目次
特集:『実践在宅医療入門』
≪特集の目次≫
■特集にあたって(山本 信夫)
■知っておきたい在宅医療の基礎知識
・在宅医療にかかわる施設・職種とそれぞれの役割(大澤 光司)
・在宅医療に関する保険制度と在宅医療推進のための施策(上野 清美 ほか)
・在宅医療における医療倫理―尊厳死法と事前指示―(松田 純)
・在宅医療における薬剤師の医療コミュニケーションスキル(後藤 惠子)
・在宅患者のフィジカルアセスメント(狭間 研至)
・在宅医療で使用される医療機器(高橋 眞生)
・褥瘡対策(古田 勝経)
・在宅栄養管理(増田 修三)
■薬剤師の在宅医療への参画
・在宅医療における薬剤師のかかわりと課題(萩田 均司)
・在宅医療に参画するためのファーストステップ(川添 哲嗣)
・経営学的側面からみた在宅医療における課題とその対応(早川 茂)
■患者背景と生活環境を考慮した在宅での薬学管理
・服薬管理能力(恩田 光子)
・身体機能(岸本 真 ほか)
・生活環境(佐藤 弘希 ほか)
■在宅医療における薬学管理の実践例
・在宅におけるがん疼痛の緩和ケア(瀬川 正昭)
・在宅のCKD(慢性腎臓病)患者に対して薬剤師に求められること(磯野哲一郎 ほか)
・慢性呼吸不全(佐藤 弘希 ほか)
・関節リウマチ(曽根本恵美 ほか)
・パーキンソン病―日常生活に視点をおいた薬剤師による支援―(賀勢 泰子)
・神経難病(中村 菊代 ほか)
■地域医療連携と薬剤師
・社会保障と税一体改革と地域連携~薬局・薬剤師の役割~(武藤 正樹)
・あじさいネットを用いた基幹病院から薬局への情報提供と在宅医療における利用(宮崎 長一郎)
・地域医療連携に向けた薬剤師教育(中嶋 幹郎)
≪TOPICS≫
・糖尿病予備軍には薬剤師が積極的に介入すべき!?
・SSRIは若年では自殺リスクに影響しないが,成人と高齢者ではリスクを低下させる!?
・高齢者や終末期患者への利用が広がる皮下点滴
・プロバイオティクスは下痢に有効!? でも炎症性腸疾患の下痢では注意が必要!?
・バンコマイシンの黄色ブドウ球菌感染症におけるMICの臨床的意義は?
≪SERIES≫
■医療過誤事件から学ぶ薬剤師の失敗学 第8回
薬剤師による患者等の経過観察-1 病院薬剤師の経過観察 秋本 義雄
■Pharm.D.を取り巻く 医療環境レポート
・リスク評価・軽減ストラテジー(REMS)に関する医療センターの方針と手順の評価
・入院がん患者における静脈血栓塞栓症の予防:実地臨床ガイドラインの遵守率の改善
(木村 利美 ほか)
■もし薬剤師が薬の化学構造式をもう一度勉強したら 第10回
構造式から薬を読む 〈置換基編:作用時間〉
(浅井 考介 ほか)
■徹底理解! 添付文書にある情報・ない情報
(堀 里子/三木 晶子/澤田 康文)
座談会 「治療」「薬局」合同座談会
■医師&薬剤師で医薬品適正使用を考える
新薬登場から1年 ! 認知症治療の現状
(川畑 信也/東 理/亀井 浩行/榊原 幹夫)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
≪特集にあたって≫
第二次大戦後のベビーブーム世代が75歳を迎える2025~30年には,わが国の高齢者人口がピークに達すると予測されており,政府では今後の人口の動態と,その結果予測される人口構成とを見据えて,超高齢社会に的確に対応できる社会保障政策の策定が急務と認識されている.一方,人口に占める高齢者の割合が急速に増えるなかで,合計特殊出生率が1.2%台と低い水準に留まっていることから,65歳未満の若年・壮年層の人口はさらに減少する傾向にあり,2005年現在では1:3とされていた65歳以上と20~64歳の人口比率は,2030年には1:1.7に,さらに2055年には1:1.2にまで若年・壮年層に対する高齢者層の比率が高まると推計されている.
