目次
特集
医師ががん患者になったとき
患者の視点を持った医師が語る「これだけは言いたい」
医師ががんになり、ひとりの患者になったとき、何が見えてくるのだろうか。これまでも医師の手でなるがん体験の名著はたくさんある。古くは精神科医だった西川喜作著の『輝やけ 我が命の日々よ』にはじまり、外科医、竹中文良著の『医師が癌に罹ったとき』、脳外科医、岩田隆信著の『医者が末期がん患者になってわかったこと』等々。そしてそこにはいずれも、自分がよかれと思って患者に施してきた医療の中に、患者の視点、患者の気持ちが欠けていたことが指摘されている。ここに新たに3人の医師にがん体験を語っていただいたが、そこから私たち患者が汲み取るものも大きい。
取材・文●半沢裕子
臓器別、進行別がん標準治療 子宮体がん編
基本は子宮を摘出する手術。ハイリスクは加えて補助化学療法を
子宮体部に発生するがん、子宮体がんが増えています。その原因は欧米型の食生活、晩婚化、妊娠回数の減少など、女性のライフスタイルの変化が背景にあるようです。治療は子宮を摘出する手術が基本です。しかし、妊娠・出産を希望する場合は、早期であれば、ホルモン療法により子宮を残すことも可能です。
監修_杉山徹●岩手医科大学産婦人科教授
取材・文●祢津加奈子 医療ジャーナリスト
腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする 再発乳がん編 4
がんをコントロールすれば十分に長生きできる
東京・山の手に住む主婦・山下久美子さん(仮名・56歳)は、2001年5月、T医大付属病院乳腺外科で2期の乳がんのため左側乳房を全摘、術後タモキシフェンによるホルモン療法を受けた。しかし、1年後、鎖骨上リンパ節への転移が見つかり、アロマシンに切り替えた。さらにセカンドオピニオンを受け、HER2が陽性であることがわかったため、ハーセプチン治療を受けることになった。果たしてその結果は?
チームリーダー●渡辺亨 山王メディカルプラザ・オンコロジーセンター長
腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする 前立腺がん 3
迷った末に手術に挑んだ。再発率が低いと聞いて安心
さいたま市に住む67歳の山田博史さん(仮名)は、近所のMクリニックでPSA値の上昇を指摘され、F総合病院で生検を受けた。その結果、「2b期の前立腺がん」と診断された。担当医から治療法について説明を受けた結果、前立腺の全摘手術を受けることに決める。手術を待つ間、術前ホルモン療法を受け、前立腺がんはすっかり縮小していた。こうして、2003年3月10日、手術を受けるために、F総合病院に入院したのだった。
サポート医師●赤倉功一郎 東京厚生年金病院泌尿器科部長
シリーズ・がんのサポーティブケア Part3
がん患者は職場復帰、社会復帰を望んでいる
患者が自己コントロール感を取り戻して自立するソーシャルサポートを
職場では、がんに対する無理解や偏見がまだまだ多い。がんになっても、昇進やリストラなどを恐れて、がんであることを患者はなかなか公表できないのがその証。再発や死の不安を抱えた上に、このような社会的不安にも襲われ、がん患者は非常なストレス過多になっている。そこをどう乗り越えるか。社会的支援の整備も急務である。
監修●宮内佳代子 帝京大学溝口病院医療相談室課長
健康食品の真実 2
本当にがんが消えるのか、がんが治るのか、徹底検証する
第2回 「驚異的な」奏効率は、こうして捏造された
健康食品を用いた、新免疫療法と称するがん治療を、驚異的な治療成績でがん患者の心を引き付けていた元近畿大学腫瘍免疫等研究所教授の八木田旭邦氏は、その治療を受けた患者や日本がん患者団体協議会から詐欺罪で告発、告訴されようとしている。健康食品の真実を検証するこのレポートの第2弾は、その驚異的な奏効率がどのようにして捏造されていったかを明らかにする。
取材・文●深見輝明「がんサポート」編集人と特別取材班
私が選んだがん治療
大切なのは、自分自身が後悔しないこと
乳がんの治療法選びでは、これまで乳房の形態や機能を「温存するか」「全摘するか」という議論が盛んにおこなわれてきた。だが、乳房を全摘しても「再建」という選択肢がある。今回は「乳房全摘(皮下乳腺全摘)+同時再建」を選んだことについて、痛切に感じた体験をアドバイスしてもらった。
