目次
免疫療法総力特集
特集①知っておきたい免疫の基礎知識
「免疫を上げ」ても、がんを攻撃するとは限らない
がんの免疫療法は、手術、放射線、抗がん剤に次いで、第4の治療法といわれます。実はそのとおりなのです。しかも、第3と第4との間は大きく隔たっており、まだ確立した治療になっていないのが現状です。そのことを前提に、免疫療法の現況を総ざらいしてみました。
免疫療法といっても、さまざまな治療法があります。そのどれが勝れていて、どのクリニックが信頼でき、腕があるのか、徹底取材しました。その中で、とくに可能性のあるものとして、樹状細胞療法、WT1ワクチン療法、CTL療法、NKT細胞療法の4療法を詳しく取り上げました。
ここに取り上げた医療機関はいずれも信頼できるところです。しかし、免疫療法を標榜している医療機関には信頼性が疑われるところも多々あります。注意してほしいものです。
特集②どの治療法が勝れているか、どのクリニックがよいか
玉石混交の免疫療法の中からホンモノを見つけるコツ
免疫療法をめぐる医療には常に胡散臭さがつきまとっている。効果が実証されてもいないのに、「治った」「消えた」がやたらに目立つ。ここは冷静沈着になって、よく吟味してほしい。
ここに取り上げた免疫ベンチャーや専門クリニックは一応水準に達しているが、それでも信頼性に温度差がある。本当に何が、どこが勝れているのか。もちろん費用との兼ね合いも大事だ。それを見極め、目を養おう。
特集③活性化リンパ球療法と樹状細胞療法の限界と可能性
体に優しい治療法だが、進行したがんを治すのは難しい
監修●有賀淳 東京女子医科大学消化器外科大学院教授
現在の免疫療法の中心は、活性化自己リンパ球療法と樹状細胞療法である。ただ、現在の活性化リンパ球療法には限界が見え、それを凌ぐ療法として樹状細胞療法が出現し期待されているが、まだ未知数のところがある。その両方の臨床研究に取り組んでいるのが、東京女子医科大学消化器病センターのがん免疫療法チームだ。その治療の様子と可能性を探ってみよう。
特集④1歩抜きん出たがんワクチン、大阪大学「WT1ワクチン」
ただし、まだ有効性を確かめる臨床試験の段階
がん細胞の表面にあるがんの目印、「がん抗原」をワクチンとして患者に投与し、がんをたたこうという「がんワクチン」。90年代から国内外のさまざまな医療機関が取り組んできたが、蓋を開けてみると、またもや落胆の声。そんな中、大阪大学で開発されたWT1ワクチンだけは違うという声が聞こえてきた。どこが違うのだろうか。
特集⑤がんを狙い撃ちする進行膵がんのCTL療法
人工抗原のMUC1を使った免疫療法は、HLAに関係なく、誰でも受けられる
監修●岡正朗 山口大学消化器・腫瘍外科学教授
活性化したリンパ球は、体内に入れても、がんにめがけて走っていき、そしてそこで攻撃しなければがん治療には役立たない。従来の活性化リンパ球はそこが大きな弱点だった。そこで、標的のがんに向かって攻撃していくリンパ球のCTLを活性化して送り込む免疫療法が注目されている。進行膵がんに対して成果をあげつつある山口大学のCTL療法を紹介しよう。
特集⑥進行・再発肺がんで効果を上げつつあるNKT細胞療法
がん細胞を殺す能力はNK細胞の3倍以上
監修●中山俊憲 千葉大学大学院医学研究院免疫発生学教授
NKT細胞という新しい免疫細胞を活性化する「NKT細胞療法」の臨床試験が千葉大学病院で行われている。NK細胞とT細胞の両者の性質を兼ね備えたこの細胞は、CTL(キラーT細胞)に勝るとも劣らないがんへの殺傷力を持っているという。その効果が肺がんで確認されつつある。
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
西洋・東洋医学兼備の医師から抗がんサプリメントの正しい選び方を教わる
ゲスト●福田一典 銀座東京クリニック院長
