目次
特集:「がん治療継続」サポートの柱になる
≪特集の目次≫
■特集にあたって-治療継続の鍵は「協働」と「伴走」-(池末 裕明)
■巻頭カラーグラビア
■がん薬物療法の継続が困難になるさまざまなシーン(池末 裕明)
■がん患者の治療継続にむけての心理的サポート(秋月 伸哉)
■がん治療の継続中にみられる医療者のジレンマ(中田 亜希子)
■がん治療の継続をサポートする-薬剤師もできること・薬剤師だからできること
・ 高確率で起きる「Bad News」を伝える-①抗がん薬による副作用への対策・対応(岡村 優子 ほか)
・ 高確率で起きる「Bad News」を伝える-②審美的問題への対策・対応(野澤 桂子)
・ 医療従事者の健康を守る -抗がん薬の曝露対策-(中山 季昭)
・ 抗がん注射剤をベッドサイドでチェックする-血管外漏出への対応-(志村 裕介 ほか)
・ 有害事象に備える-①悪心・嘔吐の予防と重症化回避への対応(橋本 浩伸)
・ 有害事象に備える-②皮膚症状重症化回避への対応(佐藤 淳也)
・ 有害事象に備える-③免疫関連有害事象(irAE)のモニター・評価 (吉野 真樹)
・ 高齢者に対する抗がん薬の有害事象対策に対する取り組み (内山 将伸)
・ 外来がん薬物療法をサポートする -薬剤師外来のススメ-(川上 和宜)
・「はたらく」を支える -就労支援と副作用管理の留意点-(縄田 修一)
・ シームレスな薬物治療管理を実践する-工夫を重ねて構築する地域連携-(鬼窪 利英)
■より適切な選択へ導く「意思決定支援」を学ぶ
・ がん治療方針の意思決定支援プロセスと,共有意思決定(西 智弘)
・ 薬剤師が服薬説明を通してがん患者の意思決定支援を行う上で必要なポイント(東 加奈子)
■Exercise
■Report
漢方診療標準化プロジェクトへの取り組み(小田口 浩)
≪シリーズ≫
■毒舌妻と統計家 -臨床試験論文を読んでみる- 最終回
メタアナリシス
(今井 匠/井出 和希)
■臨床薬物動態のPITFALL -その常識,ウソ? ホント?-
初回負荷投与を行うと定常状態への到達が早くなる
(花井 雄貴/長谷川 千尋)
■薬剤師が三ツ星シェフ -業務に活きる! 活かせる! 経静脈栄養のホントのところ-
病態別栄養編① 病態別栄養とは? &慢性腎臓病
(東 敬一朗)
■プロフェッショナルEYE 専門薬剤師からみた勘所
薬剤性不整脈を予防または早期に回避できる薬学的介入を目指そう
(門村 将太)
■医療マンダラ ~思考と感性のセンスを磨く~ 最終回
天から一時的にお預かりしている「いのち」を大切にするために:「医療マンダラ」の最終回として
(中野 重行)
≪巻頭言≫
特集にあたって -治療継続の鍵は「協働」と「伴走」-
優れた治療効果を有するがん薬物療法が開発され,がん治療は新たな時代に入った.細胞障害性抗がん薬や分子標的薬,ホルモン療法に加えて,免疫チェックポイント阻害薬の優れた効果が示され,広く用いられている.さらに,がんゲノム医療が日常臨床として行われるようになり,患者一人ひとりの遺伝子情報に基づき個々の患者にあった薬剤が選択されるなど,がん薬物療法はますます高度化,専門化している.これらの効果を最大に発揮するには,レジメンに基づいた治療を完遂または継続することが重要で,患者の予後に大きく影響する.だからこそ,最新のエビデンスや医薬品情報を理解し,新たな薬物治療に対応していくことに加えて,薬剤師として変わらないものの重要性を再認識し,その基本知識やスキルも同時に伸ばしていきたいと考える.
がん薬物療法において薬剤師は,レジメン管理に基づく抗がん薬調製,処方監査,服薬指導,副作用マネジメント,医薬品情報提供,処方支援などさまざまな役割を担っている.これらは患者・家族を中心としたチーム医療のなかで機能するものであり,医師,看護師,栄養士,理学療法士,医療ソーシャルワーカーなど多くの職種や医療施設との「協働」が不可欠である.また,がん患者の薬物療法を支えるには,幅広い薬物療法に関する深い知識と経験に加え,患者の心理状態や理解の状況,時期に応じた適切な情報を伝え,意思決定を支援するためのコミュニケーションスキルも重要である.がん患者の年齢は幅広く,それぞれの価値観も多様である.高齢者は人生の先輩であると同時に,高齢であるが故に臓器機能や身体機能の低下など,配慮すべき事項も多い.幅広い視点を理解し,患者と家族に「伴走」しながら,適切なタイミングで必要なサポートを行う.がん薬物療法継続を支える上で「協働」と「伴走」は,薬剤師をはじめさまざまな医療従事者の普遍的なあり方を示すものだろう.とはいえ,これらのさまざまな視点について,まとめて学べる機会は少ない.
本特集における執筆陣は,いずれも第一線でご活躍中のエキスパートの先生方で,さまざまな分野を専門とされている.本特集を読むことで薬剤師として理解しておくべきさまざまな考え方や,適切な情報に基づく確かな経験を学ぶことができ,われわれの視野はさらに広がるものと確信する.読者のみなさまと,各施設におけるチーム医療の取り組みがさらに発展し,多くの患者と家族のお役に立てていただければ幸いである.
