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特集:韓国の現代アート最前線
国際的な注目の先にある、そのリアルとは?

近年、韓国の現代アートシーンは急速に発展し、国際的な舞台での存在感を高めている。その背景には、1980年代から90年代にかけての民主化の進展と国際社会への進出にともなう、文化政策の整備や新世代による新たな表現とオルタナティブ・スペースの広がりがある。その後、文化インフラの構築や、韓国カルチャーの海外進出の成功、活況を呈するアートマーケットなどが重なり、韓国はアジア地域において文化的な結節点とされるまでの発展を遂げてきた。

こうした流れは、 アーティストやアートをめぐるプレイヤーの環境にも新たな視野をもたらしている。本特集では、最前線の現場で活動を行うアーティストやキープレイヤーの実践に耳を傾けることで、シーンの実態に丁寧に迫り、その豊かな展開を照らし出すことを目指している。

さらに、テクノロジー、ジェンダーと身体性、社会批評といったアーティストたちの表現に見られる要素をひも解きながら、現在の韓国社会における政治的・文化的背景がアートに与える影響を考察していく。日韓国交正常化60周年を迎える2025年、韓国の現代アートから日本を含む地域的・国際的な展望に迫りたい。

アーティスト・インタビューは、女性性、自然環境、神話、植民地主義など、過去と未来、そして生物と人間の表象をテーマに、多様な技法と媒体で作品を発表し、国際的な評価を受けるワンゲシ・ムトゥ。国際芸術祭「あいち2025」の参加に際して、彼女の考える移動と故郷、自然と人間の関係、アートの役割について、山本浩貴が話を聞いた。

<目次>
韓国の現代アート最前線
国際的な注目の先にある、そのリアルとは?
趙純恵、権祥海、紺野優希=企画協力

INTERVIEW
キム・アヨン
権祥海=聞き手・構成 佐藤小百合=翻訳

キム・ソンファン
紺野優希=聞き手・構成 韓河羅=翻訳

イ・ミレ
権祥海=聞き手・構成 佐藤小百合=翻訳

キーワードで読み解く韓国現代アートの歴史
日比野民蓉、趙純恵、権祥海、紺野優希=解説

ARTISTS
チャン・ヨンへ重工業/ヤン・ヘギュ/クォン・ビョンジュン/イム・ミヌク/ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ/ク・ドンヒ/チョン・ヨンドゥ/パク・ミナ/イム・フンスン/イキバウィクルル/オ・ソックン/サイレン・チョン・ウニョン/ナム・ファヨン/チョン・グムヒョン/チェ・ゴウン/チャ・スンオン/ドン・ソンピル/ジェーン・ジン・カイゼン/アフロ・アジア・コレクティブ/ガラ・ポラス=キム/ライス・ブリューイング・シスターズ・クラブ/カク・ソジン/リッスン・トゥ・ザ・シティ/チョン・ヒミン/チェ・ユン/キム・ヒチョン
趙純恵、権祥海、紺野優希=選・文 佐藤小百合=文

KEY FIGURE
ソン・ヨンヒ
権祥海=聞き手・構成 キム・テラン=翻訳

ヒョン・シウォン
趙純恵=聞き手・構成手 キム・テラン=翻訳

ユン・ウォンファ
紺野優希=聞き手・構成 韓河羅=翻訳

イ・デヒョン
権祥海=聞き手・構成 キム・テラン=翻訳

ART MAP
韓国現代アートマップ
紺野優希=監修・文 藤本将綱=イラストレーション 永峰美佳=構成

九度の転生──ポストAI時代における記憶の再構成
イ・ジンジュン=文 佐藤小百合=翻訳

CULTUTE EYE
イ・ラン
野村由芽=聞き手・構成 権祥海=通訳

キム・チョヨプ
野村由芽=聞き手・構成 キム・ソヨン=翻訳

COLUMN
イ・ヒョン、カン・ジョンソク、パク・ユジン、パク・ヒジョン=文
韓河羅、キム・テラン=翻訳

ESSAY
韓国の女性主義と身体の表象
ペ・ミョンジ=文 キム・ソヨン=翻訳

キュレーティング10-20:ひとつのケースとして
キム・ヘジュ=文 キム・ソヨン=翻訳

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ARTIST IN FOCUS
オトボン・ンカンガ 
中村公彦=取材・文

江康泉 
杭亦舒=取材・文 池田ひらく=撮影

大小島真木 
小金沢智=取材・文 菅野恒平=撮影

WORLD REPORT
New York/Edinburgh, Gateshead/Berlin/São Paulo/Taipei

ARTIST INTERVIEW
ワンゲシ・ムトゥ
山本浩貴=聞き手・構成

アート&デザイン学校ガイド

PAPERS
地球という楽器を鳴らす──毛利悠子の回転と革命
沢山遼=文

REVIEWS
「メタル」展 、VMO×飴屋法水「GUN」、「MIKAMI MEME 2025│三上晴子と創造のミーム」 椹木野衣=文
「井上有一の書と戦後グラフィックデザイン 1970s-1980s」展 清水穣=文

青柳龍太「我、発見せり。」(39)
安藤裕美「前衛の灯火」第16話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
常備店リスト/バックナンバー案内

