目次
臓器別、進行別がん標準治療 膀胱がん編
再発予防にはBCG注入療法が有効。膀胱温存の道も広がってきた
監修●鳶巣賢一 静岡県立静岡がんセンター病院長
取材・文●祢津加奈子 医療ジャーナリスト
膀胱はオシッコをためたり出したりする袋状の臓器です。膀胱は、ふだんは収縮しているが尿がたまると伸び、伸縮性に富んでいる独特の組織です。膀胱の一番内側の層は、移行上皮層と呼ばれ、ここにがんができることが多く、移行上皮がんと呼ばれます。内視鏡による治療が中心ですが、再発が多いのが難点で、それをいかに防ぐかが治療のポイントです。また、最近では浸潤の進んだがんでも膀胱を温存する治療法も盛んに研究が行われています。
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渡辺亨チームが医療サポートする 大腸がん編 1
便潜血反応検査を受ければ大腸がん死亡率が減少する
取材・文●林義人
サポート医師●朴成和 静岡県立静岡がんセンター診療科部長
東京の下町に住む主婦の斉藤信子さん(51歳)。少し小太りだったが、便秘がひどくなったことから区の健康診断を受けたところ、便潜血反応が陽性と出た。「がんの疑いがあるので、大腸内視鏡検査を」の指示が出てあわてた。その後ははたしてどうなっていくのだろうか。
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渡辺亨チームが医療サポートする 悪性リンパ腫編-1
悪性リンパ腫4期といっても、正しい治療で予後は改善される
サポート医師●堀田知光 東海大学医学部長
神奈川県の小田急沿線に住む会社員・内田清二さん(仮名・54)は、2002年9月、正体不明の首筋のグリグリと微熱に悩んだ。耳鼻科クリニックで「悪性リンパ腫ではないか」と指摘され、P病院血液内科で全身の検査の結果、ようやく「非ホジキンリンパ腫のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫」との診断を下された。内田さんにとっては、降って沸いた未知の病気。これとどう向き合っていくのだろうか。
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シリーズ・がんと生きるスペシャル2
押し寄せる苦しみの大波にも、「前進、前進」の心
鈴木厚子さん(すずき あつこ、42歳) 看護師
健康診断で「肺に異常」と出た。それは肺がんに変わり、さらには精密検査の結果、「脳転移の4期」。看護師の鈴木厚子さんは打ちのめされた。しかし彼女は、負けなかった。放射線、イレッサに希望を見出し、がんは縮小した。ところが、がんは再び頭をもたげてきた。それでも彼女は、「前進、前進」と心の中で叫ぶ。その生きざまは人の心を打つ。
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がんに負けない安保免疫学実践セミナー
安保理論に基づく「自己診断チェックシート」で自分を発見し、健康回復、自分らしい生き方の実践をサポートする
新潟大学教授の安保徹さんが独特の免疫理論を展開して多くのファンを持つ安保免疫学。しかし、理論的にはよくわかり納得できるが、では、日常生活で具体的にどのようなことをすれば免疫力が高くなり、体がよくなるのか。どうしたらがんに負けない体をつくることができるのか。そこがもう一つよくわからない、といった声をよく耳にします。このセミナーでは、そうした多くのがん患者や家族の方々の強い要求に応えて、日常生活上での実践に焦点を当て、その入門編への道案内をいたします。
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読者投稿・ある大手製薬会社元役員の壮絶な闘病日記
「いつも笑顔で」と転移がんと闘い続けた5年間
外資系大手製薬会社役員だった川野和之さん(60歳)。直腸がん発見から丸5年。その間、肝転移、肺転移等を幾度となく繰り返し、その度に果敢に手術に挑んできた。一時的に打ちのめされはしながらも、それに挫けなかった。それは彼にがんと正面から向き合う姿勢があったからだ。彼は、がん治療として、主として手術という方法を選んでいるが、それは大腸がんの場合は特殊で、肝転移、肺転移をしても手術で治癒する可能性があるというエビデンス(根拠)があったからである。そのことを考慮して、この凄まじいまでの5年間の闘病日記を読んでいただきたい。
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特集・「がんサポート」からの提言
自分の再発見、自分らしい生き方の追求を目指して、社会にムーブメントを
患者よ! がんサバイバーになろう
取材・文●崎谷武彦
