薬局 2022年12月号 (発売日2022年12月05日) 表紙
  • 雑誌:薬局
  • 出版社:南山堂
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月5日
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  • 雑誌:薬局
  • 出版社:南山堂
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薬局 2022年12月号 (発売日2022年12月05日)

南山堂
特集テーマ:2022年(ことし)なにあった?

<目次>
■特集にあたって
・2022年を振りかえって(石井 伊都子,大井 一弥,室井 延之,山浦 克典)

■\薬剤師注目!/今年の診療ガイドライン・新薬&新...

薬局 2022年12月号 (発売日2022年12月05日)

南山堂
特集テーマ:2022年(ことし)なにあった?

<目次>
■特集にあたって
・2022年を振りかえって(石井 伊都子,大井 一弥,室井 延之,山浦 克典)

■\薬剤師注目!/今年の診療ガイドライン・新薬&新...

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目次

特集テーマ:2022年(ことし)なにあった?

<目次>
■特集にあたって
・2022年を振りかえって(石井 伊都子,大井 一弥,室井 延之,山浦 克典)

■\薬剤師注目!/今年の診療ガイドライン・新薬&新規効能追加
・診療ガイドラインの公開・改訂動向と最新知見の見どころ(青島 周一)

■Catch Up! 診療ガイドライン
・COPD診断と治療のためのガイドライン,改訂!(川山 智隆 ほか)
・統合失調症薬物治療ガイドライン,改訂!(稲田  健)
・抗菌薬TDM臨床実践ガイドライン,改訂!(松元 一明)
・夜尿症診療ガイドライン,改訂!(西﨑 直人 ほか)

■Catch Up! 新薬・新規効能・新剤形
TOPICS
・新薬も登場! 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の今は?(大橋 裕丈)
・心不全に新たなツール! 治療は変わる? 変わらない?(橋本  亨 ほか)
・糖尿病の新規治療薬イメグリミン! その作用とは?(麻生 好正)
・不妊治療・生殖補助医療の保険適用に伴う効能追加が盛んに!(日置 三紀)
・変わりゆくアトピー性皮膚炎治療! 新薬の効果・使いどころは?(加藤 則人)
・乾癬治療の現在とこれから(藤田 英樹)
・片頭痛の急性期治療・予防療法が激変! 新薬はどう活かす?(菊井 祥二 ほか)
・新規作用機序の慢性咳嗽治療薬が登場!(金子  猛)
・悪心・嘔吐への積極的な介入を! 制吐薬の新薬・新効能(比良 大輔 ほか)
新薬・新剤形News
・塗る抗コリン薬?! 多汗症治療のニューフェイス(藤本 智子)
・待望の飲めるプロゲステロン登場!(牧田 和也)
最近の添付文書改訂
・気になる併用禁忌,気をつけたい副作用追加(松村 知洋)

■What’s Up 2022
・スイッチ緊急避妊薬の議論 ―匍匐前進の超スロー,実現は2024年以降か―(玉田 慎二)
・病院薬剤師の人材確保問題と卒後研修 ―全国調査により実情が“みえる化”―(髙塩 健一)

<シリーズ>

■えびさんぽ
 ランドマークスタディで振り返る2022年(青島 周一)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第12回〉第7波の新型コロナウイルス陽性患者への対応を振り返る(中嶋 亜紀)

■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第12回〉後ろ向き臨床研究のオモテ・ウラ(大井 一弥)

■薬剤部門管理者・ミドルマネジャーのためのBSC活用入門
 〈最終回〉失敗は成功の基:BSC作成失敗事例から学ぶ(髙橋 淑郎)

■くすりのかたち外伝 わかる!使える!まいにち薬会話
 〈第12回〉「この薬の吸収は〇〇です」皮膚吸収編(浅井 考介 柴田 奈央)

■腫瘍薬学ハイライト
 血液がんに高い治療効果を示すCAR-T細胞療法(川西 正祐)

■医薬品適正使用・育薬フラッシュニュース
 ・薬物乱用頭痛の有病率は2.32%
 ・ドンペリドンやメトクロプラミドで脳卒中リスクが上昇(佐藤 宏樹 澤田 康文)

■喫茶よりみち 薬剤師の知っ得リテラシー
 〈Scene #12〉審査を経ていないプレプリントと社会の関わり ~あの治療薬にまつわる混乱にも影響を及ぼしていた!?~(井出 和希)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈拾弐ノ型〉過去の治療歴から現在の薬物治療への影響を考えよ!(槇枝 大貴)

<巻頭言>
特集にあたって ―2022年を振りかえって―

■疫学と個別症例の狭間で

私は厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会に,2020年1月より参加した.丸2年が経つが,2022年9月までの間になんと40回も会議が開かれた.この会議の対象はワクチンに関するすべてであるが,主たる協議内容は新型コロナワクチンの副反応への対応であった.
最初は,報告された副反応とワクチン接種との因果関係決定への困難さ,アナフィラキシーなどの副反応のグレードに対する統一見解の徹底,心筋炎など治験で得られていないシグナルの抽出,英米とのデータの比較など,データの山に戸惑うばかりであった.その過程であらためて疫学の重要性を実感し,また,精度の高い解析結果を得るための情報収集やデータ処理の難しさについても考えさせられた.
今年に入り,重篤な副反応を示した個別症例にも出くわすことがあり,マスデータを扱うマインドと個への対応のギャップの大きさを体感した.宮沢賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という考え方に賛同するものの,どこかしらもやもやとし続けている.
一方,社会は活動を取り戻しはじめている.集合型の学会が開催され,週末の駅は外出する人で混雑している.このもやを晴らしてくれるのは,こうした活性化した社会が日常化し,笑顔の人が増えることかもしれない.

