消化器内科 第4号 (発売日2020年02月25日) 表紙
  • 雑誌:消化器内科
  • 出版社:医学出版
  • 発行間隔:不定期
  • 発売日:年1~2回
  • 参考価格:4,400円
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消化器内科 第4号 (発売日2020年02月25日)

医学出版
特集●ピロリ菌除菌後胃がん
企画編集/上村直実(国立国際医療研究センター国府台病院 名誉院長/東京医科大学消化器内視鏡学講座 兼任教授)

<特集にあたって>

 1983年にHelicobacter pylori(ピロ...

消化器内科 第4号 (発売日2020年02月25日)

医学出版
特集●ピロリ菌除菌後胃がん
企画編集/上村直実(国立国際医療研究センター国府台病院 名誉院長/東京医科大学消化器内視鏡学講座 兼任教授)

<特集にあたって>

 1983年にHelicobacter pylori(ピロ...

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目次

特集●ピロリ菌除菌後胃がん
企画編集/上村直実(国立国際医療研究センター国府台病院 名誉院長/東京医科大学消化器内視鏡学講座 兼任教授)


<特集にあたって>

 1983年にHelicobacter pylori(ピロリ菌)が発見されて以来,世界中でピロリ菌感染と胃がんの関連について研究された結果,ピロリ菌感染による胃粘膜の炎症が胃がんの最大要因であることが明らかとなり,ピロリ菌未感染の胃粘膜に胃がんが発生することは極めて稀であることも判明している.実際,若年者における感染率の急激な低下に伴って,ピロリ菌感染が深く関与する胃潰瘍や十二指腸潰瘍およびスキルスのような若年者胃がんが著明に減少する反面,ピロリ未感染者に多くみられる胃食道逆流症(gastro esophageal refl ux disease:GERD)が増加するといった,疾病構造の変化が顕著になっている.このような状況から,一般臨床の現場でも上部消化管疾患を診療する際には,ピロリ菌感染の有無を考慮することが必須となっている.
 一方,除菌治療に関しては,保険適用になった2000年からピロリ菌感染に対する関心が急速に高まったことと併行して「除菌による胃がんの予防効果」が注目されるようになった.しかし,除菌後の胃粘膜は未感染胃とは異なり胃がんのリスクが残っており,除菌による胃がん予防効果が不完全であることが明らかとなったことから,感染率が高く留まっている高齢者の胃がんと除菌成功後にみられる除菌後胃がんに対する対策が喫緊の課題となっている.
 とくに除菌後胃がんは医療機関において除菌に成功した患者であり,臨床現場で極めて重要な問題と思われる.一般の消化器診療において,迷ったり困ったりしている除菌後胃がんに関する素朴な疑問に対してわかりやすく応えることができればという気持ちで,今回の特集『ピロリ菌除菌後胃がん』を企画した.すなわち,次に示している質問や要望に対して,適切に回答いただける方に執筆をお願いした次第である.
・除菌に成功した胃粘膜に胃がんが発生する頻度は減るものと期待しているが,どの程度減るのか? 疫学のエビデンスがあるのか知りたい.
・除菌後の短期予後だけでなく長期的な予後はどの程度判明しているのか? どのくらい経過すれば安心できる?
・除菌後は除菌前と比較して胃粘膜が別人のようになるといわれているが,除菌後に新たにみられる具体的な病変ないしは内視鏡所見を知りたい.
・除菌後の経過観察中に胃がんを早く発見するための注意点を教えてもらいたい.
・NBIやFICEなどの画像強調内視鏡は,除菌後胃がんを早期発見するために有用なのか? どのように使うのかを教えてほしい.
・除菌後胃がんの発生しやすい胃粘膜の特徴はあるのか? 具体的に教えてほしい.
・除菌後では,胃粘膜上皮の変化で早期胃がんが周囲の健常粘膜と比べて目立たなくなるというのは本当か? 詳細な機序を知りたい.
・除菌の最大の目的は胃がん死を予防することであるが,進行がんで発見される症例も散見される.その多くは分化型胃がんではなく未分化型胃がんであるようだが,浸潤傾向を有する早期胃がん,未分化型胃がん,進行がん症例の臨床的経過および内視鏡的な特徴を知りたい.さらに実際の症例を教えてほしい.
・胃がん検診受診者にも除菌後の方が多くなっていると思うが,検診における除菌後症例に対する取り扱いや除菌後胃がんに対する取り組みを教えてほしい.
・胃がんに関する遺伝子変異と除菌後胃がんの関連は? 胃がんの発生に深く関わるメチル化の異常などの遺伝子変異と除菌後胃がんの関連について教えていただきたい.
 以上,各領域におけるエキスパートに執筆をお願いした本特集が,除菌胃がん死を撲滅するために明日から臨床の場でお役に立てるものになることを祈念しています.

上村直実
国立国際医療研究センター国府台病院 名誉院長/東京医科大学消化器内視鏡学講座 兼任教授


<目次>

1. ピロリ菌除菌後胃がんの疫学/菊地正悟
2. 胃がん発症に関する除菌後の長期予後/福田昌英,村上和成
3. 除菌後に新たに出現する胃粘膜所見について/鎌田智有
4. 除菌後胃がん発見のための注意点/加藤元嗣,松田宗一郎,津田桃子,久保公利
5. 除菌後胃がんの通常内視鏡およびNBI内視鏡での診断のコツ/八木一芳,寺井崇二
6. 除菌後新たに出現する胃粘膜凹凸不整変化は,胃がん拾い上げ内視鏡診断を困難にする―腺窩上皮過形成変化について―/山﨑琢士,千葉井基泰
7. 除菌後胃がんの表層粘膜の特徴と内視鏡所見/伊藤公訓,田中信治,茶山一彰
8. 除菌後の未分化型胃がんの特徴と内視鏡所見/兒玉雅明,沖本忠義,水上一弘,安部高志,村上和成
9. 除菌後に発見される胃浸潤がんの特徴/小林正明,盛田景介,青栁智也,栗田 聡,塩路和彦
10. 除菌後進行胃がんに関する注意点/藤崎順子,並河 健,中野 薫
11. 除菌後に発見される進行胃がんの特徴/矢田智之
12. 対策型胃がん検診におけるピロリ菌除菌後胃がんに対する対策と課題/加藤勝章,千葉隆士,只野敏浩,渋谷大助
13. 除菌後胃がん発生と遺伝子異常/牛島俊和,山下 聡,竹内千尋

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