■特集 靖国
靖国は、戦前の軍国主義の象徴であると同時に、戦後国民意識の無自覚性の象徴でもある。
侵略を聖戦とし、戦犯を神と讃えるこの神社は、戦後社会と“違和感”なく共存してきたからだ。
この事実から、改めて靖国の本質に迫る。
九段の大鳥居の奥に潜むのは、戦争を美化する忌まわしき思想装置に他ならない。
【対談】
「靖国問題」の本質 高橋哲哉vs.田中伸尚
西郷は愛国者ではないのか(佐高 信)
世界が問う「日本の侵略神社」
韓国で開かれた初の靖国「国際シンポジウム」(本誌編集部)
なぜ侵略を賛美し、戦争犯罪人を神と祀るのか――。
いまアジアのみならず、欧米からも靖国神社に鋭い批判が寄せられている。
問われているのは首相の参拝だけではない。
靖国のイデオロギーをいまだに断ち切れない、この国の無節操なのだ。
靖国と私
靖国神社―。
昭和天皇が「不快感」を示そうが示すまいがA級戦犯を分祀しようがしまいが戦争犠牲者の慰霊・鎮魂という建前を超えて、侵略戦争を美化し正当化する「装置」として機能してきた。
この「靖国」なるものをどう見て、何を感じているのか。
各界の方から率直な声を寄せてもらった。
戦争の中心にあった象徴的存在(俳優 米倉斉加年)
見えないアジアの犠牲(エッセイスト 朴慶南)
感傷で覆い隠す呪詛の声(作家 目取真俊)
祀る裏側で戦争肯定(音楽家 小室等)
霊と御心と思考停止(精神科医 香山リカ)
靖国と被爆の連関マジックを解く(ノンフィクション作家 吉田司)
世界に誇れる憲法を守って(エロテロリスト インリン・オブ・ジョイトイ)
意味づけも約束もされたくはない(江戸時代研究者 田中優子)
ねじれた連立方程式を解けば(社会学者 宮台真司)
ラリーに教わったこと(作家 さいふうめい)
小泉の問題ですから(作家 中山千夏)
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