治療 12月号 (発売日2009年12月01日) 表紙
  • 雑誌:治療
  • 出版社:南山堂
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月1日
  • サイズ:B5判
治療 12月号 (発売日2009年12月01日) 表紙
  • 雑誌:治療
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治療 12月号 (発売日2009年12月01日)

南山堂
特集: 昨日の常識は今日の非常識
-検証!あなたは21世紀の医師になれていますか?-

≪巻頭語 ≫
医学・医療の分野における専門分化が進み,自分の専門分野のことしか知らないし,また,診ようとしな...

治療 12月号 (発売日2009年12月01日)

南山堂
特集: 昨日の常識は今日の非常識
-検証!あなたは21世紀の医師になれていますか?-

≪巻頭語 ≫
医学・医療の分野における専門分化が進み,自分の専門分野のことしか知らないし,また,診ようとしな...

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目次

特集: 昨日の常識は今日の非常識
-検証!あなたは21世紀の医師になれていますか?-


≪巻頭語 ≫
医学・医療の分野における専門分化が進み,自分の専門分野のことしか知らないし,また,診ようとしない「専門バカ」と呼ばれる医師が多くなっている.果たしてこれでいいのだろうか?
ひとは医師国家試験に合格し,医師となる.最初はさまざまな領域の疾患を経験するが,やがて自分の専門領域を選び,その領域についてさらに深く学ぶようになる.専門医の資格を取り,自信や誇りをもつようになり,第一線で颯爽と活躍する医師になる.しかしそれと同時に,残念ながら誰しも,自分の専門としない領域の知識を,新しい知見が出るたびに更新してゆくことが徐々に難しくなっていく.
私自身,内分泌・代謝内科領域を専門としているが,ほかの専門領域の人達に教えられ,助けられてきた経験は,今まで数知れない.周りの人すべてが自分の師であると実感する.医師は一生学び続けなければならない.しかし,自分一人で学び続けることには大きな困難が伴う.当時は最善であり,当然の常識として教えられたことが,学問の進歩により必ずしも最善といえなくなることは,医学・医療の世界では日常茶飯事である.
そのような事項をさまざまな専門領域ごとに集めた特集があれば大いに役立つのではないか,という提案をした結果,本特集が編まれた.医学・医療は日進月歩であり,以前の知識・技術が時代遅れになってしまうことは避けられない.しかし,常に自分の専門としない領域にも興味をもち,自分が何を知らないか自覚し,広くアンテナを伸ばして新しい知識を謙虚に学ぶ姿勢をもち続けることが,医師に求められている.旧い知識をもっていること自体は恥ずべきことでく,その知識に安住し自分の進歩を止めてしまうことが恥ずべきことである.自らの不勉強のため患者が不利益を被ったり,若い学生・医師に間違った教育をすることがあってはならない.自戒を込めて巻頭言としたい.

<編集>花房俊昭 大阪医科大学第一内科 教授


...............................................................

今月の視点(花房俊昭)

■医師の在り方

昨日の常識:医師は目の前の患者のことにベストを尽くせばよい
今日の常識:医師は目の前の患者を含めた,多様な視点で総合的にベストを尽くすことを求められている(大生定義)

昨日の常識:家庭医は専門医ではない(家庭医のスキルは広く浅く)
今日の常識:家庭医は専門医である必要がある(家庭医のスキルは広く深く)(佐野 潔)

昨日の常識:病歴聴取のための問診は,医師側の主導による医学情報収集が主体である
今日の常識:病歴聴取のための医療面接は,医学情報収集だけでなく,良好な患者-医師関係の構築や患者中心の医療に配慮されたものである(早野恵子)

昨日の常識:医療とお金は無縁
今日の常識:医療とお金の折り合いをつけることが必要(真野俊樹)

昨日の常識:医療過誤訴訟は他人事
今日の常識:現実味を帯びてきた医療過誤訴訟(三上八郎)

昨日の常識:看護職は,医師の手足として働く職種である
今日の常識:看護職は,医師と協働して働く医療専門職である(石井トク)

■消化器・代謝系

昨日の常識:急性腹痛に対しては診断がつくまで鎮痛薬を投与しない
今日の常識:急性腹痛に鎮痛薬を早期に投与しても,誤診や治療の遅れにはつながらない(能登 洋)

昨日の常識:急性胆嚢炎は保存的治療を優先する
今日の常識:急性胆嚢炎は早期の腹腔鏡下胆嚢摘出術を行う(中嶋 潤,他)