≪特集の目次≫
■特集にあたって-治療継続の鍵は「協働」と「伴走」-(池末 裕明)
■巻頭カラーグラビア
■がん薬物療法の継続が困難になるさまざまなシーン(池末 裕明)
■がん患者の治療継続にむけての心理的サポート(秋月 伸哉)
■がん治療の継続中にみられる医療者のジレンマ(中田 亜希子)
■がん治療の継続をサポートする-薬剤師もできること・薬剤師だからできること
・ 高確率で起きる「Bad News」を伝える-①抗がん薬による副作用への対策・対応(岡村 優子 ほか)
・ 高確率で起きる「Bad News」を伝える-②審美的問題への対策・対応(野澤 桂子)
・ 医療従事者の健康を守る -抗がん薬の曝露対策-(中山 季昭)
・ 抗がん注射剤をベッドサイドでチェックする-血管外漏出への対応-(志村 裕介 ほか)
・ 有害事象に備える-①悪心・嘔吐の予防と重症化回避への対応(橋本 浩伸)
・ 有害事象に備える-②皮膚症状重症化回避への対応(佐藤 淳也)
・ 有害事象に備える-③免疫関連有害事象(irAE)のモニター・評価 (吉野 真樹)
・ 高齢者に対する抗がん薬の有害事象対策に対する取り組み (内山 将伸)
・ 外来がん薬物療法をサポートする -薬剤師外来のススメ-(川上 和宜)
・「はたらく」を支える -就労支援と副作用管理の留意点-(縄田 修一)
・ シームレスな薬物治療管理を実践する-工夫を重ねて構築する地域連携-(鬼窪 利英)
■より適切な選択へ導く「意思決定支援」を学ぶ
・ がん治療方針の意思決定支援プロセスと,共有意思決定(西 智弘)
・ 薬剤師が服薬説明を通してがん患者の意思決定支援を行う上で必要なポイント(東 加奈子)
■Exercise
■Report
漢方診療標準化プロジェクトへの取り組み(小田口 浩)
≪シリーズ≫
■毒舌妻と統計家 -臨床試験論文を読んでみる- 最終回
メタアナリシス
(今井 匠/井出 和希)
■臨床薬物動態のPITFALL -その常識,ウソ? ホント?-
初回負荷投与を行うと定常状態への到達が早くなる
(花井 雄貴/長谷川 千尋)
■薬剤師が三ツ星シェフ -業務に活きる! 活かせる! 経静脈栄養のホントのところ-
病態別栄養編① 病態別栄養とは? &慢性腎臓病
(東 敬一朗)
■プロフェッショナルEYE 専門薬剤師からみた勘所
薬剤性不整脈を予防または早期に回避できる薬学的介入を目指そう
(門村 将太)
■医療マンダラ ~思考と感性のセンスを磨く~ 最終回
天から一時的にお預かりしている「いのち」を大切にするために:「医療マンダラ」の最終回として
(中野 重行)
≪巻頭言≫
特集にあたって -治療継続の鍵は「協働」と「伴走」-
優れた治療効果を有するがん薬物療法が開発され,がん治療は新たな時代に入った.細胞障害性抗がん薬や分子標的薬,ホルモン療法に加えて,免疫チェックポイント阻害薬の優れた効果が示され,広く用いられている.さらに,がんゲノム医療が日常臨床として行われるようになり,患者一人ひとりの遺伝子情報に基づき個々の患者にあった薬剤が選択されるなど,がん薬物療法はますます高度化,専門化している.これらの効果を最大に発揮するには,レジメンに基づいた治療を完遂または継続することが重要で,患者の予後に大きく影響する.だからこそ,最新のエビデンスや医薬品情報を理解し,新たな薬物治療に対応していくことに加えて,薬剤師として変わらないものの重要性を再認識し,その基本知識やスキルも同時に伸ばしていきたいと考える.
がん薬物療法において薬剤師は,レジメン管理に基づく抗がん薬調製,処方監査,服薬指導,副作用マネジメント,医薬品情報提供,処方支援などさまざまな役割を担っている.これらは患者・家族を中心としたチーム医療のなかで機能するものであり,医師,看護師,栄養士,理学療法士,医療ソーシャルワーカーなど多くの職種や医療施設との「協働」が不可欠である.また,がん患者の薬物療法を支えるには,幅広い薬物療法に関する深い知識と経験に加え,患者の心理状態や理解の状況,時期に応じた適切な情報を伝え,意思決定を支援するためのコミュニケーションスキルも重要である.がん患者の年齢は幅広く,それぞれの価値観も多様である.高齢者は人生の先輩であると同時に,高齢であるが故に臓器機能や身体機能の低下など,配慮すべき事項も多い.幅広い視点を理解し,患者と家族に「伴走」しながら,適切なタイミングで必要なサポートを行う.がん薬物療法継続を支える上で「協働」と「伴走」は,薬剤師をはじめさまざまな医療従事者の普遍的なあり方を示すものだろう.とはいえ,これらのさまざまな視点について,まとめて学べる機会は少ない.
本特集における執筆陣は,いずれも第一線でご活躍中のエキスパートの先生方で,さまざまな分野を専門とされている.本特集を読むことで薬剤師として理解しておくべきさまざまな考え方や,適切な情報に基づく確かな経験を学ぶことができ,われわれの視野はさらに広がるものと確信する.読者のみなさまと,各施設におけるチーム医療の取り組みがさらに発展し,多くの患者と家族のお役に立てていただければ幸いである.
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