巻頭言
295 生涯スポーツと身体/植田和光
今日の話題
296 植物ミトコンドリアVDACの病原菌防御における役割
アポトーシスの鍵を握るミトコンドリア孔に動物細胞と類似の機能
/舘田知佳,草野友延,高橋芳弘
297 食餌制限から寿命延長に至るシグナル伝達ネットワーク/本城咲季子,西田栄介
断続的飢餓とカロリー制限とは異なるシグナルによって伝達される
301 細菌のホスファチジン酸合成に関与するアシルトランスフェラーゼの多様性
アシルリン酸をアシルドナーとする新規アシルトランスフェラーゼの発見から
/原 義令,松岡 聡,原 弘志,山下 純,松本幸次
304 核内の糖付加による新たな細胞機能制御/藤木亮次,加藤茂明
ヒストンメチル化酵素を介するレチノイン酸誘導性の血球分化
305 高等植物における Nudix hydrolase ファミリーの多様な生理機能
ヌクレオシド2-リン酸類縁体の代謝を介した細胞応答制御
/吉村和也,石川和也,重岡 成
308 クロマグロ人工種苗の産業的量産化/石橋泰典
視覚の特性と大量死との関係の解明,有効な対策の開発
310 アコヤガイの真珠形成の分子メカニズム/鈴木道生,小暮敏博,長澤寛道
アラゴナイト結晶形成の鍵物質,酸性基質タンパク質Pifを同定
セミナー室
337 分析屋目線での食の安全・安心
5.〓食品分析と犯罪捜査/太田彦人
346 味覚・嗅覚受容体研究の最前線
4.〓匂い経験で新しくなる嗅覚系の神経細胞/山口正洋
農芸化学〓@〓High School
355 納豆菌の耐熱性・薬剤耐性/福岡県立福岡高等学校
358 アントシアニン生成に影響を及ぼす要因と紅葉の仕組みの解明
/岡山県立岡山一宮高等学校
解 説
313 ゲノム解析ソフトウエアGenomeMatcher/大坪嘉行,大坪和香子,永田裕二,津田雅孝
ゲノム全塩基配列決定のターゲットが主要モデル生物から個別研究対象とする生物へとシフトしている.誰もが大量のデータを扱わなければならない時代となった.我が国で開発された有力で多機能な解析ソフトウエアを紹介する.
320 ピエゾマイクロインジェクション法を用いた哺乳類初期胚発生研究/吉田真子
電圧の変動によるピエゾ素子の微小な伸縮を利用して卵細胞に精子を注入する顕微授精法.この画期的に効率的な手法を用いて,精子由来の卵子活性化物質の同定や,トランスジェニックマウスの作製・解析などが進展している.
326 アレルギー疾患発症のメカニズムとその予防/斎藤博久
日本の都市に住む青年のダニや花粉のアレルギー感作率(アレルギー体質率)は92%にも及ぶという.これには乳幼児期の感染曝露頻度が関係するとする“衛生仮説”と照らし合わせながら,アレルギー疾患発症の機構を考える.
331 枯草菌における菌体外酵素アルカリプロテアーゼ遺伝子の発現制御機構
/田中暉夫
多種類の酵素を分泌することで知られる枯草菌.その合目的性は何か? アルカリプロテアーゼに注目して,関連する遺伝子群の発現制御機構を概観する中で,窒素飢餓などの環境ストレスに対する枯草菌の応答の仕組みを探る.
「化学と生物」文書館
352 生体膜リン脂質研究/鬼頭 誠
トップランナーに聞く
361 (株)島津製作所基盤技術研究所ライフサイエンス研究所所長 佐藤孝明〓氏
【プロフィル】312,354,357 【お知らせ】319,345,360
次号予定目次
<解説>
ムギネ酸類によるイネ科植物の鉄取り込み機構〓村田佳子
不凍タンパク質の機能と応用〓西宮佳志
腸管免疫系におけるレチノイン酸の役割〓岩田 誠
哺乳動物ゲノム由来の染色体外遺伝因子〓清水典明
植物生体内で単糖類はどのようにリサイクル
〓されるか?〓小竹敬久ほか
<今日の話題>
ヌクレオソームDNAの長さと遺伝子発現・西田洋巳/エゾアワビから得られた新規のエキソ型アルギン酸リアーゼHdAlex・尾島孝男/シトクロム〓〓c〓〓生合成システムの進化・三本木至宏ほか/遺伝子改変霊長類作出法の確立・佐々木えりか/死細胞の発するシグナル・中野裕康/葉緑体分化の鍵転写因子GLKの発見・中村英光ほか
<セミナー室>
植物機能制御剤の探索・創製とその生理学,化学遺伝学への応用
1. ブラシノステロイド〓中野雄司ほか
味覚・嗅覚受容体研究の最前線
5. 酸味受容のメカニズム〓富永真琴
<〓「〓化学と生物」文書館>
日本農芸化学会北海道支部の設立〓鍋田憲助
今月の表紙
完全養殖クロマグロの親魚.写真は,鹿児島県奄美大島の近畿大学水産研究所奄美実験場で撮影.毎年,夏の産卵期付近になると成熟によって雄の体は黒化し,雌は青色が鮮明になる.クロマグロは5歳魚以上で産卵しやすいが,最近では3歳魚での産卵も確認されている.親魚として一般的な体重〓75〓kg〓の雌1尾1日当たりの最多産卵数は約250万粒とも推定され,最近では多くの卵が採取できるようになった.しかし,卵から幼魚までの種苗の生残率は現在でも低く,種苗生産技術の開発が重要とされている.(写真提供:村瀬未来)『クロマグロ人工種苗の産業的量産化』
(p.〓308参照)
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