目次
乳がん総力特集
特集1・最新トピックス
世界の乳がん治療の最新動向を追う
乳がんの治療は、1人ひとりの患者に合った個別化医療の時代に入った
監修・中村清吾 聖路加国際病院乳腺外科部長
最近の乳がん治療の進歩は目覚ましい限りで、目が離せない。数年前の治療はすでに時代遅れとなっている。なかでも最新のトピックは、遺伝子テクノロジーを駆使して、患者1人ひとりに合った個別化医療への道が明確に示されたことだという。患者にとっては、うれしい報告だ。その世界の最新動向を追ってみた。
特集2・基礎知識
日進月歩で進歩する乳がんの検査と治療—その現状に迫る
これだけは知っておきたい乳がん最新基礎知識
監修・川端英孝 虎の門病院乳腺内分泌外科部長
乳がんの治療に関する考え方や検査の状況もここ1〜2年で急速に変わってきている。マンモグラフィ検査の普及で乳がんが発見されやすくなり、また2005年5月、ハーセプチンの登場以降、乳がんの治療法は大幅に広がりオーダーメイド治療の時代にはいったといわれている。そんな乳がんの最新情報を虎の門病院乳腺内分泌外科部長の川端英孝さんに伺った
特集3・診療ガイドライン
患者さんが治療を受けるにあたって役立ててほしい
乳癌診療ガイドライン(薬物療法)のポイントをわかりやすく
監修・渡辺 亨 浜松オンコロジーセンター長
昨年の夏、『乳癌診療ガイドライン①薬物療法』が大幅に改訂された。ハーセプチンやアロマターゼ阻害剤などの新しいデータを元に作成され、乳がんの薬物療法は大きく変わった。浜松オンコロジーセンター長の渡辺亨さんに最新ガイドラインのポイントをわかりやすく解説してもらった。
特集4・鏡視下手術
乳腺全摘しても皮膚を残し、乳房を再建することができる
早期なら内視鏡手術で乳房は原型に近い形で残せる
監修・中島一毅 川崎医科大乳腺甲状腺外科講師
乳房が残せるなら美しく残そうと12〜3年前、日本で開発されたのが「視鏡下乳房手術」だ。05年からこの手術を導入、現在まで約100例の実績を持ち、手術したことがほとんどわからないほどきれいに乳房を残すケースも多数手がけた川崎医科大学乳腺甲状腺外科講師の中島一毅さんに「視鏡下乳房手術」の実際とその適応についてお話を伺った。
特集5・ホルモン療法
乳がん術後補助療法にアロマターゼ阻害剤を飲むこれだけの根拠
ホルモン受容体陽性の乳がんなら、術後にホルモン療法を
文・河野範男 東京医科大学病院乳腺科教授
乳がんの治療のなかで、ホルモン療法が非常に重要になってきています。ことに閉経後乳がん患者さんの場合、手術後に行う再発予防の補助療法では、従来のタモキシフェンに代わって、アロマターゼ阻害剤という新しいホルモン剤が注目されています。この乳がんの補助療法について、最新知見も織り交ぜながらわかりやすく解説します。
特集6・分子標的治療
現在使える薬剤はハーセプチンのみだが、タイカーブ、アバスチン…と続々
乳がんの分子標的薬の現在と将来
監修・佐々木康綱 埼玉医科大学病院臨床腫瘍科教授
多種のがんに対して分子標的薬を用いる取り組みが盛んだが、なかでも臨床応用が進んでいるのが乳がん治療の分野。利用法に関する大規模な研究も進み、新たな段階を迎えつつある分子標的治療。近いうちに脳転移した患者さんにも福音となる有効な治療薬が登場しそうだ。
特集7乳がん総力特集
悪心・嘔吐から骨粗鬆症まで、やっかいな副作用の乗り切り方
抗がん剤、ホルモン剤治療の副作用と対策
監修・田村和夫 福岡大学病院内科学第一教授
乳がんの治療では抗がん剤、ホルモン剤による治療が欠かせない。しかし、この抗がん剤治療、ホルモン治療を効果的に生かすためには、副作用を上手くコントロールする必要がある。その副作用対策の第一人者である福岡大学病院教授の田村和夫さんにそのコツを聞く。
特集8・サポートプログラム
不安や悩みを吐き出して力を抜けば、再度力を入れられる
患者とともに創る「乳がん女性のためのサポートプログラム」