現代の日本を代表する画家のひとり、加藤泉。1990年代末より活動をはじめ、「人がた」をモチーフに、絵画、木彫、ソフトビニール、石、プラモデル、布などの多様なメディウムを用いて作品を制作し世界各地で発表するなど、その国際的な評価は高い。 その加藤作品のほぼすべてに「人がた」のイメージが現れる。そして、その表現は素材との対話やマテリアルの検証などを通してつねに進化と展開を続けている。この自己模倣にとどまることのない加藤の思考をかたちづくるものとは何か。そして「人がた」を通して彼が描こうとしているものとは何か。 2025年7月、故郷・島根県で開催された大規模個展「加藤泉 何者かへの道」は、高校時代の油彩から最新作まで200点以上を網羅し、40年にわたるその歩みを展観するものとなった。この後、国際芸術祭「あいち2025」(9月13日?11月30日)、ペロタン・ソウルでの個展(8月26日?10月25日)と次々に発表の機会が控えている、その多忙な制作の合間を縫って、連日スタジオで作家への取材を行った。 The Works of Izumi Kato INTERVIEW:加藤泉インタビュー 世界に匹敵する「世界」を絵のなかにつくる 橋本梓=聞き手・構成、大森克己=撮影 作品制作の方法論 筒井宏樹=取材・文 DIALOGUE:法貴信也×加藤泉 描くことのなかに、次の絵への問いがある 飯田志保子=聞き手、青木識至=構成、進士三紗=撮影 CHRONOLOGY:加藤泉の半生をたどる THE ROAD OF IZUMI KATO’S LIFE 近江ひかり+編集部=構成 加藤泉の思想を読み解くKEYWORDS 松村正人=取材・文 加藤泉の音楽論 ──ハカイダーズとザ・テトラポッツ Atsuo(Boris)インタビュー 松村正人=文 INTERVIEW:高橋瑞木 勝俣涼=聞き手・構成 INTERVIEW:フール・アル・カシミ 山本浩貴=聞き手・構成 ESSAY:彫刻/玩具/身体 加藤泉の立体表現 川西由里=文 ESSAY:加藤泉──何ひとつおろそかにしなかった男 ソフィ・マカリウ=文、上竹真菜美、山田カイル=翻訳 取材を終えて 加藤泉:最新展覧会&近刊書籍情報 SPECIAL FEATURE:「伊藤慶二 祈・これから」展 伊藤慶二の地層 川北裕子=文 ガゴシアンが描く国際的評価への道 石田徹也、ニューヨークで響いた「 不安なる自己」 王崇橋=文 ARTIST IN FOCUS:平田尚也 西尾康之=対談 ARTIST IN FOCUS:MES×小宮りさ麻吏奈 齋木優城=聞き手・構成 ティファニー 銀座 ミュージアムのような旗艦店 住吉智恵=文 UESHIMA MUSEUM「創造的な出会いのためのテーマ別展示」展 中島良平=文 WORLD REPORT:Busan, Seoul WORLD REPORT:New York WORLD REPORT:London WORLD REPORT:berlin ARTIST INTERVIEW:クリスティーン・サン・キム 德山拓一=聞き手、田村かのこ=構成・翻訳 REVIEWS:「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」展 、「戦後80年 1945年の記憶」展、「いま、戦争を語るということ」展  椹木野衣=文 REVIEWS:「鷹野隆大」展、「武田陽介」展、「岡本明才」展  清水穣=文 青柳龍太「我、発見せり。」(38) 安藤裕美「前衛の灯火」第15話 プレイバック!美術手帖 原田裕規=文 BOOK 月刊美術史 常備店案内 バックナンバー案内
岡﨑乾二郎(1955-)は、1981年3月に個展「たてもののきもち」(村松画廊、東京)で「あかさかみつけ」シリーズを発表し、その日常的な素材からなる軽やかな表現で颯爽とシーンに現れます。以降、絵本、メディア・アート、環境設計、タイル制作、描画ロボットの開発、批評活動に至るまで、多岐にわたるメディウムをひとつのテーブルに載せながら、多くの仕事を達成してきました。
その後、企画監修した「抽象の力」展(豊田市美術館、2017)の開催、書籍『抽象の力』(亜紀書房、2018)の刊行が続き、2019年には同じく豊田市美術館で大規模回顧展「視覚のカイソウ」が行われると、作品と批評活動が不可分のものとして、その全貌を見渡す機会となり、国際的評価と存在感は高まっていきます。
そして2025年のいま、東京都現代美術館で「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」展(4月29日~7月21日)が開催されています。コロナ禍を経たこの間に、世界にも岡﨑自身にも大きな転回が起きました。2022年以降の新作群がずらっと並ぶ会場では、驚くべき造形の世界が展開されています。
本特集では、岡﨑の頭の中に折り畳まれている「彫刻の仕組み」「絵画の仕組み」「批評の仕組み」等について、第三者の視点も交えて解き明かしていくことで、この 造形作家の「起こし絵」を立体的に立ち上げてみたい。
アーティスト・インタビューは、現代の資本主義や新自由主義の欺瞞を、様々なメディアを用いて挑発的に暴く作品を発信・拡散するアートコレクティブMSCHF。東京での個展に際して、彼らの考える、芸術の定義、作品と製品の関係、イメージの拡散とその力学について、馬定延が話を聞いた。


SPECIAL FEATURE
岡﨑乾二郎
造形作家の「起こし絵」をつくる

「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」展
撮影=大町晃平

VIEWING SESSION
彫刻鑑賞会
伊藤誠×髙田安規子・政子×冨井大裕×原田遠×吉川陽一郎×名和晃平
沢山遼=モデレーター
青木識至=構成 稲葉真=撮影

絵画鑑賞会
浅見貴子×堂本右美×山田はじめ×山本雄基
三輪健仁=モデレーター
関貴尚=構成 稲葉真=撮影

岡﨑乾二郎インタビュー01
彫刻の仕組み、絵画の仕組み
沢山遼、三輪健仁=聞き手
永峰美佳=構成

COLUMN
バルバス・プランツ
津田佳紀=文

T. T. T. Bot
辻田勝吉=文

ミルチス・マヂョル
芦澤忠=文

灰塚アースワークプロジェクト
筒井宏樹=取材・文

四谷アート・ステュディウム
高嶋晋一=文

ESSAY
新たな象形の探求ー岡﨑乾二郎の彫刻
清水穣=文

岡﨑乾二郎インタビュー02
批評の仕組み
山本貴光=聞き手・構成

DISCUSSION
鼎談:斎藤環×宮本省三×柳澤田実
造形作家・岡﨑乾二郎の現在地
三橋輝=聞き手・構成

展覧会情報

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ARTIST IN FOCUS
近藤亜樹
神山亮子=取材・文

檜皮一彦
蔵屋美香=取材・文

筒|tsu-tsu
渋革まろん=取材・文

WORLD REPORT
New York/London, Leeds/Berlin/Gdańsk/São Paulo/Hawaii/Anchorage

ARTIST INTERVIEW
MSCHF
馬定延=聞き手・構成

REVIEWS
「SIDE COREとともに『能登半島に行く』」
「SIDE COREとともに『野焼き』」 
椹木野衣=文

「像の旅 伊藤高志映像実験室」展
清水穣=文

青柳龍太「我、発見せり。」(37)
安藤裕美「前衛の灯火」第14話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
18世紀後半のスウェーデンに生まれた画家ヒルマ・アフ・クリントは、その81年にわたる人生のなかで1000点を超える作品を残した。20世紀初頭に流行したスピリチュアリズム、宗教、自然科学、科学技術などの影響が見て取れるその作品群は、きわめて体系的そして計画的に制作され、その膨大で高度な仕事は驚くべきものである。しかし、同時代に生きたヴァシリー・カンディンスキーやピート・モンドリアンのような抽象画家が美術史に輝かしい名声を残すいっぽうで、彼らに先駆けていた彼女の抽象表現やその活動が、美術館で紹介され始めたのは近年になってからである。

2013年ストックホルム近代美術館での個展を皮切りに、その衝撃はさざなみのように広がり、2018-19年ニューヨークのグッゲンハイム美術館の回顧展では同館史上最多の約60万人の来場者を記録する。日本ではドキュメンタリー映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』(ハリナ・ディルシュカ監督、2019)が、作品に先立つかたちで2022年に公開されるとひそかな話題となり、日本で展示の実現が切望されていた。そしてこのたび、東京国立近代美術館で大規模展覧会が開催されることとなる(3月4日~6月15日)。

この展覧会に合わせた本特集では、「神殿のための絵画」をはじめとする代表的作シリーズや水彩画、ノートブックなどの解説、人生の軌跡を追うクロノロジー、スピリチュアリズムやスウェーデン・フォークアート、ジェンダーと性など多彩な切り口からなる論考、そしていち早くアフ・クリントの重要性に言及してきた造形作家・岡﨑乾二郎と本展キュレーター・三輪建仁の特別対談から、彼女の思想や作品の核心へと迫る。「美術史」や「抽象絵画」という枠組みを超えた、あらゆる物理現象、生物の生成やその様相、宇宙や自然界の成り立ちを理解するために描かれた体系図のような作品群から、私たちはいま、何を見ることができるのか。

アーティスト・インタビューでは、映像やインスタレーションを通じて、フェミニズムやジェンダー、植民地主義などの支配的言説や権力構造にアプローチしてきたウェンデリン・ファン・オルデンボルフを紹介。2度目となる日本での個展を開催中の作家に、作品の背景にある問題意識や制作プロセスについて、キュレーターの原田美緒が話を聞いた。


SPECIAL FEATURE
ヒルマ・アフ・クリント
「全宇宙」を理解するために異能の画家が描いたものとは?

