目次
特集テーマ:プラス漢方でかゆいところに手が届く! 皮膚疾患・皮膚トラブル
<特集の目次>
■特集にあたって
かゆみ治療:西洋医学と漢方の融合 (清水 忠道)
■巻頭カラー写真
■皮膚の湿疹・かゆみを漢方医学・西洋医学の視点で因数分解する!
・皮膚の湿疹・かゆみを漢方医学の視点で因数分解すると? (貝沼 茂三郎)
・皮膚の湿疹・かゆみを西洋医学の視点で因数分解すると? (牧野 輝彦 ほか)
■患者さんを煩わせる皮膚のトラブルをプラス漢方で解消する!
・かゆみが強い,肌をかきむしってしまう,かさつく(乾燥肌) (栁原 茂人)
・にきびや湿疹ができた・できやすい (山本 篤志)
・コラム ここまでわかった! 免疫機構・炎症反応と漢方薬のはたらき (山﨑 研志)
・頭皮や顔の赤み・湿疹やかゆみが続く,フケが多い(脂漏性皮膚炎) (豊田 雅彦)
・頬や額を中心とした赤み,ヒリヒリ感が続く(酒皶) (蓮沼 直子)
・顔や身体に紅斑が出る,皮膚が剥がれて粉が出る(乾癬) (森原 潔)
・汗をかきやすい(多汗症),あせもができた・できやすい (天津 朗典)
・創傷・熱傷処置で使用する漢方薬の使い方 (入江 康仁)
・月経周期や更年期に関連する肌荒れ (鵜飼 恭子)
・かゆみなど肌の不快症状による不眠やいらつき ─心因性皮膚疾患─ (黒川 晃夫)
・子どものアレルギーマーチ ─アトピー素因・皮膚炎を中心に─ (中島 俊彦)
・がん治療による皮膚への副作用・合併症 (元雄 良治)
■診療ガイドラインに学ぶ! 皮膚疾患治療のプラス漢方
・痤瘡,にきび・吹き出もの (鳥居 靖史)
・アトピー性皮膚炎 (市山 進)
・蕁麻疹 (橋本 喜夫)
■皮膚トラブル回避! 漢方方剤のやさしい使い方
・患者を副作用の皮膚トラブルで困らせない! 漢方方剤のやさしい使い方 (野上 達也)
・コラム 漢方方剤の効き目をみきわめる期間はどれくらい? (皆川 智子 ほか)
<シリーズ>
■ガチではじめる マジでわかる経口抗がん薬
イクスタンジ®(エンザルタミド)の食欲不振
(坂田 幸雄)
■えびさんぽ
皮膚疾患の症状緩和に対して漢方薬は効果がありますか?
(青島 周一)
■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
〈第36回〉その対策,本当に意味のある対策??
(髙島 英滋)
■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第24回〉タジベール®錠1mg
(小嶋 純 米子 真記)
■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
・ベンゾジアゼピン系薬を漸減しても⽣じる症状
・ガバペンチンやプレガバリンでCOPD重症化リスク上昇
(佐藤 宏樹 澤田 康文)
■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
〈参拾陸ノ型〉低ナトリウム血症出現! 検査値のみに囚われず,患者状態を確認せよ!
(西田 祥啓)
■「全(ZEN)か無(MU)か」じゃないんだよ薬物相互作用
〈File 03〉ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬関連薬物相互作用
(平井 利典 児島 悠史)
■ぐっとよくなる! 漢方処方快訣ビフォーアフター
〈第12回〉「何にでも効く薬」は難しい 焦点を絞った漢方薬の使い方
(津田 篤太郎)
■がん研有明病院薬剤部のABCセミナーの楽屋話
・婦人科がんの薬物療法
・臓器機能における投与量設計
(副島 梓 野々宮 悠真)
<巻頭言>
かゆみ治療:西洋医学と漢方の融合
かゆみは日常生活において頻繁に発生し,患者にとって強い苦痛を伴う皮膚症状の一つである.かゆみにより注意力が散漫になり,しばしば集中力の低下を招く.また睡眠の質が低下し,結果として学業や仕事に悪影響を与える.このかゆみをコントロールすることは重要でありながら難しい課題であり,長年にわたり研究が進められてきた.1910年にヒスタミンが発見され,その後1940年代以降,抗ヒスタミン薬を用いたかゆみ治療が一般的になった.さらに,1990年代には抗脂質メディエーター薬などの新たな治療法も開発された.蕁麻疹などのかゆみにはこれらの薬剤は一定の効果を示したが,アトピー性皮膚炎やその他の皮膚疾患によるかゆみに対しては,その効果は限定的であった.
