目次
【最新乳がん・婦人科がん特集】
1 乳がん骨転移の基礎知識 定期的な検査で症状の悪化を防ぐ
乳がん骨転移は段階的な治療のリレーで対応
監修●川井 章 国立がん研究センター中央病院希少がんセンター長/骨軟部腫瘍・リハビリテーション科外来医長
乳がんは骨に転移しやすい。そのため多くの乳がん患者さんは、腰痛、膝痛などがあると、骨転移を疑って不安になりがちだ。骨転移とはどんな症状なのか、受診の目安は何か、骨粗鬆症との違いは何かなど、腫瘍専門の整形外科医に伺った。
2 閉経前乳がんに対する術後ホルモン療法 大規模臨床試験SOFTから明らかになったこととは?
閉経前乳がん患者さんには、リスクに応じたホルモン療法が重要
監修●木下貴之 国立がん研究センター中央病院乳腺外科科長
手術後、再発を予防するための治療として、ホルモン療法は重要な役割を果たす。とはいえ、ホルモン療法にも副作用はあり、闇雲に行えばいいというものではない。再発リスクに応じた薬剤投与が重要になってくる。
3 トリプルネガティブ乳がんの治療 新しいサブタイプ分類が開く治療の可能性
トリプルネガティブ乳がんに、PARP阻害薬、PD-1阻害薬などの新薬も登場
監修●向井博文 国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科医長
ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)受容体、HER2タンパク受容体がいずれも陰性のトリプルネガティブ乳がん。これまで治療法の少ない、予後不良の乳がんと考えられてきた。しかし、トリプルネガティブ乳がんは、非常に多種多様なものが雑多に集ったものの総称であり、近年、最新の分子生物学的手法を用いてサブタイプに分類し、そのサブタイプごとに有効な治療法を探し出そうという動きが高まっている。最新の研究内容を専門医に伺った。
4 抗がん薬の副作用対策 より強度の高い治療も選択肢に
乳がん化学療法による発熱性好中球減少を防ぐ新薬
監修●上野貴史 板橋中央総合病院外科医師
抗がん薬を投与する際に副作用として起こりうる好中球減少による発熱症状を対象とした新薬が承認された。より強い抗がん薬を使えるようになると期待する関係者も多いが、適応には慎重を期すべきとする意見もある。
5 がん性皮膚潰瘍臭の治療薬 95%以上の患者さんで「臭いが改善した」との報告も
もう悩まない! がん性皮膚潰瘍の臭いに効く薬が近々登場
監修●渡部一宏 昭和薬科大学准教授
がんが皮膚表面に現れ、潰瘍を形成し、強烈な臭いを発することがある。これを「がん性皮膚潰瘍臭」というが、がんの中でもとくに乳がんの患者さんで見られるケースは多く、この臭いは身体的にも精神的にも患者さんの大きな負担となっていた。そうした中、この臭いを改善する薬が日本で初めて承認された。臭い改善率は95%以上という非常によい成績が出ているという。
6 乳がん画像診断 日本人に多い高濃度乳腺
マンモグラフィ検診で乳がんの見逃しを避けるには
監修●戸﨑光宏 亀田京橋クリニック診療部部長(画像センター長・健康管理センター長)
日本人の乳がん罹患率は12人に1人と言われている。にもかかわらず、乳がん検診の受診率は欧米に比べて低く、発見したときには進行しているケースが少なくない。そのため日本人にとって有効で、個々に適した乳がん検診のシステムを求める声が上がっている。
7 子宮頸がんの放射線療法 周辺臓器への副作用を最小限に、局所制御効果はより高く
子宮頸がんの3次元画像誘導小線源治療
監修●田巻倫明 埼玉医科大学国際医療センター放射線腫瘍科講師
子宮頸がんは、予防や早期発見の試みがなされているがんではあるが、進行例や再発した場合では、予後は厳しい。治療の精度を上げるために、放射線治療の方法も様々に工夫されている。その1つが3次元画像誘導小線源治療だ。どのような腫瘍に対し、より効果が高いのか、豊富な実践例をもつ施設の専門医に聞いた。
8 卵巣明細胞腺がん 効果が期待できるが、副作用にも要注意
卵巣明細胞腺がんに対する分子標的薬の治療効果に期待
監修●織田克利 東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座生殖腫瘍学准教授