がん患者の前には1つのゴールが設定されています。5年生存率というものです。生存率何パーセントの中に入るかはいらないかで多くの患者は悩んでいます。5年生存できれば勝者で、4年なら敗者の烙印も押される。しかもこのゴールを目指して、患者と家族は治療の副作用や社会の偏見、経済的な負担など、多くの苦しみに耐え忍ばなければそれを手に入れられない。こうした患者や家族の余計な苦しみと、さようならしましょう。患者であることから放れて、がんサバイバーになろうというわけです。サバイバーといっても長期生存者というわけではありません。生存者、1人の人間として生きる生存者です。その点では、がんになって数カ月の人だろうが、10年の人だろうが、同じ生存者というわけです。しかもそこには、がんとともに、生ある限り人間らしく、さらには自分らしく生きるという意味合いも込められています。アメリカから起こった新しい生存の概念ですが、これが日本の社会でも1つのムーブメントになることを願って、小誌はこの特集を組みました。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
サバイバーアンケートから私はサバイバーをこう考える
文●高出昌洋・中島陽子・柚原君子・種川とみ子・竹中文良
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「がんばらない」の医師鎌田實とがん患者の心の往復書簡
心が疲れて死を思うことを経験しました
突然精神的に落ち込んでしまったと言う松村さん。でもその時期を乗り越え、今は体力を温存しながら、いい状態で過ごせるように努めていると言います。一時は不安を抑え込んで緩和ケアの病院を探さなくても、自然に病院を探す時期が訪れるだろう、と。
がんの治療には心によい刺激を与えていくことが必要だと思います
尚美さんはまだまだきちんとした治療が必要な段階、と言う鎌田さん。ときには薬の力を借りて体と心を楽にしたほうがいいとアドバイスします。さらに患者の心に刺激を与えることは、がんに大きな影響を与えるだろうと伝えます。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
元気が出るレシピ
カルシウムがとれる主菜と副菜②
日本人の食生活で不足しがちと言われているカルシウム。カルシウムをたっぷりとれば骨に蓄えられますが、不足すると今まで骨に蓄えられていたカルシウムが血液中に溶け出し、この状態が長く続くと骨がスカスカになってしまいます。食事は「一汁三菜」を基本にし、カルシウムの多い食材を献立に取り入れ、バランスよく食べましょう。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
乳がんホルモン療法による副作用「体重増加」をどう防ぐ?
監修●
NPO法人リ・ビッド(乳がん支援グループ)
滋賀県立成人病センター 緩和ケア科部長 堀泰祐さん
京都大学非常勤講師 健康運動療法士 鴇田佳津子さん 梅田陽子さん
乳がんの手術後にホルモン療法を行うと、体重が増加しやすく、肥満傾向になりがち。直接命にかかわらないこともあり、ほかの副作用に比べて見過ごされやすいのですが、当の本人には切実な悩みです。今回は、読者から寄せられた手記と、専門家のアドバイスをQ&Aでお届けします。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
知っておきたいお金の悩み解決法④
障害年金を受け取るために必要な条件
いくつかある公的年金のうちで、最も受給の方法がわかりにくいといわれている障害年金。人工肛門や人工膀胱を造設したり、咽頭部や喉頭部を摘出したときは障害年金を受給できる場合があります。今回は障害年金を受給するための条件を解説します。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
私が選んだがん治療
大切なのは、自分自身が後悔しないこと
キャンサーネットジャパンボランティアスタッフ●三村香子
乳がんの治療法選びでは、これまで乳房の形態や機能を「温存するか」「全摘するか」という議論が盛んにおこなわれてきた。だが、乳房を全摘しても「再建」という選択肢がある。今回は「乳房全摘(皮下乳腺全摘)+同時再建」を選んだことについて、痛切に感じた体験をアドバイスしてもらった。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
インターネットで探るがん情報
メラノーマ(悪性黒色腫)ほくろとの見分け方に注意が必要
文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)
メラノーマ(悪性黒色腫)は皮膚がんの一種で、日本では年間約1,500~2,000人の患者が新たに発生していると言われます。この数は、子宮がんや肺がんなど10万人以上も発生する頻度の高いものと比較すれば、100分の1のレベルで随分少ないと言えます。しかし、メラノーマは非常に悪性で、しかも年々増加しています。眼に見える病気で、テレビ番組で「ほくろと思っていたら、メラノーマ」と紹介もされ、頻度の割によく知られているでしょう。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