キャンサーネットジャパンボランティアスタッフ●三村香子
インターネットで探るがん情報
メラノーマ(悪性黒色腫)
ほくろとの見分け方に注意が必要
メラノーマ(悪性黒色腫)は皮膚がんの一種で、日本では年間約1,500~2,000人の患者が新たに発生していると言われます。この数は、子宮がんや肺がんなど10万人以上も発生する頻度の高いものと比較すれば、100分の1のレベルで随分少ないと言えます。しかし、メラノーマは非常に悪性で、しかも年々増加しています。眼に見える病気で、テレビ番組で「ほくろと思っていたら、メラノーマ」と紹介もされ、頻度の割によく知られているでしょう。
文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)
新春特別対談
情報に踊らされずおいしく食べよう。これを食べたら「がんが治る」と思い込むのは危険
「がんばらない」の医師●鎌田實VS群馬大学教授・食の専門家●高橋久仁子
○○を食べるとがんに効く、○○は血液をサラサラにする……。こんな話を聞くと、ついその食べ物に手が出てしまいますね。健康になると言われている食品が本当にいいのか悪いのか、がん患者は何を食べたらいいのか、今回は鎌田實さんが食の問題に迫ります。お相手は食情報・食生活教育の専門家である群馬大学教授の高橋久仁子さんです。
体と心をケアする処方箋--14
胃を手術した人の食事の工夫
胃を手術した後、ダンピング症候群、つかえ、胸焼けなど、さまざまな後遺症に悩まされている方が多いようです。今回は、胃を切った方の食事法について、アルファ・クラブ事務局長・久本剛さんほか会員3名の方に体験に基づく実用的なアドバイスを伺いました。
スペシャルインタビュー
40キロちょっとに痩せ細った体で抗がん剤治療に堪えた空白の6か月
悪性リンパ腫から生還した青島幸男さん
元参議院議員であり元東京都知事、作家、俳優とさまざまな顔を持つ青島さんには、実はあまり知られていないがん体験がある。「病名を知らされず、治ることを信じて医師の治療にしたがっただけ」という青島さんだが、抗がん剤治療のつらさだけは今でも忘れないと言う。青島さんはがんとどう闘い、どう乗り切ったのだろうか。
私の生きる道
がん患者の先端医療に寄せる熱い想いを伝えるために
混合診療解禁の旗振り役として奮闘する財界人 草刈隆郎
もし混合診療が解禁になれば、もっと画期的な治療が受けられるのにーーそう思っているがん患者は少なくない。日本郵船会長・経団連副会長という肩書きを持つ一方、内閣府の「規制改革・民間開放推進会議」の総括主査として、医療や福祉の改革のために力をそそいでいる草刈さん。がん体験者であるからこそ、草刈さんは患者たちの先頭に立ち、今の医療を変えていこうと、精力的に活動している。
知っておきたいお金の悩み解決法?
退職後も傷病手当金が継続される方法と健康保険の選び方
治療のため会社を退職することになったとき、その後の経済的な問題をどうするかで頭を痛める人がたくさんいます。今回は退職後の傷病手当を継続して受け取る方法と、健康保険を選ぶときの注意点について解説します。
元気が出るレシピ
カルシウムがとれる主菜と副菜
毎日の食事はおいしく、バランスよく食べたいですね。ところが厚労省が行っている平成13年度の国民栄養調査によると、ほかの栄養素が充足しているのに対し、カルシウムの摂取量は基準値を下回っています。そこで2回にわたり、カルシウムがとれて、おいしい料理を紹介します。どれも手軽に作れるものばかりなりで、ぜひ作ってみてください。
がんが扉を開いて・特別編
「納得のいく葬送は、癒しの一歩」
~末期がんの母と共に生き、看取って~
続けざまに葬送について書いていて、「がんサポート」の読者の方々がどう受け取っているか、心配している。私自身、臆病な患者だったから。がんと告げられてしばらく、手にしたがん体験記は、その著者がまだ生存しているかどうか気をもみ、亡くなっていると知ったとたん、パタンと閉じてしまったこともある。だから、亡くなった人の本は「怖くて読めない」という人の気持ち、わかるなぁ…。それから、死を語りたいと願うがん仲間たちと出会った。大腸がん4期の母の終末期と、看取り、死後を支えてくれた、心強いサポーターたちの影響も大きい。今は死をもっと知り、語りたい。以前よりも恐ろしくない。気持ちはいろいろに変わる。思えば、ずいぶん遠くへ来たものだ。今回は、遺族ケアという面から、葬送について見直してみたい。
