目次
特集:『てんかんの診断と連携
-プライマリ・ケア医に求められるてんかん診療-』
≪今月の視点≫
てんかんは,乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発症する患者数の多い疾患で,家庭医・プライマリ・ケア医が遭遇することが多いいわゆるcommon diseaseの1つである.
てんかんは,その病因により必要な治療と予測される予後はさまざまなため,てんかんの初期診療におけるプライマリ・ケア医が果たす役割は大きく,てんかんであることを早期に見抜いて適切な対応をすることが求められる.
したがっててんかんの診断には,その初期から複数の診療科間および非専門医と専門医間の連携が必要とされるが,現状では,地域でどの医師がどのようなてんかん診療を行っているのかわかりにくく,また医師同士でどのような患者をどのようなタイミングで紹介すればよいのかもはっきりしていない.
筆者らは厚生労働省の研究班において,日本てんかん学会と日本医師会の協力を得て,地域でてんかん診療を行っている医師の名簿づくりを行い,2012 年7 月よりウェブサイト「てんかん診療ネットワーク」(http://www.ecn-japan.com/)を開設し,てんかんの診療連携を促進する試みを行っている.
てんかんでは,60〜70%の患者が抗てんかん薬の服薬で発作が抑制され,社会生活を支障なく送れるとされている.しかしその間,継続的な服薬,身体疾患に関する対応,就学・就労などの生活上の問題への対応などのケアを必要としており,患者に密着した長期的・総合的な対応ができるプライマリ・ケア医の存在が不可欠である.
本特集は,てんかん患者を診る機会のあるプライマリ・ケア医に必要なてんかんに関する知識と,紹介および逆紹介などの診療連携のタイミングに関する情報を提供することを目的に作成されている.ぜひ,皆様の日常診療のお役に立つことができれば幸甚である.
大槻泰介 国立精神・神経医療研究センターてんかんセンター センター長/脳神経外科診療部長
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≪特集の目次≫
今月の視点(大槻泰介)
■総 論
てんかんの病因と疫学─ 特発性てんかんと症候性てんかん─(大槻泰介)
小児のてんかん ─てんかん発作の症状と診断・治療アルゴリズム─(宮本雄策,他)
成人および高齢者のてんかん ─てんかん発作の症状と鑑別すべき疾患─(赤松直樹,他)
プライマリ・ケア医のためのてんかん薬物治療 ─抗てんかん薬の使い方入門─(神 一敬,他)
プライマリ・ケア医に必要なてんかん外科治療の知識 ─手術で治るてんかんの早期診断と早期治療─(馬場好一)
てんかん診療における医療連携と社会的医療資源 ─てんかんの一次・二次・三次医療─(井上有史)
■各 論
どのような場合に小児神経科専門医に紹介すべきか?(小国弘量)
どのような場合に神経内科専門医に紹介すべきか?(井内盛遠,他)
どのような場合に脳神経外科専門医に紹介すべきか?(二宮宏智,他)
どのような場合に精神科専門医に紹介すべきか?(渡邊さつき,他)
どのような場合にてんかん専門医あるいはてんかんセンターに紹介すべきか?(亀山茂樹)
すんなりわかる
実践! てんかんの診断と連携(岩佐 紘)
■Q&A
小児にみられる発達障害や行動異常とてんかんの関係について教えてください.てんかんの治療でこれらの症状がよくなることはあるのでしょうか?(須貝研司)
乳幼児・小児でみられるてんかん発作と紛らわしい症状にはどのようなものがありますか? 対応法は?(奥村彰久)
熱性けいれんはてんかんなのでしょうか? 検査や治療が必要な場合,および予後を教えてください(白石秀明)
失神発作とてんかん発作,それぞれの機序・鑑別法・対処法について教えてください(菅野秀宣)
心疾患による意識消失発作とてんかん発作の見分け方,そして抗てんかん薬による心機能障害について教えてください(神 一敬)
てんかんと認知症はどう鑑別すればよいでしょうか? 認知症と間違われやすいてんかん,および認知症に合併するてんかんについて教えてください(木下真幸子)
遺伝子検査がてんかんの診断や治療に役立つ場合はありますか?(友納優子,他)
てんかんを診断するにはどのような検査が必要ですか? 最低限必要なこと,および最新情報も教えてください(高橋章夫)
全身けいれん発作を起こした患者にはどう対処したらよいでしょうか?(太組一朗)
複雑部分発作および自動症とはどういう発作なのですか?(貴島晴彦)
精神疾患と間違われやすいてんかん発作,心因性発作(偽発作),てんかんに合併する精神症状について教えてください(岡崎光俊)
抗てんかん薬はいつ開始すべきで,いつまで飲み続けるのでしょうか? また,てんかんが治ることはあるのでしょうか?(小林勝弘)
てんかん患者は日常生活や社会生活においてどのようなことで困っているのでしょうか?(久保田英幹)
プライマリ・ケア医に必要なてんかんと運転免許の知識について教えてください.どのように指導すればよいのでしょうか?(笹川睦男)
≪News & Trend≫
「治療」「薬局」合同座談会
薬物療法の実践! 認知症患者の薬物療法の難しさ(川畑信也,他)
≪Series≫
温故医新(29)
手術で治るてんかん(大槻泰介)
エキスパートの思考法 認知症診療(5)
病歴,問診・診察から診断を考える⑤(川畑信也)
医師と患者のコミュニケーション(7)
降圧薬服用に抵抗を感じる患者さん②(和田忠志)
よりよい医院経営(86)
「連携」を超えた「一体性」から創造される在宅ホスピスケア(野島あけみ)
何が正解? 循環器治療 EBM で検証(最終回)
高血圧から発症する慢性心不全とは?(内野和顕,他)
-プライマリ・ケア医に求められるてんかん診療-』
≪今月の視点≫
てんかんは,乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発症する患者数の多い疾患で,家庭医・プライマリ・ケア医が遭遇することが多いいわゆるcommon diseaseの1つである.
