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美術手帖 2006年5月号 (発売日2006年04月17日) 表紙
  • 雑誌:美術手帖
  • 出版社:美術出版社
  • 発行間隔:季刊
  • 発売日:3月・6月・9月・12月/7日
  • サイズ:A5
  • 参考価格:[紙版]2,200円 [デジタル版]1,760円
美術手帖 2006年5月号 (発売日2006年04月17日) 表紙
  • 雑誌:美術手帖
  • 出版社:美術出版社
  • 発行間隔:季刊
  • 発売日:3月・6月・9月・12月/7日
  • サイズ:A5
  • 参考価格:[紙版]2,200円 [デジタル版]1,760円

美術手帖 2006年5月号 (発売日2006年04月17日)

美術出版社
◆◆
◆◆特集 創造する脳 ― どうして人は絵を描くのか?

「脳」ブームといわれている今、脳について様々なアプローチがなされている。
脳神経学は脳の機能を解き明かし、脳科学はイメージの発生を説き、...

美術手帖 2006年5月号 (発売日2006年04月17日)

美術出版社
◆◆
◆◆特集 創造する脳 ― どうして人は絵を描くのか?

「脳」ブームといわれている今、脳について様々なアプローチがなされている。
脳神経学は脳の機能を解き明かし、脳科学はイメージの発生を説き、...

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美術手帖 2006年5月号 (発売日2006年04月17日) の目次

◆◆
◆◆特集 創造する脳 ― どうして人は絵を描くのか?

「脳」ブームといわれている今、脳について様々なアプローチがなされている。
脳神経学は脳の機能を解き明かし、脳科学はイメージの発生を説き、ロボット工学は人工知能を進化させる。美術は何ができるか。ヒトが絵を描く「なぜ?」と「どうやって?」を探ることで、浮上してきた脳の秘められた真実と新しい不思議。美術と異分野のクロスポイントから芸術の淵源、創造力の謎に迫る。

~*~*~ 目次 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~**

1 中沢新一

2 レオナルド・ダ・ヴィンチ

3 「脳! ― 内なる不思議の世界へ」展

4 佐々木里加

5 脳科学から見た絵画史

6 どうやってロボットは絵を描くのか?

7 佐藤雅彦 + 菅俊一

8 トリックスターとしての脳

9 パズルやゲームの脳刺激で、創造力は向上する

10 イメージの〈写真記憶〉は右脳を鍛える

11 難易度ウルトラC級「脳あそび」

12 対談 岡崎乾二郎×斎藤環

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃1 中沢新一 巻頭インタビュー ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛
“なぜ、いま脳が注目されるのか ― 時代は芸術の再編成を求めている”

「芸術」には終わりがある / 人類の脳は数万年前と変わらない / 心の内部に見つけた「光」 / シャーマンとしての芸術家 / 芸術の発生から未来を考える

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃2 レオナルド・ダ・ヴィンチ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
“統合された知、視覚の科学”

時を超えて人類を魅了する不朽の名画を描き、人体解剖学や物理科学の研究から、飛行機や軍事技術の構想、建築設計や都市計画まで手がけた「万能の天才」ダ・ヴィンチ。遠近法・幾何学・比率と構造の美から、鏡文字とイメージの謎まで、「総合知」が生み出した芸術を追う。

ダ・ヴィンチという〈謎〉 / 新しい視覚・構造の科学~遠近法・幾何学構造・比率の美 / 無神論と性同一性障害? / 鏡文字VSイメージ…解剖学の宇宙へ

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃3 「脳! ― 内なる不思議の世界へ」展 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

ヒトの身体のなかでもっとも神秘的な脳の世界。
その「謎」の深さ・広さは宇宙空間にも匹敵する。
「人類とは何か?」「心とは何か?」「〈私〉とは何者なのか?」
脳を知り、その機能解明に挑む科学の営みを紹介する話題の展覧会を観る。

茂木健一郎 “脳! ― 底が抜けてこその自由”

┏━━━━━━━━━┓
┃4 佐々木里加 ┃
┗━━━━━━━━━┛
“脳内ヴィジョンを具現化し発信する装置”

「脳」をモチーフに大きな作品を制作しつづけている佐々木里加。
脳をかたどった立体やCG出力をもとにした脳の図像が、金属的な光沢を伴ったり宇宙を思わせる静謐さを醸し出したりしながら、画面を構成する。幼少時から一貫して脳や心に関心を寄せ、作品をとおして追究を続ける彼女に話を聞いた。