取材・文●まつばらけい
俵萠子の患者会リレーインタビュー
社団法人銀鈴会会長 久永進
不可能を可能に持っていく努力
喉摘者とは、喉頭、咽頭、甲状腺などの腫瘍のために、声帯を摘出し、声を失った人のことです。声を失えばもちろん喋ることが出来ず、電話にでることも出来なければ、助けを呼ぶことも出来ない。非常に切実な問題です。しかし声帯を摘出しても、『食道発声』という方法で声を取り戻すことが出来ます。今回は、国内のみならず、国外での活動も高く評価されている銀鈴会にお邪魔し、『食道発声』の訓練を覗かせて頂きました
ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です・連載15回
がん家系だからといって悲観することはありません
「うちはがん家系だから……」と悲観する人をよく見かけます。実際、がんという病気は遺伝子の傷によって細胞が異常増殖することでおこるのですが、このこととがんが遺伝するということは全く別物なのです。ほとんどの場合、がんは遺伝しません。今回は、『がんと遺伝の関係』について赤星たみこさんが分かりやすく説明します。
構成●吉田燿子
再発がんの治療最前線
患者のQOL向上のために進歩する再発大腸がんの抗がん剤治療
進行・再発した消化器がんを根治させるのは、今の技術ではなかなか難しいといえる。だからといって、何も手を打たずにいれば、症状はどんどん悪くなる。そこで、がんの進行を抑えるために抗がん剤治療が行われる。しかし、この抗がん剤治療によってQOLが低下するのでは本末転倒だ。そこで、なんとかQOLを維持したまま、抗がん剤治療を続けることが重要となる。大腸がんの再発治療に熱心にとりくむ順天堂大学では工夫を重ね、抗がん剤治療を施しているという。大腸肛門外科教授の鎌野俊紀さんを訪ねた。
監修●順天堂大学医学部大腸肛門外科教授 鎌野俊紀
取材・文●菊池憲一
がん相談
膵臓がん・泌尿器がん・脳腫瘍・小児がん
ほか
医師ががん患者になったとき
患者の視点を持った医師が語る「これだけは言いたい」
医師ががんになり、ひとりの患者になったとき、何が見えてくるのだろうか。これまでも医師の手でなるがん体験の名著はたくさんある。古くは精神科医だった西川喜作著の『輝やけ 我が命の日々よ』にはじまり、外科医、竹中文良著の『医師が癌に罹ったとき』、脳外科医、岩田隆信著の『医者が末期がん患者になってわかったこと』等々。そしてそこにはいずれも、自分がよかれと思って患者に施してきた医療の中に、患者の視点、患者の気持ちが欠けていたことが指摘されている。ここに新たに3人の医師にがん体験を語っていただいたが、そこから私たち患者が汲み取るものも大きい。
取材・文●半沢裕子
臓器別、進行別がん標準治療 子宮体がん編
基本は子宮を摘出する手術。ハイリスクは加えて補助化学療法を
子宮体部に発生するがん、子宮体がんが増えています。その原因は欧米型の食生活、晩婚化、妊娠回数の減少など、女性のライフスタイルの変化が背景にあるようです。治療は子宮を摘出する手術が基本です。しかし、妊娠・出産を希望する場合は、早期であれば、ホルモン療法により子宮を残すことも可能です。
監修_杉山徹●岩手医科大学産婦人科教授
取材・文●祢津加奈子 医療ジャーナリスト
腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする 再発乳がん編 4
がんをコントロールすれば十分に長生きできる
東京・山の手に住む主婦・山下久美子さん(仮名・56歳)は、2001年5月、T医大付属病院乳腺外科で2期の乳がんのため左側乳房を全摘、術後タモキシフェンによるホルモン療法を受けた。しかし、1年後、鎖骨上リンパ節への転移が見つかり、アロマシンに切り替えた。さらにセカンドオピニオンを受け、HER2が陽性であることがわかったため、ハーセプチン治療を受けることになった。果たしてその結果は?
