目次
特集 『 高齢者×心房細動 』
≪特集の目次≫
■総 論
高齢者における心房細動診療の考え方(小田倉弘典)
日本のプライマリ・ケアにおける高齢者の心房細動診療の現状と課題(赤尾昌治)
高齢者の心房細動における病診連携(橋本洋一郎,他)
■各 論
高齢者の心房細動診断─見つけるコツ─(和田悠子,他)
高齢者における抗凝固薬の適応と使い分け─専門医の立場から─(奥山裕司)
高齢者における抗凝固薬の適応と使い分け─家庭医の立場から─(宮﨑 景)
高齢者における抗凝固薬の適応と使い分け─老年医学の立場から─(古野貴志)
高齢者でとくに注意すべき抗凝固薬と他の薬剤との飲み合わせ(佐藤宏樹,他)
高齢者の抗凝固療法において気をつけるべき点:認知症,転倒リスク(森川日出男)
高齢者において抗凝固薬のアドヒアランスを高めるには?(泉岡利於)
超高齢者の抗凝固療法(岩瀬三紀,他)
高齢者におけるレートコントロールとリズムコントロール(髙橋尚彦)
高齢者における心房細動アブレーション(里見和浩)
高齢者における心房細動合併症の管理:心不全,高血圧,糖尿病(木村義隆,他)
医師と患者および家族との間で心房細動診療の共通基盤をつくる(島 直子,他)
専門医からプライマリ・ケア医に期待すること(鈴木信也,他)
総合診療医から専門医に期待すること(南郷栄秀)
≪連載≫
すんなりわかる
実践! 高齢者×心房細動(角谷慶人)
在宅医療をはじめよう! 在宅医療の質 = 理念×システム×制度の知識(4)
【理念編】最期まで食べることをあきらめない!(永井康徳,他)
心楽しく働くにはどうしたらよいか?? 信念対立解明アプローチ入門(6)
段取りの悪い人(京極 真)
タイムマシンに連れられて 30 年後の未来医療(9)
電子カルテの上の雲(白石 淳)
≪今月の視点≫
不確実な「サイエンス」と「アート」を乗り越えて
心房細動に出会う機会が増えてきた.このことは循環器専門医のみならず,医療者であれば昨今だれでも実感することであろう.新規経口抗凝固薬(NOAC)が登場し,医療者の目につきやすい環境が整備されてきたということもある.しかし一方で,高齢化社会の到来が心房細動患者の増加に確実に関与していることは,日本でも世界でも多くの医療統計がいっせいに指し示している現実である.健康診断で,日々の診療で,心房細動の患者に出会う機会は,とくにプライマリ・ケアの現場において確実に増えてきている.しかもその多くは高齢者である.
さて高齢者心房細動にわれわれはどのように立ち向かったらよいであろうか? さしあたりOsler先生の教えのごとく,「サイエンス」と「アート」を準備してみよう.ところが,高齢者心房細動に取り組めば取り組むほど,この2つの武器自体,なんとも心もとないことに気がつく.NOACは近年の新薬のなかでは,かなりしっかりしたエビデンスをもって登場した薬剤である.ところが高齢者,とくに85歳以上の人のエビデンスは非常に少ないのが現状である.抗不整脈薬,カテーテルアブレーションに関しても高齢者のエビデンスはまだまだ蓄積に乏しい.抗凝固薬の「経験」に至っては,つい数年前にようやく複数の選択ができるようになったばかりである.急速な高齢化とともに押し寄せた心房細動患者の波に追いつく間がない.これが現状かもしれない.
しかし,こうした現状にわれわれは立ちすくんでいるわけではない.不確実性の高い「高齢者の心房細動」ではあるが,発展途上ながらも「サイエンス」と「アート」は確実に培われてきている.
本特集では,この一見手探り状態にみえる「高齢者」,「心房細動」に対し,総合診療,家庭医療,老年医学,そして循環器専門医の各方面から異なる切り口で語っていただいた.
このようなさまざまな見方,考え方が誌面上で化学反応を起こし,不確実と思われた「サイエンス」と「アート」が,少しでも確かなものになったのではと考える.多方面からのこうした化学反応が,読者の明日からの診療の一助になれば大変幸せである.