罹患者数が増加している卵巣がんの中でも、日本人にとくに多いのが卵巣明細胞腺がんだ。早期に発見されることが多いにもかかわらず、予後が悪いことで知られるが、新しい対処法も探られている。婦人科がんに詳しい専門医に最新情報を聞いた。
9 卵巣がん治療の最前線 従来の抗がん薬とは異なる治療効果が期待
難治性の再発・進行卵巣がんに、抗PD-1抗体薬を用いた新しい免疫療法
監修●濵西潤三 京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学助教
プラチナ製剤耐性の再発進行卵巣がんは、難治性で有効な治療選択肢も少ないため、早期の治療法開発が求められている。京都大学医学部附属病院産科婦人科では、「抗PD-1抗体薬」を用いた免疫療法の医師主導第Ⅱ相臨床試験(治験)を実施した。どのような治療法なのか、治験責任医師である濵西潤三さんに話を聞いた。
【医療】
凄腕の医療人
大腸がん治療の全国的な底上げを目指すオピニオンリーダー
凄腕の医療人●杉原健一 光仁会第一病院院長/東京医科歯科大学特任教授
大腸がん治療のオピニオンリーダーとして、臨床現場のみならず研究分野、ガイドライン作成の主導による治療指針の構築など、常に大腸がん治療の最前線で理論的な支柱としての役割を担ってきた。国際的な舞台での活躍から地域の高齢者医療まで、幅広いレンジで活躍し続ける、心優しき名医だ。
がんのチーム医療・施設訪問
患者さんの期待に応えるために院内スタッフ全員が唱える「ルール遵守と確認行動」
●がん・感染症センター都立駒込病院(東京・文京区)
患者さんの信頼を得た上での治療を行うときに土台となるのが「安全」だ。がん・感染症センター都立駒込病院では、ある〝ヒーロー〟の力を借りて、「安全」の確立・徹底に努めている。同院医療安全対策室の独自の取り組みを紹介する。
第3回日本HBOCコンソーシアム学術総会・市民公開シンポジウム
いま知りたい「遺伝性乳がん卵巣がん」
文●「がんサポート」編集部
女優アンジェリーナ・ジョリーさんの 〝予防的乳房切除〟で、日本でも俄然注目度の高まった「遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)」。欧米では、その経緯に至るまでの医療(診療)システムが完備しているが、日本ではまだ不備な点が多く、患者・家族を含め医療界全体での疾患に対する認識とスタッフを含めたシステム作りが叫ばれている。先ごろ東京で開かれた第3回日本HBOCコンソーシアム学術総会・市民公開シンポジウムでは、HBOCに詳しい国内外の専門家らが講演を行った。
患者のためのがんの薬事典
肺がんのALK阻害薬 ザーコリ(一般名クリゾチニブ) アレセンサ(一般名アレクチニブ)
監修●西尾誠人 がん研有明病院呼吸器内科部長
非小細胞肺がん(NSCLC)の治療は、分子標的薬の登場で大きく進歩しました。ALK阻害薬は、非小細胞肺がんの約5%を占めるALK融合遺伝子をもつ肺がんに対し、高い治療効果を発揮します。2012年に認可されたザーコリに続き、14年には第2世代薬のアレセンサも登場。従来の化学療法とALK阻害薬をどう組み合わせていくかの検討が進められています。
【対談】
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
自分と自分以外の生き物の連環を考えるようになりました
●山口ミルコさん(作家)
乳がんの抗がん薬治療の顛末を綴った『毛のない生活』の著者・山口ミルコさんが、昨年末、『毛の力』という本を出した。タイトルは〝毛つながり〟だが、こんどは極東ロシアのタイガの森に棲むという、かつて高級毛皮として珍重されたクロテンを追い求める話だ。鎌田対談のゲストは2度目、話は大いに弾んだ。
【生き方】
私の生きる道 大腸がんのおかげで、今生きています
ステージⅢの大腸がんと骨病変前立腺がんを乗り越えて活躍するサクソフォン奏者・苫米地義久さん(70歳)
「がん運」というものがあるとすれば、サクソフォン奏者として知られる苫米地義久さんは非常に「がん運」がいい方だ。直腸がんと前立腺がんを経験しているが、直腸がんは「人運」がよかったため末期になる前に発見できた。前立腺がんは発見が極めて難しいタイプだったが、「病院運」に恵まれて見つけることができた。苫米地さんはどのような「運」に恵まれたのだろう?