チームリーダー●渡辺亨 山王メディカルプラザ・オンコロジーセンター長
腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする 前立腺がん 3
迷った末に手術に挑んだ。再発率が低いと聞いて安心
さいたま市に住む67歳の山田博史さん(仮名)は、近所のMクリニックでPSA値の上昇を指摘され、F総合病院で生検を受けた。その結果、「2b期の前立腺がん」と診断された。担当医から治療法について説明を受けた結果、前立腺の全摘手術を受けることに決める。手術を待つ間、術前ホルモン療法を受け、前立腺がんはすっかり縮小していた。こうして、2003年3月10日、手術を受けるために、F総合病院に入院したのだった。
サポート医師●赤倉功一郎 東京厚生年金病院泌尿器科部長
シリーズ・がんのサポーティブケア Part3
がん患者は職場復帰、社会復帰を望んでいる
患者が自己コントロール感を取り戻して自立するソーシャルサポートを
職場では、がんに対する無理解や偏見がまだまだ多い。がんになっても、昇進やリストラなどを恐れて、がんであることを患者はなかなか公表できないのがその証。再発や死の不安を抱えた上に、このような社会的不安にも襲われ、がん患者は非常なストレス過多になっている。そこをどう乗り越えるか。社会的支援の整備も急務である。
監修●宮内佳代子 帝京大学溝口病院医療相談室課長
健康食品の真実 2
本当にがんが消えるのか、がんが治るのか、徹底検証する
第2回 「驚異的な」奏効率は、こうして捏造された
健康食品を用いた、新免疫療法と称するがん治療を、驚異的な治療成績でがん患者の心を引き付けていた元近畿大学腫瘍免疫等研究所教授の八木田旭邦氏は、その治療を受けた患者や日本がん患者団体協議会から詐欺罪で告発、告訴されようとしている。健康食品の真実を検証するこのレポートの第2弾は、その驚異的な奏効率がどのようにして捏造されていったかを明らかにする。
取材・文●深見輝明「がんサポート」編集人と特別取材班
私が選んだがん治療
大切なのは、自分自身が後悔しないこと
乳がんの治療法選びでは、これまで乳房の形態や機能を「温存するか」「全摘するか」という議論が盛んにおこなわれてきた。だが、乳房を全摘しても「再建」という選択肢がある。今回は「乳房全摘(皮下乳腺全摘)+同時再建」を選んだことについて、痛切に感じた体験をアドバイスしてもらった。
キャンサーネットジャパンボランティアスタッフ●三村香子
インターネットで探るがん情報
メラノーマ(悪性黒色腫)
ほくろとの見分け方に注意が必要
メラノーマ(悪性黒色腫)は皮膚がんの一種で、日本では年間約1,500~2,000人の患者が新たに発生していると言われます。この数は、子宮がんや肺がんなど10万人以上も発生する頻度の高いものと比較すれば、100分の1のレベルで随分少ないと言えます。しかし、メラノーマは非常に悪性で、しかも年々増加しています。眼に見える病気で、テレビ番組で「ほくろと思っていたら、メラノーマ」と紹介もされ、頻度の割によく知られているでしょう。
文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)
新春特別対談
情報に踊らされずおいしく食べよう。これを食べたら「がんが治る」と思い込むのは危険
「がんばらない」の医師●鎌田實VS群馬大学教授・食の専門家●高橋久仁子
○○を食べるとがんに効く、○○は血液をサラサラにする……。こんな話を聞くと、ついその食べ物に手が出てしまいますね。健康になると言われている食品が本当にいいのか悪いのか、がん患者は何を食べたらいいのか、今回は鎌田實さんが食の問題に迫ります。お相手は食情報・食生活教育の専門家である群馬大学教授の高橋久仁子さんです。
体と心をケアする処方箋--14
胃を手術した人の食事の工夫
胃を手術した後、ダンピング症候群、つかえ、胸焼けなど、さまざまな後遺症に悩まされている方が多いようです。今回は、胃を切った方の食事法について、アルファ・クラブ事務局長・久本剛さんほか会員3名の方に体験に基づく実用的なアドバイスを伺いました。
スペシャルインタビュー
40キロちょっとに痩せ細った体で抗がん剤治療に堪えた空白の6か月
悪性リンパ腫から生還した青島幸男さん
元参議院議員であり元東京都知事、作家、俳優とさまざまな顔を持つ青島さんには、実はあまり知られていないがん体験がある。「病名を知らされず、治ることを信じて医師の治療にしたがっただけ」という青島さんだが、抗がん剤治療のつらさだけは今でも忘れないと言う。青島さんはがんとどう闘い、どう乗り切ったのだろうか。
私の生きる道
がん患者の先端医療に寄せる熱い想いを伝えるために
混合診療解禁の旗振り役として奮闘する財界人 草刈隆郎
もし混合診療が解禁になれば、もっと画期的な治療が受けられるのにーーそう思っているがん患者は少なくない。日本郵船会長・経団連副会長という肩書きを持つ一方、内閣府の「規制改革・民間開放推進会議」の総括主査として、医療や福祉の改革のために力をそそいでいる草刈さん。がん体験者であるからこそ、草刈さんは患者たちの先頭に立ち、今の医療を変えていこうと、精力的に活動している。
知っておきたいお金の悩み解決法?