昨日の常識:糖尿病患者の輸液にはブドウ糖を含まないものを使用したほうがよい
今日の常識:糖尿病患者の輸液にはブドウ糖を含んだものを使用しなければならない(寺前純吾,他)

昨日の常識:HbA1Cが正常であれば糖尿病とはいえない
今日の常識:HbA1Cが正常の糖尿病性ケトアシドーシスがある(花房俊昭)

■循環器系

昨日の常識:不整脈治療は薬物療法のみ
今日の常識:不整脈治療にアブレーションを念頭に置く(小川正浩,他)

昨日の常識:末梢動脈疾患の血行再建は,外科的バイパス術が主流
今日の常識:末梢動脈疾患の血行再建は,血管内治療の症例が増加(新保昌久)

昨日の常識:狭心症は心電図で診断できる
今日の常識:狭心症は心電図で診断するのではない(伊賀幹二)

昨日の常識:肺塞栓はわが国ではまれな緊急疾患である
今日の常識:Walk inの肺塞栓もある(雨森正洋,他)

昨日の常識:心不全へのβ遮断薬は禁忌
今日の常識:心不全へのβ遮断薬は有益(青木英彦,他)

■神経・精神系

昨日の常識:脳卒中は動かすな(70年代)→急性期が終わってからリハビリ(80年代)→あわてず早めに病院へ(90年代)
今日の常識:“Brain Attack:Stroke is an emergency. Time is Brain”(中川 仁)

昨日の常識:片頭痛発作は怖くない
今日の常識:片頭痛発作を繰り返すと虚血性心疾患・脳血管障害の発症の危険が高くなる(下村登規夫,他)

昨日の常識:思春期の頭痛にはエルゴタミン製剤
今日の常識:エルゴタミン製剤処方時は,薬物乱用頭痛を念頭に置く(石崎優子)

昨日の常識:うつ病は「うつ病親和性格」の人がなりやすい
今日の常識:若年者を中心とした新タイプのうつ病がある(福西勇夫)

■腎・泌尿器科

昨日の常識:慢性腎臓病対策は,末期腎不全(透析導入)の回避が目的
今日の常識:慢性腎臓病(CKD)対策は,心血管イベント予防も目的(旭 浩一,他)

昨日の常識:慢性腎不全にACE阻害薬(ACEI)・アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は投与しない
今日の常識:慢性腎不全にACEI・ARBを積極的に投与する(横井 徹)

昨日の常識:連続携行式腹膜透析(CAPD)は長期間行っても大きな問題はない
今日の常識:CAPDにも限界があり,血液透析(HD)との併用療法や切り替えも考慮する(CAPD⇒CAPD+HD⇒HD)(山本義久)

昨日の常識:昼間遺尿のある小児は夜尿だけの子どもよりも重症
今日の常識:小児の昼間遺尿の頻度は高く,保存的治療が可能で侵襲的検査の必要性は低い(兼松明弘,他)

■感染・感染症・免疫

昨日の常識:かぜ症候群「抗菌薬を処方しておきましょう」
今日の常識:かぜ症候群「ウイルス感染のようなので経過を見ましょう」(高野義久)

昨日の常識:抗菌薬は一日3回内服する
今日の常識:一日1回内服のほうが有効な抗菌薬もある(牛木淳人,他)

昨日の常識:大部分の急性感染性胃腸炎に対する抗菌薬治療は必要
今日の常識:大部分の急性感染性胃腸炎に対する抗菌薬治療は不要(東 理)

昨日の常識:院内下痢症で便培養をしてMRSAが見つかればMRSA腸炎
今日の常識:院内下痢症の多くはC. difficile によるC. difficile 関連腸炎(大曲貴夫)

昨日の常識:HIV感染症は進行性で予後不良の疾患
今日の常識:HIV感染症は治療でコントロールできる慢性疾患(岡 慎一)

昨日の常識:慢性ITP治療の第一選択薬はステロイド
今日の常識:ITP患者ではH.Pylori 感染の有無を検査し,陽性者には除菌治療(久冨木庸子)

昨日の常識:リウマチ治療:スミスの三角形
今日の常識:リウマチ治療:スミスの逆三角形?(高林克日己)

■産婦人科系

昨日の常識:ピル(経口避妊薬)は太るとか浮腫むような副作用が強い
今日の常識:低容量ピルはほとんど副作用がなく,月経不順や月経痛などの治療にも使う(宗田 聡)

