目次
特集:『心房細動の抗凝固療法
-選択肢が増えたいま,正しい知識で賢く活用!-』
≪今月の視点≫
2012年3月,第76回日本循環器学会学術集会が福岡で開催された(会長:鄭 忠和/鹿児島大学大学院教授).メインテーマは「愛と情熱─アジアから世界へ─」である.そのメモリアルレクチャー(プレナリーセッション)に,福岡県久山町疫学研究50周年を記念した国際シンポジウムが開かれた.時と地にふさわしい企画であった.
久山町研究は当初脳卒中の実態調査が主であったとされるが,現在では生活そのものが対象である.久山町 成人病健診20周年記念「健康宣言」を紹介したい(http://www.town.hisayama.fukuoka.jp/50kenkou/kenkousengen.html).久山町民は,「バランスのとれた食生活をする」,「毎日働いて汗を流す」,「一日一日規則正しい生活をする」,「あらゆる健診をうけ早期発見・早期治療に努める」,「世のため人のため誇りをもって剖検をうける」との内容に感銘を受けた.久山町の1961年から今日に至るデータによると,全脳梗塞に占める各病型の割合が,男性ではラクナ梗塞が減り,アテローム血栓性脳梗塞および心原性脳塞栓の割合が増え,一方女性ではラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞の割合にトレンドはなかったが,心原性脳塞栓の割合が増加した.高齢化と生活習慣病罹患率の増加に伴う非弁膜症性心房細動の増加による結果と考えられ,心房細動の薬物治療,とくに抗凝固薬の使い方やワルファリン以外の新薬(抗トロンビン薬,抗Xa薬など)への取り組み,適応,選択,切り替え,導入,維持,抗血小板薬との併用などがこれからの重要な治療標的となる.
今回の特集では,心房細動,心不全,冠疾患,腎不全などの状況下での抗凝固療法の意義をわかりやすく解説していただいた.本誌が,さまざまな病態を合併する症例の治療におけるディシジョンメイキングの一助となれば幸いである.
朔 啓二郎 福岡大学医学部心臓・血管内科学 主任教授
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今月の視点(朔 啓二郎)
■座談会
循環器内科医からみる新規経口抗凝固薬の可能性(朔 啓二郎,他)
■総 論
心房細動における抗凝固療法の適応と選択(鈴木信也,他)
抗凝固療法の導入と手術時の中止・切り替えのコツ(清水昭彦)
抗凝固療法の維持 ―質を高める工夫はあるのか―(奧山裕司)
新規抗凝固薬はどうなっているか(是恒之宏)
■各 論
高齢者の抗凝固療法のコツと注意点(矢坂正弘)
心不全患者の抗凝固療法はどうするか(小川正浩)
心房細動アブレーション患者の抗凝固療法はどうするか(宮内靖史)
脳卒中後の心房細動の抗凝固療法と管理はどうするか(小林潤平,他)
冠動脈形成術後の心房細動の抗凝固療法 ─抗血小板薬との併用はどうするか─(海北幸一)
腎不全の心房細動患者の抗凝固療法はどうするか(伊藤建二,他)
心房細動の抗凝固薬と抗不整脈薬の併用にポイントはあるか(里見和浩)
すんなりわかる
実践! 心房細動の抗凝固療法(安藤 諭)
■Q&A
ワルファリンとダビガトランの使い分けはどうすればよいですか?(松本直通)
ダビガトランを使用する際に注意点はありますか?(小島 淳,他)
透析患者における抗凝固療法はどうすればよいですか?(深江学芸)
ワルファリンもダビガトランも少量で効果は期待できますか?(上山 剛)
抗凝固療法中に出血性合併症が出現した際の対応はどうすればよいですか?(安田智生)
ワルファリン以外の抗凝固薬の効果のモニタリングは可能ですか?(小宮憲洋)
肝機能低下または腎機能低下時の抗凝固療法はどのようにしますか?(琴岡憲彦)
温故医新(25)
心不全の治療 ─治療は診断である─(朔 啓二郎)
→当時の論文を全文閲覧できます(PDF:8.9MB)
医療を適切に受けるためのポライトネス・ストラテジー(14)
医療ポライトネス・ストラテジーを応用した迅速問診(徳田安春)
エキスパートの思考法 認知症診療(1)
病歴,問診・診察から診断を考える①(川畑信也)
医師と患者のコミュニケーション(3)
キーパーソンの設定と対話 ─家族の構造変化を知る─(和田忠志)
よりよい医院経営(83)
これからの地域連携 ─市川市における医療・介護連携の取り組み─(大塚光宏)
何が正解? 循環器治療 EBM で検証(59)
心不全における貧血管理(上村大輔,他)
-選択肢が増えたいま,正しい知識で賢く活用!-』
≪今月の視点≫
2012年3月,第76回日本循環器学会学術集会が福岡で開催された(会長:鄭 忠和/鹿児島大学大学院教授).メインテーマは「愛と情熱─アジアから世界へ─」である.そのメモリアルレクチャー(プレナリーセッション)に,福岡県久山町疫学研究50周年を記念した国際シンポジウムが開かれた.時と地にふさわしい企画であった.