がん闘病記 1 いつも誰かが助けてくれた
●伊藤充子さん(元塾講師)
心室細動、肺がん、夫の肺がん死、そして乳がん。あんまりじゃないの
【患者サポート】
がん相談 放射線治療・血液がん・乳がん
放射線治療●回答者:全田貞幹・国立がん研究センター東病院粒子線医学開発分野
血液がん●回答者:鈴木憲史・日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長
乳がん●回答者:上野貴史・板橋中央総合病院外科医師
がんとボクと先生と (9)がんについて疑問がいっぱい
●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(おりはた乳腺胃腸パラスクリニック院長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。肝転移の手術も終わって、いろいろ疑問がでてきます。
わたしの町の在宅クリニック 患者さんにふわっと寄り添いしっかり支える
●さくらいクリニック
90年代、訪問診療の黎明期から病診連携による在宅ターミナルケアに取り組んできたさくらいクリニック(兵庫県尼崎市)の院長・桜井隆さん。家に帰りたいという意思表示があれば大抵願いは叶うという。「とりあえず帰って様子を見て、ダメならまた入院するという気持ちでスタートしてもいいのです」と話す。
聞いて! 私たち患者の声
病児のきょうだいが楽しめる空間を作りたい
●NPO法人「こどものちから」
難病の子どもがいると、親はどうしてもその子を最優先してしまいがち。病院で親が付き添っている間、きょうだいの面倒を見てくれる人がいたら親は安心でき、子どもも楽しく過ごすことができます。NPO法人「こどものちから」は、親と一緒に病院に来た病児のきょうだいを預かり、病児と家族を支える活動をしています。
私が目指すがん医療
薬剤師も看護師も医療秘書も……チーム全員の高いレベルの仕事が最良の治療をもたらす
●川口英俊さん 松山赤十字病院乳腺外科部長
全国でもまだ珍しい全科統一のCDTM(医師と薬剤師による共同薬物治療管理)を実施している松山赤十字病院(愛媛県)の乳腺外科医・川口英俊さんは、このシステムをさらに発展させた〝薬剤師外来〟などの様々なアイデアでチーム医療を推進、成功させている。取り組みの内容や、チーム医療への思いなどを伺った。
がん哲学外来 今月の言葉「がんは人間力を高めるチャンス」
●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
がんになって自分に自信を失った(T・Y さん、会社役員 59歳)
1 乳がん骨転移の基礎知識 定期的な検査で症状の悪化を防ぐ
乳がん骨転移は段階的な治療のリレーで対応
監修●川井 章 国立がん研究センター中央病院希少がんセンター長/骨軟部腫瘍・リハビリテーション科外来医長
乳がんは骨に転移しやすい。そのため多くの乳がん患者さんは、腰痛、膝痛などがあると、骨転移を疑って不安になりがちだ。骨転移とはどんな症状なのか、受診の目安は何か、骨粗鬆症との違いは何かなど、腫瘍専門の整形外科医に伺った。
2 閉経前乳がんに対する術後ホルモン療法 大規模臨床試験SOFTから明らかになったこととは?
閉経前乳がん患者さんには、リスクに応じたホルモン療法が重要
監修●木下貴之 国立がん研究センター中央病院乳腺外科科長
手術後、再発を予防するための治療として、ホルモン療法は重要な役割を果たす。とはいえ、ホルモン療法にも副作用はあり、闇雲に行えばいいというものではない。再発リスクに応じた薬剤投与が重要になってくる。
3 トリプルネガティブ乳がんの治療 新しいサブタイプ分類が開く治療の可能性
トリプルネガティブ乳がんに、PARP阻害薬、PD-1阻害薬などの新薬も登場
監修●向井博文 国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科医長
ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)受容体、HER2タンパク受容体がいずれも陰性のトリプルネガティブ乳がん。これまで治療法の少ない、予後不良の乳がんと考えられてきた。しかし、トリプルネガティブ乳がんは、非常に多種多様なものが雑多に集ったものの総称であり、近年、最新の分子生物学的手法を用いてサブタイプに分類し、そのサブタイプごとに有効な治療法を探し出そうという動きが高まっている。最新の研究内容を専門医に伺った。
4 抗がん薬の副作用対策 より強度の高い治療も選択肢に
乳がん化学療法による発熱性好中球減少を防ぐ新薬
監修●上野貴史 板橋中央総合病院外科医師
抗がん薬を投与する際に副作用として起こりうる好中球減少による発熱症状を対象とした新薬が承認された。より強い抗がん薬を使えるようになると期待する関係者も多いが、適応には慎重を期すべきとする意見もある。
5 がん性皮膚潰瘍臭の治療薬 95%以上の患者さんで「臭いが改善した」との報告も
もう悩まない! がん性皮膚潰瘍の臭いに効く薬が近々登場
監修●渡部一宏 昭和薬科大学准教授
がんが皮膚表面に現れ、潰瘍を形成し、強烈な臭いを発することがある。これを「がん性皮膚潰瘍臭」というが、がんの中でもとくに乳がんの患者さんで見られるケースは多く、この臭いは身体的にも精神的にも患者さんの大きな負担となっていた。そうした中、この臭いを改善する薬が日本で初めて承認された。臭い改善率は95%以上という非常によい成績が出ているという。
6 乳がん画像診断 日本人に多い高濃度乳腺
マンモグラフィ検診で乳がんの見逃しを避けるには
