目次
【肝・胆・膵がん特集】
1 肝胆膵がんの基礎知識 複雑な外科解剖、臓器特異性に精通し、高い技術を要する高難度手術
肝胆膵がんは患者さんに見合った多様な病態に対する最善の治療選択を
監修●島田和明 国立がん研究センター中央病院副院長/肝胆膵外科長
腹部内臓器官の中で肝臓・胆道・膵臓はお互い密接な関係にあるため「肝胆膵」として一括に診療されるのが合理的とされる。肝胆膵外科手術は、複雑な解剖と臓器の特性から高度の技術が要求されるため、日本肝胆膵外科学会では「高度技能専門医制度」を導入し、広く質の高い手術が安全に行われるように努めている。肝胆膵のがん診療について、外科治療を中心に島田和明さんに伺った。
2 「非B非C型」肝がん 生活習慣の改善こそ重要
メタボリック関係因子も関わる注目のタイプの肝がん
監修●建石良介 東京大学大学院医学系研究科がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン・消化器内科特任講師
つい最近まで、原発性肝がんの9割はB型やC型の肝炎ウイルスの持続感染によるもので占められていたが、その分布構造は過去のものとなり、これから急激に増加していくのが「非B非C型」だ。生活習慣に原因があるもので、様々な危険因子が絡まって発症する。どのように対処すればよいのか、予後はどうなのか。
3 肝がん治療 intermediate stage(ステージB)肝がんの治療
BCLC肝がん病期分類のサブ分類により肝動脈化学塞栓療法の適応を厳格化
監修●泉 並木 武蔵野赤十字病院副院長/消化器科部長
肝がんの病期分類で国際的に影響力が強いBCLC(バルセロナ臨床肝がん)病期分類。ところがその中でintermediate stage(インターメディエイトステージ:中間期)と呼ばれる、いわゆるステージBに属するものは対象となる症例範囲が広く、様々な治療法が行われており、当然、それによって生存率も異なってくることが予想される。
4 進行肝がんの治療 肝動脈化学塞栓術、そして化学療法まで
有効な治療法を適切なタイミングで!進行肝がんの治療戦略
監修●池田公史 国立がん研究センター東病院肝胆膵内科長
進行した肝がんでは、まずは肝動脈化学塞栓術(TACE)が治療の基本となる。しかしやがてそれも効かなくなる。そのとき登場するのが化学療法だ。延命効果が確認されている薬がある中、いかに肝機能を維持し、適切なタイミングで効果のある薬剤をしっかり使うかが重要だという。
5 切除可能膵がん 新たな治療戦略の可能性
手術をより確かなものにする膵がんの術前術後補助化学療法
監修●中郡聡夫 東海大学医学部消化器外科教授
膵がんは見つかった時点ですでに進行がんであることが多く、手術ができても再発・転移する割合が高い。そこで様々な補助療法が検討されており、術後の補助化学療法(アジュバント療法)については有効性が明らかになっている。現在は術前補助化学療法(ネオアジュバント療法)が有効か否かの臨床試験が行われているところだ。
6 切除不能膵がん 抗がん薬の新しい治療戦略
効果の高い治療法が登場し切除不能膵がんの選択肢が増える
監修●大川伸一 神奈川県立がんセンター副院長/消化器内科部長
膵臓は胃の裏側の後腹膜にあるため、がんの早期発見が難しく、年間発症する約3万人のうち、手術を受けられる人は約2割だ。切除不能進行がんの治療では、根治を望めないまでも延命を図るための模索が行われており、昨年(2013年)12月に新しい治療法FOLFIRINOXが承認された。それに続く治療薬の動向も紹介する。
7 切除不能進行胆道がん 諦めず、新たな治療法があることを知って欲しい
進行した胆道がんでも化学療法後に、手術ができるケースも!
監修●森 隆太郎 横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学助教
胆道がんの唯一の根治的治療法は手術だ。しかし、進行胆道がんで手術が困難な患者さんには、化学療法や放射線療法が行われている。なかには抗がん薬が効いて、腫瘍が小さくなる患者さんもいるが、そういった人たちにも化学療法を漫然と続けているのが現状だ。そうした中、注目されるのが、腫瘍が増大せず長期間効果を持続している患者さんに手術を行うという新たな治療法だ。手術することで、より長期の生存も可能になってきたという。
8 胆道がん患者の声 治療の可能性を広げるために
今こそ日本発の胆道がんの新治療薬の開発を!