患者にやさしい医療
傷口が小さく体への負担が少ない腹腔鏡による腎がんの部分切除
監修●寺地敏郎 東海大学医学部泌尿器科教授
取材・文●松沢 実 医療ジャーナリスト
腎がんは抗がん剤による化学療法や放射線療法がほとんど効かず、治療の主体は外科治療だ。手術は病期にかかわらず、摘出できる場合は腎臓を摘出するか部分的に切除する。しかし、腹部を大きく切って手術するため、患者には大きな負担となる。こうした負担を軽減しようと考案されたのが腹腔鏡による腎がん部分切除術だ。この手術は内視鏡を腹部から挿入して腫瘍を切除するため、傷が目立たず、術後早くに退院できるなど、社会復帰へのメリットが非常に大きい。日本におけるこの手術のパイオニアである東海大学医学部泌尿器科教授の寺地敏郎さんを訪ねた。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
世界のガイドラインシリーズ 新連載
米国がん協会が発表した「がん治療中・治療後の栄養と運動」ガイドライン
がんを生きぬくために栄養と運動を効果的に取り入れる
監修●岩瀬哲 キャンサーネットジャパン科学ディレクター
取材・文●佐鳥麻美
ガイドラインとは病院の床に描かれた誘導ラインのように、どの様な道をたどれば目的にたどり着けるのかを指し示すものです。ガイドラインは、科学的な根拠(エビデンス)に基づき、多くの人の頼りとなるよう、複数の専門家が頭を寄せ合って議論して決定されます。世界には、がん治療に関するガイドラインも数多く発表されており、よく知られた転移性乳がんの治療指針を示すホルトバギーのガイドラインのようなものから、がん患者の精神的なサポートをするガイドラインといったものまで様々あります。本誌ではこうした“がんに治療に役立つガイドライン”の中でも特に有用だと思われるものを厳選して紹介していきます。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
がんと生きるスペシャル版
命をいかすために、世界一周の旅へ再出発
自転車冒険家●シール・エミコさん
知らない土地を走り、たくさんの人と出会うのが好きだった。エミコ・シールさんは22歳のときに世界一周をしようと思い立ち、オーストラリア人の夫・スティーブさんと自転車で世界を回った。しかし、ゴールを目前にした11年目、パキスタンで子宮がんを発症し、緊急帰国。手術後は、奈良県の山間に居を移し田舎暮らしをしながら療養を続けた。そんな彼女が、再び自転車での旅を再開するという。「がんによって成長した」という彼女に出発前の気持ちを聞いた。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
再発がんの治療最前線
わずかな副作用で延命効果を得る極少量抗がん剤療法
監修●梅澤充 町田胃腸病院
従来から行われてきたがんの化学療法は、できるだけ多くの抗がん剤を投与し、多くのがん細胞を死滅させることを目的として行われてきた。しかし、強力な化学療法により、腫瘍の縮小が得られたとしても、必ずしも延命につながるとは限らない。その上患者のQOLは確実に低下する。最近になり、こうした問題に疑問の声が挙がっている。今回ご紹介するのは、副作用でQOLを落とさず、できるだけ長い延命効果を得る目的の治療だ。標準治療といわれる従来の化学療法の常識を覆す、「極少量抗がん剤療法」を取材した。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
俵萠子の患者会リレーインタビュー
入院患者の生活の場に人間的な温かみを
NPO血液患者コミュニティーももの木
副理事長 大橋晃太
東大病院、駒込病院の血液がん患者を主体に発足した患者会『ももの木』。一口に患者会といっても、慰め合いや癒しを主体とした会、病気についての勉強を主体とした会、政治的な活動をする会など様々だが、『ももの木』はメンバーで何かをやるという大きな目標はないというのが特徴だという。飲み会などの中で「こんなことやろうよ」とそれぞれのメンバーが、好きなように『ももの木』と関わっているのだそうだ。その中から、命の講演、入院患者のための大道芸など実にユニークな活動が生まれてくる。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
がんが扉を開いて・特別編
「母を探す旅」
~末期がんの母と共に生き、看取って~
母は治療が一段落すると、思い立って身辺整理に手をつけ、蔵書を選別し始めた。本人にしかわからない取捨選択のモノサシがある。いつ、それを始めるのか、内心気をもんでいたけれど、ただでさえ抗がん剤で体調が悪いときにどうして急かすことなどできようか。とはいえ、ほとんど物を捨てるということをしてこなかった、濃厚に“もったいない”世代の両親の荷物は、相当な量に達する。もし母自身が片付けるのが間に合わなかったら、遺された家族、主に私がそれを引き継ぐことになるのだろう・・・・・・と内心覚悟もしていた。
再発予防にはBCG注入療法が有効。膀胱温存の道も広がってきた