久山町研究は当初脳卒中の実態調査が主であったとされるが,現在では生活そのものが対象である.久山町 成人病健診20周年記念「健康宣言」を紹介したい(http://www.town.hisayama.fukuoka.jp/50kenkou/kenkousengen.html).久山町民は,「バランスのとれた食生活をする」,「毎日働いて汗を流す」,「一日一日規則正しい生活をする」,「あらゆる健診をうけ早期発見・早期治療に努める」,「世のため人のため誇りをもって剖検をうける」との内容に感銘を受けた.久山町の1961年から今日に至るデータによると,全脳梗塞に占める各病型の割合が,男性ではラクナ梗塞が減り,アテローム血栓性脳梗塞および心原性脳塞栓の割合が増え,一方女性ではラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞の割合にトレンドはなかったが,心原性脳塞栓の割合が増加した.高齢化と生活習慣病罹患率の増加に伴う非弁膜症性心房細動の増加による結果と考えられ,心房細動の薬物治療,とくに抗凝固薬の使い方やワルファリン以外の新薬(抗トロンビン薬,抗Xa薬など)への取り組み,適応,選択,切り替え,導入,維持,抗血小板薬との併用などがこれからの重要な治療標的となる.
今回の特集では,心房細動,心不全,冠疾患,腎不全などの状況下での抗凝固療法の意義をわかりやすく解説していただいた.本誌が,さまざまな病態を合併する症例の治療におけるディシジョンメイキングの一助となれば幸いである.
朔 啓二郎 福岡大学医学部心臓・血管内科学 主任教授
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今月の視点(朔 啓二郎)
■座談会
循環器内科医からみる新規経口抗凝固薬の可能性(朔 啓二郎,他)
■総 論
心房細動における抗凝固療法の適応と選択(鈴木信也,他)
抗凝固療法の導入と手術時の中止・切り替えのコツ(清水昭彦)
抗凝固療法の維持 ―質を高める工夫はあるのか―(奧山裕司)
新規抗凝固薬はどうなっているか(是恒之宏)
■各 論
高齢者の抗凝固療法のコツと注意点(矢坂正弘)
心不全患者の抗凝固療法はどうするか(小川正浩)
心房細動アブレーション患者の抗凝固療法はどうするか(宮内靖史)
脳卒中後の心房細動の抗凝固療法と管理はどうするか(小林潤平,他)
冠動脈形成術後の心房細動の抗凝固療法 ─抗血小板薬との併用はどうするか─(海北幸一)
腎不全の心房細動患者の抗凝固療法はどうするか(伊藤建二,他)
心房細動の抗凝固薬と抗不整脈薬の併用にポイントはあるか(里見和浩)
すんなりわかる
実践! 心房細動の抗凝固療法(安藤 諭)
■Q&A
ワルファリンとダビガトランの使い分けはどうすればよいですか?(松本直通)
ダビガトランを使用する際に注意点はありますか?(小島 淳,他)
透析患者における抗凝固療法はどうすればよいですか?(深江学芸)
ワルファリンもダビガトランも少量で効果は期待できますか?(上山 剛)
抗凝固療法中に出血性合併症が出現した際の対応はどうすればよいですか?(安田智生)
ワルファリン以外の抗凝固薬の効果のモニタリングは可能ですか?(小宮憲洋)
肝機能低下または腎機能低下時の抗凝固療法はどのようにしますか?(琴岡憲彦)
温故医新(25)
心不全の治療 ─治療は診断である─(朔 啓二郎)
→当時の論文を全文閲覧できます(PDF:8.9MB)
医療を適切に受けるためのポライトネス・ストラテジー(14)
医療ポライトネス・ストラテジーを応用した迅速問診(徳田安春)
エキスパートの思考法 認知症診療(1)
病歴,問診・診察から診断を考える①(川畑信也)
医師と患者のコミュニケーション(3)
キーパーソンの設定と対話 ─家族の構造変化を知る─(和田忠志)
よりよい医院経営(83)
これからの地域連携 ─市川市における医療・介護連携の取り組み─(大塚光宏)
何が正解? 循環器治療 EBM で検証(59)
心不全における貧血管理(上村大輔,他)
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- 発行間隔:月刊
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- サイズ:B5判
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