目次
特集
◆◆◆ マシュー・バーニー & ビョーク ◆◆◆
”《拘束のドローイング9》 + その展示風景”
マシュー・バーニー。1967年生まれ。大学では医学、美術、体育を学んだアメリカ人アーティスト。フットボール特待生でありファッション・モデルでもある。映像作品にはスーパーモデルや作家、スポーツ選手など、多くの著名人を出演させている。彫刻、パフォーマンス、ビデオ作品と、幅広い表現で高い評価を得、93年のヴェネチア・ビエンナーレにおいてヨーロッパ2000賞を受賞するなど、若い頃から注目された。最近では、肉体と性にまつわるモチーフを、独特のビジュアル・センスと特有の時間感覚で映像化した『クレマスター』シリーズを制作。壮大な新しい映像叙事詩を提示し、世界中の美術ファンを虜にした・・・
現在、新作《拘束のドローイング》をメインにした個展を、金沢21世紀美術館にて開催中である。
◆拘束のドローイング《Drawing Ristraint 9》
《拘束のドローイング》はマシュー・バーニーの最新映像作品。主役はマシュー・バーニー本人と、ロック歌手であり、彼のパートナーでもあるビョーク。撮影の舞台は日本。ほとんど台詞らしい台詞はなく、映像と音楽が織りなす幻想のオペラである。日本文化を取材したバーニーは、「茶道」、「捕鯨」などを中心に、日本の包装文化、海女・湯女といった女性文化、さらに祭り、神道、邦楽までも取り込んでいる。ビョークが作曲したサウンドトラックも効果的だ。いくつもの物語が、捕鯨船の船上、船室、あるいは海上、海浜などで同時進行し、やがてクライマックスに向かう。物語の最後は、「拘束」を解かれた恋人たち― バーニーとビョーク ―がお互いの四肢を斬り合い、身体の大きな変容を受け入れていく・・・
◇《DR9》スチール写真 8カット
◇論考1
再生されつづける未来~拘束と創造のファンタジー by 長谷川祐子
アーティストとアスリート/キャラクターの誕生/エロティシズムへの転換/シンクロする2つの物語/拘束の除去と新たな拘束
◇《CREMASTER》曖昧な時代の叙事詩
「クレマスター」とは、睾丸に繋がる腱を包み、睾丸を上下させる役割をもつ筋肉の名称である。1994年から2002年にかけて制作された全5作の映像作品の表題となった。バーニーは、この作品によって、生物学的な性の成長と、精神的な性の多様性を「男になるための物語」として提示する一方、その視界は、生と死、愛と憎しみ、といった恋愛にまつわるテーマへと及ぶ。セリフのない幻想的なストーリー、変化に富んだ音楽と独特な華やかさをもつ映像美は、サンボリストの詩篇のようにわれわれを酩酊へと誘う。
◇インタビュー of マシュー・バーニー 成長から恋愛へ~関係性のドローイング
彫刻の視覚化と環境/場所性が駆動した物語/モノと空間の相互作用
◇マシュー・バーニーとの1ヶ月~《DR9》撮影ウラ話 / 岩原辰郎
◇論考2
内紛を調停するセクシュアル・フィクション by 斎等環
「クレマスター」再び/キューブリック?あるいはリンチ?/彫刻と実験発生学/セクシュアル・フィクションのほうへ
◇鼎談 マシュー・バーニーに関する「上」と「下」の謎
by 滝本誠 × 小谷元彦 × ヴィヴィアン佐藤
それぞれのバーニーとの出会い/「映画」でなく「18禁」でもなく/アメリカという国の懐の深さ/同時多発性と特殊メイク/アンダーグラウンドなアーティストたちを救え!
