目次
特集:臨床不整脈Up to Date 多種多様な不整脈治療の疑問点をわかりやすく解説
≪今月の視点≫
20世紀初頭,田原の結節の発見とアイントーベンによる心電計の発明があった.キニジンやペースメーカーが登場したのが1950年頃である.それ以降の不整脈治療の進歩はすさまじい.新規薬剤の開発に加え,ICD,CRT-Dに代表されるデバイス,各種アブレーション技術の発展は,不整脈患者のみではなく,重症心不全患者,心臓病患者全体にまで守備・処置範囲が広がった.心房細動のアブレーションも通常的に行われ,それに必要な各種電位をとる付属機器の医工連携での開発が加速されている.発作性心房細動のアブレーションは,長期にわたる薬物療法より医療経済的に優れているという報告も出てきた.不整脈医は虚血を扱う医師の裏方にいたような時代もあったが,今やスタープレーヤーである.わが国では,年間にペースメーカー25万台以上,ICD,CRT-Dで累計約2万人とされる.つまり,内科の日常診療に,そのような症例が登場する頻度が圧倒的に増えたのである.ホルター心電図から植え込み型ループ心電レコーダー(ILR)の開発により,不整脈の検出度が極端に高くなるだろう.本誌では,はじめに「失神の診断とマネジメント」の座談会を組んだが,失神の世界にもILRの導入によって新しい展開が期待される.また,不整脈といえば心臓突然死が年間約6万例あるとされる.全国22万台のAEDの設置に対し,年間数百回しか使用されていないが,AEDの公共利用と普及は着実に院外心停止患者の生存率を改善している.日本循環器学会ではACLSとコールアンドプッシュ運動を推進し,日本内科学会も内科救急ICLSコース(JMECC)がスタートしたばかりであるが,われわれ臨床医がもっと社会や一般人に,心臓突然死対策をアドボケートする必要がある.今回,プライマリ・ケアと専門的診療をつなぐポイントに重点をおいた内容で先生方にご執筆をお願いした.本企画が明日からの日常診療にとって役立つものとなれば幸いである.
朔 啓二郎 福岡大学医学部心臓・血管内科学 教授
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特集の目次
今月の視点 (朔 啓二郎)
■座談会
失神の診断とマネジメント-プライマリ・ケアと専門的診療をつなぐポイント-(朔 啓二郎,他)
■各 論
不整脈の心電図をどう読むか (大宮俊秀,他)
心電図がない場合の,不整脈の診かたのコツ (中川幹子,他)
徐脈性不整脈をどのように治療するのか (安田智生)
不整脈患者の運動可否をどのように判断すべきか (野田 崇,他)
失神にはどのように対処すべきか (三好史人,他)
成長期の不整脈への対応はどのようにすべきか (牛ノ濱大也)
発作性上室性頻拍をどのように治療するのか (奥山裕司,他)
虚血性心疾患に合併した不整脈をどう取り扱うか (青木英彦,他)
心房頻拍・粗動をどのように治療するのか (宮内靖史)
心房細動の薬物療法とアブレーション治療のタイミングはどうすべきか(高橋尚彦)
心房細動アブレーションの最新治療はどうなっているのか (高月誠司)
心房細動の抗凝固療法:ワルファリン治療のコツは何か (是恒之宏)
心室期外収縮・心室頻拍をどう治療するのか (小川正浩)
植え込み型除細動器の適応・管理はどうすべきか (飯田剛幸,他)
心臓再同期療法の適応と効果はどうなっているのか (南口 仁,他)
見落としたくない心臓突然死のリスクにどう対処するか (池田隆徳)
Brugada 型心電図異常をどう取り扱うべきか (里見和浩)
QT 延長の臨床:治療・管理はどうすべきか (森田 宏)
≪Series≫
温故医新(5)
EBMの夜明け (朔 啓二郎)
→当時の論文を全文閲覧できます(PDF:934KB)
医療ポライトネス・ストラテジー(5)
病院の言葉を分かりやすく伝える工夫 (田中牧郎)
Doctor’s career 医師の多様なキャリアを紹介!(9)(石川雅俊)
よりよい医院経営(63)
医師不足とは?(前編)-その背景と対応策- (冨岡俊也)
再生医学のいま -基礎研究から臨床への展開に向けて-(37)
間葉系幹細胞を用いた骨再生-遺伝子疾患への応用の可能性- (勝部好裕,他)
ヒポクラテスが教える病名のない病理学(28)
婦人について③ (中島旻保)
何が正解? 消化器治療 EBM で検証(70)
消化性潰瘍出血に酸分泌抑制薬は有効か? (川名一朗,他)
≪今月の視点≫