監修●石井 浩 がん研有明病院消化器内科副部長
現在、胆道がん治療に有効な抗がん薬は3剤しかない。「もっと治療薬が欲しい」という患者会の声と、胆道がんの化学療法の現状と今後の展望について専門医に聞いた。
【医療】
凄腕の医療人 早くからチーム医療に取り組み、日々改良を重ねる
凄腕の医療人●幕内雅敏 日本赤十字社医療センター院長/東京大学名誉教授
肝がん手術の世界的権威として知られる幕内雅敏さんのもとには、他の病院で手の施しようがないという患者も多く駆けつける。多忙な院長業務をこなしながら、現在も週3回、執刀している。
がんのチーム医療・施設訪問
サポーティブケアセンターを新設 より積極的な患者支援と地域連携を目指す
●国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)
千葉県柏市の郊外にある国立がん研究センター東病院には、近隣だけでなく広い地域から様々な患者さんがやってくる。最新設備と技術はもちろんだが、本人や家族の素朴な疑問や深刻な悩みに応える体制も充実させている。2014年4月に、従来の「患者・家族支援相談室/医療連携室」を、より幅広い専門家からなる「サポーティブケアセンター/がん相談支援センター」に改組した。
ASCO 乳がんシンポジウム2014リポート サバイバーがよりよい生活を維持するための課題
“Survivorship and Health Policy” セッションから
米国臨床腫瘍学会乳がんシンポジウム(ASCO Breast Cancer Symposium)が9月4~6日の3日間、米国サンフランシスコで開催された。今号では、治療の進歩に伴い増加するサバイバー(生存者)が、よりよく生きていくための課題を扱った“Survivorship and Health Policy” セッションから、トピックスを紹介する。
患者のためのがんの薬事典
シスプラチン(商品名ブリプラチン/ランダ)1980年代から変わらぬ化学療法の中心的存在
監修●西尾誠人 がん研有明病院呼吸器内科部長
1980年代に登場した抗がん薬ですが、その高い治療効果から、現在でも、肺がんをはじめ多くの種類のがんで、化学療法におけるキードラッグとして重要な役割を果たしています。悪心・嘔吐など強い副作用がありますが、制吐薬などの支持療法が進歩し、かつてのように苦しまずに治療が受けられるようになっています。
【対談】
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
あるがままを受け入れて、今一瞬を精一杯生きるだけ
●杉原美津子さん(ノンフィクション作家)――バス放火事件の火傷治療でC型肝炎から肝がんに
1980年8月に起きた新宿西口バス放火事件。6人のバス乗客が犠牲となった、衝撃的な無差別殺人事件だった。事件で80%の大火傷を負った杉原美津子さんは、非加熱製剤を使った治療でC型肝炎に感染し、現在、末期の肝がんの闘病中だ。2014年7月『炎を越えてー新宿西口バス放火事件後三十四年の軌跡』(文藝春秋)を出版。事件を越えてきた34年間を包み隠さずに綴った杉原さんに、鎌田實さんが聞いた。
【生き方】
私の生きる道 大腸がんのステージⅣ がんとの付き合いはもう9年になります
直腸がんの肺転移、肝転移になりながらもニュースの職人であり続けるジャーナリスト鳥越俊太郎さん
2005年、直腸がんが見つかった鳥越俊太郎さん。その後も肺や肝臓への転移が見つかり、これまで4度の手術を受けている。実は鳥越さんが本誌に登場して頂くのはこれが2度目。2009年1月号で話をうかがったが、「その後の鳥越さんを知りたい!」という読者の強い要望に応え、今回は直腸がん手術後のがんとの向き合い方を、ご本人のお話しを交えながら辿っていきたい。
がんと生きる 膵がんサバイバーとして膵がん研究の支援活動に取り組みたい
●林 育生さん(食用廃油リサイクル会社代表取締役)
福岡で食用廃油のリサイクル事業を営む林育生さんが、がんの宣告を受けたのは2年前。林さんを襲ったのは、難治がんの筆頭格である膵がんと、希少な尿膜管がんの併発という過酷な運命だった。脊髄への骨転移の疑いもあり、一時は延命治療を勧められながらも、決してあきらめることなく、自ら手術への道を切り拓いた林さん。絶望的な状況のさなかで、林さんはいかに希望を見出し、生き延びたのか。
【患者サポート】
がん相談 乳がん・子宮頸がん・肺がん
乳がん●回答者:上野貴史・板橋中央総合病院外科医師
子宮頸がん●回答者:織田克利・東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座生殖腫瘍学准教授
肺がん●回答者:坪井正博・国立がん研究センター東病院呼吸器外科長
がんとボクと先生と (5)もっと早く気づいていれば
●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(王子病院外科部長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。手術後、抗がん薬治療が始まった。どのような効果があったのだろうか。
わたしの町の在宅クリニック 痛みを我慢しないで!在宅でも質の高い緩和ケアを実施
●わたクリニック
「家だと自分が主体。皆さん、患者であることから解放されるんです」。こう話すのは、病院の緩和ケア病棟の立ち上げにも携わったことのある、わたクリニック(東京都葛飾区)の首藤真理子さん。たとえ在宅でも痛みは必ず和らげることができる――。わたクリニックでは、質の高い緩和ケアが施されている。
聞いて! 私たち患者の声 正しい情報と新薬の承認、ガイドラインの更新を!