退職後も傷病手当金が継続される方法と健康保険の選び方
治療のため会社を退職することになったとき、その後の経済的な問題をどうするかで頭を痛める人がたくさんいます。今回は退職後の傷病手当を継続して受け取る方法と、健康保険を選ぶときの注意点について解説します。
元気が出るレシピ
カルシウムがとれる主菜と副菜
毎日の食事はおいしく、バランスよく食べたいですね。ところが厚労省が行っている平成13年度の国民栄養調査によると、ほかの栄養素が充足しているのに対し、カルシウムの摂取量は基準値を下回っています。そこで2回にわたり、カルシウムがとれて、おいしい料理を紹介します。どれも手軽に作れるものばかりなりで、ぜひ作ってみてください。
がんが扉を開いて・特別編
「納得のいく葬送は、癒しの一歩」
~末期がんの母と共に生き、看取って~
続けざまに葬送について書いていて、「がんサポート」の読者の方々がどう受け取っているか、心配している。私自身、臆病な患者だったから。がんと告げられてしばらく、手にしたがん体験記は、その著者がまだ生存しているかどうか気をもみ、亡くなっていると知ったとたん、パタンと閉じてしまったこともある。だから、亡くなった人の本は「怖くて読めない」という人の気持ち、わかるなぁ…。それから、死を語りたいと願うがん仲間たちと出会った。大腸がん4期の母の終末期と、看取り、死後を支えてくれた、心強いサポーターたちの影響も大きい。今は死をもっと知り、語りたい。以前よりも恐ろしくない。気持ちはいろいろに変わる。思えば、ずいぶん遠くへ来たものだ。今回は、遺族ケアという面から、葬送について見直してみたい。
取材・文●まつばらけい
俵萠子の患者会リレーインタビュー
社団法人銀鈴会会長 久永進
不可能を可能に持っていく努力
喉摘者とは、喉頭、咽頭、甲状腺などの腫瘍のために、声帯を摘出し、声を失った人のことです。声を失えばもちろん喋ることが出来ず、電話にでることも出来なければ、助けを呼ぶことも出来ない。非常に切実な問題です。しかし声帯を摘出しても、『食道発声』という方法で声を取り戻すことが出来ます。今回は、国内のみならず、国外での活動も高く評価されている銀鈴会にお邪魔し、『食道発声』の訓練を覗かせて頂きました
ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です・連載15回
がん家系だからといって悲観することはありません
「うちはがん家系だから……」と悲観する人をよく見かけます。実際、がんという病気は遺伝子の傷によって細胞が異常増殖することでおこるのですが、このこととがんが遺伝するということは全く別物なのです。ほとんどの場合、がんは遺伝しません。今回は、『がんと遺伝の関係』について赤星たみこさんが分かりやすく説明します。
構成●吉田燿子
再発がんの治療最前線
患者のQOL向上のために進歩する再発大腸がんの抗がん剤治療
進行・再発した消化器がんを根治させるのは、今の技術ではなかなか難しいといえる。だからといって、何も手を打たずにいれば、症状はどんどん悪くなる。そこで、がんの進行を抑えるために抗がん剤治療が行われる。しかし、この抗がん剤治療によってQOLが低下するのでは本末転倒だ。そこで、なんとかQOLを維持したまま、抗がん剤治療を続けることが重要となる。大腸がんの再発治療に熱心にとりくむ順天堂大学では工夫を重ね、抗がん剤治療を施しているという。大腸肛門外科教授の鎌野俊紀さんを訪ねた。
監修●順天堂大学医学部大腸肛門外科教授 鎌野俊紀
取材・文●菊池憲一
がん相談
膵臓がん・泌尿器がん・脳腫瘍・小児がん
ほか
商品情報・内容
- 出版社:エビデンス社
- 発行間隔:月刊
■ 信頼度NO.1のがん実用誌!がんと生きるすべての人を応援します。
がんサポートは、世界最新の科学的根拠(エビデンス)に基づいた視点から、良質な正しい医療情報を厳選し、提供していきます。エビデンス(Evidence)とは、根拠があって明白な証拠、を意味する英語。常に信頼の置ける情報と知識を提供することを使命と考えます。がんサポートは、がん患者さん・ご家族の方々の求めに応えるために、がん患者さんやがん患者団体の代表の方に企画に参加していただき、と同時にがん患者(読者)参加記事をできるだけ多くして、患者さんと共に考え編集していく考えです。患者さんにやさしい雑誌にしようと、できるだけ軽くて、環境にもやさしい用紙を用い、文字も大きくしました。「役立つ・読みやすい・わかりやすい・支え・癒し」をモットーに編集していきます。
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