目次
特集: 統合失調症 UPDATE
■特集にあたって(吉尾 隆)
■統合失調症の発症メカニズム(松本英夫)
■各病期における代表的な症状(川島邦裕ほか)
■早期介入・初期治療の意義(辻野尚久ほか)
■治療目標と薬物療法の意義(森脇正詞ほか)
■統合失調症における薬物治療
・第1世代(定型)・第2世代(非定型)抗精神病薬の使い分け(伊東和真ほか)
・多剤併用大量処方から単剤への切り替え(押淵英弘ほか)
・統合失調症の薬物治療における適応外使用(吉尾 隆)
・糖尿病を合併している統合失調症患者への薬物療法(長嶺敬彦)
・クロザピンの有効性と安全性(大下隆司)
・統合失調症における認知障害に対する非定型抗精神病薬の有効性(松岡洋夫ほか)
・剤形による治療戦略(住吉秋次)
■副作用マネジメント
・錐体外路症状への対応(山本暢朋ほか)
・悪性症候群への対応(町野彰彦ほか)
・体重増加への対応(長嶺敬彦)
・多飲行動への対応(川上宏人)
・喫煙患者への対応(齋藤百枝美)
・多剤併用の際に起こりうる有害事象(亀井浩行ほか)
■アドヒアランスの向上を目指して
~患者および家族への心理教育による服薬指導~(齋藤百枝美ほか)
■Exercise
≪NEWS≫
・核内レセプター:疾患と標的薬
・不浸透性手袋の着用による皮膚への影響
・緑内障点眼薬の仰臥位眼圧下降効果
・選択的NK1受容体拮抗型制吐薬アプレピタント
~欧米に6年遅れで承認取得~
≪シリーズ≫
■症例から学ぶ TDM 実践アプローチ 第23回
TDMをより有効に活かすために
腎機能について検証する
(佐々木忠徳ほか)
■病気百話 よくわかる疾患の病態生理 98
接触皮膚炎 ―疑わしきものに触れるべからず
(北岡建樹)
■こころのファイル アンティーク通りの窓から 8
イライラ感
(福西勇夫)
■臓器障害からひも解く生理学 9
筋肉痛および筋力低下から
筋肉の役割と意義を考える
(當瀬規嗣)
<巻頭言>
統合失調症患者に対して最適な薬物治療を実施するためには,多くの知識と臨床経験が必要であり,統合失調症の病態や抗精神病薬の薬理的特性を十分理解したうえで薬物治療を組み立てなくてはならない.
国内における統合失調症の薬物治療の特徴として,抗精神病薬の多剤併用大量処方があげられているが,多剤併用により,死亡率が2.5倍になることが報告されている.また,多剤併用により大量処方となることで,錐体外路症状のみならず,糖・脂質代謝異常,心血管系副作用,誤嚥性肺炎などの生命予後に影響を与えるさまざまな身体的副作用の増加が危惧されている.
厚生労働省による「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」の最終報告書案において,統合失調症に対する多剤併用大量処方について,「例えば単剤投与や切り替え・減量といった改善を促すため,情報公開や評価方法などについて検討すべき」と明記されたことにより,統合失調症の薬物治療は今後,単剤化・低用量化を積極的に推し進めていくことが求められているといえる.
現在,精神科領域における薬剤師の専門性は,精神科専門薬剤師・精神科薬物療法認定薬剤師認定制度により大きく向上している.したがって,精神科領域における薬剤師の役割は,現在行われている薬物治療を安全に維持するために,効果・副作用・相互作用などのモニターを行い,適切な患者情報に基づき,医師やその他の医療スタッフと協力し,治療を効果的にそして安全に維持すること,医師が処方を行う際に薬理学的,薬学的管理の側面から処方設計を支援すること,さらに,医師の診断と患者情報を元に,処方設計を行い,適切な薬物治療を提案することである.
本特集では,薬剤師が統合失調症患者への適切な薬物治療・服薬支援を行うための一助として精神科医療の第一線において活躍中の専門家により統合失調症治療における最新知見を解説して頂いた.
本特集が,統合失調症の薬物治療に関わる薬剤師の専門性の向上と薬物治療の最適化に寄与することを期待する.