◇対談 ”この世には完全なものも自由もないから美しい”
by 山口小夜子 × 藤田博史
〈わからなさ〉の閃き/色・におい・フェティッシュ/拘束のファンタジー
◇エッセイ
アート・リンゼイとのコラボレーション by 天川洋子
◆ビョーク ―氷の歌姫から新世紀の美神へ―
◇寄稿
ビョーク 脱歌姫〈ポスト・ディーバ〉の行方 by 楠見清
◇ビョーク’s Collector's WHO’S WHO 50
ビョークを巡る音楽、映像、美術、ファッションの重要人物たち
◇エッセイ
ビョークで沸いたヴェネツィアのアイスランド館 by 鈴木朋幸
───────────────────────────────
◆第13回 芸術評論募集 入選作発表
◇審査委員座談会
中村英樹 × 谷川渥 × 椹木野衣
◇佳作 受験生の描く絵は芸術か / 荒木慎也
◇佳作 榎倉康二における出来事性と層の構成 / 粟田大輔
◇佳作 グレゴール・シュナイダー試論・建築と有限 / 大森俊克
◆ローリー・アンダーソン・来日インタビュー
◆辻直之『3つの雲』 囚われと解放をめぐるトリロジー
───────────────────────────────
◆画家たちの美術史 31 寺内曜子 認識の限界を超えてある世界へ
◆Go!Artist Go! 15 石川卓磨
◆やっつけメーキング 20 デジタルをやっつける by 田中偉一郎
◆40 × 40 project for BT 昭和40年会 vol.8
◆横浜ドキュメント2005 vol.3
◆◆◆ マシュー・バーニー & ビョーク ◆◆◆
”《拘束のドローイング9》 + その展示風景”
マシュー・バーニー。1967年生まれ。大学では医学、美術、体育を学んだアメリカ人アーティスト。フットボール特待生でありファッション・モデルでもある。映像作品にはスーパーモデルや作家、スポーツ選手など、多くの著名人を出演させている。彫刻、パフォーマンス、ビデオ作品と、幅広い表現で高い評価を得、93年のヴェネチア・ビエンナーレにおいてヨーロッパ2000賞を受賞するなど、若い頃から注目された。最近では、肉体と性にまつわるモチーフを、独特のビジュアル・センスと特有の時間感覚で映像化した『クレマスター』シリーズを制作。壮大な新しい映像叙事詩を提示し、世界中の美術ファンを虜にした・・・
現在、新作《拘束のドローイング》をメインにした個展を、金沢21世紀美術館にて開催中である。
◆拘束のドローイング《Drawing Ristraint 9》
《拘束のドローイング》はマシュー・バーニーの最新映像作品。主役はマシュー・バーニー本人と、ロック歌手であり、彼のパートナーでもあるビョーク。撮影の舞台は日本。ほとんど台詞らしい台詞はなく、映像と音楽が織りなす幻想のオペラである。日本文化を取材したバーニーは、「茶道」、「捕鯨」などを中心に、日本の包装文化、海女・湯女といった女性文化、さらに祭り、神道、邦楽までも取り込んでいる。ビョークが作曲したサウンドトラックも効果的だ。いくつもの物語が、捕鯨船の船上、船室、あるいは海上、海浜などで同時進行し、やがてクライマックスに向かう。物語の最後は、「拘束」を解かれた恋人たち― バーニーとビョーク ―がお互いの四肢を斬り合い、身体の大きな変容を受け入れていく・・・
◇《DR9》スチール写真 8カット
◇論考1
再生されつづける未来~拘束と創造のファンタジー by 長谷川祐子
アーティストとアスリート/キャラクターの誕生/エロティシズムへの転換/シンクロする2つの物語/拘束の除去と新たな拘束
◇《CREMASTER》曖昧な時代の叙事詩
「クレマスター」とは、睾丸に繋がる腱を包み、睾丸を上下させる役割をもつ筋肉の名称である。1994年から2002年にかけて制作された全5作の映像作品の表題となった。バーニーは、この作品によって、生物学的な性の成長と、精神的な性の多様性を「男になるための物語」として提示する一方、その視界は、生と死、愛と憎しみ、といった恋愛にまつわるテーマへと及ぶ。セリフのない幻想的なストーリー、変化に富んだ音楽と独特な華やかさをもつ映像美は、サンボリストの詩篇のようにわれわれを酩酊へと誘う。
◇インタビュー of マシュー・バーニー 成長から恋愛へ~関係性のドローイング
彫刻の視覚化と環境/場所性が駆動した物語/モノと空間の相互作用
◇マシュー・バーニーとの1ヶ月~《DR9》撮影ウラ話 / 岩原辰郎
◇論考2
内紛を調停するセクシュアル・フィクション by 斎等環
「クレマスター」再び/キューブリック?あるいはリンチ?/彫刻と実験発生学/セクシュアル・フィクションのほうへ
◇鼎談 マシュー・バーニーに関する「上」と「下」の謎
by 滝本誠 × 小谷元彦 × ヴィヴィアン佐藤
それぞれのバーニーとの出会い/「映画」でなく「18禁」でもなく/アメリカという国の懐の深さ/同時多発性と特殊メイク/アンダーグラウンドなアーティストたちを救え!
◇対談 ”この世には完全なものも自由もないから美しい”
by 山口小夜子 × 藤田博史
〈わからなさ〉の閃き/色・におい・フェティッシュ/拘束のファンタジー
◇エッセイ
アート・リンゼイとのコラボレーション by 天川洋子
◆ビョーク ―氷の歌姫から新世紀の美神へ―
◇寄稿
ビョーク 脱歌姫〈ポスト・ディーバ〉の行方 by 楠見清
◇ビョーク’s Collector's WHO’S WHO 50
ビョークを巡る音楽、映像、美術、ファッションの重要人物たち
◇エッセイ
ビョークで沸いたヴェネツィアのアイスランド館 by 鈴木朋幸
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◆第13回 芸術評論募集 入選作発表
◇審査委員座談会
中村英樹 × 谷川渥 × 椹木野衣
◇佳作 受験生の描く絵は芸術か / 荒木慎也
◇佳作 榎倉康二における出来事性と層の構成 / 粟田大輔
◇佳作 グレゴール・シュナイダー試論・建築と有限 / 大森俊克
◆ローリー・アンダーソン・来日インタビュー
◆辻直之『3つの雲』 囚われと解放をめぐるトリロジー
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◆画家たちの美術史 31 寺内曜子 認識の限界を超えてある世界へ
◆Go!Artist Go! 15 石川卓磨
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