化学と生物 11月号 (発売日2011年10月29日) の目次
巻頭言
731 □DNA時代/山根國男
今日の話題
732 □転写因子によるRNAポリメラーゼの制御のメカニズム
□細菌の転写を阻害する新たな仕組み
/関根俊一,田上俊輔,横山茂之
734 □シアンこそがいもち病菌の増殖を抑えるイネの重要な防御物質である
□抵抗性遺伝子導入系統の解析からフラボノイドと協調した呼吸の阻害が判明
/瀬尾茂美,光原一朗,大橋祐子
736 □ワムシ個体数変動の分子機構/尾﨑 依,大森文人,金子 元
□高い環境適応力の謎を探る
738 物質生産のためのStreptomyces avermitilisゲノムの改変/池田治生
□産業微生物における合成生物学
740 □体内時計は,アレルギー反応を制御するカギの1つである/中尾篤人
□反応の強弱が時計遺伝子によって決定
742 □きのこを用いた連結バイオプロセスによるバイオエタノール製造
□コスト削減の救世主となり得るか?
/金子 哲,前原智子
セミナー室
789 自然免疫の応答と制御――その共通性と多様性
□1. 内因性リガンドに対する病原体センサーの応答制御/三宅健介
784 これからのバイオイメージング技術
□4. 超高速多ニューロンカルシウム画像法/宇治田早紀子,┳24DE原雄史,池谷裕二
農芸化学 @ High School
803 □醤油の色と米麹のタンパク質分解酵素の働き/岡山県立玉島高等学校
緊急企画
800 東日本大震災への大学の対応
□1. 震災復興に向けて農芸化学分野ができることは?/福田雅夫
解 説
745 □ユビキチン依存的タンパク質分解系を標的とする創薬/塚本佐知子,横沢英良
細胞内タンパク質分解の主要な担い手であるユビキチン-プロテアソームシステム.様々な生命現象の制御機構としてのその役割と仕組みについて最新の知見を解説するとともに,このシステムを標的とした創薬研究の最前線を探る.
755 □最大の天然物ポリセオナミドの構造決定/┳2855田季之
5,032. NMRを使って構造決定された二次代謝物質の中では最大の分子量をもつポリセオナミド.構成アミノ酸,配列解析,立体化学,そして三次元構造と,その構造決定のあらましを描く中で“モノ取り研究”の重要性を説く.
762 □新たなヒトT細胞株 “HOZOT” の発見とその免疫制御機構/竹内誠人
□cell-in-cell活性を中心として
T細胞群のひとつで免疫制御機能をもつ制御性T細胞に,新たにHOZOTと名づけられたヒト細胞株が加わった.癌細胞中に積極的に侵入する挙動や環境に応じて活性を変える多機能性が示されており,癌治療への応用に期待がかかる.
770 □植物二次細胞壁形成の転写制御機構/山口雅利,大谷美沙都,出村 拓
植物の維管束木部の道管細胞や繊維細胞などには,通常の細胞壁に加えて,その内側に肥厚した二次細胞壁が形成され,細胞に機械的強度や化学・生物学的抵抗性を与えている.その形成の制御にあずかる転写因子群の解明が進んでいる.
778 □ニコチン生合成のマスター転写因子/庄司 翼,橋本 隆
身近なアルカロイド┳4BA8ニコチン.タバコ植物の低ニコチン変異体についての研究から,生合成に関わる酵素遺伝子やトランスポーター遺伝子の発現を制御するマスター転写因子の解明が進展している.代謝工学への利用も期待される.
「化学と生物」文書館
795 □植物培養細胞生物学の展望┳4BA8培養細胞によるアルカロイドの生産への過程/山田康之
□【プロフィル】744,754,769,777,794 【求人情報】761
次号予定目次
<解説>
カンキツ果実におけるカロテノイド集積メカニズム 加藤雅也
ゲノム合成の実践とゲノム活用の将来 板谷光泰
土壌-作物系における放射性セシウムおよび放射性
ストロンチウムの動態 塚田祥文
サリドマイドの催奇性メカニズム 伊藤拓水他
<今日の話題>
パターン認識受容体の改変による植物の耐病性向上の試み・西澤洋子他/昆虫の体色を変化させる共生細菌の発見・土田 努/大気中CO△2■濃度の増加が樹木を変える?・渡邊陽子/ビフィズス菌の産生する酢酸がO157感染死亡予防に重要である・大野博司/mRNA輸送体の多様化と生物学的意義・山崎智弘,増田誠司/メタボロミクスで遺伝子組換え作物を「客観的に」評価する・草野 都
<セミナー室>
自然免疫の応答と制御
2. 自然免疫における生体防御レクチンと補体 藤田禎三
これからのバイオイメージング技術
5. 化学とバイオイメージング 藤田克昌
<緊急企画>
東日本大震災への大学の対応
2. 大学の被害状況と今後の防災指針 色川俊也
<「化学と生物」文書館>
古細菌脂質研究の展開 古賀洋介
今月の表紙
誘導型VND7過剰発現体の葉の表皮.植物の維管束木部の道管細胞や繊維細胞では,通常の細胞壁に加えて二次壁を発達させる.最近の研究により二次壁形成の制御に様々な転写因子が関与していることが明らかになりつつある.VND7は道管分化マスター因子として単離された.誘導型VND7を過剰発現させると,誘導処理により多くの細胞が道管細胞に分化転換する.写真は共焦点レーザー顕微鏡によりサフラニンで染色した形質転換体の葉の表面を観察したものである.ジグソーパズルの形をした表皮細胞や孔辺細胞の多くが螺旋状模様の二次壁を形成している様子が観察される.『植物二次細胞壁形成の転写制御機構』(p. 770参照)
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