この10年間で,かゆみのメカニズムに関する研究は飛躍的に進展し,末梢性および中枢性のかゆみのメカニズムが次々と解明されてきた.その結果,かゆみを直接引き起こすサイトカインであるインターロイキン(IL)-31や,アトピー性皮膚炎の発症に関連するIL-4およびIL-13を標的とした抗体製剤が開発された.さらに,かゆみのシグナル伝達経路をブロックするヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬も登場し,かゆみに対する治療が飛躍的に向上した.
とはいえ画期的な新薬が開発されたにもかかわらず,依然として多くの患者がかゆみに悩まされている.このような場合に漢方薬の使用が期待される.漢方薬には西洋薬にはない独自の効果があり,その生薬成分や化合物の作用機序に関する研究もさかんに行われている.漢方薬のかゆみに対する有効性は,これまで多くの臨床医によって長年使用されてきた実績と経験により証明されている.さらに,2018年に世界保健機関(WHO)が公表した国際疾病分類(ICD-11)の改訂版には伝統医学の項目が新設された.この改訂において,世界中の伝統医学のなかで漢方を含む東洋医学が取り上げられたことは,漢方治療の地位が国際的に確立されたことを示している.
本特集では,「プラス漢方でかゆいところに手が届く!」をテーマに,まず漢方医学および西洋医学の両視点からかゆみの発症メカニズムを解説した.また漢方薬の使用方法について,それぞれの専門家の先生方に詳述していただいた.本特集が薬剤業務の一助となれば幸いである.
富山大学学術研究部医学系 皮膚科学 教授
清水忠道
<特集の目次>
■特集にあたって
かゆみ治療:西洋医学と漢方の融合 (清水 忠道)
■巻頭カラー写真
■皮膚の湿疹・かゆみを漢方医学・西洋医学の視点で因数分解する!
・皮膚の湿疹・かゆみを漢方医学の視点で因数分解すると? (貝沼 茂三郎)
・皮膚の湿疹・かゆみを西洋医学の視点で因数分解すると? (牧野 輝彦 ほか)
■患者さんを煩わせる皮膚のトラブルをプラス漢方で解消する!
・かゆみが強い,肌をかきむしってしまう,かさつく(乾燥肌) (栁原 茂人)
・にきびや湿疹ができた・できやすい (山本 篤志)
・コラム ここまでわかった! 免疫機構・炎症反応と漢方薬のはたらき (山﨑 研志)
・頭皮や顔の赤み・湿疹やかゆみが続く,フケが多い(脂漏性皮膚炎) (豊田 雅彦)
・頬や額を中心とした赤み,ヒリヒリ感が続く(酒皶) (蓮沼 直子)
・顔や身体に紅斑が出る,皮膚が剥がれて粉が出る(乾癬) (森原 潔)
・汗をかきやすい(多汗症),あせもができた・できやすい (天津 朗典)
・創傷・熱傷処置で使用する漢方薬の使い方 (入江 康仁)
・月経周期や更年期に関連する肌荒れ (鵜飼 恭子)
・かゆみなど肌の不快症状による不眠やいらつき ─心因性皮膚疾患─ (黒川 晃夫)
・子どものアレルギーマーチ ─アトピー素因・皮膚炎を中心に─ (中島 俊彦)
・がん治療による皮膚への副作用・合併症 (元雄 良治)
■診療ガイドラインに学ぶ! 皮膚疾患治療のプラス漢方
・痤瘡,にきび・吹き出もの (鳥居 靖史)
・アトピー性皮膚炎 (市山 進)
・蕁麻疹 (橋本 喜夫)
■皮膚トラブル回避! 漢方方剤のやさしい使い方
・患者を副作用の皮膚トラブルで困らせない! 漢方方剤のやさしい使い方 (野上 達也)
・コラム 漢方方剤の効き目をみきわめる期間はどれくらい? (皆川 智子 ほか)
<シリーズ>
■ガチではじめる マジでわかる経口抗がん薬
イクスタンジ®(エンザルタミド)の食欲不振
(坂田 幸雄)
■えびさんぽ
皮膚疾患の症状緩和に対して漢方薬は効果がありますか?
