がんサポート 6月号 (発売日2005年05月16日) 表紙
がんサポート 6月号 (発売日2005年05月16日) 表紙

がんサポート 6月号 (発売日2005年05月16日)

エビデンス社
特集・肺がんの最新情報

肺がんは厳しいがんです。死亡率第1位です。この隘路をなんとか大きく切り開いてほしい、そう願うのは患者さんやご家族のごく普通の心情です。イレッサの出現はそれに手を貸した初め...

がんサポート 6月号 (発売日2005年05月16日)

エビデンス社
特集・肺がんの最新情報

肺がんは厳しいがんです。死亡率第1位です。この隘路をなんとか大きく切り開いてほしい、そう願うのは患者さんやご家族のごく普通の心情です。イレッサの出現はそれに手を貸した初め...

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6月号 (発売日2005年05月16日) の目次

特集・肺がんの最新情報

肺がんは厳しいがんです。死亡率第1位です。この隘路をなんとか大きく切り開いてほしい、そう願うのは患者さんやご家族のごく普通の心情です。イレッサの出現はそれに手を貸した初めての助け舟でした。ところが、社会はその道をもう一度閉ざそうとしています。その社会に患者の真の声が届くように祈って、この特集を贈ります。



これだけは知っておきたい肺がんの基礎知識

監修●後藤功一 国立がんセンター呼吸器科医師


「肺がんの疑いがある」ということで検査に行ったとき、肺がんに関する知識が何もなかったら、医師の説明を聞くだけであとは検査、治療のベルトコンベアに乗せられていくだけです。自分の命を医療の場にあずけようとするとき、あらかじめ病気に関する知識と、医師に何をたずねたらよいのかを知っていればこれほど心強いことはありません。ここでは、必要最低限これだけは知っておいて欲しい肺がん知識のイロハを整理してみました。



患者会メンバーが承認取り消し問題に切実な声
私たちからイレッサを奪わないでください!!

文●沖原幸江

増え続ける副作用死と、アストラゼネカ株式会社の「イレッサに延命効果はなかった」との結論をもとにイレッサの承認を見直す動きが活発化した。米国では回収を視野に入れた規制を、欧州ではア社による承認取り下げが行われた。日本でも承認取り消しの声が高まる中、肺がん患者会メンバー(提出当時主宰)の沖原幸江さんはイレッサの承認継続を求め、厚生労働大臣宛に意見書を提出した。



イレッサの真実
肺がん患者に有用な薬。しかし、副作用のない夢の薬ではない

取材・文●常蔭純一

肺がんに対する大きな効果を期待され、夢の新薬といわれながらも発売後、副作用の間質性肺炎による死亡が相次ぎ、問題となっている「イレッサ」。昨年末、英国のアストラゼネカ株式会社が「イレッサに延命効果はなかった」と発表し、関係者に激震が走った。国内の副作用によるものと思われる死亡者数は05年3月現在600名。遺族により国と製薬メーカーを相手に訴訟も起こされた。しかし、イレッサにはスーパーレスポンダーと呼ばれる、劇的に奏効する患者がいることも確認されている。イレッサの真実について専門家に聞いた。



ポスト・イレッサの有力な抗がん剤はこれだ
がんの血管新生を阻害する薬、イレッサに似た薬、副作用を大きく軽減した薬などが続々

監修●坪井正博 東京医科大学病院外科

「イレッサに次ぐ有効な抗がん剤にはどんなものがあるのか、ぜひ知りたいですね」。肺がん患者に今、何に関心があるか、聞いたところ、多くの人から返ってきたのがこの答えであった。そこで、このポスト・イレッサの抗がん剤について調べたら、続々と期待の持てる薬が出てきた。




胸腔鏡手術vs開胸手術
そのメリット・デメリットを聞く

胸腔鏡手術
痛みとダメージの少ない胸腔鏡手術は免疫能が落ちず、がん細胞の増殖も抑える

監修●加勢田靜 国立病院機構神奈川病院副院長

開胸手術
12センチまで縮小し、目と手での確認作業が可能に。開胸手術は最もリスクの少ない手術だ

監修●吉田純司 国立がんセンター東病院呼吸器外科医長

かつては胸の肋骨にそって30センチも切るのがスタンダードだったという、肺がんの手術。手術自体が大きな負担と後遺症を患者に強いるものだった。そんな状況を変えようと、パイオニア的な医師たちがこつこつと技術や機器を充実させ、普及をめざしてきたのが、胸の内視鏡を使う胸腔鏡手術だ。傷が小さく体へのダメージが少なく、予後も術後のQOLもいいと、話を聞けばいいこと尽くめ。ただし、技術の習得がむずかしく、安心してまかせられる医師・病院がまだまだ少ないという弱点もある。一方、胸を切開して直接病巣をとり除く開鏡手術も、傷口30センチのまま安穏としてきたわけではない。医師によっては傷口も12センチ程度と大幅に縮小され、患者への負担は急速に軽減されている。何より、臓器を目で見て手でふれられる安心感はゆるぎない。では、今の段階で、患者はどちらを選ぶべきなのか。胸腔鏡手術の第一人者である国立病院機構神奈川病院副院長の加勢田静医師と、開胸手術の優位性を信じる国立がんセンター東病院呼吸器外科医長の吉田純司医師のお二人に、それぞれの手術のメリットとデメリットについてお話をうかがった。