監修●鳶巣賢一 静岡県立静岡がんセンター病院長
取材・文●祢津加奈子 医療ジャーナリスト
膀胱はオシッコをためたり出したりする袋状の臓器です。膀胱は、ふだんは収縮しているが尿がたまると伸び、伸縮性に富んでいる独特の組織です。膀胱の一番内側の層は、移行上皮層と呼ばれ、ここにがんができることが多く、移行上皮がんと呼ばれます。内視鏡による治療が中心ですが、再発が多いのが難点で、それをいかに防ぐかが治療のポイントです。また、最近では浸潤の進んだがんでも膀胱を温存する治療法も盛んに研究が行われています。
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渡辺亨チームが医療サポートする 大腸がん編 1
便潜血反応検査を受ければ大腸がん死亡率が減少する
取材・文●林義人
サポート医師●朴成和 静岡県立静岡がんセンター診療科部長
東京の下町に住む主婦の斉藤信子さん(51歳)。少し小太りだったが、便秘がひどくなったことから区の健康診断を受けたところ、便潜血反応が陽性と出た。「がんの疑いがあるので、大腸内視鏡検査を」の指示が出てあわてた。その後ははたしてどうなっていくのだろうか。
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渡辺亨チームが医療サポートする 悪性リンパ腫編-1
悪性リンパ腫4期といっても、正しい治療で予後は改善される
サポート医師●堀田知光 東海大学医学部長
神奈川県の小田急沿線に住む会社員・内田清二さん(仮名・54)は、2002年9月、正体不明の首筋のグリグリと微熱に悩んだ。耳鼻科クリニックで「悪性リンパ腫ではないか」と指摘され、P病院血液内科で全身の検査の結果、ようやく「非ホジキンリンパ腫のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫」との診断を下された。内田さんにとっては、降って沸いた未知の病気。これとどう向き合っていくのだろうか。
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シリーズ・がんと生きるスペシャル2
押し寄せる苦しみの大波にも、「前進、前進」の心
鈴木厚子さん(すずき あつこ、42歳) 看護師
健康診断で「肺に異常」と出た。それは肺がんに変わり、さらには精密検査の結果、「脳転移の4期」。看護師の鈴木厚子さんは打ちのめされた。しかし彼女は、負けなかった。放射線、イレッサに希望を見出し、がんは縮小した。ところが、がんは再び頭をもたげてきた。それでも彼女は、「前進、前進」と心の中で叫ぶ。その生きざまは人の心を打つ。
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がんに負けない安保免疫学実践セミナー
安保理論に基づく「自己診断チェックシート」で自分を発見し、健康回復、自分らしい生き方の実践をサポートする
新潟大学教授の安保徹さんが独特の免疫理論を展開して多くのファンを持つ安保免疫学。しかし、理論的にはよくわかり納得できるが、では、日常生活で具体的にどのようなことをすれば免疫力が高くなり、体がよくなるのか。どうしたらがんに負けない体をつくることができるのか。そこがもう一つよくわからない、といった声をよく耳にします。このセミナーでは、そうした多くのがん患者や家族の方々の強い要求に応えて、日常生活上での実践に焦点を当て、その入門編への道案内をいたします。
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読者投稿・ある大手製薬会社元役員の壮絶な闘病日記
「いつも笑顔で」と転移がんと闘い続けた5年間
外資系大手製薬会社役員だった川野和之さん(60歳)。直腸がん発見から丸5年。その間、肝転移、肺転移等を幾度となく繰り返し、その度に果敢に手術に挑んできた。一時的に打ちのめされはしながらも、それに挫けなかった。それは彼にがんと正面から向き合う姿勢があったからだ。彼は、がん治療として、主として手術という方法を選んでいるが、それは大腸がんの場合は特殊で、肝転移、肺転移をしても手術で治癒する可能性があるというエビデンス(根拠)があったからである。そのことを考慮して、この凄まじいまでの5年間の闘病日記を読んでいただきたい。
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特集・「がんサポート」からの提言
自分の再発見、自分らしい生き方の追求を目指して、社会にムーブメントを
患者よ! がんサバイバーになろう
取材・文●崎谷武彦
