■教科書から消される「戦争の歴史」上
明治以来、「富国強兵」を旗印にアジアでの覇権を目指してきた日本が、どのような歴史を辿ってきたのか。
自国の歴史を正確に知ることは、他国との友好・好誼を深めるために欠かせない。
しかし、その知識を得る教科書からどんどん消され、薄められている歴史がある。
それは「戦争の歴史」。
教育基本法と憲法の改悪が現実の政治日程になっているいま、教科書の「戦争」記述をもとに日本の近現代史を考える。
1昭和天皇の戦争責任(高嶋 伸欣)
隠される開戦時の国際法違反行為
2日本の侵略拡大(石山 久男)
次第に強まる被害者強調と侵略軽視
3朝鮮半島支配(宮原 武夫)
韓国のポラリスを軽視した朝鮮総督府
4中国への侵略(前田 徳弘)
奪いつくし、殺しつくし、焼きつくす
5アジアの反日抵抗運動(高嶋 伸欣)
アジア独立への日本軍貢献説
6南京大虐殺(俵 義文)
長い間教えられなかった残虐行為の歴史
7日本軍「慰安婦」(西野 瑠美子)
「歴史美化」の争点になった日本の恥部
■増殖する極東の戦力
自衛隊50年の位相
警察予備隊から保安隊という名称を経て、50年前に自衛隊となった武装集団が、世界有数規模の軍隊に肥大化した。
毎年五兆円近い予算を使ってひたすら「専守防衛」から外征軍へと変貌を遂げ、今また多国籍軍参加という新たな戦域拡大の口実を見出している。
実態は米軍の補完部隊でありながら旧軍の体質を色濃く残すこの矛盾だらけの集団は、新たなファシズムの訪れを思わせるこの時代に、どこへ行こうとしているのだろうか。
世界有数の軍隊としてつきすすむ
「戦力」としての自衛隊(山田 朗)
日本国憲法第九条第二項には「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない」とある。
しかし、イラクへの派兵によって自衛隊が本格的に海外展開するにいたり、多国籍軍にまで参加しようとしている現在、自衛隊は、明らかに「戦力」になってしまっている。
戦後の「旧軍」は、いかに「戦死者」と向かい合うか
自衛隊が引きずる靖国の影(成澤 宗男)
誕生50年を迎えた今年、自衛隊はイラクへの派兵により、初めて「戦死者」を生み出す可能性に直面した。だが政府は、「戦死者」が出る前からその扱いについて破綻をきたしている。
「国家による祀り方」が混乱したまま、自衛隊は、戦地に送り出される形となった。
彼らは、「新しい英霊」としてどう祀られようとしているのか。
■在日米軍の再編問題
東アジアは合理化 中東に軍事力を集中(神浦 元彰)
在日米軍の再編をめぐって七月一五日から米国サンフランシスコで日米両政府の実務者協議が開かれた。
話合いの詳しい内容は公開されていないが、前後して再編の内容について各紙で報じられている。
再編の全容は? 米国のねらいは?
■加速する自衛隊「国軍」化への動き
文民統制突き崩す 制服組の暴走(纐纈 厚)
軍隊の暴走による悲劇を防ぐために採用されている「文民統制」。
戦争放棄を国是とする日本では、その制度自体が民主主義社会に受け入れられるための矛盾の産物である。
ところが、いまその歯止めすら外そうとする要求が自衛隊内部からでてきた。
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