20世紀初頭,田原の結節の発見とアイントーベンによる心電計の発明があった.キニジンやペースメーカーが登場したのが1950年頃である.それ以降の不整脈治療の進歩はすさまじい.新規薬剤の開発に加え,ICD,CRT-Dに代表されるデバイス,各種アブレーション技術の発展は,不整脈患者のみではなく,重症心不全患者,心臓病患者全体にまで守備・処置範囲が広がった.心房細動のアブレーションも通常的に行われ,それに必要な各種電位をとる付属機器の医工連携での開発が加速されている.発作性心房細動のアブレーションは,長期にわたる薬物療法より医療経済的に優れているという報告も出てきた.不整脈医は虚血を扱う医師の裏方にいたような時代もあったが,今やスタープレーヤーである.わが国では,年間にペースメーカー25万台以上,ICD,CRT-Dで累計約2万人とされる.つまり,内科の日常診療に,そのような症例が登場する頻度が圧倒的に増えたのである.ホルター心電図から植え込み型ループ心電レコーダー(ILR)の開発により,不整脈の検出度が極端に高くなるだろう.本誌では,はじめに「失神の診断とマネジメント」の座談会を組んだが,失神の世界にもILRの導入によって新しい展開が期待される.また,不整脈といえば心臓突然死が年間約6万例あるとされる.全国22万台のAEDの設置に対し,年間数百回しか使用されていないが,AEDの公共利用と普及は着実に院外心停止患者の生存率を改善している.日本循環器学会ではACLSとコールアンドプッシュ運動を推進し,日本内科学会も内科救急ICLSコース(JMECC)がスタートしたばかりであるが,われわれ臨床医がもっと社会や一般人に,心臓突然死対策をアドボケートする必要がある.今回,プライマリ・ケアと専門的診療をつなぐポイントに重点をおいた内容で先生方にご執筆をお願いした.本企画が明日からの日常診療にとって役立つものとなれば幸いである.
朔 啓二郎 福岡大学医学部心臓・血管内科学 教授
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特集の目次
今月の視点 (朔 啓二郎)
■座談会
失神の診断とマネジメント-プライマリ・ケアと専門的診療をつなぐポイント-(朔 啓二郎,他)
■各 論
不整脈の心電図をどう読むか (大宮俊秀,他)
心電図がない場合の,不整脈の診かたのコツ (中川幹子,他)
徐脈性不整脈をどのように治療するのか (安田智生)
不整脈患者の運動可否をどのように判断すべきか (野田 崇,他)
失神にはどのように対処すべきか (三好史人,他)
成長期の不整脈への対応はどのようにすべきか (牛ノ濱大也)
発作性上室性頻拍をどのように治療するのか (奥山裕司,他)
虚血性心疾患に合併した不整脈をどう取り扱うか (青木英彦,他)
心房頻拍・粗動をどのように治療するのか (宮内靖史)
心房細動の薬物療法とアブレーション治療のタイミングはどうすべきか(高橋尚彦)
心房細動アブレーションの最新治療はどうなっているのか (高月誠司)
心房細動の抗凝固療法:ワルファリン治療のコツは何か (是恒之宏)
心室期外収縮・心室頻拍をどう治療するのか (小川正浩)
植え込み型除細動器の適応・管理はどうすべきか (飯田剛幸,他)
心臓再同期療法の適応と効果はどうなっているのか (南口 仁,他)
見落としたくない心臓突然死のリスクにどう対処するか (池田隆徳)
Brugada 型心電図異常をどう取り扱うべきか (里見和浩)
QT 延長の臨床:治療・管理はどうすべきか (森田 宏)
≪Series≫
温故医新(5)
EBMの夜明け (朔 啓二郎)
→当時の論文を全文閲覧できます(PDF:934KB)
医療ポライトネス・ストラテジー(5)
病院の言葉を分かりやすく伝える工夫 (田中牧郎)
Doctor’s career 医師の多様なキャリアを紹介!(9)(石川雅俊)
よりよい医院経営(63)
医師不足とは?(前編)-その背景と対応策- (冨岡俊也)
再生医学のいま -基礎研究から臨床への展開に向けて-(37)
間葉系幹細胞を用いた骨再生-遺伝子疾患への応用の可能性- (勝部好裕,他)
ヒポクラテスが教える病名のない病理学(28)
婦人について③ (中島旻保)
何が正解? 消化器治療 EBM で検証(70)
消化性潰瘍出血に酸分泌抑制薬は有効か? (川名一朗,他)
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- サイズ:B5判
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