がん患者の前には1つのゴールが設定されています。5年生存率というものです。生存率何パーセントの中に入るかはいらないかで多くの患者は悩んでいます。5年生存できれば勝者で、4年なら敗者の烙印も押される。しかもこのゴールを目指して、患者と家族は治療の副作用や社会の偏見、経済的な負担など、多くの苦しみに耐え忍ばなければそれを手に入れられない。こうした患者や家族の余計な苦しみと、さようならしましょう。患者であることから放れて、がんサバイバーになろうというわけです。サバイバーといっても長期生存者というわけではありません。生存者、1人の人間として生きる生存者です。その点では、がんになって数カ月の人だろうが、10年の人だろうが、同じ生存者というわけです。しかもそこには、がんとともに、生ある限り人間らしく、さらには自分らしく生きるという意味合いも込められています。アメリカから起こった新しい生存の概念ですが、これが日本の社会でも1つのムーブメントになることを願って、小誌はこの特集を組みました。
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サバイバーアンケートから私はサバイバーをこう考える
文●高出昌洋・中島陽子・柚原君子・種川とみ子・竹中文良
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「がんばらない」の医師鎌田實とがん患者の心の往復書簡
心が疲れて死を思うことを経験しました
突然精神的に落ち込んでしまったと言う松村さん。でもその時期を乗り越え、今は体力を温存しながら、いい状態で過ごせるように努めていると言います。一時は不安を抑え込んで緩和ケアの病院を探さなくても、自然に病院を探す時期が訪れるだろう、と。
がんの治療には心によい刺激を与えていくことが必要だと思います
尚美さんはまだまだきちんとした治療が必要な段階、と言う鎌田さん。ときには薬の力を借りて体と心を楽にしたほうがいいとアドバイスします。さらに患者の心に刺激を与えることは、がんに大きな影響を与えるだろうと伝えます。
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元気が出るレシピ
カルシウムがとれる主菜と副菜②
日本人の食生活で不足しがちと言われているカルシウム。カルシウムをたっぷりとれば骨に蓄えられますが、不足すると今まで骨に蓄えられていたカルシウムが血液中に溶け出し、この状態が長く続くと骨がスカスカになってしまいます。食事は「一汁三菜」を基本にし、カルシウムの多い食材を献立に取り入れ、バランスよく食べましょう。
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乳がんホルモン療法による副作用「体重増加」をどう防ぐ?
監修●
NPO法人リ・ビッド(乳がん支援グループ)
滋賀県立成人病センター 緩和ケア科部長 堀泰祐さん
京都大学非常勤講師 健康運動療法士 鴇田佳津子さん 梅田陽子さん
乳がんの手術後にホルモン療法を行うと、体重が増加しやすく、肥満傾向になりがち。直接命にかかわらないこともあり、ほかの副作用に比べて見過ごされやすいのですが、当の本人には切実な悩みです。今回は、読者から寄せられた手記と、専門家のアドバイスをQ&Aでお届けします。
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知っておきたいお金の悩み解決法④
障害年金を受け取るために必要な条件
いくつかある公的年金のうちで、最も受給の方法がわかりにくいといわれている障害年金。人工肛門や人工膀胱を造設したり、咽頭部や喉頭部を摘出したときは障害年金を受給できる場合があります。今回は障害年金を受給するための条件を解説します。
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私が選んだがん治療
大切なのは、自分自身が後悔しないこと
キャンサーネットジャパンボランティアスタッフ●三村香子
乳がんの治療法選びでは、これまで乳房の形態や機能を「温存するか」「全摘するか」という議論が盛んにおこなわれてきた。だが、乳房を全摘しても「再建」という選択肢がある。今回は「乳房全摘(皮下乳腺全摘)+同時再建」を選んだことについて、痛切に感じた体験をアドバイスしてもらった。
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インターネットで探るがん情報
メラノーマ(悪性黒色腫)ほくろとの見分け方に注意が必要
文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)
メラノーマ(悪性黒色腫)は皮膚がんの一種で、日本では年間約1,500~2,000人の患者が新たに発生していると言われます。この数は、子宮がんや肺がんなど10万人以上も発生する頻度の高いものと比較すれば、100分の1のレベルで随分少ないと言えます。しかし、メラノーマは非常に悪性で、しかも年々増加しています。眼に見える病気で、テレビ番組で「ほくろと思っていたら、メラノーマ」と紹介もされ、頻度の割によく知られているでしょう。
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患者にやさしい医療
傷口が小さく体への負担が少ない腹腔鏡による腎がんの部分切除
監修●寺地敏郎 東海大学医学部泌尿器科教授