監修・小松浩子 聖路加看護大学教授
乳がん女性の心のケアの必要性が叫ばれるなか、聖路加看護大学では、乳がん女性を対象としたサポートグループを定期的に開催。患者さんの体験や知恵を分かち合う話し合いに医療者が伴走し、患者さんにもサポートプログラムの運営にも参加してもらいながら、より患者さんのニーズに沿った取り組みを行い、成果を挙げています。そのサポートプログラムをみてみましょう。
医療
新シリーズ1 機能温存・機能回復目指して
難しい食道発声はもういらない。訓練なしで、自然に声が出せる
失われた声を回復する簡単「気管食道シャント法」
監修・福島啓文 癌研有明病院頭頸科医師
喉頭がんなどで声帯を失った場合、声の回復には食道発声などが勧められます。しかし、努力を重ねても習得できる人は限られています。これに対して、欧米ではプロヴォックスなど気管と食道をつないで肺の空気を声に変える「気管食道シャント法」が中心。訓練も不要でより自然に近い発声ができます。最近日本でもようやく注目されてきました。
新連載・腫瘍内科医研修物語(1)
新米医師が研修していく過程を通して、がん医療の現在を見る
「腫瘍内科」――がん医療の新しい世界を切り拓く切り札
監修・渡辺 亨 浜松オンコロジーセンター長
腫瘍内科という言葉についてはすでに周知の方も多いかもしれない。がんの化学療法を専門的に扱う内科と一般的に言われている。が実は、それだけではない。がんとがん医療をもっと全体的に、総合的に診ていこうというもので、その意味では、これからの日本のがん医療の行方を大きく左右するものといえる。この腫瘍内科を切り口に、その道の第一人者である浜松オンコロジーセンター長の渡辺亨さんに、これからのがん医療を考えていただこうというのがこの連載である。
診断の名人が伝授する検査画像の見方・読み方
第17回 肝転移を伴う胆嚢がん・CT検査
胆嚢壁の部分的な肥厚や転移巣の輪郭のギザギザに注目
監修・森山紀之 国立がんセンターがん予防・検診研究センター長
患者プロフィール
50歳のJさん。半年ほど前から、腹痛と背中の痛みを覚えるようになり、不安になって受診。超音波検査によって、肝臓に腫瘍とおぼしき影が写った。国立がんセンターを紹介され、CT検査を行ったところ、6センチ大の肝転移をともなう胆嚢がんが見つかった
「患者のための抗がん剤事典」43 カソデックス(一般名ビカルタミド)
前立腺がんを治療する薬で、非ステロイド性の抗男性ホルモン薬
カソデックスは前立腺がんのホルモン療法に用いる抗アンドロゲン薬というタイプのホルモン剤です。この薬はイギリスでは1995年より前立腺がんの治療薬として使われています。日本では1991年より開発が開始され、1999年5月から使用できるようになりました。
対談
線鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
がん医療には「がんばらない」も「あきらめない」も必要なんです
ゲスト・中川恵一東京大学医学部附属病院放射線科准教授・緩和ケア診療部長
2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ「がん大国」日本。
しかし、これまでがん治療の分野では「がん後進国」と言われてきた。
東大病院で放射線治療のトップの立場にある准教授の中川恵一さんは、
その状況を改革するために、「がん対策基本法」の成立に深く関わってきた。
その過程で鎌田實さんとも知り合い、「がんばらない&あきらめない」が
がん医療の世界標準だと、意気投合している――。
生き方
がんと生きる
悪性リンパ腫と共生しながら水彩画の楽しさに目覚める
がん闘病10年で会得した「老いてはがんに従え」の境地
佐藤昂さん 元日本ケンタッキー・フライド・チキン代表取締役専務
10年前、日本ケンタッキー・フライド・チキンの専務を務めていた佐藤昂さんは人間ドックで腹部に影が見つかり、PET検査の結果、悪性リンパ腫と診断された。