ヒルマ・アフ・クリント代表作 徹底解説
 神殿のための絵画
 Works on Paper and other
 Notebooks
中島水緖、高嶋晋一=文

ESSAY
未知の力、隠された知を描く
沢山遼=文

魂の明け渡し
江尻潔=文

すべて緑になるときまで──スピリチュアリズムと図示の隘路
高嶋晋一=文

ヒルマ・アフ・クリントとスウェーデン・フォークアートの復興
ヴィヴィアン・グリーン=文 田村かのこ=翻訳

私的な抽象:ヒルマ・アフ・クリント作品におけるジェンダーと性の主題
井上絵美子=文

CHRONOLOGY
Hilma af Klint Chronology──旅と同志とともにあったその人生
齋木優城=構成

INTERVIEW
ユリア・フォス
齋木優城=聞き手・構成

SPECIAL DIALOGUE
岡﨑乾二郎×三輪健仁
ヒルマ・アフ・クリントを見るとは、どのようなことか?
今野綾花=構成

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ARTIST IN FOCUS
サエボーグ
松本千鶴=取材・文

谷中佑輔
遠藤水城=取材・文

玉山拓郎
大岩雄典=取材・文

WORLD REPORT
New York/London/Düsseldorf/Hualien,Taipei

ARTIST INTERVIEW
ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ
原田美緒=聞き手 石川賀之=通訳

REVIEWS
「浮茶:利休とバーのむこう」
椹木野衣=文

「北川一成、山本尚志、日野公彦|文字と余白 仮称」
清水穣=文

青柳龍太「我、発見せり。」(36)
安藤裕美「前衛の灯火」第13話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
いま、陶芸と現代アートの接続と融合が生みだす新たな動向に、国際的な注目が集まっている。それは、メディアのひとつとして自身の制作に自由に取り入れるアーティストの陶芸と、陶芸とは何かを追求するなかで必然的な形を生み出していく表現が交差する場所でもある。本特集では、その源流のひとつといえる戦後の現代陶芸の文脈もたどりながら、領域を超えていく現代の陶芸が持つ豊かな可能性を考えてみたい。

陶芸を出自とするアーティストの活躍には目を見張るものがある。巻頭では、陶芸の技法やプロセスのなかから造形にとどまらない表現の必然性を探っている、6名のアーティストに取材。桑田卓郎、安永正臣、川端健太郎、西條茜は、国内外に拠点を持つ現代アートのギャラリーでの取り扱いとなり、国際的な活動の幅を広げている。また、稲崎栄利子のロエベ財団 クラフトプライズ2023大賞受賞は国際的な話題となった。植松永次は、長年にわたる制作の独自性が、2024年の三重県立美術館での個展においてさらなる展開を見せていた。

特集記事ではほかにも、戦後の前衛陶芸家集団・走泥社などから続く、伝統の常識を壊し、表現の幅を拡げる力を持つ作品から現代につながる複数の系譜を見出す「作品からたどる日本の現代陶芸史」や、注目作家15名を紹介する「現代の陶芸作家」、清水穣、川北裕子の論考などを掲載。本特集から、この領域横断的な「現代の陶芸」が持つ豊かな可能性に目を向けてもらいたい。

アーティスト・インタビューは、多様なメディアを駆使し、個々の記憶と社会的な記録のあいだにある権力の力学を可視化する作品を発表し続けるティンティン・ウリアを紹介。広島市現代美術館で個展を開催中の作家に、その芸術的実践の背景にある自身の歴史、そして社会的・政治的変革との紐付けなどについて、文化研究の山本浩貴が話を聞いた。


SPECIAL FEATURE
現代の陶芸
領域を超えていく、その革新性はどこに?
坂井基樹+川北裕子=企画協力

INTERVIEW
桑田卓郎
唐澤昌宏=取材・文

安永正臣
三浦弘子=取材・文

稲崎栄利子
マルテル坂本牧子=取材・文

川端健太郎
入澤聖明=取材・文

植松永次
林いづみ=取材・文

西條茜
花里麻理=取材・文

大長智広に聞く「現代陶芸」の原点とは?
編集部=聞き手・作品解説 小吹隆文=構成

作品でたどる日本の現代陶芸史
川北裕子+坂井基樹=構成・文

現代の陶芸を理解するための技法と基礎知識
坂井基樹=監修 永峰美佳=構成
川合翔子=イラストレーション

滋賀県立陶芸の森
杉山道夫に聞く

カネ利陶料
岩島利幸、日置哲也に聞く
永峰美佳=取材・文

ARTISTS
中井波花/松永圭太/植葉香澄/川井雄仁/五味謙二/藤笠砂都子/牟田陽日/見附正康/和田的/新里明士/谷穹/阿曽藍人/橋本知成/安藤郁子/津守秀憲
岩井美恵子、島崎慶子、黒澤浩美、坂井基樹、川北裕子=選・文

ESSAY
陶芸の裂開
清水穣=文

国際的に拡がる陶芸の現代
川北裕子=文

展覧会情報

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ARTIST IN FOCUS
上原沙也加
金惠信=取材・文

Nerhol
中尾拓哉=取材・文

藤倉麻子
中本憲利=取材・文

WORLD REPORT
New York/London/Berlin/Busan

ARTIST INTERVIEW
ティンティン・ウリア
山本浩貴=聞き手

REVIEWS
「橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA 2024」
椹木野衣=文

「LOVE ファッション–私を着がえるとき」展
清水穣=文

青柳龍太「我、発見せり。」(35)
安藤裕美「前衛の灯火」第12話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
現在、様々な生成AIサービスが公開され、イラストレーション、文章、音楽、映像などのデジタルコンテンツを「生成」することが容易になっている。そのような生成AIは、既存の創作物、または私たちが日常的にSNSに投稿するような文章や画像などを、大量のデータとして学習・パターン化し、「それらしい表現物」を高いクオリティで出力することが可能だ。そのため、AIによる生成物は、倫理面や権利処理において多くの議論を呼んでいる。本特集では、生成AIがアーティストの制作にもたらすもの、そしてAIと人間の「創造性」を考えるために、AIを使って作品を制作するアーティストや研究者、機械と人間の創造性をめぐる歴史、AI生成物の著作権問題などを取り上げる。学習とは何か? 生成とは何か? 創作とは何か? AI技術と人間の制作の現在と歴史を通して、「創造性」の新たな地平を見つめてみたい。