取材・文●松沢 実 医療ジャーナリスト
腎がんは抗がん剤による化学療法や放射線療法がほとんど効かず、治療の主体は外科治療だ。手術は病期にかかわらず、摘出できる場合は腎臓を摘出するか部分的に切除する。しかし、腹部を大きく切って手術するため、患者には大きな負担となる。こうした負担を軽減しようと考案されたのが腹腔鏡による腎がん部分切除術だ。この手術は内視鏡を腹部から挿入して腫瘍を切除するため、傷が目立たず、術後早くに退院できるなど、社会復帰へのメリットが非常に大きい。日本におけるこの手術のパイオニアである東海大学医学部泌尿器科教授の寺地敏郎さんを訪ねた。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
世界のガイドラインシリーズ 新連載
米国がん協会が発表した「がん治療中・治療後の栄養と運動」ガイドライン
がんを生きぬくために栄養と運動を効果的に取り入れる
監修●岩瀬哲 キャンサーネットジャパン科学ディレクター
取材・文●佐鳥麻美
ガイドラインとは病院の床に描かれた誘導ラインのように、どの様な道をたどれば目的にたどり着けるのかを指し示すものです。ガイドラインは、科学的な根拠(エビデンス)に基づき、多くの人の頼りとなるよう、複数の専門家が頭を寄せ合って議論して決定されます。世界には、がん治療に関するガイドラインも数多く発表されており、よく知られた転移性乳がんの治療指針を示すホルトバギーのガイドラインのようなものから、がん患者の精神的なサポートをするガイドラインといったものまで様々あります。本誌ではこうした“がんに治療に役立つガイドライン”の中でも特に有用だと思われるものを厳選して紹介していきます。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
がんと生きるスペシャル版
命をいかすために、世界一周の旅へ再出発
自転車冒険家●シール・エミコさん
知らない土地を走り、たくさんの人と出会うのが好きだった。エミコ・シールさんは22歳のときに世界一周をしようと思い立ち、オーストラリア人の夫・スティーブさんと自転車で世界を回った。しかし、ゴールを目前にした11年目、パキスタンで子宮がんを発症し、緊急帰国。手術後は、奈良県の山間に居を移し田舎暮らしをしながら療養を続けた。そんな彼女が、再び自転車での旅を再開するという。「がんによって成長した」という彼女に出発前の気持ちを聞いた。
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再発がんの治療最前線
わずかな副作用で延命効果を得る極少量抗がん剤療法
監修●梅澤充 町田胃腸病院
従来から行われてきたがんの化学療法は、できるだけ多くの抗がん剤を投与し、多くのがん細胞を死滅させることを目的として行われてきた。しかし、強力な化学療法により、腫瘍の縮小が得られたとしても、必ずしも延命につながるとは限らない。その上患者のQOLは確実に低下する。最近になり、こうした問題に疑問の声が挙がっている。今回ご紹介するのは、副作用でQOLを落とさず、できるだけ長い延命効果を得る目的の治療だ。標準治療といわれる従来の化学療法の常識を覆す、「極少量抗がん剤療法」を取材した。
ムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムムム
俵萠子の患者会リレーインタビュー
入院患者の生活の場に人間的な温かみを
NPO血液患者コミュニティーももの木
副理事長 大橋晃太
東大病院、駒込病院の血液がん患者を主体に発足した患者会『ももの木』。一口に患者会といっても、慰め合いや癒しを主体とした会、病気についての勉強を主体とした会、政治的な活動をする会など様々だが、『ももの木』はメンバーで何かをやるという大きな目標はないというのが特徴だという。飲み会などの中で「こんなことやろうよ」とそれぞれのメンバーが、好きなように『ももの木』と関わっているのだそうだ。その中から、命の講演、入院患者のための大道芸など実にユニークな活動が生まれてくる。
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がんが扉を開いて・特別編
「母を探す旅」
~末期がんの母と共に生き、看取って~
母は治療が一段落すると、思い立って身辺整理に手をつけ、蔵書を選別し始めた。本人にしかわからない取捨選択のモノサシがある。いつ、それを始めるのか、内心気をもんでいたけれど、ただでさえ抗がん剤で体調が悪いときにどうして急かすことなどできようか。とはいえ、ほとんど物を捨てるということをしてこなかった、濃厚に“もったいない”世代の両親の荷物は、相当な量に達する。もし母自身が片付けるのが間に合わなかったら、遺された家族、主に私がそれを引き継ぐことになるのだろう・・・・・・と内心覚悟もしていた。
商品情報・内容
- 出版社:エビデンス社
- 発行間隔:月刊
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