腫瘍内科の第一人者、渡辺亨チームが医療サポートする 早期肺がん編―2
たくさんの選択肢の中から、私は開胸手術を選択した

サポート医師●山本信之 静岡県立静岡がんセンター呼吸器内科部長、大出泰久 同センター呼吸器外科副医長

2003年10月に早期肺がんが見つかった中山純一さんは、翌年1月からの中国赴任が予定されていた。「負担の軽い治療で早く治したい」と焦る中山さんに、医師は標準的な開胸手術を推奨する。


ーーーーーーーーー以上特集ーーーーーーーーー
腫瘍内科の第一人者、渡辺亨チームが医療サポートする 肝臓がん編-2
肝切除術を受けたが、1年後再発。どうする?

サポート医師●石井 浩 国立がんセンター東病院肝胆膵内科医長

2001年12月、肝細胞がんが見つかった川上裕輔さんは、専門医たちによる検討の結果、肝切除術を推奨された。川上さんは納得して手術を受けた。しかし、1年後には肝臓の中に再発が見つかってしまう。ここから、川上さんのがんとの長い闘いがはじまる。



臓器別、進行別がん標準治療 膵臓がん編
手術で治癒を、放射線化学療法、抗がん剤治療でできるだけの延命を

監修●木下平 国立がんセンター東病院外科部長、古瀬純司 同センター東病院病棟部医長(肝胆膵内科)
文●祢津加奈子 医療ジャーナリスト

膵臓がんは、がんの中でも、とりわけ治療が困難ながんと知られています。治療が困難な理由のひとつは早期発見の難しさにあります。特徴的な症状がないこと、検査でも見つけにくいことがその原因です。もうひとつの理由は、がんが早期のうちから浸潤、転移しやすいことです。しかし、最近は、手術方法の改良や、放射線と抗がん剤の併用療法、抗がん剤の発展によって、かなり膵臓がんをコントロールできるようになってきています。




体と心をケアする処方箋
乳房再建、そのすべてを教えます ―手術の方法から医師選びまでのABC―

アドバイスと監修●南雲吉則 ナグモクリニック総院長

乳がんの手術によって失われた乳房を、再び取り戻す「乳房再建」。乳房再建にはどのような方法があるのでしょうか?どんな場合にどんな方法が向くのか?デメリットは?費用は?数多くの乳がん手術、再建術を手がけてきたナグモクリニック総院長の南雲吉則医師に伺いました。



大腸がんのペプチド・ワクチン療法
変装するがん細胞を追いつめ、攻撃する療法

監修●田原秀晃 東京大学医科学研究所先端医療研究センター外科・臓器細胞工学分野教授
取材・文●松沢実

大腸がんのペプチド・ワクチン療法が、いよいよ本格的な実地医療へ向けて第一歩を踏み出した。東京大学医科学研究所付属病院で、標準的な化学療法が効かない進行・再発大腸がんの患者を対象に、第1相の臨床試験がスタートしたのだ。闇雲に免疫を引き出そうという、従来の免疫療法ではなく、科学的論拠に基づいて生み出された的確な免疫療法として確立することを目指したものだ。



ハーブ(薬草)使用ガイドライン
抗がん剤治療中のハーブ服用には注意が必要

監修●岩瀬哲 キャンサーネットジャパン科学ディレクター
取材・文●佐鳥麻美

近年、代替療法が急速に広まってきました。そのため、医薬品との相互作用が問題になっています。患者が自発的に使う薬草(ハーブ)が、医薬品との相互作用で予想外の反応を引き起こし、期待された効果と違う結果をもたらす可能性があります。今回は、米国でよく売れているハーブについて、これまでに報告された抗がん剤との相互作用について、米国がん研究所(NCI)の研究チームがまとめた文献をご紹介します。



私の生きる道
「一瞬の夏」の元プロボクサー・カシアス内藤
がんとの戦いを劣勢から「ドロー」に持ちこみ大願を成就した元王者

取材・文●吉田建城

がん患者にとって最も辛い選択は、命と引き替えに、からだの重要な機能の1つを失うことではないだろうか。とりわけ末期の咽頭がんや喉頭がんの場合、失う機能が「声」であるだけにことは深刻だ。大半の患者は「命には代えられない」と自分を納得させて摘出手術を受ける決意をする。しかし、中には声を失った場合、生きる価値がなくなってしまう人間もいる。カシアス内藤のリングネームで一世を風靡した元ボクサー内藤純一もその1人だった。