がん患者の7割は何らかの健康食品、サプリメントを使用しているという四国がんセンターの調査があります。何とかがんから回復したい。そう願って、病院の治療以外に患者さんは期待をかけるようです。しかし、「抗がんサプリメントは何でもいいわけでない」と西洋医学と東洋医学を究めた銀座東京クリニック院長の福田一典さんは言います。その抗がんサプリメントの正しい選び方、使い方を、鎌田さんは入念に教わりました。
腫瘍内科の第一人者腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする 急性前骨髄球性白血病編-2
白血病の再発。同種骨髄移植で2度目の危機を脱出
サポート医師●楠本茂 名古屋市立大学病院血液・膠原病内科臨床研究医
急性前骨髄球性白血病を発症し、ATRA療法で寛解した大宮栄一さん(35)は、1年後に病気が再発。弟の白血球の型(HLA)が一致したことから骨髄提供を受け、造血幹細胞移植が行われ、再び寛解を得ることができた。
渡辺亨チームが医療サポートする 再発大腸がん編-2
セカンドオピニオンの結果、新薬オキサリプラチンを使った治療を開始
サポート医師●白尾國昭 国立がんセンター中央病院内科医長
大腸がんの肺転移を来たした吉田恵子さん(49)は、夫の友人の内科医に相談し、そのアドバイスでがん専門病院の消化器内科でセカンドオピニオンを受ける。そこでは、承認されたばかりのエルプラット(一般名オキサリプラチン)を使った治療を勧められた。
再発がんの治療最前線
肝臓がんへの新しい希望、5-FUとインターフェロン併用療法
監修●門田守人 大阪大学付属病院消化器外科教授
肝臓がんに対する治療法は、他のがんよりも選択肢がたくさんある。しかし、次々に顔をもたげてくる肝臓がんは、それでもそのうちに打つ手が尽きてしまう。そんな希望がなくなった患者に新しい灯がともされた。5-FUとインターフェロンの併用療法だ。ところがこれは、ある大学教授の思いつきで生まれたものだった。
外来化学療法の普及で迫られる新しい貧血対策
貧血に伴う疲れや倦怠感を軽減し、QOLの改善を目指す
監修●堀田知光 東海大学医学部長
めざましい進歩を遂げている化学療法の副作用対策の中で、いまだ十分な対策が行われていないのが貧血。疲れや倦怠感等の貧血症状がひどくなるまでは「我慢しなければ」と考える医師も多く、患者さん自身も貧血が疲れや倦怠感の原因となっていることを知らないことが多い。しかし、きちんと治療をすれば、貧血に伴う疲れや倦怠感が軽減し、QOL(クォリティ・オブ・ライフ=生活の質)が改善する。輸血に代わる新しい治療薬の開発動向も注目されている。
ワイス・オンコロジーセミナー「これからのがん治療薬」リポート
ここまで進んでいるがんターゲットの分子標的薬の研究開発
最近注目されている分子標的治療薬。がん細胞を標的とし、正常細胞にできるだけ害を及ぼさないように設計された新しいタイプの薬だ。そのため、効果が高く、副作用が少ないとされている。この分子標的薬の開発に力を注いでいるワイスの、その精力的な開発ぶりをリポートする。
ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です 第26時限目 痛みケア(1)
痛みは我慢しない。きちんと痛みを取り除いてもらおう
監修●高宮有介 昭和大学横浜市北部病院呼吸器センター
がん患者で痛みが生じる人は8割にものぼります。それほどがんと痛みは切っても切れない関係にあります。ところが、その痛みを取り除く正しい治療をきちんと受けている人はというとまだ多くありません。痛みとその治療について患者さんの正しい理解がないからです。そこで、2回にわたって、この痛みとその治療について学習していきます。
体と心をケアする処方箋――24
抗がん剤、放射線療法の副作用「味覚障害」は
食事の工夫や亜鉛の補給で乗り切ろう!