特集:AIと創造性 学習、生成、創作の新たな地平を探る
マンガ:AIとアーティスト 「美大」編 徳井直生=監修 朝倉世界一=マンガ
座談会:AIが問う人間の知性と「小さなAI」の可能性 久保田晃弘×清水知子×徳井直生 松本香織=構成
BOOK GUIDE
INTERVIEW:トム・ホワイト 徳井直生=聞き手 中野勉=翻訳・構成
INTERVIEW:村山悟郎 石川卓磨=聞き手・構成
INTERVIEW:ジェームズ・ブライドル 久保田晃弘=聞き手 田村かのこ=通訳 近江ひかり=構成
マンガ:AIとアーティスト「制作」編 徳井直生=監修 朝倉世界一=マンガ
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:ソフィアン・オードリー
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:イアン・チェン
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:ウィニー・スーン
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:アンナ・リドラー
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:サム・ヘインズ
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:トレヴァー・パグレン
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:Qosmo
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:山本理恵子
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:AI美芸研
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:ステファニー・ディンキンス
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:ジョイ・ブオラムウィニ
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:モレシン・アラヤリ
ARTISTS & RESEARCHERS FILE:シンスンベク・キムヨンフン
システムの美学を解きほぐす──生成AIとアート 伊村靖子=文
画像生成AIモデルの「作家性」とは何か? 「Rhizomatiks Beyond Perception」展に寄せて 丹原健翔=文
マンガ:AIとアーティスト「展覧会」編 徳井直生=監修 朝倉世界一=マンガ
AIと人間の創造性を考えるための技術、人物、アート年表 徳井直生=監修 高岡謙太郎=構成
生成AIと著作権 基礎講座 水野祐=監修
[論考]AIアートと生きものたちの惑星的な知の美学 原島大輔=文
第2特集:田名網敬一「記憶の冒険」展 融合するポップとキッチュ 加治屋健司=文
ARTIST IN FOCUS:久保寛子 戸塚愛美=取材・文
UESHIMA MUSEUM 対談:植島幹九郎×名和晃平
ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル
夜明け前|New Photography Award 鼎談:鈴木理策×姫野希美×佐俣アンリ
WORLD REPORT:New York
WORLD REPORT:Glasgow / Dublin
WORLD REPORT:Leipzig
WORLD REPORT:S?o Paulo
WORLD REPORT:Seoul
ARTIST INTERVIEW:トーマス・ハウセゴ 石川卓磨=聞き手 田村かのこ=通訳
青柳龍太「我、発見せり。」(34)
安藤裕美「前衛の灯火」第11話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
常備店リスト/バックナンバー案内
STAFF
「先住民の現代アート」特集は、巻頭にジェフリー・ギブソン、ジョーン・クイック=トゥ=シー・スミス、マユンキキらのインタビューを掲載。またリチャード・ベル、レベッカ・ベルモア、マタアホ・コレクティブなど、20組を超える作家も紹介する。

さらに、「『先住民の現代アート』を知るための基礎知識」やアメリカ先住民芸術教育機関(IAIA)で教鞭を執るマリオ・A・カロ、アイヌ文化研究者の北原モコットゥナㇱという各氏の論考、コラム等を掲載。

本特集の監修を務めた原田真千子の巻頭言より。「今回のヴェネチア・ビエンナーレならびに近年の国際的なアートシーンにおける先住民のアーティストの存在感を、私を含む非先住民の人々は、一過性のトレンドだと思ってはならない。先住民たちが何十年にもわたって闘い続けている直接的な運動に始まり、アートの表現と実践を通して行動の先陣を切ってきた、数多の先住民のアーティストとキュレーターたちの持続的な努力と築き上げたネットワークによって、点が線となり、線が重なり、先住民たちを疎外し、周縁化してきたマジョリティが無視できないステージへと、その扉を開いてきたのだ」。



目次
目次
Editors Note
特集扉
なぜ、いま「先住民の現代アート」なのか? 原田真千子=文
Interview:ジェフリー・ギブソン
Interview:ジョーン・クイック=トゥ=シー・スミス
Interview:レイヴェン・チャコン
Interview:ニコラス・ガラニン 原田真千子=聞き手・構成
Interview:マユンキキ 田村かのこ=聞き手・構成
「先住民の現代アート」を知るための基礎知識 岸上伸啓+山本浩貴=文
Artist:ケント・モンクマン
Artist:リチャード・ベル
Artist:ジェームス・ルナ
Artist:アンチー・リン/林安琪/Ciwas Tahos/ジワス・ダホス
Artist:ナタリア・パパエヴァ
Artist:アンデ・ソンビ
Artist:レベッカ・ベルモア
Artist:ライアン!フェダーセン
Artist:ノラ・ナランホ・モース
Artist:ローズ・B・シンプソン
Artist:ノーラン・オズワルド・デニス
Artist:ブルック・アンドリュー
Artist:ブレット・グラハム
Artist:マタアホ・コレクティブ
Artist:デニウソン・バニワ
Artist:タニヤ・ルキン・リンクレイター
Artist:ダーナ・クラクストン
Artist:スカイ・ホッピンカ
Artist:スバッシュ・テーベ・リンブ
Artist:カーラ・ロメロ
Artist:チャヌーパ・ハンスカ・ルガー
Artist:ウィル・ウィルソン
Artist:マーカス・アマーマン
Artist:アルアイ・ガウマガン/武玉玲/ウー・ユーリン
執筆・編集協力
第60回ヴェネチア・ビエンナーレ Hahawpua パビリオン 原田真千子=取材・文
Interview:藤戸康平 五十嵐聡美=取材・文
Interview:宇梶静江 永峰美佳=取材・文
Column:Va Fealoa’ i 木原雪=文、村上佳代=翻訳
Column:「台湾原住民族」が 「台湾原住民族」である所以―文化闘争とマクタアイ生態芸術村 栖来ひかり=文 
Column:世界の潮流と交流に見るアイヌのアート 鵜澤加那子=文
Column:アイヌのアートと、共存のための感覚哲学 田村ゆりか=文
先住民のアートと文化に関する 世界の施設・団体 神道朝子=文
[論考]先住民の現代アートの到来! マリオ・A・カロ=文 村上佳代=翻訳
隠された傷を照らす─表現を通じたアイヌの解放と快方 北原モコットゥナシ(※シは小文字)=文
SPECIAL FEATURE:第60回ヴェネチア・ビエンナーレ 日本館 毛利悠子「Compose」展 危機に直面する世界で、循環する「共生」を奏でる 飯田真実=取材・文
Artist in Focus:OPEN GROUP 鴻野わか菜=取材・文
Artist in Focus:ケイト・ニュービー 三木あき子=取材・文
Artist in Focus:横山奈美 近藤健一=取材・文
エスパス ルイ・ヴィトン東京 マーク・レッキー「Fiorucci Made Me Hardcore feat. Big Red SoundSystem」展 荒木悠=聞き手・構成
エスパス ルイ・ヴィトン大阪 アイザック・ジュリアン「Ten Thousand Waves」展 金澤韻=聞き手・構成
WORLD REPORT:New York
WORLD REPORT:London
WORLD REPORT:Berlin
WORLD REPORT:Sharjah
WORLD REPORT:Chiang Rai
Artist Interview:エレナ・トゥタッチコワ
Reviews:池田一憲、本田健二人展「霧のふるさと」  椹木野衣=文
Reviews:長谷川繁、城戸保「ペイン天狗とホト愚裸夫」展  清水穣=文
青柳龍太「我、発見せり。」( 33)
安藤裕美「前衛の灯火」第10話
プレイバック! 美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
常備店・バックナンバー案内
次号予告
2020年代、コンテンポラリー・アートのグローバルな拡大が進行するとともに、ヨーロッパ、アフリカ、中近東、東アジア、北中米、南米など、それぞれの地域や歴史に根差した活動を続けるアーティストが目立ってきている。そして、その作品や活動を再評価する展覧会や国際芸術祭も数多く開催されている。
それぞれの作品にも、ポストコロニアリズム、戦争、先住民、移民、神話・伝承、ネーション、エコロジー、ジェンダー、ケア、資本主義、人工知能、仮想現実など、多くのテーマが見られ、その在り様や価値基準もますます多様化・細分化していると言えるだろう。
本特集では、その多様化する世界のアートシーンで活動するアーティスト85名を、テーマや地域を横断し幅広く紹介する。「多様性の時代」と呼ばれる現在を生きる様々なアーティストを見渡すことで、コンテンポラリー・アートの現在と未来を考えたい。

