治療 2016年11月号 (発売日2016年11月01日) 表紙
  • 雑誌:治療
  • 出版社:南山堂
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月1日
  • サイズ:B5判
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  • サイズ:B5判

治療 2016年11月号 (発売日2016年11月01日)

南山堂
特集:熊本地震 -何が起こり,何を行ったか

≪今月の視点≫

まさかの熊本地震 ─指揮と統制のなかでの医療支援─

 人生には3つの坂がある,「上り坂」,「下り坂」,そして「まさか」である.4月14...

治療 2016年11月号 (発売日2016年11月01日)

南山堂
特集:熊本地震 -何が起こり,何を行ったか

≪今月の視点≫

まさかの熊本地震 ─指揮と統制のなかでの医療支援─

 人生には3つの坂がある,「上り坂」,「下り坂」,そして「まさか」である.4月14...

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目次

特集:熊本地震 -何が起こり,何を行ったか

≪今月の視点≫

まさかの熊本地震 ─指揮と統制のなかでの医療支援─

 人生には3つの坂がある,「上り坂」,「下り坂」,そして「まさか」である.4月14日21時26分の前震(震源の深さ11km,マグニチュード6.5,益城町震度7,日奈久断層帯),16日1時25分の本震(震源の深さ12km,マグニチュード7.3,西原村と益城町で震度7,布田川断層帯)の熊本地震は,熊本にとっても,筆者にとっても「まさか」の大震災であった.今回,熊本地震で何が起こり,何をしたか,熊本地震で自ら被災しながらも医療活動・支援を行った熊本のメンバーを中心に執筆いただくことにした.
 蛇口をひねると水が出る,毎日お風呂に入れる,コンビニに行けば飲み物・食べ物を24時間買えることのありがたさを実感した.日頃から災害に備えていないと発災直後に生きていくことができない.自院の診療を行いながら被災地の医療支援を即座に行えないばかりか,医療支援の受け皿となることもできない.
 熊本地震において4月19日より開始された深部静脈血栓症(deep vein thrombosis:DVT)検診は,当院の医師・技師・看護師を中心とした熊本のメンバーが受け皿となって,日本循環器学会が支援の窓口になり,同学会や日本臨床衛生検査技師会などからの多くのボランティア(医師や技師)の方々により行われた.日本静脈学会には技術的支援や弾性ストッキングの手配などをしていただいた.4月21日に県庁で「日本循環器学会専門チーム「エコノミークラス症候群」予防活動に関する打ち合わせ」が開催され,熊本地震血栓塞栓症予防プロジェクト(KEEPプロジェクト)が始動し,当院がエ
コー機器や弾性ストッキングの窓口・集積場所になり,command and control(指揮と統制)のなかでの医療支援を行うことができた.
 プライマリ・ケア医は,地域医療を担う役割として,災害時にはPCAT(Primary Care for All Team)をはじめとするような,緊急時の医療を適切に行える必要がある.今回の特集では熊本での災害医療の記録と,そこで得られた次につなげておきたい対策やノウハウをまとめて,今後の大災害に即座に対応できるようにと,発災後に活動した4人で企画した.
 総論の「熊本地震の経緯」では,熊本県医療救護調整本部で指揮を執った熊本赤十字血液センターの井 清司先生に執筆いただき,各論では10人の先生に「発災直後の対応」を,14人の方に「災害時に知っておくべきこと Q&A」を,9人の先生方に「静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism:VTE)予防のために何をしたか Q&A」について執筆いただいた.大災害が起こった際に,発災直後から的確にプライマリ・ケア対応をするために,本特集を役立てていただければ幸いである.

[編集幹事] 熊本市民病院神経内科・地域医療連携部 橋本洋一郎

≪特集の目次≫

■総 論
熊本地震の経緯 ─DMAT・日本赤十字・JMAT などの多くの支援チームの調整─(井 清司)

■発災直後の対応
診療所での対応(清田眞由美)
在宅医による避難所への支援(片山貴文)
被災した診療所で何ができるか ─問診とバイタルとスマイル,そしてチームで働く─
(中園光一)
透析病院はどう動いたか(上村克哉)
救急病院はどう動いたか(奥本克己)
小児医療はどう動いたか(中村公俊)
熊本地震 その時阿蘇は!(甲斐 豊)
被災地の看護師はどう動いたか(山本智恵子)
救護班調整本部の役割 ─避難所ニーズに応えるには─(長井洋平)
発災直後から長期にわたる医療支援の必要性 ─東日本大震災の対応と熊本地震の医療支援の経験から─(植田信策)

■災害時に知っておくべきこと Q&A
PCAT はどう動いたか? ─日本プライマリ・ケア連合学会災害支援チーム─(松田 諭)
診療所での DVT 対応は?(髙添啓二)
診療所の診療と避難所支援をどうバランスをとるか?(牟田龍史)
避難所における感染対策活動 ─ノロウイルスアウトブレイクをどう乗り切ったか─(東 陽子)
心疾患の発症はどうだったのか?(小島 淳)
脳卒中やけいれんの発症の実態は?(稲富雄一郎)
JRATで生活不活発病予防をどう行ったか?(三宮克彦)
誤嚥性肺炎の予防をどう行ったか?(太田和俊)
DPATはどう動いたか? ─災害派遣精神医療チーム─(久我弘典,他)
わが国と欧米の避難所の違いは?(榛沢和彦)
医療支援者からみた過去の大震災との違いは?(榛沢和彦)
災害医療支援をしたいがどうしたらよいか?(橋本洋一郎)

■VTE予防のために何をしたか Q&A
熊本地震で VTE 予防はどのように進められたのか?(髙山 啓)
VTE 死亡を予防するためには何が必要だったか?(山村 修)
発災直後の VTE 重症例への対応は?(中尾浩一)
災害時の VTE 検診の意義は?(坂本憲治)
災害時の VTE の効果的予防法は?(細川 浩)
弾性ストッキングの効果的な使用法は?(保田知生,他)
日本臨床衛生検査技師会は何をしたか?(田中信次)
KEEP プロジェクトとは?(掃本誠治)

≪連載≫

今月のお薬ランキング(8)
便秘症治療薬(浜田康次)

ゼロからわかる遠隔医療(5)
オンライン診療の誤解されていること(竹村昌敏)〈監修〉exMedio

在宅医療をはじめよう! 在宅医療の質=理念×システム×制度の知識(23)
【システム編】寄り添う医療をどうシステム化するか ─Doingの医療と Beingの医療─(永井康徳,他)

楽しく臨床(7)
単身独居,高齢,そして認知症(宮森 正)

「 治療」「薬局」合同連載 ポリファーマシー“ 処方整理力”を鍛える! Dトレ(8)
記憶がよくなる薬?(矢吹 拓)

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商品情報・内容

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