┏━━━━━━━━━━━━━┓
┃5 脳科学から見た絵画史 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━┛
“イメージ認識と描画の関係”

「フランス南東部で1994年に発見されたショーヴェ洞窟の壁画は、約3万年前に描かれたものだそうです。そのリアルな動物の姿を見ると、造形芸術の表現精神が、綿々と数万年も営まれているということに驚かされます。また、自然状況下で絵を描くという行為、3次元の像を2次元の平面に再現するという行為を実現しているのはヒトだけであるという事実は、たいへん興味深いものです。
私は長年、臨床医として脳の病気をもつ患者さんと接してきました。ここでは、そうしたなかで考えてきた、脳の働きと絵画についてお話しします」。
(東京女子医科大学医学部長 岩田誠)

目のしくみ / 見えたままに描く絵画 / 脳のモジュール構造 / 視覚情報処理の2つの経路 / 「空間」がわからない / 「色」と「形」がわからない / 画家の用いた視覚認知モジュール① / 画家の用いた視覚認知モジュール② / リアリズムにおける矛盾 / 右脳を損傷した画家 / ヒトはなぜ絵を描くのか

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃6 どうやってロボットは絵を描くのか? ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
“描画行為のシミュレーションが示唆する脳の複雑さ”

対談 藤幡正樹×池内克史

「どのようにしてヒトは絵を描くのか」「なぜ描くのか」一一この普遍的なテーマを科学的に解明することを目的とした研究が、東京芸術大学藤幡研究室を中心に行われている。そのうちのひとつが、東京大学池内研究室と共同で進めている、ロボットに絵を描かせることを通じて、人間の創造的な芸術行為の本質へと迫る新しい試みだ。アーティスト、藤幡正樹と、日本随一のロボット工学者、池内克史が、その現在の成果と今後の課題について語る。

「描く」を科学するプロジェクト / ロボットがどこまで判断するのか / 身体性から出てくる描き方 / 「描く」ためのタスク・モデルを考える / 人工知能と身体性の問題 / プロの画家の持つ技術とは何か / 「人間とは何か」という問題へ

┏━━━━━━━━━━━━━┓
┃7 佐藤雅彦 + 菅俊一 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━┛
“脳は最適な解を見ている”

私たちは毎日の生活の中で、テーブルの上にある料理を見て、そこに箸をのばしたり、地下鉄のドアが開くのを見て、近づいて乗り込んだり、雑誌に載っている文や写真を見たりなど、「目を使って何かを見る」という作業を起きている間ずっと続けています。しかし、その間「今、自分は見るという活動をしている」という意識を特に持つわけではありません。ごく自然に何かを見て、「そのものが何であるか」、「そこで何が起こっているのか」を理解しているのです……。

私たち人間の脳は、「見えない部分」をどのようにイメージするのでしょう。「私たちはどうやってモノを見て、理解しているのか」、そのメカニズムを探ります。

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃8 トリックスターとしての脳 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
“夢想を物質化する想像力”

何もないところから有機的な意味を見つけだすことを「夢想を物質化する想像力」として「物質的想像力」と名付けたことがある……(松田行正)。

脳が目という端末を駆使して外界を把握しようとする時、脳は、実は、自分にとって都合のよいようにモノをを見ようとする。それはあたかもトリックスターのような価値紊乱を引き起こす。目で見えているということは、実はそれほど当てにならないことなのかもしれません。

色を見る / 形を見る / 動きを見る / 立体を見る

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃9 パズルやゲームの脳刺激で、創造力は向上する ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
“クリエイティブ脳開発①”

老化しにくい臓器「脳」 / 刺激するほど脳力アップ / 重要なのは手を動かすこと / 潜在能力を引き出そう (脳神経外科医 眞田祥一)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃10 イメージの〈写真記憶〉は右脳を鍛える ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
“クリエイティブ脳開発②”

脳ドリル大流行のなか、様々な論者のメソッドが次々と紹介されている現在。七田眞はその先駆のひとりとして、視聴覚情報の大量インプットによる脳開発を長年提唱してきた。高速リズムや音声による情報入力とともに、とりわけ「七田式」が重視するのが、色や図形などの視覚記憶トレーニングだ。想像力=創造力を育む「イメージ脳としての右脳」活性法について聞く。