SPECIAL FEATURE
世界のアーティスト2024
「多様性の時代」のコンテンポラリー・アート

ソフィア・アル・マリア/イブラヒム・マハマ/
アヨン・キム/ニュー・レッド・オーダー/
ジェシー・ダーリング/シモーヌ・リー

ジュマナ・マナ/ローレンス・アブ・ハムダン/
タオ・グエン・ファン/ハジラ・ワヒード/
プレシャス・オコヨモン/マイケル・アーミテージ/
マーティーン・シムズ/アレイ・コレクティブ/
クリスティン・スン・キム/コラクリット・アルナノンチャイ/
キャロリン・ラザード/セコラ・マイン・ワヤン(SMW)/
プラジャクタ・ポトニス/ディネオ・セシー・ボパペ/
メリエム・ベナーニ/セシル・B・エヴァンス/
エイヴリー・シンガー/アレクサンドラ・デイジー・ギンズバーグ/
タリク・キスワンソン/アンネ・イムホフ/エドガー・カレル/
ウェンディ・レッド・スター/カプワニ・キワンガ/
アンドリウス・アルチュニアン/タラ・マダニ/栗林隆/
ペポン・オソリオ/タウス・マハチェワ/オープン・グループ/
サルマン・トゥール/毛利悠子/タレク・アトゥイ/マルグリット・ユモー/
イアン・チェン/ジョン・ラフマン/ジュリアン・シャリエール/
ルアンルパ/ジョナタス・デ・アンドラーデ/フィレレイ・バエズ/
サオダット・イズマイロボ/イキバウィクルル/チャヌーパ・ハンスカ・ルガー ほか

SPECIAL TALK
対談:片岡真実×ウンジー・ジュー
ローカルな知を世界の全体像につなぐために
山本浩貴=進行 中野勉=構成・翻訳

アーティスト索引、執筆者紹介/編集協力

========
ARTIST IN FOCUS
寺内曜子
渡部葉子=取材・文

今村源
楠本愛=取材・文

照屋勇賢
池上裕子=取材・文

WORLD REPORT
New York/London/Ipoh/Taipei

ARTIST INTERVIEW
白井美穂
沢山遼=聞き手

REVIEWS
高崎恵「Studio Nest II」展
椹木野衣=文

城戸保「駐車空間、文字景、光画」展、野村浩「Painter」展
清水穣=文

青柳龍太「我、発見せり。」(32)
安藤裕美「前衛の灯火」第9話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史

今秋、「さいたま国際芸術祭2023」のディレクターを務めた現代アートチーム・目[mé]。アーティストの荒神明香、ディレクターの南川憲二、インストーラーの増井宏文の3人を中心メンバーとするかれらは、2012年に結成、2014年の資生堂ギャラリーをホテルに仕立てたような展示が話題となり、同時に各地の芸術祭での発表が続いた。2019年、千葉市美術館で開催された「非常にはっきりとわからない」では、2つのフロアにまったく同じ光景をつくり、大きな注目を集めることに。コロナ禍の2021年には、東京オリンピック・パラリンピックの開かれる東京で、実在するひとりの顔を空に浮かべる《まさゆめ》を実現。多くの人が目撃し、メディアでも大きく取り上げられた。

結成から10年を超えるいま、プロジェクトの規模を大きくしながら、つねに新たな話題と驚きをもたらしてくれる目[mé]。だが、人が思わず誰かに話したくなるような仕掛けや、そのときその場での作品体験が重要な意味を持つ作風から、話題先行型ととらえられたり、その活動の「実像」が十分に伝わっていない現状もあるのではないか。本特集は、そんな目[mé]がいま何を考えていて、次の10年に向けてどんなステージに向かおうとしているのか、「さいたま国際芸術祭2023」をきっかけにして探っていく。

目[mé]の活動や「さいたま国際芸術祭2023」について、美学者・伊藤亜紗との対談や「SCAPER」の秘密に迫る座談会、論考などで迫っているほか、チームクリエイションを重視する目[mé]の制作面について、これまで機会の少なかった増井へのインタビュー、チームのメンバーへの取材も実施した。目[mé]の掲げる「クリエイティビティの分配」というコンセプトは、多くのクリエイターにとっても参照点となるだろう。また、目[mé]の結成までを描いた「伝記マンガ」も見どころのひとつ。

目[mé]が現在のアートシーンの何を引き受け、アートの何を信じているのか、その真意に迫る様々な声を聞いて、その「実像」を描いてみたい。


SPECIAL FEATURE
目[mé]
「ただの世界」をつくる

さいたま国際芸術祭2023

レビュー 驚嘆と目撃
エマニュエル・モンガソン=文 田村かのこ=翻訳

歩く・見つける・話し合う─
白鳥建二と巡る「さいたま国際芸術祭2023」ツアー
白坂由里=取材・文 西田香織=撮影

近藤良平×田口陽子×奥野武範+目[mé]
「SCAPER」はどこにいる?
近江ひかり=構成 西田香織=撮影

対談 伊藤亜紗×目[mé]
疑心暗鬼と、予感に満ちる世界
編集部+杉原環樹=聞き手
今野綾花=構成 吉次史成=撮影

哲学装置「わたしたち」
山森裕毅=文

目[mé]はどちらを向いているのか
長島確=文

伝記マンガ:目[mé]の誕生
奥野武範=原作 秋野ひろ=漫画

「クリエイティビティの分配」とは何か?
永峰美佳=取材・文 越山隆=イラストレーション

目[mé]流「チームビルディング」南川憲二
増井宏文インタビュー
活動をともにするクリエイターたち

目[mé]の作品世界

目[mé]とは?
畑井恵/宇多丸(RHYMESTER)/小野桃子

目[mé]インタビュー
編集部+杉原環樹=聞き手
今野綾花=構成 岩澤高雄=撮影

量子論的不思議の国で
芹沢高志=文

========
ARTIST IN FOCUS
鈴木ヒラク
岡村恵子=取材・文

キュンチョメ
野中祐美子=取材・文

小田原のどか
山本浩貴=取材・文

WORLD REPORT
New York/London/Berlin/São Paulo/Kuala Lumpur

ARTIST INTERVIEW
石川真生
村上由鶴=聞き手

PAPERS
スペクトルの方法:ろう者と芸術の敷衍性
木下知威=文

REVIEWS
「優美で、優雅で、美しい、粗っぽさ マドハット・カケイ展」
椹木野衣=文

「生誕120年 安井仲治」展
清水穣=文

青柳龍太「我、発見せり。」(31)
安藤裕美「前衛の灯火」第8話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史