腹腔内視鏡手術で摘出したが、1年後に再発し、昨年、遂に骨髄移植か化学療法か、
二者択一を迫られた。佐藤さんは自然体でがんと共生する化学療法を選択し、
現在、食事療法や適度な運動を行いながら、水彩画に精を出す日々を送っている。
「老いてはがんに従え」の境地に至る経緯を聞いてみた――。
私の生きる道
「子どもたちに、きちんと引き継いでいける自立したまちを」
末期の上咽頭がんに打ち勝って地方行政に手腕を振るう
宮城県名取市長 佐々木一十郎さん
仙台市の南に隣接する名取市は、西部丘陵地帯から豊かな農地を経て、やがて太平洋に至る面積100平方キロの気候温暖な都市。市長として市の舵取り役を務める佐々木一十郎さんは、かつて進行期のがんに冒された人とは思えない元気さで、毎日を送っている。自立できるまちを目指し精力的に市政運営に当たる一方、ヨットで海に乗り出し、気球で大空を散歩する冒険家でもある。取材にうかがったのは、ちょうど58歳の誕生日。今年の秋で、進行期のがんと告知されてから10年が経過することになる。
患者サポート
患者会活動レポート Himeji「オリーブの会」 松本雅子
声を聴き合う患者たち&ネットワーク「VOL-Net」
元気が出るチーム医療 連載11 小嶋修一・TBS報道解説室
「切らずにがんを治すチーム医療」part3
近年、X線よりがん細胞を破壊するエネルギーの強い粒子線治療の進歩が著しい。その粒子線治療の1つ陽子線治療では世界の最先端をいく、MDアンダーソンと重粒子線治療で世界の注目を集める千葉の重粒子医科学センター病院。共にいま世界から熱い視線が送られている日米2つの放射線先端施設の取材を通して究極の″ピンポイント治療″といわれる粒子線治療の未来と可能性を展望してみた―
この国の医療をよくするために(11)田島知郎東海大学医学部名誉教授
「社会的共通資産の医療」と相克する医業のあり方
森川那智子のゆるるんヨガでほっ! ライオンのポーズ
届け!がん患者たちの声 シリーズ20 「ファミリーハウス」
子供との安らぎの場を提供し母親を助け、成長を見守る
難病の子供を抱える家族を対象に、安全で安心できる滞在型施設を提供しているのが「ファミリーハウス」だ。現在では「ファミリーハウス」が先鞭をつけた施設提供事業が各地に広がり、こうした滞在施設は、日本全国で約70団体、125施設にまで広がっている。
がんや心臓病など、難病を患っている子どもたちの母親は、精神的にも経済的にも疲弊している。そういう母親をサポートする1つが「ファミリーハウス」の滞在施設。そこは、「安全で安心できる」ばかりではなく、互いに助け合い、交流することで「成長していく場」でもある。
がん相談
胃がん 回答者・胃がん(癌研有明病院消化器病センター長)
肺がん 回答者・吉田純司(国立がんセンター東病院呼吸器外科医長)
大腸がん 回答者・吉田和彦(東京慈恵会医科大学付属青戸病院副院長)
乳がん 回答者・川端英孝(虎の門病院乳腺内分泌外科部長)
コラム&連載
命を食べる季節を味わう
フォト・エッセイ 至福の時間
インターネットで探るがん情報
編集部の本棚
ももセンセーの「患者とともに」
ヒーリング・コラム
エッセイ 山里より 中島ようこ
イベントへの誘い
読者の交差点
バックナンバーのご案内
定期購読のご案内・編集後記
特集1・最新トピックス
世界の乳がん治療の最新動向を追う
乳がんの治療は、1人ひとりの患者に合った個別化医療の時代に入った
監修・中村清吾 聖路加国際病院乳腺外科部長
最近の乳がん治療の進歩は目覚ましい限りで、目が離せない。数年前の治療はすでに時代遅れとなっている。なかでも最新のトピックは、遺伝子テクノロジーを駆使して、患者1人ひとりに合った個別化医療への道が明確に示されたことだという。患者にとっては、うれしい報告だ。その世界の最新動向を追ってみた。
