理科の教育 2026年9月号 (発売日2026年08月28日) 表紙
  • 雑誌:理科の教育
  • 出版社:東洋館出版社
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月29日
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理科の教育 最新号:2026年9月号 (発売日2026年08月28日)

東洋館出版社
特集:私の考える理科の「中核となるもの」
授業づくりで大切にしていることを通じて

次期学習指導要領に向けた教育課程企画特別部会の中で、質の高い・深い学びを実現しながら、多様な子どもたちを包摂し、...

理科の教育 最新号:2026年9月号 (発売日2026年08月28日)

東洋館出版社
特集:私の考える理科の「中核となるもの」
授業づくりで大切にしていることを通じて

次期学習指導要領に向けた教育課程企画特別部会の中で、質の高い・深い学びを実現しながら、多様な子どもたちを包摂し、...

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目次

特集:私の考える理科の「中核となるもの」
授業づくりで大切にしていることを通じて

次期学習指導要領に向けた教育課程企画特別部会の中で、質の高い・深い学びを実現しながら、多様な子どもたちを包摂し、持続可能なカリキュラムを実現する手立てとして、石井英真氏から「中核的な概念・方略」という言葉が示され、話題となりました。概念ベースのビッグアイデアや方略ベースのビッグスキルで整理された諸外国のカリキュラムなども紹介され、その重要性が述べられました。
この「中核的な概念・方略」を軸にすることで、個別の知識は重点化され、多様な学び方が可能な、深さ志向の授業を展開していくこともできるようになるでしょう。学習内容が構造化され、幹となる部分(中核 的な概念・方略)が明らかになることで、授業づくりや問いの設定、多様なアプローチを保障した授業づくりも考えられます。
「中核的な概念・方略」は、個々の知識をつなぐ「幹」となったり(知識の構造化)、教科の本質に迫る「窓」となったり(教科の本質の顕在化)、未知の状況で発揮できる「コンパス」となったり(状況に合わせた適用)するなど、学習者にとって有効に働くことが想像できます。まさに、資質・能力の育成を支える土台であり、各学校でのカリキュラム・マネジメントの要となりそうです。
であるならば、日々子どもたちと向き合って授業に取り組んだり、その授業者や学習者を支えたりすることに尽力されている先生方は、何を理科の「中核的な概念・方略」に据えているのでしょうか。本特集では、そんな先生方の、“私の考える”理科の「中核となるも の」について、大いに語っていただきます。授業づくりにおいて、いつも大切にしているものはないでしょうか。子どもの声を聞いて問い返したり、助言をしたりするときに常に意識していることもきっとあるでしょう。
教育課程企画特別部会での議論が進み、「中核的な概念・方略」に関わる部分については「知識及び技能に関する統合的な理解」「思考力、判断力、表現力等の総合的な発揮」という言葉で整理されています(2026 年8月現在)。これまでの議論の過程を踏まえ、あえてここでは「中核となるもの」という言葉で論じていただきます。
現場で常に子どもと向き合いながら、授業を通して子どもの資質・能力を育成している先生方だからこそ、大切にしたいもの、中核としたいものがあるでしょう。新たな学習指導要領がどうあるべきか、議論が高まっている今だからこそ、本特集が理科の「中核となるもの」について考える機会となり、日々の授業づくりについて考えを深める一助となれば幸いです。

(『理科の教育』編集委員会)


(以下、目次)-----------------------------------------------------------------

理科の教育

令和8年9月号
通巻890号
2026/Vol.75

【特集】
私の考える
理科の「中核となるもの」

■理科の「中核となるもの」について考えること
●科学的リテラシーを社会的実践へとつなぐ理科授業に関する論考-根拠に基づく思考・判断・表現と教師の専門性の視座から- 野添 生5
●「中核となるもの」の統合的な理解をどのように実現するのか-中学校理科における力や慣性及び慣性質量を事例として- 小林 和雄9
■理科の「中核となるもの」を大切にした授業(小学校)
●子どもの図的表現に統合される中核的な知識
-イメージを起点とし,対話で紡ぐ理科授業の実現- 猪口 達也13
●子どもの「遊び」の火を灯し続けるために-幼児期から育まれる「知りたい!」「やってみたい!」「確かめたい!」を支える教師の役割- 清水 省吾16
●中核となるものは子どもの「自然の事物・現象へのせまり方」-「科学の本質」「科学的探究の本質」を取り扱う学習方略の開発を通して- 志田 正訓19
●自然事象の関係性を捉え,説明する力を育む-複数の量の関係から探る「振り子」と「てこ」の実践を通して- 大橋 翔一朗22
■理科の「中核となるもの」を大切にした授業(中学校)
●中学校理科における中核的な概念・方略を身に付けた生徒の姿とは -「統合的な理解」と「総合的な発揮」に到達する学びを構築するために- 平澤 傑25
●科学的な探究を通して自然や社会の事象・言説を批判的に捉える
-中学校第3学年「浮力」における実践- 櫻井 康之28
●逆算し,問いを見いだし,課題へ迫る授業展開
-OPPシートを用いた光の実践を通して- 松浦 昭彦31
●単元の中核となる概念を設定することで科学的な概念形成を図る-中学校第1学年・地学領域(大地の変化)における実践事例- 羽澄 大介34
●「生きるとは何か」を子どもと共に探究し,自然観を広げる-子どもの問いから立ち上がるホメオスタシスの学び- 佐々木 庸介37
■理科の「中核となるもの」を大切にした授業(高等学校)
●マクロとミクロの視点を包括する探究活動の効果的な配置-化学基礎における年間の指導計画を軸とした学習プログラムの構築- 佐藤 友介40
●グラフから面積に相当する量を繰り返し意識させる授業実践-高等学校物理基礎及び物理における高校3年間での取り組みを通して- 齊藤 孝通43

連載講座
●『理科教育学研究』を授業に生かす
中学生は水溶液の均一性をどのように考え,理解しているのか―中学校第1学年
「水溶液の性質」を例に― 北村 一浩・原 知秀・山際 清史・小池 守 46
●教材研究一直線
全自動天体写真儀を使った天体写真④ 田中 千尋 48
●概念構築を目指した探究型授業
~金星の満ち欠け~
気付きやすい現象から順次モデル実験で見いださせる 荒尾 真一 50
●理科Manabiコネクション
「だから火は消えたんだね!」 水野 安伸・佐藤 孝己 52
●先生はサイエンスマジシャンNEXT
折り紙と数学で世界一の研究 辻本 昭彦 54

第3回『理科の教育』
大賞の決定 56
オンライン
全国大会案内 60
学会通信 62
次号予告 68

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