監修●戸﨑光宏 亀田京橋クリニック診療部部長(画像センター長・健康管理センター長)
日本人の乳がん罹患率は12人に1人と言われている。にもかかわらず、乳がん検診の受診率は欧米に比べて低く、発見したときには進行しているケースが少なくない。そのため日本人にとって有効で、個々に適した乳がん検診のシステムを求める声が上がっている。
7 子宮頸がんの放射線療法 周辺臓器への副作用を最小限に、局所制御効果はより高く
子宮頸がんの3次元画像誘導小線源治療
監修●田巻倫明 埼玉医科大学国際医療センター放射線腫瘍科講師
子宮頸がんは、予防や早期発見の試みがなされているがんではあるが、進行例や再発した場合では、予後は厳しい。治療の精度を上げるために、放射線治療の方法も様々に工夫されている。その1つが3次元画像誘導小線源治療だ。どのような腫瘍に対し、より効果が高いのか、豊富な実践例をもつ施設の専門医に聞いた。
8 卵巣明細胞腺がん 効果が期待できるが、副作用にも要注意
卵巣明細胞腺がんに対する分子標的薬の治療効果に期待
監修●織田克利 東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座生殖腫瘍学准教授
罹患者数が増加している卵巣がんの中でも、日本人にとくに多いのが卵巣明細胞腺がんだ。早期に発見されることが多いにもかかわらず、予後が悪いことで知られるが、新しい対処法も探られている。婦人科がんに詳しい専門医に最新情報を聞いた。
9 卵巣がん治療の最前線 従来の抗がん薬とは異なる治療効果が期待
難治性の再発・進行卵巣がんに、抗PD-1抗体薬を用いた新しい免疫療法
監修●濵西潤三 京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学助教
プラチナ製剤耐性の再発進行卵巣がんは、難治性で有効な治療選択肢も少ないため、早期の治療法開発が求められている。京都大学医学部附属病院産科婦人科では、「抗PD-1抗体薬」を用いた免疫療法の医師主導第Ⅱ相臨床試験(治験)を実施した。どのような治療法なのか、治験責任医師である濵西潤三さんに話を聞いた。
【医療】
凄腕の医療人
大腸がん治療の全国的な底上げを目指すオピニオンリーダー
凄腕の医療人●杉原健一 光仁会第一病院院長/東京医科歯科大学特任教授
大腸がん治療のオピニオンリーダーとして、臨床現場のみならず研究分野、ガイドライン作成の主導による治療指針の構築など、常に大腸がん治療の最前線で理論的な支柱としての役割を担ってきた。国際的な舞台での活躍から地域の高齢者医療まで、幅広いレンジで活躍し続ける、心優しき名医だ。
がんのチーム医療・施設訪問
患者さんの期待に応えるために院内スタッフ全員が唱える「ルール遵守と確認行動」
●がん・感染症センター都立駒込病院(東京・文京区)
患者さんの信頼を得た上での治療を行うときに土台となるのが「安全」だ。がん・感染症センター都立駒込病院では、ある〝ヒーロー〟の力を借りて、「安全」の確立・徹底に努めている。同院医療安全対策室の独自の取り組みを紹介する。
第3回日本HBOCコンソーシアム学術総会・市民公開シンポジウム
いま知りたい「遺伝性乳がん卵巣がん」
文●「がんサポート」編集部
女優アンジェリーナ・ジョリーさんの 〝予防的乳房切除〟で、日本でも俄然注目度の高まった「遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)」。欧米では、その経緯に至るまでの医療(診療)システムが完備しているが、日本ではまだ不備な点が多く、患者・家族を含め医療界全体での疾患に対する認識とスタッフを含めたシステム作りが叫ばれている。先ごろ東京で開かれた第3回日本HBOCコンソーシアム学術総会・市民公開シンポジウムでは、HBOCに詳しい国内外の専門家らが講演を行った。
患者のためのがんの薬事典
肺がんのALK阻害薬 ザーコリ(一般名クリゾチニブ) アレセンサ(一般名アレクチニブ)
監修●西尾誠人 がん研有明病院呼吸器内科部長
非小細胞肺がん(NSCLC)の治療は、分子標的薬の登場で大きく進歩しました。ALK阻害薬は、非小細胞肺がんの約5%を占めるALK融合遺伝子をもつ肺がんに対し、高い治療効果を発揮します。2012年に認可されたザーコリに続き、14年には第2世代薬のアレセンサも登場。従来の化学療法とALK阻害薬をどう組み合わせていくかの検討が進められています。
【対談】
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
自分と自分以外の生き物の連環を考えるようになりました
●山口ミルコさん(作家)
乳がんの抗がん薬治療の顛末を綴った『毛のない生活』の著者・山口ミルコさんが、昨年末、『毛の力』という本を出した。タイトルは〝毛つながり〟だが、こんどは極東ロシアのタイガの森に棲むという、かつて高級毛皮として珍重されたクロテンを追い求める話だ。鎌田対談のゲストは2度目、話は大いに弾んだ。
【生き方】
私の生きる道 大腸がんのおかげで、今生きています
ステージⅢの大腸がんと骨病変前立腺がんを乗り越えて活躍するサクソフォン奏者・苫米地義久さん(70歳)
「がん運」というものがあるとすれば、サクソフォン奏者として知られる苫米地義久さんは非常に「がん運」がいい方だ。直腸がんと前立腺がんを経験しているが、直腸がんは「人運」がよかったため末期になる前に発見できた。前立腺がんは発見が極めて難しいタイプだったが、「病院運」に恵まれて見つけることができた。苫米地さんはどのような「運」に恵まれたのだろう?