俵萠子の患者会リレーインタビュー 最終回
日本骨髄腫患者の会 代表 堀之内みどり 
最新の情報と会員の絆を武器に難病に立ち向かう

国際骨髄腫財団の日本支部として活動する日本骨髄腫患者の会。ホームページには膨大な量の最新医学情報が公開されており、病と闘う上で非常に有効な武器となる。会員同士のコミュニケーションはメーリングリストを使用し、互いの悩みや情報の交換に有益な場となっているという。日々の活動について代表の堀之内みどりさんに聞いた。



がんが扉を開いて
青菜主義

文●まつばらけい

この頃、毎朝、庭のそこここに散乱する椿の赤い花を拾うのが、日課になっている。拾っている先から、ポトリポトリと落ちてくる。水分を含んだ花は、けっこう重い。雨上がりに、沈丁花の強い香りが、むせ返るほど立ちのぼってくる。枯れたかと心配していたモッコウバラの干からびた枝から、いつの間にか美しい薄緑色の新芽が出ていた。モッコウバラに多い黄色ではなく、咲くと辺り一面を清々しい空気にする、白い可憐な花の苗をずっと探していた。昨年、やっと満足のいくものを母と一緒に見つけた。国立がんセンター通院センターで抗がん剤治療を受ける母に付き添った帰路、小田急線新宿駅の構内にある花屋で、手に入れたものだ。



「がんばらない」の医師 鎌田實から松村尚美さんへの最後の書簡
松村尚美さん さようなら ありがとう

文●鎌田實

2005年2月13日、松村尚美さんが旅立たれました。生前は「普通に、自分らしく生きたい」と、再発乳がんと向きあいながら仕事に復帰し、患者会活動やテレビへの出演と精力的に活動していました。日本の医療を変えたいと、常に提言を行ってきた松村さん。小誌連載では鎌田實さんと、美しく、力強く、時に儚い思いの丈を書簡で交わして貰いました。今回は、鎌田さんが松村さんに送る最後の書簡です。



患者のための抗がん剤辞典 
ベルケード(一般名 ボルテゾミブ)

監修●畠清彦 癌研有明病院化学療法科部長
文 ●水田吉彦

アリミデックスは、閉経後乳がんの治療に使われる新しい経口治療薬です。乳がん増殖のキーとなるエストロゲンを作り出すアロマターゼの働きを阻害し、高い奏効率を得ています。



サバイバーの肖像
何かに夢中になる。それが余命を延ばすと信じて

大久保由美子(登山家、主婦)
取材・文●崎谷武彦


登山家として世界中の山々に挑んでいた大久保さんに乳がんが発覚。手術を受けた。4年前のことだ。その直後、わずか4カ月でマナスルへの無酸素登頂に挑戦した。入院中の不安な時期を支えてくれたのは、登山という目標だった。目標を持ち、それに向かって努力する。それが彼女の生きる力になった。



私が選んだがん治療 
体験から選んだ「船長に西洋医学、そのサポート役に代替療法」

絵門ゆう子 (エッセイスト・産業カウンセラー)
取材・文●福原麻希


元NHKのアナウンサーでエッセイストの絵門ゆう子さんは、がんになったとき、代替療法に命を懸けた。これは西洋医学で苦しんだ母の経験がトラウマになったためだ。しかし、その選択が結局仇となり、危うく命を落とす寸前にまでなった。だが、そのときの救いの神になったのが、皮肉なことに西洋医学であった。その西洋医学と代替療法の裏も表も知り尽くした経験から、患者が納得のいく、最善のがん治療の選び方を力説する。




私のがん体験
夢まぼろしの如くなり

文●木村英俊


「NPO法人楽患ねっと」では、生や死にまつわる実体験を広く一般の人に語る活動をされている方からのメッセージをお届けしています。今回は、肺がんで現在も治療中の木村英俊さんの体験です。治療に対して積極的な考え方は持っていなかった木村さん。しかし、若年性認知症の妻を残して死ねないとの思いから、治療を始めることになります。息子さんと行った中国旅行をきっかけに、今では、旅行に行くことも治療の目標の1つになったといいます。




インターネットで探るがん情報
がんの分子標的治療
国立がんセンター研究所・西尾和人さんの講演録が見事な解説

文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)


最近、「がんの分子標的治療」ということを時折耳にします。化学療法ですが、従来の「抗がん剤治療」とは意味が少し異なります。このテーマがインターネットでどう扱われているかを調べました。




ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です 第20時限目 リスクファクター
がんのリスク、リスクファクターって何?

監修●吉田和彦・東京慈恵会医科大学付属青戸病院副院長

「がんのリスク」「リスクファクター」とは? 簡単にいうと、がんになる要因の「危険因子」ということですが、これにはどんなものがあるのか、また、がんの種類によっても危険因子がそれぞれ違うようです。今回はその危険因子について正しく学習しましょう。




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