てんかんは,その病因により必要な治療と予測される予後はさまざまなため,てんかんの初期診療におけるプライマリ・ケア医が果たす役割は大きく,てんかんであることを早期に見抜いて適切な対応をすることが求められる.
したがっててんかんの診断には,その初期から複数の診療科間および非専門医と専門医間の連携が必要とされるが,現状では,地域でどの医師がどのようなてんかん診療を行っているのかわかりにくく,また医師同士でどのような患者をどのようなタイミングで紹介すればよいのかもはっきりしていない.
筆者らは厚生労働省の研究班において,日本てんかん学会と日本医師会の協力を得て,地域でてんかん診療を行っている医師の名簿づくりを行い,2012 年7 月よりウェブサイト「てんかん診療ネットワーク」(http://www.ecn-japan.com/)を開設し,てんかんの診療連携を促進する試みを行っている.
てんかんでは,60〜70%の患者が抗てんかん薬の服薬で発作が抑制され,社会生活を支障なく送れるとされている.しかしその間,継続的な服薬,身体疾患に関する対応,就学・就労などの生活上の問題への対応などのケアを必要としており,患者に密着した長期的・総合的な対応ができるプライマリ・ケア医の存在が不可欠である.
本特集は,てんかん患者を診る機会のあるプライマリ・ケア医に必要なてんかんに関する知識と,紹介および逆紹介などの診療連携のタイミングに関する情報を提供することを目的に作成されている.ぜひ,皆様の日常診療のお役に立つことができれば幸甚である.
大槻泰介 国立精神・神経医療研究センターてんかんセンター センター長/脳神経外科診療部長
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≪特集の目次≫
今月の視点(大槻泰介)
■総 論
てんかんの病因と疫学─ 特発性てんかんと症候性てんかん─(大槻泰介)
小児のてんかん ─てんかん発作の症状と診断・治療アルゴリズム─(宮本雄策,他)
成人および高齢者のてんかん ─てんかん発作の症状と鑑別すべき疾患─(赤松直樹,他)
プライマリ・ケア医のためのてんかん薬物治療 ─抗てんかん薬の使い方入門─(神 一敬,他)
プライマリ・ケア医に必要なてんかん外科治療の知識 ─手術で治るてんかんの早期診断と早期治療─(馬場好一)
てんかん診療における医療連携と社会的医療資源 ─てんかんの一次・二次・三次医療─(井上有史)
■各 論
どのような場合に小児神経科専門医に紹介すべきか?(小国弘量)
どのような場合に神経内科専門医に紹介すべきか?(井内盛遠,他)
どのような場合に脳神経外科専門医に紹介すべきか?(二宮宏智,他)
どのような場合に精神科専門医に紹介すべきか?(渡邊さつき,他)
どのような場合にてんかん専門医あるいはてんかんセンターに紹介すべきか?(亀山茂樹)
すんなりわかる
実践! てんかんの診断と連携(岩佐 紘)
■Q&A
小児にみられる発達障害や行動異常とてんかんの関係について教えてください.てんかんの治療でこれらの症状がよくなることはあるのでしょうか?(須貝研司)
乳幼児・小児でみられるてんかん発作と紛らわしい症状にはどのようなものがありますか? 対応法は?(奥村彰久)
熱性けいれんはてんかんなのでしょうか? 検査や治療が必要な場合,および予後を教えてください(白石秀明)
失神発作とてんかん発作,それぞれの機序・鑑別法・対処法について教えてください(菅野秀宣)
心疾患による意識消失発作とてんかん発作の見分け方,そして抗てんかん薬による心機能障害について教えてください(神 一敬)
てんかんと認知症はどう鑑別すればよいでしょうか? 認知症と間違われやすいてんかん,および認知症に合併するてんかんについて教えてください(木下真幸子)
遺伝子検査がてんかんの診断や治療に役立つ場合はありますか?(友納優子,他)
てんかんを診断するにはどのような検査が必要ですか? 最低限必要なこと,および最新情報も教えてください(高橋章夫)
全身けいれん発作を起こした患者にはどう対処したらよいでしょうか?(太組一朗)
複雑部分発作および自動症とはどういう発作なのですか?(貴島晴彦)
精神疾患と間違われやすいてんかん発作,心因性発作(偽発作),てんかんに合併する精神症状について教えてください(岡崎光俊)
抗てんかん薬はいつ開始すべきで,いつまで飲み続けるのでしょうか? また,てんかんが治ることはあるのでしょうか?(小林勝弘)
てんかん患者は日常生活や社会生活においてどのようなことで困っているのでしょうか?(久保田英幹)
プライマリ・ケア医に必要なてんかんと運転免許の知識について教えてください.どのように指導すればよいのでしょうか?(笹川睦男)
≪News & Trend≫
「治療」「薬局」合同座談会
薬物療法の実践! 認知症患者の薬物療法の難しさ(川畑信也,他)
≪Series≫
温故医新(29)
手術で治るてんかん(大槻泰介)
エキスパートの思考法 認知症診療(5)
病歴,問診・診察から診断を考える⑤(川畑信也)
医師と患者のコミュニケーション(7)
降圧薬服用に抵抗を感じる患者さん②(和田忠志)
よりよい医院経営(86)
「連携」を超えた「一体性」から創造される在宅ホスピスケア(野島あけみ)
何が正解? 循環器治療 EBM で検証(最終回)
高血圧から発症する慢性心不全とは?(内野和顕,他)
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