がん闘病記 1 いつも誰かが助けてくれた
●伊藤充子さん(元塾講師)
心室細動、肺がん、夫の肺がん死、そして乳がん。あんまりじゃないの
【患者サポート】
がん相談 放射線治療・血液がん・乳がん
放射線治療●回答者:全田貞幹・国立がん研究センター東病院粒子線医学開発分野
血液がん●回答者:鈴木憲史・日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長
乳がん●回答者:上野貴史・板橋中央総合病院外科医師
がんとボクと先生と (9)がんについて疑問がいっぱい
●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(おりはた乳腺胃腸パラスクリニック院長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。肝転移の手術も終わって、いろいろ疑問がでてきます。
わたしの町の在宅クリニック 患者さんにふわっと寄り添いしっかり支える
●さくらいクリニック
90年代、訪問診療の黎明期から病診連携による在宅ターミナルケアに取り組んできたさくらいクリニック(兵庫県尼崎市)の院長・桜井隆さん。家に帰りたいという意思表示があれば大抵願いは叶うという。「とりあえず帰って様子を見て、ダメならまた入院するという気持ちでスタートしてもいいのです」と話す。
聞いて! 私たち患者の声
病児のきょうだいが楽しめる空間を作りたい
●NPO法人「こどものちから」
難病の子どもがいると、親はどうしてもその子を最優先してしまいがち。病院で親が付き添っている間、きょうだいの面倒を見てくれる人がいたら親は安心でき、子どもも楽しく過ごすことができます。NPO法人「こどものちから」は、親と一緒に病院に来た病児のきょうだいを預かり、病児と家族を支える活動をしています。
私が目指すがん医療
薬剤師も看護師も医療秘書も……チーム全員の高いレベルの仕事が最良の治療をもたらす
●川口英俊さん 松山赤十字病院乳腺外科部長
全国でもまだ珍しい全科統一のCDTM(医師と薬剤師による共同薬物治療管理)を実施している松山赤十字病院(愛媛県)の乳腺外科医・川口英俊さんは、このシステムをさらに発展させた〝薬剤師外来〟などの様々なアイデアでチーム医療を推進、成功させている。取り組みの内容や、チーム医療への思いなどを伺った。
がん哲学外来 今月の言葉「がんは人間力を高めるチャンス」
●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
がんになって自分に自信を失った(T・Y さん、会社役員 59歳)
商品情報・内容
- 出版社:エビデンス社
- 発行間隔:月刊
■ 信頼度NO.1のがん実用誌!がんと生きるすべての人を応援します。
がんサポートは、世界最新の科学的根拠(エビデンス)に基づいた視点から、良質な正しい医療情報を厳選し、提供していきます。エビデンス(Evidence)とは、根拠があって明白な証拠、を意味する英語。常に信頼の置ける情報と知識を提供することを使命と考えます。がんサポートは、がん患者さん・ご家族の方々の求めに応えるために、がん患者さんやがん患者団体の代表の方に企画に参加していただき、と同時にがん患者(読者)参加記事をできるだけ多くして、患者さんと共に考え編集していく考えです。患者さんにやさしい雑誌にしようと、できるだけ軽くて、環境にもやさしい用紙を用い、文字も大きくしました。「役立つ・読みやすい・わかりやすい・支え・癒し」をモットーに編集していきます。
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