559 秋入学移行で議論再燃―大学教育のグローバル化/牧 正敏
560 黄麹菌Aspergillus oryzaeのアフラトキシン生合成系遺伝子は機能しない
アフラトキシン生合成遺伝子ホモログクラスタの解析
/山田 修
562 進むストリゴラクトンアゴニスト創製/福井康祐,浅見忠男
科学的・実用的応用を目指した展開
564 糖脂質修飾が決めるタンパク質の選別輸送機構/藤田盛久
GPIアンカーの構造変化によるタンパク質輸送・膜局在の制御
567 「合成代謝工学」による化学品生産/本田孝祐,岡野憲司,大竹久夫
発酵工学のための新たなパラダイム構築にむけて
600 食品の官能評価法
2. 官能評価パネルの選抜・訓練/早川文代
605 食品機能論/荒井綜一
その学術的広がりをたどる
609 天然物化学その魅力と領域 後編/磯部 稔
立体制御合成の奥義
618 食用油脂の比較研究/大阪府立千里高等学校・総合科学科
570 香りの生合成経路が季節によって変わる/平田 拓,大西利幸,渡辺修治
重水素化フェニルアラニンを用いた代謝・変換研究によって,バラが発散する主要香気成分2-フェニルエタノールの生合成経路は2つ存在し,それらが季節によって使い分けられていることがわかってきた.
577 麹菌の染色体工学と産業利用/小山泰二,金 鋒杰,原 精一
麹菌のゲノム解析が進み,遺伝子ターゲティングが開発されたことにより,染色体の任意の領域を大規模に加工する,染色体工学が可能になった.染色体工学を用いた麹菌の育種や遺伝子の機能解析の例を紹介する.
584 造血における前駆細胞の系列決定の過程/河本 宏,桂 義元
古典的なミエロイド系/リンパ系二分法からの脱却
血液細胞には多くの系列が含まれるが,それらがどのような分岐を経てつくられるかということが,最近ようやく明らかになってきた.それは,多くの教科書に描かれている仮想的なモデルとは異なるものであった.
592 比較ゲノム解析によるセルロース分解微生物「トリコデルマ・リーセイ」日本型系統樹進化の謎の解明とさらなる進化
/小笠原 渉,志田洋介
古典的な変異処理によって改良されてきたセルラーゼ高生産性糸状菌トリコデルマ・リーセイ変異株の日本型系統樹について,次世代シーケンサーを駆使した比較ゲノム解析および分子生物学的解析の成果を紹介する.
616 松井正直先生を悼む/森 謙治
【プロフィル】566,569,599,604,619
次号予定目次
<解説>
小胞体膜上で起こるスプライシングに秘められた巧妙な仕組み
柳谷耕太,河野憲二
時間栄養学柴田重信
モノクロナール抗体の生薬研究への応用正山征洋
結核菌を認識する新たなc型レクチンの同定山﨑 晶
<今日の話題>
脊椎動物における抗原受容体の選択・須藤洋一,笠原正典/広範な植物病原菌に対する抵抗性遺伝子―イネからBSR1遺伝子をFOXハンティングにより発見・前田 哲/細菌由来のC35テルペン生合成酵素の同定・佐藤 努
<「化学と生物」文書館>
C-P結合の研究―ビアラホスを中心として瀬戸治男
手書きの「質量分析」創刊号―草創期に於ける先人の理想と情熱
板垣又丕
今月の表紙
バラ,ロザ・イブピアッチェ (Rosa ‘Yves Piaget’) の香気捕集風景.バラの主要な香気成分2-フェニルエタノールはアミノ酸l-フェニルアラニンから中間体フェニルアセトアルデヒドを経て生合成される.しかし,季節を通してバラ花弁への重水素標識化l-Phe投与実験を行った結果,6–9月のバラは中間体フェニルピルビン酸を介する新規経路によって2-フェニルエタノールを生合成しているという知見が得られた.写真は,重水素化標識体l-[2H8] フェニルアラニンをバラに投与し,発散される香気成分を香気吸着材(モノトラップ)を用いて捕集している様子.『香りの生合成経路が季節によって変わる』(p. 570参照)
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2006年06月25日発売号
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