目次
特集:尿のトラブル110番
-頻尿・出にくい・漏れる・血尿?患者さんのQOLを守るのはあなたです!-
≪今月の視点≫
わが国は超高齢化社会を迎えており,2050年には65歳以上の人口が39.6%になる
と予想されている.高齢者ほど尿に関する疾患の発生率が高いため,今後医療現場
では,尿のトラブルを訴える患者が急増することは疑いがない.しかし,実際の現
場で排尿管理を担う泌尿器科開業医(オフィスウロロジスト)は,全国で1,500人に満
たない.たったこれだけの人数で,全国の高齢者の排尿管理を行ったり,血尿のス
クリーニングを行ったりできるとはとても思えない.多くの患者を診ておられる一
般医の先生方と,われわれ泌尿器科専門医とが連携をもち,地域として診療を行っ
ていく必要性に迫られている.
テレビの健康番組などで,繰り返し耳にする言葉がある.「脳梗塞の予防のため,
寝る前に水を飲んで血液をさらさらにしましょう」,「膀胱炎にならないように,しっ
かり水分を摂って,尿をがまんしないようにしましょう」.その結果,どれほど多く
の患者が頻尿や夜間頻尿になっておられるか,ご存知だろうか.大阪泌尿器科臨床
医会のアンケート(2008年)によれば,泌尿器科医を訪れる患者の約半数が頻尿・夜
間頻尿を訴えて受診されている.そしてその約半数は,薬物治療ではなく,生活習
慣を見直すことにより症状が改善する.適切な水分摂取量はどのくらいか,そして
適切な摂取時間はいつかなどを知っておかなければ,患者を正しく指導することは
困難である.この特集を開いていただければ,きっとその答えがみつかる.
本特集では,日常診療でよく遭遇する泌尿器科疾患にスポットを当て,現在のわ
が国の第一人者に,わかりやすく解説していただいた.多くの素晴らしい執筆者の
先生方にご協力いただいたことに,深く謝意を表するとともに,この特集が日常診
療の役に立つことを願ってやまない.
黒田秀也 泌尿器科くろだクリニック(大阪府) 院長
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今月の視点(黒田秀也)
患者説明用資料(カラーページ:配布用コピー可)(黒田秀也)
■座談会
本当は難しい女性の膀胱炎の診断と治療-たかが膀胱炎,されど膀胱炎-(黒田秀也,他)
■頻尿・夜間頻尿の診かた
頻尿はなぜ起こる-こんなにある頻尿の原因-(後藤百万)
夜間頻尿をどう診るか-複雑な病態へのアプローチ-(大岡均至)
睡眠障害と夜間頻尿(和田直樹,他)
■過活動膀胱の診かた
過活動膀胱の診断と治療-何と,わが国の患者数800 万人!- (高尾徹也,他)
コラム:知っていないと診断できない! 間質性膀胱炎(上田朋宏)
■尿失禁の診かた
尿失禁の種類と治療-なぜ漏れる? どう止める?-(巴ひかる)
コラム:尿失禁を科学する!-多業種で取り組むおむつ外し- (鈴木基文,他)
■男性下部尿路症状(Male LUTS)の診かた
Male LUTS とは何か?(井川靖彦,他)
前立腺肥大症の最新知見-ここまで進んだ薬物療法と手術療法-(咲間隆裕,他)
前立腺肥大症と前立腺がんをどう鑑別する?- PSA 検診の重要性-(伊藤一人)
コラム:前立腺がんの最新治療(八尾昭久,他)
コラム:前立腺生検の実際-前立腺生検は痛い?― (西村和郎)
コラム:慢性前立腺炎と慢性骨盤痛症候群-症状とその治療法-(辻村 晃,他)
■血尿の診かた
肉眼的血尿と顕微鏡的血尿 -尿潜血だけなら放置しておいて大丈夫?-(磯谷周治)
■女性の尿トラブル110 番
こんなときには,女性泌尿器科に紹介を!(関口由紀)
意外に多い! 骨盤臓器脱(加藤久美子)
■よくある質問& 回答
寝る前に水分を摂ると血液がサラサラになり,脳梗塞の予防になるって本当ですか?(横川晃治)