現代最高の画家のひとり、デイヴィッド・ホックニーは、1937年にイギリスに生まれ、絵画、ドローイング、版画、写真、舞台芸術などの分野を横断しながら、60年代より半世紀以上にわたり現代美術の第一線で作品を発表し続けきました。彼の作品の多くは、身の回りにある人物、静物、自然などがモチーフになっていて、その制作は、まずそれらを真摯に、そして徹底的に「見る」ことから始まっています。その視覚の豊かさを起点にした、描写力に優れた絵画空間は、世代や人種を超えて世界中の多くの人々を魅了してきました。

いまもなお旺盛な制作活動を続ける画家・ホックニーの、日本では27年ぶりとなる「デイヴィッド・ホックニー展」が東京都現代美術館で開催されます(7月15日〜11月5日)。本特集では、作家自身の言葉・代表作を通観する作品制作年代記・関係者のインタビュー・論考から、その人生、独自の視覚論と制作論、そして作品に潜む思想に迫ります。


《ノルマンディーの12か月》
画業人生で語った、その言葉

CHLONOLOGY
1937~2023 ホックニーの人生と作品制作年代記
内田伸一=構成

COLUMN
初期作品における「様式の折衷」を可能にする条件とは?
桝田倫広=文

日光浴をする人
クリス・スティーヴンス=文 中野勉=翻訳

デイヴィッド・ホックニーの写真──フォトコラージュ/キュビスム/記憶の保存修復
石川卓磨=文

龍安寺庭園を変換する──ホックニーのフォトコラージュ
山内朋樹=文

レンズ、画像をキーワードに絵画の歴史を再検証する
中島水緒=文

ヨークシャー丘陵
ヘレン・リトル=文 中野勉=翻訳

REPORT
ロンドンでデイヴィッド・ホックニーを歩く
齋木優城=文

iPad絵画は(写真のように)「素朴な絵画」に奉仕するのか
gnck=文

INTERVIEW
大竹伸朗が語るホックニー
成相肇=聞き手

マーティン・ゲイフォード/マルコ・リヴィングストン
國上直子=聞き手

ESSAY
人間的次元
マルコ・リヴィングストン=文 中野勉=翻訳

展覧会情報


ARTIST IN FOCUS
冨井大裕
勝俣涼=取材・文

ルビー・ネリ
山本浩貴=取材・文

ケニー・シャーフ
松下徹=取材・文

ローレン・クイン
ネトルトン太郎=取材・文

WORLD REPORT
New York/Manchester/Völklingen/Los Angeles

ARTIST INTERVIEW
安藤正子
中村史子=聞き手

PAPERS
KYNEと江口寿史──あるいはゾンビ・ポップの予感
塚田優=文

REVIEWS
「ここに根をはる ─津波のあとの植物たちとその環境」展
椹木野衣=文

「幽霊の道具」展
清水穣=文

青柳龍太「我、発見せり。」(30)
安藤裕美「前衛の灯火」第7話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史



Editors Note
ノルマンディーの12か月
「見る」を愛した画家の人生
画業人生で語った、その言葉
ホックニーの人生と作品制作年代記:1937?1963 内田伸一=構成
COLLUMN:初期作品における「様式の折衷」を可能にする条件とは?  桝田倫広=文
ホックニーの人生と作品制作年代記:1964?1972 内田伸一=構成
COLLUMN:日光浴をする人 クリス・スティーヴンス=文 中野勉=翻訳
ホックニーの人生と作品制作年代記:1973?1986 内田伸一=構成
COLLUMN:デイヴィッド・ホックニーの写真──フォトコラージュ/キュビスム/記憶の保存修復 石川卓磨=文
COLLUMN:龍安寺庭園を変換する──ホックニーのフォトコラージュ 山内朋樹=文
ホックニーの人生と作品制作年代記:1987?2001 内田伸一=構成
COLLUMN:レンズ、画像をキーワードに絵画の歴史を再検証する 中島水緒=文
ホックニーの人生と作品制作年代記:2002?2007 内田伸一=構成
COLLUMN:ヨークシャー丘陵 ヘレン・リトル=文 中野勉=翻訳
ホックニーの人生と作品制作年代記:2008?2023 内田伸一=構成
ロンドンでデイヴィッド・ホックニーを歩く 齋木優城=文
COLLUMN:iPad絵画は(写真のように)「素朴な絵画」に奉仕するのか gnck=文
INTRVIEW:大竹伸朗 成相肇=聞き手
INTRVIEW:マーティン・ゲイフォード 國上直子=聞き手
INTRVIEW:マルコ・リヴィングストン 國上直子=聞き手
ESSAY:人間的次元 マルコ・リヴィングストン=文 中野勉=翻訳
展覧会情報
ARTIST IN FOCUS 1:冨井大裕 勝俣涼=取材・文
ARTIST IN FOCUS 2:ルビー・ネリ 山本浩貴=取材・文
ARTIST IN FOCUS 3:ケニー・シャーフ 松下徹=取材・文
ARTIST IN FOCUS 4:ローレン・クイン ネトルトン太郎=取材・文
松竹 SHUTL
ミュシャ財団公認ブランド「MUCHA」
WORLD REPORT New York/Manchester/V?lklingen/Los Angeles
ARTIST INTERVIEW:安藤正子 中村史子=聞き手
REVIEWS:「ここに根をはる ─津波のあとの植物たちとその環境」展 椹木野衣=文
REVIEWS:「幽霊の道具」展 清水穣=文
青柳龍太「我、発見せり。」(30)
PAPERS:KYNEと江口寿史──あるいはゾンビ・ポップの予感 塚田優=文
安藤裕美「前衛の灯火」第7話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
常設店 / バックナンバー案内
次号予告

今回の特集では、SIDE COREを監修に迎え、「ストリート」と呼ばれる場所で生まれ、育まれてきた表現や価値観を、その場所で生きてきた当事者の世界観や声を通して見ていきます。そのことで、「ストリートアート」の再定義のきっかけとなることが目指されており、「アート」の枠組みの再考をも促すものにもなるはずです。

巻頭のインタビューでは、WANTO、森田貴宏、スケシン、グレート・ザ・歌舞伎町、TOKYO ZOMBIEと、熱量の高いコミュニティやシーンを形成している方々に話を聞いています。また、ストリートカルチャーの範囲が拡大していることにあわせ、タトゥーやスケートボード、グラフィティ、メッセンジャー、パルクールなど、様々な領域のキーパーソンに登場してもらいます。また、東京だけではない全国のハブとなるショップも紹介。ストリートのアートを整理するのではなく、複雑に絡み合う路上の文化、その未知なる感性と価値観に迷い込む入り口になる特集となっています。