吉尾 隆 東邦大学薬学部 医療薬学教育センター 臨床薬学研究室 教授
■特集にあたって(吉尾 隆)
■統合失調症の発症メカニズム(松本英夫)
■各病期における代表的な症状(川島邦裕ほか)
■早期介入・初期治療の意義(辻野尚久ほか)
■治療目標と薬物療法の意義(森脇正詞ほか)
■統合失調症における薬物治療
・第1世代(定型)・第2世代(非定型)抗精神病薬の使い分け(伊東和真ほか)
・多剤併用大量処方から単剤への切り替え(押淵英弘ほか)
・統合失調症の薬物治療における適応外使用(吉尾 隆)
・糖尿病を合併している統合失調症患者への薬物療法(長嶺敬彦)
・クロザピンの有効性と安全性(大下隆司)
・統合失調症における認知障害に対する非定型抗精神病薬の有効性(松岡洋夫ほか)
・剤形による治療戦略(住吉秋次)
■副作用マネジメント
・錐体外路症状への対応(山本暢朋ほか)
・悪性症候群への対応(町野彰彦ほか)
・体重増加への対応(長嶺敬彦)
・多飲行動への対応(川上宏人)
・喫煙患者への対応(齋藤百枝美)
・多剤併用の際に起こりうる有害事象(亀井浩行ほか)
■アドヒアランスの向上を目指して
~患者および家族への心理教育による服薬指導~(齋藤百枝美ほか)
■Exercise
≪NEWS≫
・核内レセプター:疾患と標的薬
・不浸透性手袋の着用による皮膚への影響
・緑内障点眼薬の仰臥位眼圧下降効果
・選択的NK1受容体拮抗型制吐薬アプレピタント
~欧米に6年遅れで承認取得~
≪シリーズ≫
■症例から学ぶ TDM 実践アプローチ 第23回
TDMをより有効に活かすために
腎機能について検証する
(佐々木忠徳ほか)
■病気百話 よくわかる疾患の病態生理 98
接触皮膚炎 ―疑わしきものに触れるべからず
(北岡建樹)
■こころのファイル アンティーク通りの窓から 8
イライラ感
(福西勇夫)
■臓器障害からひも解く生理学 9
筋肉痛および筋力低下から
筋肉の役割と意義を考える
(當瀬規嗣)
<巻頭言>
統合失調症患者に対して最適な薬物治療を実施するためには,多くの知識と臨床経験が必要であり,統合失調症の病態や抗精神病薬の薬理的特性を十分理解したうえで薬物治療を組み立てなくてはならない.
国内における統合失調症の薬物治療の特徴として,抗精神病薬の多剤併用大量処方があげられているが,多剤併用により,死亡率が2.5倍になることが報告されている.また,多剤併用により大量処方となることで,錐体外路症状のみならず,糖・脂質代謝異常,心血管系副作用,誤嚥性肺炎などの生命予後に影響を与えるさまざまな身体的副作用の増加が危惧されている.
厚生労働省による「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」の最終報告書案において,統合失調症に対する多剤併用大量処方について,「例えば単剤投与や切り替え・減量といった改善を促すため,情報公開や評価方法などについて検討すべき」と明記されたことにより,統合失調症の薬物治療は今後,単剤化・低用量化を積極的に推し進めていくことが求められているといえる.
現在,精神科領域における薬剤師の専門性は,精神科専門薬剤師・精神科薬物療法認定薬剤師認定制度により大きく向上している.したがって,精神科領域における薬剤師の役割は,現在行われている薬物治療を安全に維持するために,効果・副作用・相互作用などのモニターを行い,適切な患者情報に基づき,医師やその他の医療スタッフと協力し,治療を効果的にそして安全に維持すること,医師が処方を行う際に薬理学的,薬学的管理の側面から処方設計を支援すること,さらに,医師の診断と患者情報を元に,処方設計を行い,適切な薬物治療を提案することである.
本特集では,薬剤師が統合失調症患者への適切な薬物治療・服薬支援を行うための一助として精神科医療の第一線において活躍中の専門家により統合失調症治療における最新知見を解説して頂いた.
本特集が,統合失調症の薬物治療に関わる薬剤師の専門性の向上と薬物治療の最適化に寄与することを期待する.
吉尾 隆 東邦大学薬学部 医療薬学教育センター 臨床薬学研究室 教授
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