昨日の常識:妊娠中毒症には,厳重な塩分・水分制限を行う
今日の常識:妊娠高血圧症候群には,厳しい塩分制限はしない.水分制限はかえって状態を悪化させる(吉田 純)

昨日の常識:子宮筋腫の治療は子宮全摘術が行われる
今日の常識:子宮筋腫の治療はできるだけ子宮を温存して行われる(宗田 聡)

■眼科・耳鼻科系

昨日の常識:近視・遠視・乱視・老眼はメガネやコンタクトで治療すべき
今日の常識:近視・遠視・乱視・老眼でもメガネ・コンタクトフリーになれる(井手 武,他)

昨日の常識:副鼻腔炎の手術は口唇の裏からノミを使って行う
今日の常識:副鼻腔炎の手術は鼻内から内視鏡で行う(堀口茂俊)

■整形・形成系

昨日の常識:創(キズ)は乾燥させ消毒薬をつける
今日の常識:創傷管理の基本は湿潤環境で,創は生理的食塩水などでよく洗浄する(秋田定伯)

昨日の常識:骨折は大きく開創しガッチリとプレートで内固定
今日の常識:骨折は小さく開創し髄内釘固定(仲田和正)

■が ん

昨日の常識:がん検診を受けていれば(早期に治療できるので)健康でいられる
今日の常識:がん検診の種類によって有効率に差がある(前田賢司)

昨日の常識:がんの告知はするべきではない
今日の常識:がんの告知はするべきである(佐藤 到,他)

昨日の常識:痛みは治療効果判定のインディケーターであり,末期がん患者は痛みに苦しむものである
今日の常識:痛みを治療効果判定のインディケーターとしてはならない.多くのがん疼痛は鎮痛可能である(後明郁男)

■救 急

昨日の常識:医師の蘇生能力:〇〇科医は心肺蘇生ができなくてもよい
今日の常識:医師の蘇生能力:すべての医師に心肺蘇生の能力が求められる(越智元郎)

昨日の常識:心肺蘇生では口対口人工呼吸を行うべきである
今日の常識:心肺蘇生では口対口人工呼吸は必須ではない(丸川征四郎)

■投 薬

昨日の常識:妊娠中の投薬は可能な限り行わない
今日の常識:妊娠中であってもエビデンスに基づき投薬を考慮する(吉田 純)

昨日の常識:「眠気」の強い抗ヒスタミン薬は「止痒効果」も強い
今日の常識:抗ヒスタミン薬の「眠気」と「止痒効果」は相関しない(梅林芳弘,他)

昨日の常識:漢方薬に副作用はない
今日の常識:漢方薬にも副作用がある(小泉久仁弥)

■禁煙・食事療法

昨日の常識:タバコを控える・喫煙本数を減らす(節煙)
今日の常識:タバコは完全にやめる(断煙)(高野義久)

昨日の常識:食事療法ではカロリー制限すべきである
今日の常識:食事療法では糖質制限すべきである(中村 巧,他)

昨日の常識:脂肪酸はω6系を積極的にとるべきである
今日の常識:脂肪酸はω3系を積極的にとるべきである(米井嘉一)

昨日の常識:ネフローゼ症候群では高タンパク食にすべきである
今日の常識:ネフローゼ症候群では高タンパク食にすべきでない(川嶋 朗,他)

昨日の常識:尿管結石ではカルシウムを制限する
今日の常識:尿管結石でもカルシウムは制限せずむしろ摂取し,蓚酸成分を制限する(鈴木 泰,他)



≪News&Trend≫
「治療」「薬局」合同座談会 在宅医療における医薬連携(和田忠志,他)

≪Series≫
よりよい医院経営(58)
医師に役立つ製薬企業の状況(志村裕久)

ヒポクラテスが教える病名のない病理学(23)
痔・痔瘻(中島旻保)

何が正解? 循環器治療EBMで検証(45)
非弁膜症性心房細動と抗凝固療法-心原性脳梗塞予防のために-(森田有紀子,他)

Doctor’s career 医師の多様なキャリアを紹介!(4)(秋山和宏)

再生医学のいま-基礎研究から臨床への展開に向けて-(31)
血管新生療法(小山博之)

医療事故に陥らないために-事例から学ぶ,より安全な医療への教訓-(最終回)
全事例のまとめと教訓(その2)(福山正紀)

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商品情報・内容

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