日本人が「海南島の黎(り)族文化」を知れば、自分たちの祖先を「国家以前・文字以前・支配以前」の「併存文明」の担い手として、再認識せざるを得なくなるでしょう。それは、ロマン的起源論ではなく、学術的にも無視できない文明構造の比較から導かれる必然なのだから、仕方ないのかもしれません。一言でいえば、黎族文化は日本文化にとっての「異文化」ではなく、日本文化が捨ててきたが、完全には失われなかった文化を知るための「鏡」。
黎族のルーツは「百越」とされていますが、百越とは何だったのでしょう。そして、その百越世界から見た日本の古い国号、「倭」とは何だったのでしょう。百越とは単一民族のことではなく、江南・福建・広東・海南地域の、沿岸・河口・島嶼に広がる「水と稲と文身(刺青)を共有する文明圏」のことでした。この百越世界には、国家化を急がず、身体を記録媒体(文身)にして、稲作と漁撈を併存させ、境界(山・水・海)に生きるという共通の特徴があります。そして、この文明圏の延長線上にあるのが、日本列島。海南島の黎族文化を、中國紀行CKRM的視点で見ていきます。
霊力と豊かさ
目次
prologue 黎族の暮らし
東アジア文明、秩序の要
黎族と漢族文化が融合した鍋料理
黎族の恋愛伝説から始まった都市
学問共同体の記憶を残した、蘇軾
単なる海鮮料理ではない、貝料理
辺境出身の清廉官吏、海瑞の故郷
儒と仏の信仰を同時に育てた都市
海南島の麺料理と鳥料理の共通点
波と風と海と対話する、身体文明
併存文明の飲料版、境界の飲み物
漁撈と女神体系に結びついた、稲作
後漢と北宋の、海南島と日本列島
epilogue 琉球の創世神
カフェテラスで漢詩を
茶旅する―ー雲南 茶馬古道の端っこを歩く
音楽と詩に帰す
平潭島 美しい「平潭ブルー」の世界へ
自然と手仕事に出会う、中国東部の二省
エントゥサレ
詩経の世界へいざ、now
ゆいとなほの勝手に華流応援団!
702志異
おすすめの購読プラン
この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!
中國紀行CKRM (シーケーアールエム)の所属カテゴリ一覧
Fujisan.co.jpとは?
株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。
雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!
法人サービスはこちら >
-
タイトル1万以上
豊富なラインナップで
書店に並ばない本とも出会える -
試し読み
バックナンバー1冊まるごと試し読み
したり、最新号も試し読みできる -
タダ読み
5,000冊以上の雑誌が
無料で読み放題 -
500円OFF
普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
500円割ギフト券をプレゼント -
事前予約
気になる本は
発売日前から事前予約可能 -
割引や特典付き
定期購読なら
お得に本が読めて
送料無料の雑誌も!
デジタル雑誌をご利用なら
最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!