■憲法特集
忘れていませんか 24条の価値
自民党の憲法改正プロジェクトチームが6月に公表した「論点整理」で、「婚姻・家族における両性平等の規定(現憲法24条)は、家族や共同体の価値を重視する観点から見直す」と明記された。憲法改正問題というと9条ばかり注目されがちだが、男女平等と個人の尊厳を謳った24条が改定されれば、市民の日常生活における悪影響は、はかりしれない。不完全ながらも個人の尊厳の尊重と男女平等に向かって進んできた道を後戻りすることにならないために、いま改めて24条の価値を見つめ直したい。
9条と24条は非暴力の両輪(中里見 博)
自民党議員による憲法論議では、個人主義が攻撃され、国や共同体、家庭の価値が強調されている。憲法の「両性の平等」の研究者に、その真意とねらいを聞いた。
「家族の保護」は義務でなく権利(植野妙実子)
「家族の保護規定は多くの国の憲法にあるのに現憲法にはない」と言う議員たちがいるが、
本当にそうだろうか。外国の憲法にも詳しい学者が、二四条の価値を語った。
憲法を実現した人々(伊藤 千尋)
日本国憲法12条には、憲法の保障する国民の権利は「国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない」とある。人権とは、市民が自らの手で獲得し、守らなくては、権力機構によって侵略されがちなものだということを警告している大切な条文である。
世界の国々には、それぞれの憲法だけを「武器」にして、権利獲得・民主主義のために闘った人たちがいる。書かれた条文を自らの手で実現したのだ。憲法は飾っておくものではなく、使ってこそ価値がある――そう実感できる市民の闘いぶりとはどんなものだろうか。
【コスタリカ】私たちが誇る平和憲法を侵すな!/【チリ】表現の自由を求めて/【フィリピン】生存する権利/【アメリカ合衆国】思想信条のあくなき闘い/【大韓民国】民主主義を闘い取る
■マスコミ最大のタブー
世界トップの広告代理店「電通」の正体(本誌取材班)
第5回 新聞にも圧力
現在の俣木盾夫代表取締役社長に至るまで、「社長は新聞局から」が電通では“暗黙の了解”。それは、“メディアの帝王”を自認する新聞業界に、しっかりとクサビを打ち込んでいる証しともみえる。
■エロスと暴力を見すえて
映画『血と骨』崔洋一監督に聞く
梁石日氏のベストセラー小説『血と骨』がついに映画化された。監督は『月はどっちに出ている』(1993年)に続く梁作品となる崔洋一氏。構想6年、壮大な叙事詩を創り上げた崔氏に、佐高信・本誌編集委員が迫った。
■イラク人質事件でみえた日本政府の無策ぶり(伊田浩之)
イラクで起きた日本人人質事件は最悪の結末を迎えた。そもそも、小泉純一郎首相をトップとする日本政府には、人質を無事に解放させる、意気込みも能力もなかった。
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