目次
目次
editors note
日本のストリートとアート、から(SIDE CORE=文)
WANTO
森田貴宏
スケシン
グレート・ザ・歌舞伎町
TOKYO ZOMBIE
ART WORK:赤木楠平
KEY PERSON:鷲尾友公
KEY PERSON:細野晃太朗
KEY PERSON:高田光
対談:河野未彩×KANAE(MES)
KEY PERSON:YUKHINX a.k.a.YUKI
KEY PERSON:ame+fumijoe (security blanket)
KEY PERSON:Russell Maurice
KEY PERSON:ZOSEN x MINA HAMADA
KEY PERSON:濱田晋
KEY PERSON:山下丸郎
ART WORK:菊地良太
VOYAGE KIDSの全国ストリートカルチャーショップガイド
COLUMN:カタストロフィにおけるポスト資本主義のアーティヴィズム(鈴木沓子=文)
COLUMN:日本のストリートとファッション(山下丸郎=文)
COLUMN:無地の肌に問う(辻陽介=文)
COLUMN:クラシック・テクニック(HIKARU TAKATA=文)
COLUMN:都市の流れ/その下の地形/その先の……(山川陸=文)
ART WORK:それもまたよし
PIONEER:能勢伊勢雄
PIONEER:林文浩
ARTWORK:光岡幸一
DISCUSSION:南塚真史(NANZUKA)×佐藤拓(PARCEL)×SIDE CORE
DISCUSSION:窪田研二×藪前知子×SIDE CORE
ESSAY:ストリートの空気は自由にする(荏開津広=文)
あとがき(SIDE CORE=文)
ARTIST IN FOCUS:テリー・ウィンタース
ARTIST IN FOCUS:遠藤薫
エスパス ルイ・ヴィトン「アルベルト・ジャコメッティ」展
T-HOUSE New Balance
公益財団法人 小笠原敏晶記念財団
WORLD REPORT
ARTIST INTERVIEW:ヤン・ヘギュ
青柳龍太「我、発見せり。」(29)
REVIEWS:カタルシスの岸辺「死蔵データGP 2022-2023」(椹木野衣=文)
REVIEWS:サーニャ・カンタロフスキー「After birth」展(清水穣=文)
安藤裕美「前衛の灯火」第6話
プレイバック!美術手帖(原田裕規=文)
BOOK
月刊美術史
常備店リスト/バックナンバー案内
次号予告
1,980円
1,584円
近年「ブラック・アート」の躍動が目覚ましい。2022年の第59回ヴェネチア・ビエンナーレで、アフロ・カリブ系イギリス人であるソニア・ボイスの手がけたイギリス館の展示が金獅子賞(国別)を受賞し、同年のターナー賞は、17年のルベイナ・ヒミド以来、黒人女性として史上2人目のヴェロニカ・ライアンが受賞している。また「ブラック・アーティスト」や「マイノリティ」と呼ばれる作家たちの活動や意義の見直しを図る展覧会が各国で開催され、『アートレビュー』誌が選出する、美術界でもっとも影響力のある100組 のランキング「Power 100」では、アフリカの現地を拠点に活動する作家やキュレーターの名前も数多く見られる。
しかしながら、私たちが「ブラック・アート」と名付けるものとはいったい何を指すのか? なぜ私たちは地域や世代ではなく「色」で、その作品や人物をカテゴライズしているのか? 本特集では、文化研究者の山本浩貴を総合監修に迎えて、「ブラック・アート」という言葉と概念をとらえ直してみたいと思う(共同監修=中村融子[アフリカ現代美術研究])。
欧米を中心としたアートサーキットで活躍するブリティッシュ・ブラックやアフロ・アメリカンの作家やキュレーターにくわえて、アフリカやカリブ海地域で生まれ、現地を拠点に活動するアートのプレイヤーを取り上げ、同時に「ブラック・アート」を語るうえで欠かすことのできない、その「歴史」や「研究」にも目を向ける。現在美術界で活躍する「ブラック」のプレイヤーたちの言葉に耳を傾け、その言葉に潜む歴史を知ること、日本で「ブラック・アート」を語る意味を考えたい。

SPECIAL FEATURE
ブラック・アート
山本浩貴=総合監修 中村融子=共同監修

「ブラック・アート」とは何か? 「ブラック・アーティスト」とは誰か?
山本浩貴=文

PART1
ブラック・アートの現在地

ソニア・ボイス
山本浩貴=聞き手・文

シアスター・ゲイツ
菊池裕子=聞き手 山本浩貴=構成

コヨ・クオ
中村融子=聞き手・文

イブラヒム・マハマ
中村融子=聞き手・文

メグ・オンリ
金井美樹=聞き手・文

未来と過去が織り成す交点──ブリティッシュ・ブラック・アートの現在地
山本浩貴=文

2010年代以降のアメリカにおけるブラック・アートの新たな地平
國上直子=文

美術と主権を「複数化」すること──アフリカ現代美術のエコシステムの涵養
中村融子=文

カリブ海・環大西洋ブラック・アート論序説
中村隆之=文

[対談]「ブラック・アート」研究のこれまでとこれから──日本における可能性と課題
萩原弘子×小笠原博毅
山本浩貴=進行 永峰美佳=構成

「ブラック・アート」をめぐるキーパーソンたち
エル・アナツイ/サミー・バロジ/インカ・ショニバレCBE/ルベイナ・ヒミド/ローナ・シンプソン/マリアンヌ・イブラヒム/アレクシス・ペスキン/ボナベントゥアー・ソー・ベジェン・ンディクン

吉國元
永峰美佳=取材・文

マーロン・グリフィス
菊池裕子=聞き手

PART2
ブラック・アートの歴史
奴隷制と植民地主義/欧米での展覧会/ヴィフレド・ラム/ジャン=ミシェル・バスキア/言説と批評/美術と政治

「ブラック・アート」をより深く考えるためのブックガイド

[翻訳論考]ブラック・アート──代表するという重荷
コビナ・マーサー=文

[論考]「ニグロ・アート」とブラック・アート:誰が文化を規定するのか
柳沢史明=文

ARTIST IN FOCUS
石垣克子
白坂由里=取材・文

百瀬文
中島水緒=取材・文

WORLD REPORT
New York/Dublin, Nottingham, London/Scotland/Berlin/Tainan/Kuala Lumpur

ARTIST INTERVIEW
牛島智子
竹口浩司=聞き手

REVIEWS
「日本の中のマネ 出会い、120年のイメージ」展
椹木野衣=文

金氏徹平個展「POOOPOPOO」
清水穣=文

PAPERS
ランドアートのレガシーとその向こう
原田真千子=文

青柳龍太「我、発見せり。」(28)
安藤裕美「前衛の灯火」第5話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
特集
鴻池朋子

「みる誕生」。あまり見慣れない字面だ。手で書いてみる。なめらかに一筆で書ける「る」と複雑で画数の多い「誕」のあいだの飛躍につんのめる。試しに声に出してみる。匂いはあるか、味はどうだろう? 今夏、高松からスタートし、静岡へリレーしてきた鴻池朋子の個展タイトル「みる誕生」(2024年には青森へ)。このなにやら物質的な手応えのある言葉は、様々な素材、地形や気象、ひとびとと出会い、ものづくりを通して遊んできた作家がいま降り立つ、開けた場所なのかもしれない。この特集では、観客の私たちもそこに一緒に向かってみたい。