●メラノーマ患者会 Over The Rainbow
30年近く新薬が出てこなかったメラノーマ(悪性黒色腫)の治療法ですが、今年新薬が承認され、今後新たな治療薬も登場する見通しです。メラノーマ(悪性黒色腫)の患者会Over The Rainbow は2013年に発足したばかりの新しい患者会。病気に関する正しい情報の提供、新薬の早期承認へ向けての嘆願書の作成、患者や患者家族とのコミュニティ作りなど、「虹の向こうの明るい未来を目指して」活動しています。
私が目指すがん医療
様々な診療科や職種をつなぐ横糸となって がん医療できらっと輝く病院を創りたい
●岡元るみ子さん 千葉西総合病院外来化学療法センター長/腫瘍内科部長
がん医療の水準が向上したとはいえ、中央と地方の医療格差はまだまだ縮まっていない。地域に対応できる医療機関がないため、遠方のがん専門病院に通わざるをえない患者さんも多いのが実情だ。こうした中、千葉県松戸市郊外にある千葉西総合病院は2009年に外来化学療法センターを開設。同センター長を務める岡元るみ子さんに話を聞いた。
がん哲学外来 あいまいなことはあいまいに(1)
●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
医師の告知にショックを受けた(T・Y さん、主婦 45歳)
1 肝胆膵がんの基礎知識 複雑な外科解剖、臓器特異性に精通し、高い技術を要する高難度手術
肝胆膵がんは患者さんに見合った多様な病態に対する最善の治療選択を
監修●島田和明 国立がん研究センター中央病院副院長/肝胆膵外科長
腹部内臓器官の中で肝臓・胆道・膵臓はお互い密接な関係にあるため「肝胆膵」として一括に診療されるのが合理的とされる。肝胆膵外科手術は、複雑な解剖と臓器の特性から高度の技術が要求されるため、日本肝胆膵外科学会では「高度技能専門医制度」を導入し、広く質の高い手術が安全に行われるように努めている。肝胆膵のがん診療について、外科治療を中心に島田和明さんに伺った。
2 「非B非C型」肝がん 生活習慣の改善こそ重要
メタボリック関係因子も関わる注目のタイプの肝がん
監修●建石良介 東京大学大学院医学系研究科がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン・消化器内科特任講師
つい最近まで、原発性肝がんの9割はB型やC型の肝炎ウイルスの持続感染によるもので占められていたが、その分布構造は過去のものとなり、これから急激に増加していくのが「非B非C型」だ。生活習慣に原因があるもので、様々な危険因子が絡まって発症する。どのように対処すればよいのか、予後はどうなのか。
3 肝がん治療 intermediate stage(ステージB)肝がんの治療
BCLC肝がん病期分類のサブ分類により肝動脈化学塞栓療法の適応を厳格化
監修●泉 並木 武蔵野赤十字病院副院長/消化器科部長
肝がんの病期分類で国際的に影響力が強いBCLC(バルセロナ臨床肝がん)病期分類。ところがその中でintermediate stage(インターメディエイトステージ:中間期)と呼ばれる、いわゆるステージBに属するものは対象となる症例範囲が広く、様々な治療法が行われており、当然、それによって生存率も異なってくることが予想される。
4 進行肝がんの治療 肝動脈化学塞栓術、そして化学療法まで
有効な治療法を適切なタイミングで!進行肝がんの治療戦略
監修●池田公史 国立がん研究センター東病院肝胆膵内科長
進行した肝がんでは、まずは肝動脈化学塞栓術(TACE)が治療の基本となる。しかしやがてそれも効かなくなる。そのとき登場するのが化学療法だ。延命効果が確認されている薬がある中、いかに肝機能を維持し、適切なタイミングで効果のある薬剤をしっかり使うかが重要だという。
5 切除可能膵がん 新たな治療戦略の可能性
手術をより確かなものにする膵がんの術前術後補助化学療法
監修●中郡聡夫 東海大学医学部消化器外科教授
膵がんは見つかった時点ですでに進行がんであることが多く、手術ができても再発・転移する割合が高い。そこで様々な補助療法が検討されており、術後の補助化学療法(アジュバント療法)については有効性が明らかになっている。現在は術前補助化学療法(ネオアジュバント療法)が有効か否かの臨床試験が行われているところだ。
6 切除不能膵がん 抗がん薬の新しい治療戦略
効果の高い治療法が登場し切除不能膵がんの選択肢が増える
監修●大川伸一 神奈川県立がんセンター副院長/消化器内科部長
膵臓は胃の裏側の後腹膜にあるため、がんの早期発見が難しく、年間発症する約3万人のうち、手術を受けられる人は約2割だ。切除不能進行がんの治療では、根治を望めないまでも延命を図るための模索が行われており、昨年(2013年)12月に新しい治療法FOLFIRINOXが承認された。それに続く治療薬の動向も紹介する。
7 切除不能進行胆道がん 諦めず、新たな治療法があることを知って欲しい
進行した胆道がんでも化学療法後に、手術ができるケースも!