監修●生井明浩 日本大学練馬光が丘病院耳鼻咽喉科科長
食物を味わうことは大切な感覚のひとつであり、喜びでもあります。ところが、抗がん剤や放射線による治療を受けた後、味覚を感じなくなったり、苦味を強く感じて食べられなくなったりすることが少なくありません。このような「味覚障害」はなぜ起こるのか、どのように対処すればよいのか、味覚障害に詳しい日本大学練馬光が丘病院耳鼻咽喉科科長の生井明浩さんにうかがいました。
新シリーズ 届け!がん患者たちの声
患者立ち上がる。リンパ浮腫対策用「弾性着衣」の保険適応を目指して
年間数万人からのリンパ浮腫予備軍が誕生するといわれる。なのに、その後遺症対策は大きく遅れている。とくにリンパ浮腫の治療と予防に不可欠な「弾性着衣」は、まだ保険が適応されていず、患者に大きな負担となっている。もう黙っていられない。この保険適応の実現を目指して、患者と医療関係者が手を携えて、立ち上がった。
吉田寿哉のリレーフォーライフ対談 連載②
自分にできることは何かを考えて、行うことが大事
ゲスト●大谷貴子 全国骨髄バンク推進連絡協議会会長
「吉田寿哉のリレーフォーライフ対談」の第2回目のお相手は、全国骨髄バンク推進連絡協議会会長の大谷貴子さん。20代で慢性骨髄性白血病になり、その闘病の真っ只中にありながら日本で初の骨髄バンク設立に奔走した人である。その骨髄バンクも20年。20万人のドナーを数えるまでになった。吉田さんにとっては、闘病中に「もっとジタバタせなあかん」とハッパをかけられた「命の恩人」でもある。久々の再会に話も弾んだ。
患者のための抗がん剤事典
リツキサン(一般名リツキシマブ)
中・高悪性度リンパ腫に対する新たなエビデンスが発表された
監修●畠清彦 癌研有明病院化学療法科部長
文●水田吉彦
悪性リンパ腫の治療は、ここ10年ほどで大きく転換しました。とくに非ホジキンリンパ腫では、リツキサンの登場によって過去の標準治療が塗り替えられたほどです。リツキサンは非ホジキンリンパ腫の中でも、低悪性度のものに優れた効果を示します。ですから発売当初は、低悪性度リンパ腫への投与が中心的でした。しかし、中・高悪性度の非ホジキンリンパ腫にも、少なからず効果が期待できるのです。そこで本稿では、中・高悪性度のホジキンリンパ腫におけるリツキサンの最新エビデンスを紹介します。
私が選んだがん治療 連載12
人工関節の選択。「不可能」を実現していく喜び
●関口陽子 東京女子医大看護学部4年
取材・文●福原麻希
骨に原発する悪性腫瘍である「骨肉腫」。その治療法は患部の切除が第1選択だが、近年は手足の切断はせず、患肢温存術が主流になっている。
看護学部の学生だった関口さんはいくつかある切除後の再建術の中から、最もリスクの少ない方法を、と「人工関節置換術」を選んだ。
しかし、術後浮かんでくるのは、「できなくなったこと」への悲観ばかり。そこから、どのようにして、1度あきらめたことを実現していったか、体験を語っていただいた。
インターネットで探るがん情報 26
大腸がんとファイバースコープ検査 合併症についての記載はやや不足している
文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)
がんが扉を開いて
「後悔の二文字」
文●まつばらけい
読者投稿・「絶対泣かない」と心に誓い、膵がんと闘った1年
文●小川嘉子
1 検査
社会保険労務士としてご主人とパートナーを組んで、また2人の娘の母として忙しく働いていた小川嘉子さん。
7年前、人間ドックで膵臓に嚢胞が見つかった。その後、半年に1度エコー検査を続けた。しかし2004年1月の検査で腫瘍が確認された。
医師からは嚢胞に変化がないので1年後にしますかと言われた検査を、半年後と言った小川さんは、自分で自分の命を救ったのだ。
ヒーリングコラム
続・がんの声を聴いて知る20の生きる方法
6つのアウトプット
文●中本雅子
患者会活動レポート