石井 伊都子
千葉大学医学部附属病院 教授・薬剤部長


■枠の概念

2020年の冬期,新型コロナウイルス感染症が日本国内に広がり始め,2年半経過した今でも収束していない.この間,本感染症に対する国の対策として緊急事態宣言の発出などがなされてきた.それに伴い,身近なこととして飲み会の機会などが激減しており,何かと破壊的危機に直面している.
さて,大学においても教員と学生とのコミュニケーションのとり方に変化が生じている.現在3年生の学生は,入学以降マスクは必須,会話は控える,食事は黙食,遠隔講義が多用されるなど,コミュニケーションが取りにくい教育環境での学びとなっている.教員の講義卓は,感染防止用のフレームで覆われた枠内で必ず行うことになっている.対面での講義を行いつつも,Zoomなどの非対面という枠内での教育も継続している.われわれとしては,その枠内でパフォーマンスを高めていきたいと強く思っている.その理由は,心身へのデメリットが蓄積されてきているからである.新型コロナウイルス感染症は,現時点で“普通のかぜ”という認識に変化していくのかは不明である.3年目の冬期も間近であるが,枠の方向性がどうなっていくのか,注視していきたいと思っている.

大井 一弥
鈴鹿医療科学大学薬学部 教授・薬学部長


■薬剤師による働き方改革を進めるために

働き方改革,タスク・シフト/シェア,地域医療構想,そして薬剤師の地域偏在への対策は喫緊の課題であり,それらは何一つおろそかにできず互いに密接に関連しあうことから,一体的対応が必要となります.2021年9月30日付で,「現行制度の下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェアの推進について(医政発0930第16号)」が発出され,周術期の入院支援,病棟薬剤業務,プロトコールに基づく薬物治療管理(PBPM),服薬指導,医師への処方提案による処方支援など,各施設での新たな業務展開が急速に進んでいくと思われます.
2022年は,薬剤師関連の学会や医学系論文において,ロボットやIoT技術による薬剤師業務の安全性と効率化の向上,新たな業務展開への取り組みに関するものが増えており,薬剤師業務のデジタルトランスフォーメーションはファーストステージに入ったと思います.今後はそのことを,“機械化により便利になった”で終わらせるのではなく,一つひとつのプロセスにおける時間の変化,行動分析により,それを科学的に検証し,システムを構築するためのノウハウを共有することが大切になります.2023年は,さらなる機械化・IoT化のカバー範囲を広げていくことで,対人業務の拡充ならびに医療経済的な観点からの薬剤師業務の次世代化についての議論が深まることを楽しみにしています.

室井 延之
神戸市立医療センター中央市民病院 薬剤部長


■ついにわが国でもリフィル処方箋発行

2020年の改正薬機法施行により,患者フォローアップが義務化され,薬剤師が患者の服薬期間中も薬物治療に責任を負わねばならないことが明確になりました.この延長線上にリフィル処方箋導入の可能性があると思っていましたが,早くも今年の調剤報酬改定から導入されたことは本当に画期的な出来事でした.
実際にリフィル処方箋を応需してみると,患者にはたいへん好評であると感じました.一方薬局では,1・2回目は処方箋の原本を患者に返却せねばならず,コピーでの運用となるため業務がかなり煩雑になります.諸外国と同様,薬局にて原本保管となれば作業がスムーズになりますが,その前提として,すべての薬局が諸外国の薬局と同様に,患者にとってかかりつけの関係であり,他薬局での調剤が想定されない状況が必要と思われます.
最後に重要な点として,リフィル処方箋の2回目以降,薬局では同じ処方薬を調剤するだけでなく,処方医に代わり薬剤師が,患者の体調,副作用の徴候,服薬アドヒアランス,併用薬を確認することが求められ,薬剤師の判断で受診勧奨やトレーシングレポートにより主治医に報告し,その責任を果たす必要があります.これを怠ると,またとない貴重な機会を得たにもかかわらず,薬剤師は信用を失い,二度と責任のある役割を任されることはないでしょう.しっかりと責任を果たし,処方医に対しても必要な報告を実施し,医師側の信頼を獲得してより多くのリフィル処方箋発行につなげてほしいと思います.

山浦 克典
慶應義塾大学 薬学部 教授・附属薬局長

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