特集2・基礎知識
日進月歩で進歩する乳がんの検査と治療—その現状に迫る
これだけは知っておきたい乳がん最新基礎知識
監修・川端英孝 虎の門病院乳腺内分泌外科部長
乳がんの治療に関する考え方や検査の状況もここ1〜2年で急速に変わってきている。マンモグラフィ検査の普及で乳がんが発見されやすくなり、また2005年5月、ハーセプチンの登場以降、乳がんの治療法は大幅に広がりオーダーメイド治療の時代にはいったといわれている。そんな乳がんの最新情報を虎の門病院乳腺内分泌外科部長の川端英孝さんに伺った
特集3・診療ガイドライン
患者さんが治療を受けるにあたって役立ててほしい
乳癌診療ガイドライン(薬物療法)のポイントをわかりやすく
監修・渡辺 亨 浜松オンコロジーセンター長
昨年の夏、『乳癌診療ガイドライン①薬物療法』が大幅に改訂された。ハーセプチンやアロマターゼ阻害剤などの新しいデータを元に作成され、乳がんの薬物療法は大きく変わった。浜松オンコロジーセンター長の渡辺亨さんに最新ガイドラインのポイントをわかりやすく解説してもらった。
特集4・鏡視下手術
乳腺全摘しても皮膚を残し、乳房を再建することができる
早期なら内視鏡手術で乳房は原型に近い形で残せる
監修・中島一毅 川崎医科大乳腺甲状腺外科講師
乳房が残せるなら美しく残そうと12〜3年前、日本で開発されたのが「視鏡下乳房手術」だ。05年からこの手術を導入、現在まで約100例の実績を持ち、手術したことがほとんどわからないほどきれいに乳房を残すケースも多数手がけた川崎医科大学乳腺甲状腺外科講師の中島一毅さんに「視鏡下乳房手術」の実際とその適応についてお話を伺った。
特集5・ホルモン療法
乳がん術後補助療法にアロマターゼ阻害剤を飲むこれだけの根拠
ホルモン受容体陽性の乳がんなら、術後にホルモン療法を
文・河野範男 東京医科大学病院乳腺科教授
乳がんの治療のなかで、ホルモン療法が非常に重要になってきています。ことに閉経後乳がん患者さんの場合、手術後に行う再発予防の補助療法では、従来のタモキシフェンに代わって、アロマターゼ阻害剤という新しいホルモン剤が注目されています。この乳がんの補助療法について、最新知見も織り交ぜながらわかりやすく解説します。
特集6・分子標的治療
現在使える薬剤はハーセプチンのみだが、タイカーブ、アバスチン…と続々
乳がんの分子標的薬の現在と将来
監修・佐々木康綱 埼玉医科大学病院臨床腫瘍科教授
多種のがんに対して分子標的薬を用いる取り組みが盛んだが、なかでも臨床応用が進んでいるのが乳がん治療の分野。利用法に関する大規模な研究も進み、新たな段階を迎えつつある分子標的治療。近いうちに脳転移した患者さんにも福音となる有効な治療薬が登場しそうだ。
特集7乳がん総力特集
悪心・嘔吐から骨粗鬆症まで、やっかいな副作用の乗り切り方
抗がん剤、ホルモン剤治療の副作用と対策
監修・田村和夫 福岡大学病院内科学第一教授
乳がんの治療では抗がん剤、ホルモン剤による治療が欠かせない。しかし、この抗がん剤治療、ホルモン治療を効果的に生かすためには、副作用を上手くコントロールする必要がある。その副作用対策の第一人者である福岡大学病院教授の田村和夫さんにそのコツを聞く。
特集8・サポートプログラム
不安や悩みを吐き出して力を抜けば、再度力を入れられる
患者とともに創る「乳がん女性のためのサポートプログラム」
監修・小松浩子 聖路加看護大学教授
乳がん女性の心のケアの必要性が叫ばれるなか、聖路加看護大学では、乳がん女性を対象としたサポートグループを定期的に開催。患者さんの体験や知恵を分かち合う話し合いに医療者が伴走し、患者さんにもサポートプログラムの運営にも参加してもらいながら、より患者さんのニーズに沿った取り組みを行い、成果を挙げています。そのサポートプログラムをみてみましょう。
医療
新シリーズ1 機能温存・機能回復目指して
難しい食道発声はもういらない。訓練なしで、自然に声が出せる