テレビではしきりに飲水を勧めるけれど,1 日に必要な水分量はどのくらいでしょうか?(守山敏樹)
1 日何回くらいおしっこに行くのが普通ですか?尿意を催したらすぐに排尿するのがいいのでしょうか?また尿を我慢すると膀胱炎になりやすいとか,1 度膀胱炎になると何度も繰り返すって本当ですか?(竹山政美)
夜間に何度も尿に起きて多く尿が出ます.夜の尿をどう減らせばいいのでしょうか? また,夜間に尿が出た場合,水分補給をするほうがよいのでしょうか?(木戸 晃)
冷たい水をさわると急に尿に行きたくなり,トイレに駆け込みます.これは病気ですか? どうすれば治るのでしょうか?(池上浩規)
子宮がんの手術を受けた後,尿が出にくくなったり,漏れたりするようになりました.どのような治療をすればよいでしょうか?(島田 誠,他)
心因性頻尿とは,どのような病態でしょうか?ほかの頻尿と鑑別する方法と,治療法について教えてください(髙橋さゆり)
PSA が4 以上になった患者の全員に生検が必要ですか?生検の適応決定について教えてください(岩澤晶彦)
尿管結石といわれましたが,血尿もなく痛みもありません.石は痛いと聞いていますが,痛くなければ放置しておいていいのでしょうか?(長谷川 徹)
ED 治療薬の具体的な使い方について教えてください.処方に際してはどのような検査が必要なのでしょうか?また,処方の際に注意すべき疾患について教えてください(石川泰章)
≪Series≫
再生医学のいま -基礎研究から臨床への展開に向けて-(50)
網膜再生(渡辺すみ子)
何が正解? 循環器治療 EBM で検証(53)
心房細動の薬物治療-リズムコントロールかレートコントロールか- (木村裕一郎,他)
≪Contribution≫
TOPICS:乳がんの治療戦略と薬物療法の役割(化学療法・ホルモン療法・分子標的薬)(高野利実,他)
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-頻尿・出にくい・漏れる・血尿?患者さんのQOLを守るのはあなたです!-
≪今月の視点≫
わが国は超高齢化社会を迎えており,2050年には65歳以上の人口が39.6%になる
と予想されている.高齢者ほど尿に関する疾患の発生率が高いため,今後医療現場
では,尿のトラブルを訴える患者が急増することは疑いがない.しかし,実際の現
場で排尿管理を担う泌尿器科開業医(オフィスウロロジスト)は,全国で1,500人に満
たない.たったこれだけの人数で,全国の高齢者の排尿管理を行ったり,血尿のス
クリーニングを行ったりできるとはとても思えない.多くの患者を診ておられる一
般医の先生方と,われわれ泌尿器科専門医とが連携をもち,地域として診療を行っ
ていく必要性に迫られている.
テレビの健康番組などで,繰り返し耳にする言葉がある.「脳梗塞の予防のため,
寝る前に水を飲んで血液をさらさらにしましょう」,「膀胱炎にならないように,しっ
かり水分を摂って,尿をがまんしないようにしましょう」.その結果,どれほど多く
の患者が頻尿や夜間頻尿になっておられるか,ご存知だろうか.大阪泌尿器科臨床
医会のアンケート(2008年)によれば,泌尿器科医を訪れる患者の約半数が頻尿・夜
間頻尿を訴えて受診されている.そしてその約半数は,薬物治療ではなく,生活習
慣を見直すことにより症状が改善する.適切な水分摂取量はどのくらいか,そして
適切な摂取時間はいつかなどを知っておかなければ,患者を正しく指導することは
困難である.この特集を開いていただければ,きっとその答えがみつかる.
本特集では,日常診療でよく遭遇する泌尿器科疾患にスポットを当て,現在のわ
が国の第一人者に,わかりやすく解説していただいた.多くの素晴らしい執筆者の
先生方にご協力いただいたことに,深く謝意を表するとともに,この特集が日常診
療の役に立つことを願ってやまない.