[編集幹事]
土橋内科医院
小田倉弘典
≪特集の目次≫
■総 論
高齢者における心房細動診療の考え方(小田倉弘典)
日本のプライマリ・ケアにおける高齢者の心房細動診療の現状と課題(赤尾昌治)
高齢者の心房細動における病診連携(橋本洋一郎,他)
■各 論
高齢者の心房細動診断─見つけるコツ─(和田悠子,他)
高齢者における抗凝固薬の適応と使い分け─専門医の立場から─(奥山裕司)
高齢者における抗凝固薬の適応と使い分け─家庭医の立場から─(宮﨑 景)
高齢者における抗凝固薬の適応と使い分け─老年医学の立場から─(古野貴志)
高齢者でとくに注意すべき抗凝固薬と他の薬剤との飲み合わせ(佐藤宏樹,他)
高齢者の抗凝固療法において気をつけるべき点:認知症,転倒リスク(森川日出男)
高齢者において抗凝固薬のアドヒアランスを高めるには?(泉岡利於)
超高齢者の抗凝固療法(岩瀬三紀,他)
高齢者におけるレートコントロールとリズムコントロール(髙橋尚彦)
高齢者における心房細動アブレーション(里見和浩)
高齢者における心房細動合併症の管理:心不全,高血圧,糖尿病(木村義隆,他)
医師と患者および家族との間で心房細動診療の共通基盤をつくる(島 直子,他)
専門医からプライマリ・ケア医に期待すること(鈴木信也,他)
総合診療医から専門医に期待すること(南郷栄秀)
≪連載≫
すんなりわかる
実践! 高齢者×心房細動(角谷慶人)
在宅医療をはじめよう! 在宅医療の質 = 理念×システム×制度の知識(4)
【理念編】最期まで食べることをあきらめない!(永井康徳,他)
心楽しく働くにはどうしたらよいか?? 信念対立解明アプローチ入門(6)
段取りの悪い人(京極 真)
タイムマシンに連れられて 30 年後の未来医療(9)
電子カルテの上の雲(白石 淳)
≪今月の視点≫
不確実な「サイエンス」と「アート」を乗り越えて
心房細動に出会う機会が増えてきた.このことは循環器専門医のみならず,医療者であれば昨今だれでも実感することであろう.新規経口抗凝固薬(NOAC)が登場し,医療者の目につきやすい環境が整備されてきたということもある.しかし一方で,高齢化社会の到来が心房細動患者の増加に確実に関与していることは,日本でも世界でも多くの医療統計がいっせいに指し示している現実である.健康診断で,日々の診療で,心房細動の患者に出会う機会は,とくにプライマリ・ケアの現場において確実に増えてきている.しかもその多くは高齢者である.
さて高齢者心房細動にわれわれはどのように立ち向かったらよいであろうか? さしあたりOsler先生の教えのごとく,「サイエンス」と「アート」を準備してみよう.ところが,高齢者心房細動に取り組めば取り組むほど,この2つの武器自体,なんとも心もとないことに気がつく.NOACは近年の新薬のなかでは,かなりしっかりしたエビデンスをもって登場した薬剤である.ところが高齢者,とくに85歳以上の人のエビデンスは非常に少ないのが現状である.抗不整脈薬,カテーテルアブレーションに関しても高齢者のエビデンスはまだまだ蓄積に乏しい.抗凝固薬の「経験」に至っては,つい数年前にようやく複数の選択ができるようになったばかりである.急速な高齢化とともに押し寄せた心房細動患者の波に追いつく間がない.これが現状かもしれない.
しかし,こうした現状にわれわれは立ちすくんでいるわけではない.不確実性の高い「高齢者の心房細動」ではあるが,発展途上ながらも「サイエンス」と「アート」は確実に培われてきている.
本特集では,この一見手探り状態にみえる「高齢者」,「心房細動」に対し,総合診療,家庭医療,老年医学,そして循環器専門医の各方面から異なる切り口で語っていただいた.
このようなさまざまな見方,考え方が誌面上で化学反応を起こし,不確実と思われた「サイエンス」と「アート」が,少しでも確かなものになったのではと考える.多方面からのこうした化学反応が,読者の明日からの診療の一助になれば大変幸せである.
[編集幹事]
土橋内科医院
小田倉弘典
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- サイズ:B5判
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