目次
特集:『プライマリ・ケアとしての骨粗鬆症診療 -骨折予防に向けた骨粗鬆症治療-』
≪今月の視点≫
疾病構造は年々変化しつつあり,感染症などの急性疾患から悪性新生物および糖尿病などの生活習慣病とその関連疾患を中心とする状況へと変遷を遂げてきた.2012年の現在から将来を展望すると,加齢による疾患を中心とするものへと,さらに疾病構造は変化していくことが予想される.もちろん多くの疾患が加齢により影響を受けることはいうまでもないが,とりわけ認知症と骨粗鬆症はその代表といえるであろう.
骨粗鬆症や認知症が生命予後に影響するという研究成績は数多く存在するが,これらの疾患の真の問題は,QOLに多大な影響を及ぼすという点にある.高齢者の骨折の大多数は骨粗鬆症を背景とするものであり,高齢になればなるほど骨折,なかでも重篤な大腿骨近位部骨折の発生率が高くなる.骨折は自立を失う重要な要因の1つであり,患者のADL とQOL を損なう.また,要介護状態となることも多く,家族や社会に対する影響も大きい.
認知症と骨粗鬆症は中枢神経と運動器という大きく異なる臓器の障害を原因とする疾患ではあるが,認知症患者では骨折リスクが高いこと,骨粗鬆症による骨折で活動性が制限されると認知症が進行することから,両者の間には密接な関連があることが明らかにされている.したがって,骨折のない高齢期をすごすことは,QOLを維持するうえで欠かせないものである.
基礎研究に基づく創薬と臨床研究の飛躍的な進展により,私たちは加齢による不可避の疾患である骨粗鬆症に立ち向かう手段を得ることができた.もちろん,今はまだ高齢者の骨折を完全に予防するにはほど遠い状況ではあるが,私たちが今できることを十分に実行すれば,おそらく半数近くの骨折を減らすことができる可能性があると推測されている.そのためには,より多くの医師が,日常診療の現場で骨粗鬆症対策に取り組むことが求められる.この分野におけるプライマリ・ケアを担う医師の役割と意義は,今後飛躍的に増大していくものと期待される.
竹内靖博 虎の門病院内分泌センター 部長
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≪特集の目次≫
今月の視点(竹内靖博)
■総 論
高齢者の骨折を防ぐために骨粗鬆症診療を始めるには(竹内靖博)
『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011 年版』の活用法(太田博明)
■骨折の一次予防
骨粗鬆症検診の活用(細井孝之)
骨によい栄養と生活習慣とは(塚原典子)
骨折リスク因子の評価(渡部玲子,他)
生活習慣病と骨粗鬆症の相互作用(山口 徹)
薬物治療の介入時期(四馬田 恵,他)
骨粗鬆症治療のフォローアップ(石井光一)
■骨折の二次予防
大腿骨近位部骨折の二次予防 ―骨折連鎖を断つ―(遠藤直人)
椎体骨折の二次予防(石橋英明)
骨折および身長低下と生命予後の関連(田中伸哉,他)
■骨粗鬆症の治療薬
ビスホスホネート製剤(萩野 浩)
選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)(茶木 修)
活性型ビタミンD3(遠藤逸朗)
テリパラチド(金沢一平,他)
新しい骨粗鬆症治療薬:抗RANKL 抗体デノスマブ(中村利孝)
すんなりわかる
実践!プライマリ・ケアとしての骨粗鬆症診療(土田知也)
■Q&A
ビタミンD 不足の評価法と改善方法を教えてください(岡崎 亮)
男性骨粗鬆症の診断で注意すべき点を教えてください(鈴木尚宜)
男性骨粗鬆症の治療にはどの薬剤を選べばよいでしょうか?(中山耕之介)
DXA 測定器がない場合は骨密度の評価はどうすればよいでしょうか?(伊東昌子)
ビタミンK 不足の評価と補充の適否の判断方法を教えてください(和田誠基)
ビスホスホネート製剤内服中の患者で注意すべき点を教えてください(木下祐加)
閉経後女性に対するホルモン補充療法の利点と問題点を教えてください(岡野浩哉)
ステロイド内服患者にはどのように対処すればよいのでしょうか?(宗圓 聰)
がん治療患者における骨粗鬆症対策を教えてください(高橋俊二)
≪Series≫
エキスパートの思考法 認知症診療(7)
再来患者さんから認知症をすくいあげる(川畑信也)
医師と患者のコミュニケーション(9)
外来診療の現場で(和田忠志)
よりよい医院経営(最終回)
今後の医院経営のポイント─IT と格差対策─(真野俊樹)
≪今月の視点≫
疾病構造は年々変化しつつあり,感染症などの急性疾患から悪性新生物および糖尿病などの生活習慣病とその関連疾患を中心とする状況へと変遷を遂げてきた.2012年の現在から将来を展望すると,加齢による疾患を中心とするものへと,さらに疾病構造は変化していくことが予想される.もちろん多くの疾患が加齢により影響を受けることはいうまでもないが,とりわけ認知症と骨粗鬆症はその代表といえるであろう.