黒田秀也 泌尿器科くろだクリニック(大阪府) 院長
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今月の視点(黒田秀也)
患者説明用資料(カラーページ:配布用コピー可)(黒田秀也)
■座談会
本当は難しい女性の膀胱炎の診断と治療-たかが膀胱炎,されど膀胱炎-(黒田秀也,他)
■頻尿・夜間頻尿の診かた
頻尿はなぜ起こる-こんなにある頻尿の原因-(後藤百万)
夜間頻尿をどう診るか-複雑な病態へのアプローチ-(大岡均至)
睡眠障害と夜間頻尿(和田直樹,他)
■過活動膀胱の診かた
過活動膀胱の診断と治療-何と,わが国の患者数800 万人!- (高尾徹也,他)
コラム:知っていないと診断できない! 間質性膀胱炎(上田朋宏)
■尿失禁の診かた
尿失禁の種類と治療-なぜ漏れる? どう止める?-(巴ひかる)
コラム:尿失禁を科学する!-多業種で取り組むおむつ外し- (鈴木基文,他)
■男性下部尿路症状(Male LUTS)の診かた
Male LUTS とは何か?(井川靖彦,他)
前立腺肥大症の最新知見-ここまで進んだ薬物療法と手術療法-(咲間隆裕,他)
前立腺肥大症と前立腺がんをどう鑑別する?- PSA 検診の重要性-(伊藤一人)
コラム:前立腺がんの最新治療(八尾昭久,他)
コラム:前立腺生検の実際-前立腺生検は痛い?― (西村和郎)
コラム:慢性前立腺炎と慢性骨盤痛症候群-症状とその治療法-(辻村 晃,他)
■血尿の診かた
肉眼的血尿と顕微鏡的血尿 -尿潜血だけなら放置しておいて大丈夫?-(磯谷周治)
■女性の尿トラブル110 番
こんなときには,女性泌尿器科に紹介を!(関口由紀)
意外に多い! 骨盤臓器脱(加藤久美子)
■よくある質問& 回答
寝る前に水分を摂ると血液がサラサラになり,脳梗塞の予防になるって本当ですか?(横川晃治)
テレビではしきりに飲水を勧めるけれど,1 日に必要な水分量はどのくらいでしょうか?(守山敏樹)
1 日何回くらいおしっこに行くのが普通ですか?尿意を催したらすぐに排尿するのがいいのでしょうか?また尿を我慢すると膀胱炎になりやすいとか,1 度膀胱炎になると何度も繰り返すって本当ですか?(竹山政美)
夜間に何度も尿に起きて多く尿が出ます.夜の尿をどう減らせばいいのでしょうか? また,夜間に尿が出た場合,水分補給をするほうがよいのでしょうか?(木戸 晃)
冷たい水をさわると急に尿に行きたくなり,トイレに駆け込みます.これは病気ですか? どうすれば治るのでしょうか?(池上浩規)
子宮がんの手術を受けた後,尿が出にくくなったり,漏れたりするようになりました.どのような治療をすればよいでしょうか?(島田 誠,他)
心因性頻尿とは,どのような病態でしょうか?ほかの頻尿と鑑別する方法と,治療法について教えてください(髙橋さゆり)
PSA が4 以上になった患者の全員に生検が必要ですか?生検の適応決定について教えてください(岩澤晶彦)
尿管結石といわれましたが,血尿もなく痛みもありません.石は痛いと聞いていますが,痛くなければ放置しておいていいのでしょうか?(長谷川 徹)
ED 治療薬の具体的な使い方について教えてください.処方に際してはどのような検査が必要なのでしょうか?また,処方の際に注意すべき疾患について教えてください(石川泰章)
≪Series≫
再生医学のいま -基礎研究から臨床への展開に向けて-(50)
網膜再生(渡辺すみ子)
何が正解? 循環器治療 EBM で検証(53)
心房細動の薬物治療-リズムコントロールかレートコントロールか- (木村裕一郎,他)
≪Contribution≫
TOPICS:乳がんの治療戦略と薬物療法の役割(化学療法・ホルモン療法・分子標的薬)(高野利実,他)
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