失われた声を回復する簡単「気管食道シャント法」
監修・福島啓文 癌研有明病院頭頸科医師
喉頭がんなどで声帯を失った場合、声の回復には食道発声などが勧められます。しかし、努力を重ねても習得できる人は限られています。これに対して、欧米ではプロヴォックスなど気管と食道をつないで肺の空気を声に変える「気管食道シャント法」が中心。訓練も不要でより自然に近い発声ができます。最近日本でもようやく注目されてきました。
新連載・腫瘍内科医研修物語(1)
新米医師が研修していく過程を通して、がん医療の現在を見る
「腫瘍内科」――がん医療の新しい世界を切り拓く切り札
監修・渡辺 亨 浜松オンコロジーセンター長
腫瘍内科という言葉についてはすでに周知の方も多いかもしれない。がんの化学療法を専門的に扱う内科と一般的に言われている。が実は、それだけではない。がんとがん医療をもっと全体的に、総合的に診ていこうというもので、その意味では、これからの日本のがん医療の行方を大きく左右するものといえる。この腫瘍内科を切り口に、その道の第一人者である浜松オンコロジーセンター長の渡辺亨さんに、これからのがん医療を考えていただこうというのがこの連載である。
診断の名人が伝授する検査画像の見方・読み方
第17回 肝転移を伴う胆嚢がん・CT検査
胆嚢壁の部分的な肥厚や転移巣の輪郭のギザギザに注目
監修・森山紀之 国立がんセンターがん予防・検診研究センター長
患者プロフィール
50歳のJさん。半年ほど前から、腹痛と背中の痛みを覚えるようになり、不安になって受診。超音波検査によって、肝臓に腫瘍とおぼしき影が写った。国立がんセンターを紹介され、CT検査を行ったところ、6センチ大の肝転移をともなう胆嚢がんが見つかった
「患者のための抗がん剤事典」43 カソデックス(一般名ビカルタミド)
前立腺がんを治療する薬で、非ステロイド性の抗男性ホルモン薬
カソデックスは前立腺がんのホルモン療法に用いる抗アンドロゲン薬というタイプのホルモン剤です。この薬はイギリスでは1995年より前立腺がんの治療薬として使われています。日本では1991年より開発が開始され、1999年5月から使用できるようになりました。
対談
線鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
がん医療には「がんばらない」も「あきらめない」も必要なんです
ゲスト・中川恵一東京大学医学部附属病院放射線科准教授・緩和ケア診療部長
2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ「がん大国」日本。
しかし、これまでがん治療の分野では「がん後進国」と言われてきた。
東大病院で放射線治療のトップの立場にある准教授の中川恵一さんは、
その状況を改革するために、「がん対策基本法」の成立に深く関わってきた。
その過程で鎌田實さんとも知り合い、「がんばらない&あきらめない」が
がん医療の世界標準だと、意気投合している――。
生き方
がんと生きる
悪性リンパ腫と共生しながら水彩画の楽しさに目覚める
がん闘病10年で会得した「老いてはがんに従え」の境地
佐藤昂さん 元日本ケンタッキー・フライド・チキン代表取締役専務
10年前、日本ケンタッキー・フライド・チキンの専務を務めていた佐藤昂さんは人間ドックで腹部に影が見つかり、PET検査の結果、悪性リンパ腫と診断された。
腹腔内視鏡手術で摘出したが、1年後に再発し、昨年、遂に骨髄移植か化学療法か、
二者択一を迫られた。佐藤さんは自然体でがんと共生する化学療法を選択し、
現在、食事療法や適度な運動を行いながら、水彩画に精を出す日々を送っている。
「老いてはがんに従え」の境地に至る経緯を聞いてみた――。
私の生きる道
「子どもたちに、きちんと引き継いでいける自立したまちを」
末期の上咽頭がんに打ち勝って地方行政に手腕を振るう
