病するケースも増えている。神奈川県在住の星埜さん夫婦は、定年後、長野に古い農家と耕地を買い、無農薬農業を始めた。だが、2009年に夫・由和さんが食道がんを発症。幸い、食道全摘手術により一命はとりとめたが、その4年後、今度は妻・弘子さんの乳がんが発覚した。相次ぐ試練に、星埜さん夫婦はどう向き合ったのか。
【患者サポート】
がん相談 肝転移・大腸がん・小児がん
肝転移●回答者・小池幸宏・関東中央病院消化器内科部長
大腸がん●回答者・大矢雅敏・獨協医科大学越谷病院外科教授
小児がん●回答者・長谷川大輔・聖路加国際病院小児科医幹
がんとボクと先生と (3)手術で3年ぶりのカイカン
●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(王子病院外科部長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。直腸がんの手術が行われ、手術後初めての便通に生きる喜びをかみしめた。
わたしの町の在宅クリニック 患者さんの〝支え〟を見つけ出し、穏やかな最期を
●めぐみ在宅クリニック
小澤竹俊さんは大学医学部の博士課程を修了後、救命救急センター、過疎地医療に従事し、その後、病院の緩和ケア病棟に勤務。約1,300人を看取り、緩和ケアの大切さを痛感した。ここで身につけた緩和ケアを、在宅(自宅や介護施設)で最期のときを過ごす人たちにも提供したい――。その思いから、2006年に訪問診療に力を入れた「めぐみ在宅クリニック」(横浜市瀬谷区)を開設した。
聞いて! 私たち患者の声 突然発症し、1年足らずで亡くなる病気の支援体制を見直して欲しい!
●小児脳幹部グリオーマの会
生命維持を司る脳幹部に生じる悪性腫瘍が「小児脳幹部グリオーマ」。未だに根本的な治療法が確立しておらず、多くの子どもたちが発症後半年から1年以内に亡くなっています。「患者家族と悩みを共有したい。多くの人にこの病気を知って欲しい」と患者家族でつくる「小児脳幹部グリオーマの会」は、病気の解説書を出版するとともに、医療・支援の制度改正や見直しを求める署名にも取り組んでいます。
私が目指すがん医療 口腔ケアで患者さんの口の苦痛をなくし 治療効果アップをサポート
●勝良剛詞・新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科診療室准教授
放射線治療や化学療法は、副作用対策への取り組みが予後を大きく左右する。口腔粘膜炎(口内炎)などの副作用に耐えかねて、治療を断念せざるをえない患者さんも跡を絶たないのが実情だ。そんな中、歯科の立場から口腔ケアに取り組み、がん治療の副作用対策に取り組んでいる医師がいる。新潟大学医歯学総合病院の勝良剛詞さんだ。
がん哲学外来 顔を変えれば、世界が変わる(1)
●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
病人扱いされると気が滅入る(T・Y さん、会社員 54歳)
商品情報・内容
- 出版社:エビデンス社
- 発行間隔:月刊
■ 信頼度NO.1のがん実用誌!がんと生きるすべての人を応援します。
がんサポートは、世界最新の科学的根拠(エビデンス)に基づいた視点から、良質な正しい医療情報を厳選し、提供していきます。エビデンス(Evidence)とは、根拠があって明白な証拠、を意味する英語。常に信頼の置ける情報と知識を提供することを使命と考えます。がんサポートは、がん患者さん・ご家族の方々の求めに応えるために、がん患者さんやがん患者団体の代表の方に企画に参加していただき、と同時にがん患者(読者)参加記事をできるだけ多くして、患者さんと共に考え編集していく考えです。患者さんにやさしい雑誌にしようと、できるだけ軽くて、環境にもやさしい用紙を用い、文字も大きくしました。「役立つ・読みやすい・わかりやすい・支え・癒し」をモットーに編集していきます。
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