目次
特集:読む書く話す
≪今月の視点≫
言葉を扱う職業としての医師
医学教育において,患者さんのケアに関する知識やスキルを学ぶ機会は豊富ですが,書くことや話すことの教育はon-the-job trainingで行われることが多いのが実情ではないでしょうか.しかし,書くことや話すことについて,系統的な分類が存在しないわけではありません.たとえば,medical writingについては以下の領域が示されています(一部,日本のコンテクストと合わないものがあるため省略し,意訳)(文献1より) .
・医学ジャーナリズム:新聞や雑誌など,メディアに掲載される非医療者向けの記事
・医学教育:教科書,生涯学習プログラムなど医師向けのもの,患者教育用の文章
・ヘルスケア関連製品のマーケティング:医療関係者向けの製品プロモーション,インターネットコンテンツなど
・出版,プレゼンテーション:論文,総説,ケースレポート,アブストラクト,ポスター,発表用のスライドなど
・研究にかかわる文書:研究プロトコル,手順書,同意文書,報告書など
・業務上必要な文書:患者情報,職場内で提出を求められる書類など
このように,言葉を用いた表現者として医師に求められる知識・スキルは多岐にわたっています.本特集でそのすべてを網羅することはできませんが,業務でよく使う,あるいは思考のフレームを知っておくと役に立つと考えられる領域について取り上げました.
考えてみれば,書くことや話すことについて書くというのは,メタ視点の特集という点で冒険的な企画です.それでも,「読むことは人を豊かにし,話すことは人を機敏にし,書くことは人を確かにする(フランシス・ベーコン)」という大哲学者の言葉に少しでも近づけるよう,本特集が読者の皆さまのお役に立てることを願っています.
参考文献
1) Sharma S:How to become competent medical writing? Perspect Clin Res,1(1): 33-37,2010.
[編集幹事]
日本医療福祉生協連合会家庭医療学開発センター(CFMD)/久地診療所
喜瀬守人
≪特集の目次≫
■総 論
医師にとっての“Representation”(表象)としての書字(尾藤誠司)
■書く:臨床
総合診療専門医らしいカルテの書き方(佐藤健太)
紹介状(齋木啓子)
診断書の書き方(白川千恵)
介護保険主治医意見書・訪問看護指示書(石川美緒)
■書く:学術
学会抄録の書き方(渡邉隆将)
学会ポスター(金子 惇)
総説(Review)(青木拓也)
■書く:非臨床
患者向けパンフレットの書き方(清田実穂)
ビジネスメール・文書(遠井敬大)
履歴書(CV)の書き方(増山由紀子)
SNS・ブログの書き方(矢吹 拓)
■読 む
インターネット記事の読み方(古堅高之)
医療に関する記事の読み方(武田京子)
Star Wars:フォースで読む製薬会社の製品説明パンフレット(南郷栄秀)
■話 す
多職種と話す(山田康介)
医療者と非医療者のコミュニケーション(孫 大輔)
発表する(藤谷直明,他)
ビジネススキルとしての意見の伝え方(齊藤裕之)
座長としての議論の仕切り方(大橋博樹)
≪連載≫
すんなりわかる
実践! 読む書く話す ─Web を用いて,みんなで学ぶ─ (調 拓治,他)
在宅医療をはじめよう! 在宅医療の質=理念×システム×制度の知識 (14)
【システム編】スタッフを疲弊させない 24 時間当番体制を構築する! (永井康徳,他)
心楽しく働くにはどうしたらよいか?? 信念対立解明アプローチ入門(16)
あげ足とりの人(京極 真)
プロ×プロ イナダ(研修医)も学べばブリ(指導医)になる 現場のプロと臨床推論のプロが教える診断能力アップ術 (7)
先生! こ……腰が!!!(腰痛─ギックリ腰のビックリ pitfall !!) (山中俊祐,林 寛之,大西弘高)
≪今月の視点≫
言葉を扱う職業としての医師
医学教育において,患者さんのケアに関する知識やスキルを学ぶ機会は豊富ですが,書くことや話すことの教育はon-the-job trainingで行われることが多いのが実情ではないでしょうか.しかし,書くことや話すことについて,系統的な分類が存在しないわけではありません.たとえば,medical writingについては以下の領域が示されています(一部,日本のコンテクストと合わないものがあるため省略し,意訳)(文献1より) .
・医学ジャーナリズム:新聞や雑誌など,メディアに掲載される非医療者向けの記事
・医学教育:教科書,生涯学習プログラムなど医師向けのもの,患者教育用の文章
・ヘルスケア関連製品のマーケティング:医療関係者向けの製品プロモーション,インターネットコンテンツなど
・出版,プレゼンテーション:論文,総説,ケースレポート,アブストラクト,ポスター,発表用のスライドなど
・研究にかかわる文書:研究プロトコル,手順書,同意文書,報告書など
・業務上必要な文書:患者情報,職場内で提出を求められる書類など
このように,言葉を用いた表現者として医師に求められる知識・スキルは多岐にわたっています.本特集でそのすべてを網羅することはできませんが,業務でよく使う,あるいは思考のフレームを知っておくと役に立つと考えられる領域について取り上げました.
考えてみれば,書くことや話すことについて書くというのは,メタ視点の特集という点で冒険的な企画です.それでも,「読むことは人を豊かにし,話すことは人を機敏にし,書くことは人を確かにする(フランシス・ベーコン)」という大哲学者の言葉に少しでも近づけるよう,本特集が読者の皆さまのお役に立てることを願っています.
参考文献
1) Sharma S:How to become competent medical writing? Perspect Clin Res,1(1): 33-37,2010.
[編集幹事]
日本医療福祉生協連合会家庭医療学開発センター(CFMD)/久地診療所
喜瀬守人
≪特集の目次≫
■総 論
医師にとっての“Representation”(表象)としての書字(尾藤誠司)
■書く:臨床
総合診療専門医らしいカルテの書き方(佐藤健太)
紹介状(齋木啓子)
診断書の書き方(白川千恵)
介護保険主治医意見書・訪問看護指示書(石川美緒)
■書く:学術
学会抄録の書き方(渡邉隆将)
学会ポスター(金子 惇)
総説(Review)(青木拓也)
■書く:非臨床
患者向けパンフレットの書き方(清田実穂)
ビジネスメール・文書(遠井敬大)
履歴書(CV)の書き方(増山由紀子)
SNS・ブログの書き方(矢吹 拓)
■読 む
インターネット記事の読み方(古堅高之)
医療に関する記事の読み方(武田京子)
Star Wars:フォースで読む製薬会社の製品説明パンフレット(南郷栄秀)
■話 す
多職種と話す(山田康介)
医療者と非医療者のコミュニケーション(孫 大輔)
発表する(藤谷直明,他)
ビジネススキルとしての意見の伝え方(齊藤裕之)
座長としての議論の仕切り方(大橋博樹)
≪連載≫
すんなりわかる
実践! 読む書く話す ─Web を用いて,みんなで学ぶ─ (調 拓治,他)
在宅医療をはじめよう! 在宅医療の質=理念×システム×制度の知識 (14)
【システム編】スタッフを疲弊させない 24 時間当番体制を構築する! (永井康徳,他)
心楽しく働くにはどうしたらよいか?? 信念対立解明アプローチ入門(16)
あげ足とりの人(京極 真)
プロ×プロ イナダ(研修医)も学べばブリ(指導医)になる 現場のプロと臨床推論のプロが教える診断能力アップ術 (7)
先生! こ……腰が!!!(腰痛─ギックリ腰のビックリ pitfall !!) (山中俊祐,林 寛之,大西弘高)
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