(青島 周一)
■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
〈第36回〉その対策,本当に意味のある対策??
(髙島 英滋)
■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第24回〉タジベール®錠1mg
(小嶋 純 米子 真記)
■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
・ベンゾジアゼピン系薬を漸減しても⽣じる症状
・ガバペンチンやプレガバリンでCOPD重症化リスク上昇
(佐藤 宏樹 澤田 康文)
■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
〈参拾陸ノ型〉低ナトリウム血症出現! 検査値のみに囚われず,患者状態を確認せよ!
(西田 祥啓)
■「全(ZEN)か無(MU)か」じゃないんだよ薬物相互作用
〈File 03〉ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬関連薬物相互作用
(平井 利典 児島 悠史)
■ぐっとよくなる! 漢方処方快訣ビフォーアフター
〈第12回〉「何にでも効く薬」は難しい 焦点を絞った漢方薬の使い方
(津田 篤太郎)
■がん研有明病院薬剤部のABCセミナーの楽屋話
・婦人科がんの薬物療法
・臓器機能における投与量設計
(副島 梓 野々宮 悠真)
<巻頭言>
かゆみ治療:西洋医学と漢方の融合
かゆみは日常生活において頻繁に発生し,患者にとって強い苦痛を伴う皮膚症状の一つである.かゆみにより注意力が散漫になり,しばしば集中力の低下を招く.また睡眠の質が低下し,結果として学業や仕事に悪影響を与える.このかゆみをコントロールすることは重要でありながら難しい課題であり,長年にわたり研究が進められてきた.1910年にヒスタミンが発見され,その後1940年代以降,抗ヒスタミン薬を用いたかゆみ治療が一般的になった.さらに,1990年代には抗脂質メディエーター薬などの新たな治療法も開発された.蕁麻疹などのかゆみにはこれらの薬剤は一定の効果を示したが,アトピー性皮膚炎やその他の皮膚疾患によるかゆみに対しては,その効果は限定的であった.
この10年間で,かゆみのメカニズムに関する研究は飛躍的に進展し,末梢性および中枢性のかゆみのメカニズムが次々と解明されてきた.その結果,かゆみを直接引き起こすサイトカインであるインターロイキン(IL)-31や,アトピー性皮膚炎の発症に関連するIL-4およびIL-13を標的とした抗体製剤が開発された.さらに,かゆみのシグナル伝達経路をブロックするヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬も登場し,かゆみに対する治療が飛躍的に向上した.
とはいえ画期的な新薬が開発されたにもかかわらず,依然として多くの患者がかゆみに悩まされている.このような場合に漢方薬の使用が期待される.漢方薬には西洋薬にはない独自の効果があり,その生薬成分や化合物の作用機序に関する研究もさかんに行われている.漢方薬のかゆみに対する有効性は,これまで多くの臨床医によって長年使用されてきた実績と経験により証明されている.さらに,2018年に世界保健機関(WHO)が公表した国際疾病分類(ICD-11)の改訂版には伝統医学の項目が新設された.この改訂において,世界中の伝統医学のなかで漢方を含む東洋医学が取り上げられたことは,漢方治療の地位が国際的に確立されたことを示している.
本特集では,「プラス漢方でかゆいところに手が届く!」をテーマに,まず漢方医学および西洋医学の両視点からかゆみの発症メカニズムを解説した.また漢方薬の使用方法について,それぞれの専門家の先生方に詳述していただいた.本特集が薬剤業務の一助となれば幸いである.
富山大学学術研究部医学系 皮膚科学 教授
清水忠道
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