特集
ポップ&アナーキーな革命前夜!?
◆◆◆ dance?? dance!? DANCE!! ◆◆◆
コンテンポラリー・ダンスの世界に新動向が生まれつつあるようだ。なんだかへんてこで、見たことなくて、どこかおかしい。かつて暗黒舞踊を生んだ日本が発信するオリジナルなダンスだ。これまでの保守的な舞踊美学を打破する突然変異的なそれを、例えば音楽家の桜井圭介はオトナ以前の「コドモ身体」と呼び、踊ることの快楽をそこに再発見し、称揚し、紹介してきた。ポップかつアナーキーなダンサーたちの活躍に価値観変容と、新時代到来の予感——それはダンスのアカルイミライなのか……!?
◆◆ 康本雅子 / ビートをジャグリングする踊り子 ◆◆
『脱心講座―昆虫編―』が2004年ヨコハマプラットフォームの受賞作品となって注目を集め、ミュージカル『キレイ』、映画『恋の門』ほか松尾スズキ作品の振付・ダンサーとしても活躍中の康本雅子。しなやかに動く手足をヘンテコに駆使して「康本印」をまき散らしたかと思えば、純粋に美しい波線を描くことに没頭して、なぜかそんな時ほど観客は煙に巻かれた気分になってしまう。いま最も見逃せないダンサーの一人だ。
音楽を操作する手 ~ 半分くらいみせる ~ セネガルでのダンス体験
◆◆ ボクデス(小浜正寛) / 必然性からもれ出すアウト・オブ・コントロール ◆◆
きっちり好きだけど、ゆるさがなぜか見え隠れするズレの妙。蟹を持って踊ったり、脚立と踊ったり、マスクをかぶって踊っ・・・??
はじまりは「ロッカーズ」 ~ これぞボクデス流ダンス ~ 「つくり手」と「演じ手」のずれ
◆◆ 身体表現サークル / ビンター発のコミュニケーション ◆◆
「褌」一丁で叩き合い絡み合う男たちがハマトリで大活躍。その表現を生んだのは、コンプレックスとサービス精神だった。
身体表現サークルができるまで ~ 『範ちゃんへ』の評判ととまどい ~ 横浜トリエンナーレ参加と今後のついて
◆◆ 手塚夏子 × 岡田利規(チェルフィッチュ) / 「動き方」と「動くこと」の果なき追究 ◆◆
動かず「痙攣」する手塚、演劇界からもダンス界からも注目の岡田。二人は「無意識」と「動作/行動」を巡る問題意識を共有していた
動く根拠、動く理由 ~ 手塚と岡田の影響関係 ~ ダンスと呼びうるもの
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◆◆ 「コドモ身体」って何? ◆◆
◆◆ クロス・トーク 1 松井みどり × 桜井圭介 ◆◆
「コドモ身体」の桜井圭介が、「未成年」というキーワードで90年代アートをひもとく美術評論家・松井みどりにきく、美術とダンスの接点とは・・・?ダンスムーブメントの今を、現代美術の視点から照らしだす
ダンス―身体全体で共感する ~ 「切羽詰った身体」のリアリティー ~ ポストモダンの奇形、アブジェな場としての日本 ~ 身体を通してあらわれる「批評性」 ~ マッチョ批判としての「コドモ身体」 ~ 「未成年」―境界上を揺れ動く主体性 ~ 不定形の「若さ」を受け入れる ~ 「どもる」身体、「吃音」のダンス
◆◆ クロス・トーク 2 岡崎乾二郎 × 桜井圭介 ◆◆
桜井の提唱する概念「コドモ身体」が、岡崎の批評とスリリングな対話によって研ぎすまれていく。「ノイズとノイズがクロスしたところこそがダンスなのだ!」とすれば、実は「吾妻橋ダンスクロッシング」こそがダンス足りえているのかもしれない!?
身体で遊ぶ喜びと身体の外化 ~ パフォーマンスという概念の顛末 ~ ケージ的イベントの可能性 ~ 「コドモ身体」って「へたうま」? ~ 身体のノイズをダンスとして立てること ~ ノイズとノイズがクロスしたところこそがダンスなのだ!
◆◆ この人を見よ! ◆◆
◇黒沢美香
時代が指す〈ダンス〉と自分の指す〈ダンス〉
◇室伏鴻
硬くて柔らかいエッジで踊る
即興の場としてのキャバレー ~ 暗黒舞踏がもつ子供への関心 ~ 金属・ミイラ・チュチュ ~ 「エッジ」は硬いか柔らかいか ~ 観客とのコミュニケーションをめぐって
◆ コンテンポラリー・ダンスの見方 ビギナー編 ◆
◆ KATHY フォト・アルバム ◆
◆◆ ”そこで踊っているのは、だれ?” 「恋よりどきどき―コンテンポラリーダンスの感覚」展 ◆◆
◇コンドルズ
◇珍しいキノコ舞踏団
◇ニブロール
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◆ エッセイ ◆
〈運動〉好きの人類へ ~日本のコンテンポラリー・ダンスをめぐる過去・現在・未来 by 木村覚
◆ ダンスのフレームを押し広げる200年代ダンサー ◆
◇砂連尾理 + 寺田みさこ
◇yummy dance
◇天野由起子
◇黒田育世
◇白井剛
◇ほうほう堂
◇矢作聡子
◇SAL VANILLA
◇まことクラヴ
◇イマージュオペラ
◇北村成美
◇森下真樹
◇大橋可也&ダンサーズ
◇岡田智代
◇山賀ざくろ
◇岡本真理子
◆ コンテンポラリー・ダンスの見方 フリーク編 ◆
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2021年10月号 (2021年09月07日発売)
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