監修●森 隆太郎 横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学助教
胆道がんの唯一の根治的治療法は手術だ。しかし、進行胆道がんで手術が困難な患者さんには、化学療法や放射線療法が行われている。なかには抗がん薬が効いて、腫瘍が小さくなる患者さんもいるが、そういった人たちにも化学療法を漫然と続けているのが現状だ。そうした中、注目されるのが、腫瘍が増大せず長期間効果を持続している患者さんに手術を行うという新たな治療法だ。手術することで、より長期の生存も可能になってきたという。
8 胆道がん患者の声 治療の可能性を広げるために
今こそ日本発の胆道がんの新治療薬の開発を!
監修●石井 浩 がん研有明病院消化器内科副部長
現在、胆道がん治療に有効な抗がん薬は3剤しかない。「もっと治療薬が欲しい」という患者会の声と、胆道がんの化学療法の現状と今後の展望について専門医に聞いた。
【医療】
凄腕の医療人 早くからチーム医療に取り組み、日々改良を重ねる
凄腕の医療人●幕内雅敏 日本赤十字社医療センター院長/東京大学名誉教授
肝がん手術の世界的権威として知られる幕内雅敏さんのもとには、他の病院で手の施しようがないという患者も多く駆けつける。多忙な院長業務をこなしながら、現在も週3回、執刀している。
がんのチーム医療・施設訪問
サポーティブケアセンターを新設 より積極的な患者支援と地域連携を目指す
●国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)
千葉県柏市の郊外にある国立がん研究センター東病院には、近隣だけでなく広い地域から様々な患者さんがやってくる。最新設備と技術はもちろんだが、本人や家族の素朴な疑問や深刻な悩みに応える体制も充実させている。2014年4月に、従来の「患者・家族支援相談室/医療連携室」を、より幅広い専門家からなる「サポーティブケアセンター/がん相談支援センター」に改組した。
ASCO 乳がんシンポジウム2014リポート サバイバーがよりよい生活を維持するための課題
“Survivorship and Health Policy” セッションから
米国臨床腫瘍学会乳がんシンポジウム(ASCO Breast Cancer Symposium)が9月4~6日の3日間、米国サンフランシスコで開催された。今号では、治療の進歩に伴い増加するサバイバー(生存者)が、よりよく生きていくための課題を扱った“Survivorship and Health Policy” セッションから、トピックスを紹介する。
患者のためのがんの薬事典
シスプラチン(商品名ブリプラチン/ランダ)1980年代から変わらぬ化学療法の中心的存在
監修●西尾誠人 がん研有明病院呼吸器内科部長
1980年代に登場した抗がん薬ですが、その高い治療効果から、現在でも、肺がんをはじめ多くの種類のがんで、化学療法におけるキードラッグとして重要な役割を果たしています。悪心・嘔吐など強い副作用がありますが、制吐薬などの支持療法が進歩し、かつてのように苦しまずに治療が受けられるようになっています。
【対談】
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
あるがままを受け入れて、今一瞬を精一杯生きるだけ
●杉原美津子さん(ノンフィクション作家)――バス放火事件の火傷治療でC型肝炎から肝がんに
1980年8月に起きた新宿西口バス放火事件。6人のバス乗客が犠牲となった、衝撃的な無差別殺人事件だった。事件で80%の大火傷を負った杉原美津子さんは、非加熱製剤を使った治療でC型肝炎に感染し、現在、末期の肝がんの闘病中だ。2014年7月『炎を越えてー新宿西口バス放火事件後三十四年の軌跡』(文藝春秋)を出版。事件を越えてきた34年間を包み隠さずに綴った杉原さんに、鎌田實さんが聞いた。
【生き方】
私の生きる道 大腸がんのステージⅣ がんとの付き合いはもう9年になります
直腸がんの肺転移、肝転移になりながらもニュースの職人であり続けるジャーナリスト鳥越俊太郎さん
2005年、直腸がんが見つかった鳥越俊太郎さん。その後も肺や肝臓への転移が見つかり、これまで4度の手術を受けている。実は鳥越さんが本誌に登場して頂くのはこれが2度目。2009年1月号で話をうかがったが、「その後の鳥越さんを知りたい!」という読者の強い要望に応え、今回は直腸がん手術後のがんとの向き合い方を、ご本人のお話しを交えながら辿っていきたい。