宮城県名取市長 佐々木一十郎さん
仙台市の南に隣接する名取市は、西部丘陵地帯から豊かな農地を経て、やがて太平洋に至る面積100平方キロの気候温暖な都市。市長として市の舵取り役を務める佐々木一十郎さんは、かつて進行期のがんに冒された人とは思えない元気さで、毎日を送っている。自立できるまちを目指し精力的に市政運営に当たる一方、ヨットで海に乗り出し、気球で大空を散歩する冒険家でもある。取材にうかがったのは、ちょうど58歳の誕生日。今年の秋で、進行期のがんと告知されてから10年が経過することになる。
患者サポート
患者会活動レポート Himeji「オリーブの会」 松本雅子
声を聴き合う患者たち&ネットワーク「VOL-Net」
元気が出るチーム医療 連載11 小嶋修一・TBS報道解説室
「切らずにがんを治すチーム医療」part3
近年、X線よりがん細胞を破壊するエネルギーの強い粒子線治療の進歩が著しい。その粒子線治療の1つ陽子線治療では世界の最先端をいく、MDアンダーソンと重粒子線治療で世界の注目を集める千葉の重粒子医科学センター病院。共にいま世界から熱い視線が送られている日米2つの放射線先端施設の取材を通して究極の″ピンポイント治療″といわれる粒子線治療の未来と可能性を展望してみた―
この国の医療をよくするために(11)田島知郎東海大学医学部名誉教授
「社会的共通資産の医療」と相克する医業のあり方
森川那智子のゆるるんヨガでほっ! ライオンのポーズ
届け!がん患者たちの声 シリーズ20 「ファミリーハウス」
子供との安らぎの場を提供し母親を助け、成長を見守る
難病の子供を抱える家族を対象に、安全で安心できる滞在型施設を提供しているのが「ファミリーハウス」だ。現在では「ファミリーハウス」が先鞭をつけた施設提供事業が各地に広がり、こうした滞在施設は、日本全国で約70団体、125施設にまで広がっている。
がんや心臓病など、難病を患っている子どもたちの母親は、精神的にも経済的にも疲弊している。そういう母親をサポートする1つが「ファミリーハウス」の滞在施設。そこは、「安全で安心できる」ばかりではなく、互いに助け合い、交流することで「成長していく場」でもある。
がん相談
胃がん 回答者・胃がん(癌研有明病院消化器病センター長)
肺がん 回答者・吉田純司(国立がんセンター東病院呼吸器外科医長)
大腸がん 回答者・吉田和彦(東京慈恵会医科大学付属青戸病院副院長)
乳がん 回答者・川端英孝(虎の門病院乳腺内分泌外科部長)
コラム&連載
命を食べる季節を味わう
フォト・エッセイ 至福の時間
インターネットで探るがん情報
編集部の本棚
ももセンセーの「患者とともに」
ヒーリング・コラム
エッセイ 山里より 中島ようこ
イベントへの誘い
読者の交差点
バックナンバーのご案内
定期購読のご案内・編集後記
商品情報・内容
- 出版社:エビデンス社
- 発行間隔:月刊
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がんサポートは、世界最新の科学的根拠(エビデンス)に基づいた視点から、良質な正しい医療情報を厳選し、提供していきます。エビデンス(Evidence)とは、根拠があって明白な証拠、を意味する英語。常に信頼の置ける情報と知識を提供することを使命と考えます。がんサポートは、がん患者さん・ご家族の方々の求めに応えるために、がん患者さんやがん患者団体の代表の方に企画に参加していただき、と同時にがん患者(読者)参加記事をできるだけ多くして、患者さんと共に考え編集していく考えです。患者さんにやさしい雑誌にしようと、できるだけ軽くて、環境にもやさしい用紙を用い、文字も大きくしました。「役立つ・読みやすい・わかりやすい・支え・癒し」をモットーに編集していきます。
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