化学と生物 6月号 (発売日2012年05月31日) の目次
393 予定外を愉しむ/伊藤幸成
394 植物のオーキシン生合成主経路の解明/笠原博幸,増口 潔,神谷勇治
TAAおよびYUCCAファミリーによるインドール-3-酢酸の生合成
396 海産軟体動物から得られる多様なラミナリナーゼ/熊谷裕也,尾島孝男
動物種の生活環境と関連した酵素特性の違い
398 酵母の浸透圧ストレス応答/古川健太郎
アクア(グリセロ)ポリンの生理機能と制御機構
400 クワガタムシにおける空中窒素利用の可能性/藏之内利和
里山の人気者は物質循環の立役者
402 イネが環境に応じて水分量を調節するしくみ/石川(櫻井)淳子,村井(羽田野)麻理
地上部からの蒸散要求に応じて根のアクアポリン発現量が変化
404 海洋天然物のケミカルバイオロジー/不破春彦
ブリオスタチンとイグジグオリドへの合成化学的アプローチ
435 自然免疫の応答と制御―その共通性と多様性
8. ショウジョウバエ腸管での免疫応答と制御/倉石貴透,倉田祥一朗
441 産業微生物の細胞膜を介した物質輸送研究の最前線―物質生産の効率化に向けた新たな挑戦
6. Corynebacterium glutamicumのグルタミン酸排出チャネルの発見と
その有用物質生産への展開/川崎 寿,和地正明
465 新たな時代を迎える日本ワイン/鹿取みゆき
471 卵の内皮がもつ機能の解明と新しいリサイクル材料としての活用法開発
/国立米子工業高等専門学校(鳥取県)
406 オプトジェネティックスの最前線/松崎政紀
チャネルロドプシン-2を細胞に発現させ青色光を照射して細胞内外に陽イオンを透過させる.光受容体の特異な性質を利用し,光によって特定の神経細胞を刺激し解析する試みが進展している.応用例も含めて,最新の成果を紹介
414 クリックケミストリー 創薬やケミカルバイオロジーの強力なツール
/北山 隆,馬場良泰
操作が簡便,副生成物を生ぜず高収率,水など種々の溶媒中で効率よく進行…などの特徴をもって広範囲に利用されつつあるクリックケミストリー.その概要と生体分子の化学修飾への展開,創薬への応用などについて解説
423 細胞の酸化ストレス耐性に関わるシグナル伝達系/伊東 健,蝦名真行
Nrf2/Keap 1シグナリングと自己防衛機能
酸化ストレスに関わる親電子性物質を解毒化するために誘導されるGSTをはじめとする種々の解毒化酵素の誘導に中心的な役割を果たす転写因子Nrf2.その活性化機構や抑制因子Keap 1との関わりの解明が進展している.
430 アミノ酸の窒素安定同位体比から生き物の栄養段階を読み解く
/大河内直彦,力石嘉人,小川奈々子
生体中に含まれるアミノ酸の窒素安定同位体比を精密に測定することによって,その生物が食物連鎖のどこに位置するかを推定できる.生態系の解析はもとより,環境変化が生物の食性に及ぼす影響について解析した例などを紹介
458 【記念シンポジウム】
理研時代の鈴木梅太郎博士/小川智也
450 メチロトローフと農芸化学/加藤暢夫
【プロフィル】413,422,429,440,449,457 【お知らせ】470
次号予定目次
<解説>
ウシをはじめとする家畜ミルクオリゴ糖研究の進歩 浦島 匡
セミインタクト細胞リシール法を用いた病態モデル細胞作成とその疾患研究への応用 村田昌之
<今日の話題>
小胞体品質管理機構に関わるジスルフィド結合還元酵素ERdj5の構造と機能・稲葉謙次/ミトコンドリアの母性遺伝のメカニズム・佐藤美由紀/結晶構造からみる古細菌tRNAIie2のアグマチニル化反応・大澤拓生/ミツバチの女王蜂分化を誘導する因子ロイヤラクチンの発見・鎌倉昌樹
<セミナー室>
食品の官能評価法
1. 官能評価とは何か,そのあるべき姿 山口静子
<生物コーナー>
糸状菌のポリケタイド生合成反応 藤井 勲
<「化学と生物」文書館>
天然物化学とその魅力と領域 礒部 稔
<プロダクトイノベーション>
食の安全・安心と環境保全に貢献する新農薬の創製 吉村 巧
<化学の窓>
投げ縄型イントロンRNAの蛍光検出法の開発 阿部 洋
今月の表紙
C. glutamicumの3Dステレオビュー.グルタミン酸生産菌C. glutamicumはsnapping divisionと呼ばれる特殊な細胞分裂を行なう.細胞の中央で折れ曲がるように分裂し,分裂後の細胞対がV字型になるのが特徴である.走査型電子顕微鏡で視野角(視差6度)を変えて撮影した2枚の画像より作成した(交差法).寄り目にして右目で左の画像,左目で右の画像を見るようにすると立体的に見える.スケールバー:1 μm.撮影:東京工業大学技術部髙田綾子氏, 幸喜順氏.『Corynebacterium glutamicumのグルタミン酸排出チャネルの発見とその有用物質生産への展開』(p. 441参照)
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