がんと生きる 膵がんサバイバーとして膵がん研究の支援活動に取り組みたい
●林 育生さん(食用廃油リサイクル会社代表取締役)
福岡で食用廃油のリサイクル事業を営む林育生さんが、がんの宣告を受けたのは2年前。林さんを襲ったのは、難治がんの筆頭格である膵がんと、希少な尿膜管がんの併発という過酷な運命だった。脊髄への骨転移の疑いもあり、一時は延命治療を勧められながらも、決してあきらめることなく、自ら手術への道を切り拓いた林さん。絶望的な状況のさなかで、林さんはいかに希望を見出し、生き延びたのか。
【患者サポート】
がん相談 乳がん・子宮頸がん・肺がん
乳がん●回答者:上野貴史・板橋中央総合病院外科医師
子宮頸がん●回答者:織田克利・東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座生殖腫瘍学准教授
肺がん●回答者:坪井正博・国立がん研究センター東病院呼吸器外科長
がんとボクと先生と (5)もっと早く気づいていれば
●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(王子病院外科部長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。手術後、抗がん薬治療が始まった。どのような効果があったのだろうか。
わたしの町の在宅クリニック 痛みを我慢しないで!在宅でも質の高い緩和ケアを実施
●わたクリニック
「家だと自分が主体。皆さん、患者であることから解放されるんです」。こう話すのは、病院の緩和ケア病棟の立ち上げにも携わったことのある、わたクリニック(東京都葛飾区)の首藤真理子さん。たとえ在宅でも痛みは必ず和らげることができる――。わたクリニックでは、質の高い緩和ケアが施されている。
聞いて! 私たち患者の声 正しい情報と新薬の承認、ガイドラインの更新を!
●メラノーマ患者会 Over The Rainbow
30年近く新薬が出てこなかったメラノーマ(悪性黒色腫)の治療法ですが、今年新薬が承認され、今後新たな治療薬も登場する見通しです。メラノーマ(悪性黒色腫)の患者会Over The Rainbow は2013年に発足したばかりの新しい患者会。病気に関する正しい情報の提供、新薬の早期承認へ向けての嘆願書の作成、患者や患者家族とのコミュニティ作りなど、「虹の向こうの明るい未来を目指して」活動しています。
私が目指すがん医療
様々な診療科や職種をつなぐ横糸となって がん医療できらっと輝く病院を創りたい
●岡元るみ子さん 千葉西総合病院外来化学療法センター長/腫瘍内科部長
がん医療の水準が向上したとはいえ、中央と地方の医療格差はまだまだ縮まっていない。地域に対応できる医療機関がないため、遠方のがん専門病院に通わざるをえない患者さんも多いのが実情だ。こうした中、千葉県松戸市郊外にある千葉西総合病院は2009年に外来化学療法センターを開設。同センター長を務める岡元るみ子さんに話を聞いた。
がん哲学外来 あいまいなことはあいまいに(1)
●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
医師の告知にショックを受けた(T・Y さん、主婦 45歳)
商品情報・内容
- 出版社:エビデンス社
- 発行間隔:月刊
■ 信頼度NO.1のがん実用誌!がんと生きるすべての人を応援します。
がんサポートは、世界最新の科学的根拠(エビデンス)に基づいた視点から、良質な正しい医療情報を厳選し、提供していきます。エビデンス(Evidence)とは、根拠があって明白な証拠、を意味する英語。常に信頼の置ける情報と知識を提供することを使命と考えます。がんサポートは、がん患者さん・ご家族の方々の求めに応えるために、がん患者さんやがん患者団体の代表の方に企画に参加していただき、と同時にがん患者(読者)参加記事をできるだけ多くして、患者さんと共に考え編集していく考えです。患者さんにやさしい雑誌にしようと、できるだけ軽くて、環境にもやさしい用紙を用い、文字も大きくしました。「役立つ・読みやすい・わかりやすい・支え・癒し」をモットーに編集していきます。
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