悪性リンパ腫患者・家族連絡会「グループ・ネクサス」
納得の治療選択のために、適切な医療情報の提供を
いのちの食養卓
旬の食材を使った冬メニュー
がん相談
胆のう・胆管がん、胃がん、白血病
特集①知っておきたい免疫の基礎知識
「免疫を上げ」ても、がんを攻撃するとは限らない
がんの免疫療法は、手術、放射線、抗がん剤に次いで、第4の治療法といわれます。実はそのとおりなのです。しかも、第3と第4との間は大きく隔たっており、まだ確立した治療になっていないのが現状です。そのことを前提に、免疫療法の現況を総ざらいしてみました。
免疫療法といっても、さまざまな治療法があります。そのどれが勝れていて、どのクリニックが信頼でき、腕があるのか、徹底取材しました。その中で、とくに可能性のあるものとして、樹状細胞療法、WT1ワクチン療法、CTL療法、NKT細胞療法の4療法を詳しく取り上げました。
ここに取り上げた医療機関はいずれも信頼できるところです。しかし、免疫療法を標榜している医療機関には信頼性が疑われるところも多々あります。注意してほしいものです。
特集②どの治療法が勝れているか、どのクリニックがよいか
玉石混交の免疫療法の中からホンモノを見つけるコツ
免疫療法をめぐる医療には常に胡散臭さがつきまとっている。効果が実証されてもいないのに、「治った」「消えた」がやたらに目立つ。ここは冷静沈着になって、よく吟味してほしい。
ここに取り上げた免疫ベンチャーや専門クリニックは一応水準に達しているが、それでも信頼性に温度差がある。本当に何が、どこが勝れているのか。もちろん費用との兼ね合いも大事だ。それを見極め、目を養おう。
特集③活性化リンパ球療法と樹状細胞療法の限界と可能性
体に優しい治療法だが、進行したがんを治すのは難しい
監修●有賀淳 東京女子医科大学消化器外科大学院教授
現在の免疫療法の中心は、活性化自己リンパ球療法と樹状細胞療法である。ただ、現在の活性化リンパ球療法には限界が見え、それを凌ぐ療法として樹状細胞療法が出現し期待されているが、まだ未知数のところがある。その両方の臨床研究に取り組んでいるのが、東京女子医科大学消化器病センターのがん免疫療法チームだ。その治療の様子と可能性を探ってみよう。
特集④1歩抜きん出たがんワクチン、大阪大学「WT1ワクチン」
ただし、まだ有効性を確かめる臨床試験の段階
がん細胞の表面にあるがんの目印、「がん抗原」をワクチンとして患者に投与し、がんをたたこうという「がんワクチン」。90年代から国内外のさまざまな医療機関が取り組んできたが、蓋を開けてみると、またもや落胆の声。そんな中、大阪大学で開発されたWT1ワクチンだけは違うという声が聞こえてきた。どこが違うのだろうか。
特集⑤がんを狙い撃ちする進行膵がんのCTL療法
人工抗原のMUC1を使った免疫療法は、HLAに関係なく、誰でも受けられる
監修●岡正朗 山口大学消化器・腫瘍外科学教授
活性化したリンパ球は、体内に入れても、がんにめがけて走っていき、そしてそこで攻撃しなければがん治療には役立たない。従来の活性化リンパ球はそこが大きな弱点だった。そこで、標的のがんに向かって攻撃していくリンパ球のCTLを活性化して送り込む免疫療法が注目されている。進行膵がんに対して成果をあげつつある山口大学のCTL療法を紹介しよう。
特集⑥進行・再発肺がんで効果を上げつつあるNKT細胞療法
がん細胞を殺す能力はNK細胞の3倍以上
監修●中山俊憲 千葉大学大学院医学研究院免疫発生学教授
NKT細胞という新しい免疫細胞を活性化する「NKT細胞療法」の臨床試験が千葉大学病院で行われている。NK細胞とT細胞の両者の性質を兼ね備えたこの細胞は、CTL(キラーT細胞)に勝るとも劣らないがんへの殺傷力を持っているという。その効果が肺がんで確認されつつある。
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
西洋・東洋医学兼備の医師から抗がんサプリメントの正しい選び方を教わる