保険料方式による社会保障制度をとっているわが国にあっては,20~64歳までの勤労世代の減少は保険料収入の縮減を招来し,社会保障財源を逼迫させる要因の一つと指摘されている.加えて,長期にわたる世界的規模での経済状況の影響を受け,国家財政もきわめて厳しい環境に晒されており,国民が期待する「安定した医療の提供」を今後とも継続するための新たな体制作りが喫緊の課題とされている.
こうした状況を踏まえ,政府では長期的な展望に立って,国民が安心して生活し,働ける,医療提供体制を構築するために,医療機関・診療所や薬局などの役割の分担や機能分化を進め,これまでの入院医療中心から,地域全体で患者をケアする,新たな考え方に立った「地域包括ケアシステム」を提言している.このシステムでは,入院から外来を経て在宅・終末期に至る,切れ目のない医療提供体制の構築を目指しており,なかでも患者が安心して住み慣れた場所で医療提供の享受を可能とする「在宅医療」の重要性が指摘され,医師,歯科医師,薬剤師,看護師などの専門職と地域の医療機関,診療所,薬局などが連携・協働して適切な医療提供を図ることが,国民・患者の安全と安心を確保する最良の方法と考えられている.
こうした時期に,薬剤師や医薬品の視点から在宅医療への取り組みについて俯瞰し,法制度と実務の両面からの解説書が上梓されることは時宜を得たことといえる.本書は,すでに在宅医療に積極的に取り組んでいる薬剤師はもとより,これから在宅に取り組もうと考えている薬剤師にとって,常に傍に置いておきたい,格好の参考書と考えている.
山本 信夫
保生堂薬局 代表取締役
≪特集の目次≫
■特集にあたって(山本 信夫)
■知っておきたい在宅医療の基礎知識
・在宅医療にかかわる施設・職種とそれぞれの役割(大澤 光司)
・在宅医療に関する保険制度と在宅医療推進のための施策(上野 清美 ほか)
・在宅医療における医療倫理―尊厳死法と事前指示―(松田 純)
・在宅医療における薬剤師の医療コミュニケーションスキル(後藤 惠子)
・在宅患者のフィジカルアセスメント(狭間 研至)
・在宅医療で使用される医療機器(高橋 眞生)
・褥瘡対策(古田 勝経)
・在宅栄養管理(増田 修三)
■薬剤師の在宅医療への参画
・在宅医療における薬剤師のかかわりと課題(萩田 均司)
・在宅医療に参画するためのファーストステップ(川添 哲嗣)
・経営学的側面からみた在宅医療における課題とその対応(早川 茂)
■患者背景と生活環境を考慮した在宅での薬学管理
・服薬管理能力(恩田 光子)
・身体機能(岸本 真 ほか)
・生活環境(佐藤 弘希 ほか)
■在宅医療における薬学管理の実践例
・在宅におけるがん疼痛の緩和ケア(瀬川 正昭)
・在宅のCKD(慢性腎臓病)患者に対して薬剤師に求められること(磯野哲一郎 ほか)
・慢性呼吸不全(佐藤 弘希 ほか)
・関節リウマチ(曽根本恵美 ほか)
・パーキンソン病―日常生活に視点をおいた薬剤師による支援―(賀勢 泰子)
・神経難病(中村 菊代 ほか)
■地域医療連携と薬剤師
・社会保障と税一体改革と地域連携~薬局・薬剤師の役割~(武藤 正樹)
・あじさいネットを用いた基幹病院から薬局への情報提供と在宅医療における利用(宮崎 長一郎)
・地域医療連携に向けた薬剤師教育(中嶋 幹郎)
≪TOPICS≫
・糖尿病予備軍には薬剤師が積極的に介入すべき!?