SPECIAL FEATURE
鴻池朋子
足元へ降り立つ「みる誕生」

鴻池朋子最新インタビュー

FOCUS01 みる誕生会
みる誕生会――指先と作品のあいだに生まれるもの
対談:半田こづえ×細矢芳

FOCUS 02 筆談ダンス
時間のなかにとどまる――鴻池朋子の方法
木下知威=文

FOCUS 03 糞土思想とミュージアム
FUNDAMENTAL GRAFFITI(for museum)
奥脇嵩大=文

FOCUS 04 物語るテーブルランナー
旅に出る。出会い、誤解し、変化し続けるため。
メイボン尚子=文
コラム:転がる転がるテーブルランナー
弓指寛治=文

鴻池朋子のストラクチャー
菅原淳子=編集 小川順子=デザイン

FOCUS 05 大島と「金陽会」の絵
「みせる誕生」――ある壁のぼりから
藏座江美=文
コラム:美術の初源を伝える――鴻池朋子さんについて
北川フラム=文

FOCUS 06  「逃走階段」と「緑の森の一角獣座」
《緑の森の一角獣座》をめぐる、アーティスト
――若林奮、田島征三、鴻池朋子がつなぐ螺旋

論考:惑星のほうへ――高松と大島を旅して感じたこと
山本浩貴=文

対談:池澤夏樹 × 鴻池朋子
目でないものでみる 耳でないものできく

ARTIST IN FOCUS
今井俊介 
鈴木俊晴=取材・文

青柳菜摘 
松井茂=取材・文 

WORLD REPORT
New York/London/Berlin/Torino/Los Angeles/Santa Fe

ARTIST INTERVIEW
プレシャス・オコヨモン
山本浩貴=聞き手

アート&デザイン学校ガイド
WORLD OF NFT ART Adam byGMO

PAPERS
ルース・アサワ――生命/環境のネスト
沢山遼=文

REVIEWS
「比田井南谷~線の芸術~」展
椹木野衣=文

「法貴信也個展―S171101ST(R)」「法貴 信也 個展」「ゲルハルト・リヒター」展
清水穣=文

青柳龍太「我、発見せり。」(27)
安藤裕美「前衛の灯火」第4話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
1,980円
1,584円
五木田智央

The Chronicle of Tomoo Gokita’s Works
作品の変遷 2007~2022

五木田智央インタビュー
「ヘタ」の美しさと作品ならざる絵画の自由

「コンセプト」なき 絵画制作の方法論

対談:角田純×五木田智央
絵のわからなさと付き合い、ただ「普通」に描いていく

ジェイミーソン・ウェブスター(精神分析医)

五木田智央の文化的コンテクストを探る
ジム・オルーク(音楽家)

The Original Photo Book by Tomoo Gokita 2001
五木田智央の写真集

五木田智央の「ヘタうま」画業人生

テイ・トウワ(音楽家)
ティム・ブラム(Blum & Poe共同創設者)
石井孝之(タカ・イシイギャラリー代表)

みんなで語る「五木田智央」
ジェリー鵜飼/塩田正幸/古田泰子/渡辺友郎/鈴木聖/安丸順子/日野浩志郎/山辺圭司/ 松永耕一/井上崇宏/吉田宏子

五木田智央にとっての「アート」と「イラストレーション」
塚田優=文

ターンテーブルとしての画家の肖像
佐々木敦=文

The Sketches in notebooks byTomooGokita
五木田智央100問100答


ドクメンタ15
ルアンパが誘い込む、ひらかれた世界
金井美樹=文

工藤麻紀子
桑名真吾=聞き手・文

田口和奈
鼎談:田口和奈×岩永忠すけ×松原壮志朗進行=説田礼子

WORLD REPORT
New York / London / Kassel, Berlin / Paris / São Paulo

ARTIST INTERVIEW
アレック・ソス Alec Soth
ミヤギフトシ=聞き手
PAPERS
表徴を愛する
粟田大輔=文

REVIEWS
「中村恭子日本画作品展」 椹木野衣=文
「ゲルハルト・リヒター」展 清水穣=文

青柳龍太「我、発見せり。」(26)
安藤裕美「前衛の灯火」第3話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
常備店リスト/バックナンバー案内
次号予告

BOOK IN BOOK
ミュージアムはデジタル化とどう向き合うか


1932年にドレンスデンで生まれ、ナチスや共産主義体制のもとで青年期を過ごしたゲルハルト・リヒター。60年代に写真をもとにしたイメージにぼかしなどの技法を加える「フォト・ペインティング」で高い評価を受け、70年代には「アブストラクト・ペインティング」を発表。抽象絵画と具象絵画を行き来して、数多くの作品を生み出してきた。彼はその間にも家族を含む自身の記憶とドイツの歴史、その光と影に向き合い続けてきた。そしてついに、アウシュヴィッツとイメージの問題に真正面から取り組んだのが、2014年の《ビルケナウ》である。本特集では、リヒターの60年にわたる画業の到達点《ビルケナウ》に焦点を当て、2つの論考と「アーティストブック」を通して、作品を読み解くとともにリヒターの思索の軌跡を辿った。


SPECIAL FEATURE
ゲルハルト・リヒター 《ビルケナウ》という到達点

PART1
ゲルハルト・リヒター《ビルケナウ》(2014)
[論考]イメージと倫理の位相
ゲルハルト・リヒター《ビルケナウ》とアウシュヴィッツ
西野路代=文


PART2
Artist’s Books of Gerhard Richter
リヒターにとっての「アーティストブック」とは何か?
河内秀子=文


PART3
《ビルケナウ》以降のリヒターの抽象絵画とドローイング

[論考]ふたたび始めること ──ゲルハルト・リヒターの 新作抽象絵画
ディーター・シュヴァルツ=文 中野勉=翻訳

SPECIAL FEATURE
ロバート・スミッソン「フレデリック・ロー・オルムステッドと弁証法的風景」
平倉圭+近藤亮介=翻訳 近藤亮介=解題

***

ARTIST IN FOCUS
小寺創太
大岩雄典=聞き手・文

富田直樹
岩垂なつき=聞き手・文

WORLD NEWS
New York/London/Berlin/Taiwan / Sharjah

ARTIST INTERVIEW
ムン・キョンウォン& チョン・ジュンホ
馬定延=聞き手

PAPERS
無為を表象する ──セーヌ川からジョルジュ・スーラへ流れる絵画の(非)政治学
中島水緒=文

REVIEWS
「生誕100年 松澤宥」展
椹木野衣=文
山本尚志個展「ゲーム」「ART SHODO-進化する芸術運動としての書-」展
清水穣=文

青柳龍太「我、発見せり。」(25)
追悼 池田修 川俣正=文
安藤裕美「前衛の灯火」第2話
プレイバック!美術手帖 原田裕規=文
BOOK
月刊美術史
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  • 出版社:美術出版社
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  • サイズ:A5
美術の専門雑誌という枠組みにとらわれず、さまざまなジャンルを横断する斬新な内容に定評。
資料性の高いヴィジュアル・マガジンとして海外からも熱い注目を浴びている。1948年の創刊以来、たえずアートシーンをリードしつづけるオピニオン雑誌。

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