ゲスト●福田一典 銀座東京クリニック院長
がん患者の7割は何らかの健康食品、サプリメントを使用しているという四国がんセンターの調査があります。何とかがんから回復したい。そう願って、病院の治療以外に患者さんは期待をかけるようです。しかし、「抗がんサプリメントは何でもいいわけでない」と西洋医学と東洋医学を究めた銀座東京クリニック院長の福田一典さんは言います。その抗がんサプリメントの正しい選び方、使い方を、鎌田さんは入念に教わりました。
腫瘍内科の第一人者腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする 急性前骨髄球性白血病編-2
白血病の再発。同種骨髄移植で2度目の危機を脱出
サポート医師●楠本茂 名古屋市立大学病院血液・膠原病内科臨床研究医
急性前骨髄球性白血病を発症し、ATRA療法で寛解した大宮栄一さん(35)は、1年後に病気が再発。弟の白血球の型(HLA)が一致したことから骨髄提供を受け、造血幹細胞移植が行われ、再び寛解を得ることができた。
渡辺亨チームが医療サポートする 再発大腸がん編-2
セカンドオピニオンの結果、新薬オキサリプラチンを使った治療を開始
サポート医師●白尾國昭 国立がんセンター中央病院内科医長
大腸がんの肺転移を来たした吉田恵子さん(49)は、夫の友人の内科医に相談し、そのアドバイスでがん専門病院の消化器内科でセカンドオピニオンを受ける。そこでは、承認されたばかりのエルプラット(一般名オキサリプラチン)を使った治療を勧められた。
再発がんの治療最前線
肝臓がんへの新しい希望、5-FUとインターフェロン併用療法
監修●門田守人 大阪大学付属病院消化器外科教授
肝臓がんに対する治療法は、他のがんよりも選択肢がたくさんある。しかし、次々に顔をもたげてくる肝臓がんは、それでもそのうちに打つ手が尽きてしまう。そんな希望がなくなった患者に新しい灯がともされた。5-FUとインターフェロンの併用療法だ。ところがこれは、ある大学教授の思いつきで生まれたものだった。
外来化学療法の普及で迫られる新しい貧血対策
貧血に伴う疲れや倦怠感を軽減し、QOLの改善を目指す
監修●堀田知光 東海大学医学部長
めざましい進歩を遂げている化学療法の副作用対策の中で、いまだ十分な対策が行われていないのが貧血。疲れや倦怠感等の貧血症状がひどくなるまでは「我慢しなければ」と考える医師も多く、患者さん自身も貧血が疲れや倦怠感の原因となっていることを知らないことが多い。しかし、きちんと治療をすれば、貧血に伴う疲れや倦怠感が軽減し、QOL(クォリティ・オブ・ライフ=生活の質)が改善する。輸血に代わる新しい治療薬の開発動向も注目されている。
ワイス・オンコロジーセミナー「これからのがん治療薬」リポート
ここまで進んでいるがんターゲットの分子標的薬の研究開発
最近注目されている分子標的治療薬。がん細胞を標的とし、正常細胞にできるだけ害を及ぼさないように設計された新しいタイプの薬だ。そのため、効果が高く、副作用が少ないとされている。この分子標的薬の開発に力を注いでいるワイスの、その精力的な開発ぶりをリポートする。
ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です 第26時限目 痛みケア(1)
痛みは我慢しない。きちんと痛みを取り除いてもらおう
監修●高宮有介 昭和大学横浜市北部病院呼吸器センター
がん患者で痛みが生じる人は8割にものぼります。それほどがんと痛みは切っても切れない関係にあります。ところが、その痛みを取り除く正しい治療をきちんと受けている人はというとまだ多くありません。痛みとその治療について患者さんの正しい理解がないからです。そこで、2回にわたって、この痛みとその治療について学習していきます。
体と心をケアする処方箋――24
抗がん剤、放射線療法の副作用「味覚障害」は
食事の工夫や亜鉛の補給で乗り切ろう!