・SSRIは若年では自殺リスクに影響しないが,成人と高齢者ではリスクを低下させる!?
・高齢者や終末期患者への利用が広がる皮下点滴
・プロバイオティクスは下痢に有効!? でも炎症性腸疾患の下痢では注意が必要!?
・バンコマイシンの黄色ブドウ球菌感染症におけるMICの臨床的意義は?
≪SERIES≫
■医療過誤事件から学ぶ薬剤師の失敗学 第8回
薬剤師による患者等の経過観察-1 病院薬剤師の経過観察 秋本 義雄
■Pharm.D.を取り巻く 医療環境レポート
・リスク評価・軽減ストラテジー(REMS)に関する医療センターの方針と手順の評価
・入院がん患者における静脈血栓塞栓症の予防:実地臨床ガイドラインの遵守率の改善
(木村 利美 ほか)
■もし薬剤師が薬の化学構造式をもう一度勉強したら 第10回
構造式から薬を読む 〈置換基編:作用時間〉
(浅井 考介 ほか)
■徹底理解! 添付文書にある情報・ない情報
(堀 里子/三木 晶子/澤田 康文)
座談会 「治療」「薬局」合同座談会
■医師&薬剤師で医薬品適正使用を考える
新薬登場から1年 ! 認知症治療の現状
(川畑 信也/東 理/亀井 浩行/榊原 幹夫)
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≪特集にあたって≫
第二次大戦後のベビーブーム世代が75歳を迎える2025~30年には,わが国の高齢者人口がピークに達すると予測されており,政府では今後の人口の動態と,その結果予測される人口構成とを見据えて,超高齢社会に的確に対応できる社会保障政策の策定が急務と認識されている.一方,人口に占める高齢者の割合が急速に増えるなかで,合計特殊出生率が1.2%台と低い水準に留まっていることから,65歳未満の若年・壮年層の人口はさらに減少する傾向にあり,2005年現在では1:3とされていた65歳以上と20~64歳の人口比率は,2030年には1:1.7に,さらに2055年には1:1.2にまで若年・壮年層に対する高齢者層の比率が高まると推計されている.
保険料方式による社会保障制度をとっているわが国にあっては,20~64歳までの勤労世代の減少は保険料収入の縮減を招来し,社会保障財源を逼迫させる要因の一つと指摘されている.加えて,長期にわたる世界的規模での経済状況の影響を受け,国家財政もきわめて厳しい環境に晒されており,国民が期待する「安定した医療の提供」を今後とも継続するための新たな体制作りが喫緊の課題とされている.
こうした状況を踏まえ,政府では長期的な展望に立って,国民が安心して生活し,働ける,医療提供体制を構築するために,医療機関・診療所や薬局などの役割の分担や機能分化を進め,これまでの入院医療中心から,地域全体で患者をケアする,新たな考え方に立った「地域包括ケアシステム」を提言している.このシステムでは,入院から外来を経て在宅・終末期に至る,切れ目のない医療提供体制の構築を目指しており,なかでも患者が安心して住み慣れた場所で医療提供の享受を可能とする「在宅医療」の重要性が指摘され,医師,歯科医師,薬剤師,看護師などの専門職と地域の医療機関,診療所,薬局などが連携・協働して適切な医療提供を図ることが,国民・患者の安全と安心を確保する最良の方法と考えられている.
こうした時期に,薬剤師や医薬品の視点から在宅医療への取り組みについて俯瞰し,法制度と実務の両面からの解説書が上梓されることは時宜を得たことといえる.本書は,すでに在宅医療に積極的に取り組んでいる薬剤師はもとより,これから在宅に取り組もうと考えている薬剤師にとって,常に傍に置いておきたい,格好の参考書と考えている.
山本 信夫
保生堂薬局 代表取締役
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