骨粗鬆症や認知症が生命予後に影響するという研究成績は数多く存在するが,これらの疾患の真の問題は,QOLに多大な影響を及ぼすという点にある.高齢者の骨折の大多数は骨粗鬆症を背景とするものであり,高齢になればなるほど骨折,なかでも重篤な大腿骨近位部骨折の発生率が高くなる.骨折は自立を失う重要な要因の1つであり,患者のADL とQOL を損なう.また,要介護状態となることも多く,家族や社会に対する影響も大きい.
認知症と骨粗鬆症は中枢神経と運動器という大きく異なる臓器の障害を原因とする疾患ではあるが,認知症患者では骨折リスクが高いこと,骨粗鬆症による骨折で活動性が制限されると認知症が進行することから,両者の間には密接な関連があることが明らかにされている.したがって,骨折のない高齢期をすごすことは,QOLを維持するうえで欠かせないものである.
基礎研究に基づく創薬と臨床研究の飛躍的な進展により,私たちは加齢による不可避の疾患である骨粗鬆症に立ち向かう手段を得ることができた.もちろん,今はまだ高齢者の骨折を完全に予防するにはほど遠い状況ではあるが,私たちが今できることを十分に実行すれば,おそらく半数近くの骨折を減らすことができる可能性があると推測されている.そのためには,より多くの医師が,日常診療の現場で骨粗鬆症対策に取り組むことが求められる.この分野におけるプライマリ・ケアを担う医師の役割と意義は,今後飛躍的に増大していくものと期待される.
竹内靖博 虎の門病院内分泌センター 部長
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≪特集の目次≫
今月の視点(竹内靖博)
■総 論
高齢者の骨折を防ぐために骨粗鬆症診療を始めるには(竹内靖博)
『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011 年版』の活用法(太田博明)
■骨折の一次予防
骨粗鬆症検診の活用(細井孝之)
骨によい栄養と生活習慣とは(塚原典子)
骨折リスク因子の評価(渡部玲子,他)
生活習慣病と骨粗鬆症の相互作用(山口 徹)
薬物治療の介入時期(四馬田 恵,他)
骨粗鬆症治療のフォローアップ(石井光一)
■骨折の二次予防
大腿骨近位部骨折の二次予防 ―骨折連鎖を断つ―(遠藤直人)
椎体骨折の二次予防(石橋英明)
骨折および身長低下と生命予後の関連(田中伸哉,他)
■骨粗鬆症の治療薬
ビスホスホネート製剤(萩野 浩)
選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)(茶木 修)
活性型ビタミンD3(遠藤逸朗)
テリパラチド(金沢一平,他)
新しい骨粗鬆症治療薬:抗RANKL 抗体デノスマブ(中村利孝)
すんなりわかる
実践!プライマリ・ケアとしての骨粗鬆症診療(土田知也)
■Q&A
ビタミンD 不足の評価法と改善方法を教えてください(岡崎 亮)
男性骨粗鬆症の診断で注意すべき点を教えてください(鈴木尚宜)
男性骨粗鬆症の治療にはどの薬剤を選べばよいでしょうか?(中山耕之介)
DXA 測定器がない場合は骨密度の評価はどうすればよいでしょうか?(伊東昌子)
ビタミンK 不足の評価と補充の適否の判断方法を教えてください(和田誠基)
ビスホスホネート製剤内服中の患者で注意すべき点を教えてください(木下祐加)
閉経後女性に対するホルモン補充療法の利点と問題点を教えてください(岡野浩哉)
ステロイド内服患者にはどのように対処すればよいのでしょうか?(宗圓 聰)
がん治療患者における骨粗鬆症対策を教えてください(高橋俊二)
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再来患者さんから認知症をすくいあげる(川畑信也)
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- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月1日
- サイズ:B5判
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