監修●生井明浩 日本大学練馬光が丘病院耳鼻咽喉科科長
食物を味わうことは大切な感覚のひとつであり、喜びでもあります。ところが、抗がん剤や放射線による治療を受けた後、味覚を感じなくなったり、苦味を強く感じて食べられなくなったりすることが少なくありません。このような「味覚障害」はなぜ起こるのか、どのように対処すればよいのか、味覚障害に詳しい日本大学練馬光が丘病院耳鼻咽喉科科長の生井明浩さんにうかがいました。
新シリーズ 届け!がん患者たちの声
患者立ち上がる。リンパ浮腫対策用「弾性着衣」の保険適応を目指して
年間数万人からのリンパ浮腫予備軍が誕生するといわれる。なのに、その後遺症対策は大きく遅れている。とくにリンパ浮腫の治療と予防に不可欠な「弾性着衣」は、まだ保険が適応されていず、患者に大きな負担となっている。もう黙っていられない。この保険適応の実現を目指して、患者と医療関係者が手を携えて、立ち上がった。
吉田寿哉のリレーフォーライフ対談 連載②
自分にできることは何かを考えて、行うことが大事
ゲスト●大谷貴子 全国骨髄バンク推進連絡協議会会長
「吉田寿哉のリレーフォーライフ対談」の第2回目のお相手は、全国骨髄バンク推進連絡協議会会長の大谷貴子さん。20代で慢性骨髄性白血病になり、その闘病の真っ只中にありながら日本で初の骨髄バンク設立に奔走した人である。その骨髄バンクも20年。20万人のドナーを数えるまでになった。吉田さんにとっては、闘病中に「もっとジタバタせなあかん」とハッパをかけられた「命の恩人」でもある。久々の再会に話も弾んだ。
患者のための抗がん剤事典
リツキサン(一般名リツキシマブ)
中・高悪性度リンパ腫に対する新たなエビデンスが発表された
監修●畠清彦 癌研有明病院化学療法科部長
文●水田吉彦
悪性リンパ腫の治療は、ここ10年ほどで大きく転換しました。とくに非ホジキンリンパ腫では、リツキサンの登場によって過去の標準治療が塗り替えられたほどです。リツキサンは非ホジキンリンパ腫の中でも、低悪性度のものに優れた効果を示します。ですから発売当初は、低悪性度リンパ腫への投与が中心的でした。しかし、中・高悪性度の非ホジキンリンパ腫にも、少なからず効果が期待できるのです。そこで本稿では、中・高悪性度のホジキンリンパ腫におけるリツキサンの最新エビデンスを紹介します。
私が選んだがん治療 連載12
人工関節の選択。「不可能」を実現していく喜び
●関口陽子 東京女子医大看護学部4年
取材・文●福原麻希
骨に原発する悪性腫瘍である「骨肉腫」。その治療法は患部の切除が第1選択だが、近年は手足の切断はせず、患肢温存術が主流になっている。
看護学部の学生だった関口さんはいくつかある切除後の再建術の中から、最もリスクの少ない方法を、と「人工関節置換術」を選んだ。
しかし、術後浮かんでくるのは、「できなくなったこと」への悲観ばかり。そこから、どのようにして、1度あきらめたことを実現していったか、体験を語っていただいた。
インターネットで探るがん情報 26
大腸がんとファイバースコープ検査 合併症についての記載はやや不足している
文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)
がんが扉を開いて
「後悔の二文字」
文●まつばらけい
読者投稿・「絶対泣かない」と心に誓い、膵がんと闘った1年
文●小川嘉子
1 検査
社会保険労務士としてご主人とパートナーを組んで、また2人の娘の母として忙しく働いていた小川嘉子さん。
7年前、人間ドックで膵臓に嚢胞が見つかった。その後、半年に1度エコー検査を続けた。しかし2004年1月の検査で腫瘍が確認された。
医師からは嚢胞に変化がないので1年後にしますかと言われた検査を、半年後と言った小川さんは、自分で自分の命を救ったのだ。
ヒーリングコラム
続・がんの声を聴いて知る20の生きる方法
6つのアウトプット
文●中本雅子
患者会活動レポート
悪性リンパ腫患者・家族連絡会「グループ・ネクサス」
納得の治療選択のために、適切な医療情報の提供を
いのちの食養卓
旬の食材を使った冬メニュー
がん相談
胆のう・胆管がん、胃がん、白血病
商品情報・内容
- 出版社:エビデンス社
- 発行間隔:月刊
■ 信頼度NO.1のがん実用誌!がんと生きるすべての人を応援します。
がんサポートは、世界最新の科学的根拠(エビデンス)に基づいた視点から、良質な正しい医療情報を厳選し、提供していきます。エビデンス(Evidence)とは、根拠があって明白な証拠、を意味する英語。常に信頼の置ける情報と知識を提供することを使命と考えます。がんサポートは、がん患者さん・ご家族の方々の求めに応えるために、がん患者さんやがん患者団体の代表の方に企画に参加していただき、と同時にがん患者(読者)参加記事をできるだけ多くして、患者さんと共に考え編集していく考えです。患者さんにやさしい雑誌にしようと、できるだけ軽くて、環境にもやさしい用紙を用い、文字も大きくしました。「役立つ・読みやすい・わかりやすい・支え・癒し」をモットーに編集していきます。
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