イメージは右脳の“言語” / 「統合脳」とイメージング / 視聴覚トレーニングの実践 / 21世紀の飛躍? (教育学博士 七田眞)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃11 昭和40年会の、難易度ウルトラC級「脳あそび」 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
昭和40年会が贈る、難度ウルトラC級の(いまはもっと上の難度があるけど)、脳あそび。40年生まれが考えた、よくも分からぬ問題の数々。まずは考えてみてくださいな。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃12 対談 岡崎乾二郎×斎藤環 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛
“〈関係〉と〈学習〉の創造”

クオリアと認識、パターンとコンテクスト、アウラと色彩、〈ひきこもり〉と美術、関係と学習……。脳と絵画をめぐって展開される興味津々の対話。

脳とコンテクスト認識 / 目と脳のチューニング / 無関係の関係……偏頭痛のアウラ / 美術の〈引きこもり〉性 / 〈分からなさ〉を楽しむ / 〈学習〉……サッカー・パスの交換



~*~*~ アーティスト ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

1 ギィ・ブルダン

2 靉嘔 AY-O

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┃1 ギィ・ブルダン ┃
┗━━━━━━━━━━━┛
“肉体もエロスも〈モノ〉化する70sのラディカリズム”

マドンナのビデオクリップ「ハリウッド」で、その写真世界が全面的に盗用され、ここ数年、再評価が著しいギィ・ブルダンの作品。60年代末から70年代に輝いた彼の作品世界は、あらゆるものをオブジェ化する。肉体もエロスも〈モノ〉化する彼の、もっともお気に入りのオブジェは「脚」である。その脚に絡めて「ロリータ趣味」がそこに加わる。アンダーグラウンド的な事象をポップでカラフルな画面でオーバーグラウンド化してしまうのがブルダンである。強烈な色彩と、唐突にトリミングされた肉体のエロティシズム。いま、ブルダンの持つ過激な写真世界があらためて見直されている。

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃2 靉嘔 AY-O 虹のかなたに ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
“靉嘔 AY-O 回顧1950-2006”

フルクサスで活躍し、「虹の画家」として知られる靉嘔(あいおう)。
五感から第六感へ。知覚の芸術家の全貌がいま明かされる。
福井県立美術館で幕を開け、今夏、宮崎県立美術館に巡回するこの回顧展は、それぞれの開催地と作家の知られざる関係を掘り下げることで、国境を越えたアヴァンギャルドと日本の戦後美術史をグローバルとローカルの2つの視座から照らし出す。


~*~*~ 展覧会 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

1 人間の未来へ ― ダークサイドからの逃走

2 GEISAI#9

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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃1 人間の未来へ ― ダークサイドからの逃走 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
“To The Human Future―Flight From The Dark Side”

水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催中の「人間の未来へ?ダークサイドからの逃走」展は、現代美術と報道写真に、詩や箴言を組み合わせた、革新的な企画展だ。芸術監督・逢坂恵理子氏の卓越したキュレーションのもと、おのおのの作品の放つメッセージが融合し、訪れた者の心に強く響いて、真摯に問いを投げかけてくる。現代社会を覆う闇。それでも信じるべき希望。これらの現実を前に、あなたは何を感じ、どう行動しますか?

┏━━━━━━━┓
┃2 GEISAI#9 ┃
┗━━━━━━━┛
“進化し続けるアートの祭典を追え!”

去る3月12日、東京ビッグサイト西4ホールで開催されたGEISAI#9。ファッション界との連動、豪華審査員、多彩な企画で日本のアートシーンに大きなインパクトを与えたイベントに密着!

各賞受賞者発表! 金・銀・銅 / 本戦審査員賞 / BTスカウト賞!

美術手帖の内容

  • 出版社:美術出版社
  • 発行間隔:季刊
  • 発売日:3月・6月・9月・12月/7日
  • サイズ:A5
美術の専門雑誌という枠組みにとらわれず、さまざまなジャンルを横断する斬新な内容に定評。
資料性の高いヴィジュアル・マガジンとして海外からも熱い注目を浴びている。1948年の創刊以来、たえずアートシーンをリードしつづけるオピニオン雑誌。

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2021年10月号 (2021年09月07日発売)
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